2014年の衆院選で選ばれた議員の学歴を、
逢沢一郎議員から、渡辺博道議員まで全て調べ、
大学ごとの現役衆議院議員輩出数ランキングを作成しました。

出身大学を考える際に、
学士号を取得した大学か、それとも最終学歴か、など様々な考え方があります。
そこで、この記事においては3通りのランキングを作成しました。
最終学歴を対象としたランキング、院卒が学士号を取得した大学ランキング、
そして院卒、学部卒を問わず学士号を取得した大学のランキングです。

衆議院議員の最終学歴ランキング

1位東大65人
2位慶應大46人
3位早稲田大44人
4位高卒25人
5位日本大17人
6位中央大15人
7位京大     7位ハーバード院 7位早稲田院 10人
10位コロンビア院 10位創価大    10位明治大 9人
13位青山学院大  13位上智大 7人
15位京大院    15位東北大    15位法政大 6人
18位慶應院    18位専修大    18位東大院    18位立命館大 5人

院卒衆議院議員が学士号を取得した大学ランキング

1位東大30人
2位慶應大10人
3位京大8人
4位早稲田大6人
5位日本大5人
6位創価大4人
7位学習院大 7位成城大 7位中央大 3人

衆議院議員が学士号を取得した大学ランキング

1位東大95人
2位慶應大56人
3位早稲田大50人
4位日本大22人
5位京大      5位中央大 18人
7位創価大13人
8位明治大9人
9位青山学院大 9位上智大 9位東北大 9位法政大 7人

注意点

東京教育大、聖和大、東京都立大、秋田経済大など、
現在では異なる大学に変わっている大学の輩出数は、
現在の大学の輩出数には含んでいません。
例えば、赤嶺議員は東京教育大出身ですが、筑波大の輩出数には含めていません。

中退は高卒と見なしています。
緒方議員のような外交官試験に合格しての中退も高卒と見なしています。

複数の大学院を修了している場合は、最後の院のみを数えています。
例えば、長島議員は慶應大の博士過程を単位取得退学した後に、
ジョンズ・ホプキンス大学で修士号を取得していますが、
慶應院の輩出数には含まれていません。

修士課程を修了した場合、修士号をとっていない場合も輩出数に含んでいます。
例えば、小野寺議員は東大院の輩出数に含まれています。

複数の大学で学士号を取得した場合は、最後に取得した大学のみ数えています。
例えば、新谷議員は帝京大医学部を卒業後に東大経済学部を卒業していますが、
東大の輩出数に含まれ、帝京大の輩出数には含まれていません。

古田圭一議員と本村伸子議員の学士号取得大学は不明確なので、
数えられていません。

考察

東大と早慶の数が非常に多いですね。
特に東大は、学士号取得大学ランキングでは圧倒的です。
最終学歴を重視したランキングでは、
学士号を取得した後に、大学院へ進学することの多い東大卒は不利になりますが、
学士号取得大学ランキングではそのようなバイアスを避けることが出来ます。
東大で学士号を取得した議員は、衆議院議員全体の20%にもなります。
学生数自体の差を考えれば、東大と早慶との差はかなりのものとなるでしょう。

早慶も、中央大や日本大などの他の私大とはかなりの差をつけています。
早慶間では、学士号取得者数で慶應大が早稲田大を上回っているようです。
もっとも、早稲田院と慶應院では早稲田院の輩出数のほうが多いですが。
これは、他大出身者で早稲田の大学院で学んだ議員が、
多いことを示していると考えられます。
また、最終学歴を基準とすると、早稲田大と早稲田院の合計は、
慶應大と慶應院の合計を上回っています。
総合的に見るとかなりの接戦ですね。

東大以外の国立大では京大と東北大が多いですね。
学生数が私大と比べると少ないことを考えると、
かなり健闘していると言えると思います。

海外の大学院では、ハーバードとコロンビアが多いです。
海外の大学院の学位を取得している議員は、
官公庁や日本銀行などの出身であることが少なくないです。

学士号を取得した大学を基準とすると、
衆議院議員の40%以上が東大早慶で占められています。
日大、中央大、京大を加えると50%を超えます。
衆議院議員の出身大学はかなり偏っていると言えるかもしれません。
地理的な視点で考えても、東京の大学が非常に多いですね。
学士号取得大学ランキング上位12大学のうち、
東京以外の大学は京大と東北大のみです。

参議院議員については以下の記事で扱っています。
現役参議院議員出身大学ランキング【2013年参院選後】

国会議員全体については以下の記事で扱っています。
国会議員の出身大学ランキング【2014衆院選後】

衆議院議員一覧