平成26年度の科研費配分においては、
分野ごとに大学別の新規採択累計数が公開されています。
この記事においては、
歴史学の研究が強い大学について考察します。

史学一般

1位東大
2位京大
3位東京外国語大 3位名古屋大
5位大阪大
6位山形大 6位千葉大 6位学習院大★ 6位法政大★
6位函館工業高等専門学校

日本史

1位東大
2位早稲田大★
3位東北大
4位神戸大
5位京大
6位立命館大★
7位一橋大
8位大阪大
9位新潟大
10位山口大 10位明治大★

アジア史アフリカ史

1位東大
2位京大
3位早稲田大★
4位大阪大
5位東北大  5位筑波大
7位学習院大★
8位北海道大 8位九州大
10位神戸大

ヨーロッパ史・アメリカ史

1位東大
2位大阪大
3位北海道大
4位明治大★
5位東北大     5位一橋大     5位京大
8位早稲田大★
10位東京外国語大 10位国際基督教大★ 10位立教大★ 10位同志社大★

★=私大

全てにランクインしている大学

東大 京大 大阪大

考察

東大が4つの分野で1位を独占しており、圧倒的です。
全てにランクインしているのは東大京大阪大のみであり、
比較的、研究力と受験難易度が一致している分野のようです。

私大では早稲田大と学習院大、明治大が強いようです。
慶應大はどの分野でもランクインできていませんね。
早稲田大は、日本史で2位、アジアアフリカ史で3位と、
比較的東洋に強いと言えそうです。
文学の研究においても、早稲田大は特に東洋が強いので、
全体的に東洋の研究に強いとも考えられます。

意外なランクインと言えるのは、
函館工業高等専門学校でしょうか。
大学に限れば、ある程度以上の受験難易度の大学しか
ランクインしていません。

それにしても、アジア史とアフリカ史をまとめて扱うというのは、
やや強引な気がしますね。
アジア史だけで見れば上位に来る大学や、
アフリカ史だけは強い大学もありそうな気がするのですが。

平成26年度科研費配分額