大学ごとの科研費配分額のまとめ記事です。
ずっと更新していなかったのですが、アクセスが途絶えないブログの姿を見て思わずまた書きたくなってしまいました。
トップ15の大学はこちらです。旧帝国大学をブルー、それ以外の国立大学をグレー、私立大学をイエローにしています。

科研費top15

科研費top15画像

東大が圧倒的に強いのは予想通りという方も多いでしょう。しかし、東大と京大の差>京大とそれ以外の旧帝国大学の差というのは意外と感じる方もいるかもしれませんね。
京大と大阪大学の差よりも、大阪大学と北海道大学の差のほうが大きいです。

個人的には筑波大の科研費が大分東工大に近づいているのが面白いと思っています。東工大というと東大・京大に次ぐ超名門の理系大学です。筑波大学は東工大とは学部構成が異なるとはいえ、東工大を超えるとイメージとしてはだいぶ変わってくるんのではないでしょうか。

旧帝国大学+東工大・筑波大・神戸大+早慶+その他旧官立大学が上位に来るという構成は相変わらず変わっていないですね。医学部は比較的科研費を取りやすいので、この中だと医学部がない東京工業大学と早稲田大学はかなり健闘していると言えるでしょう。

下記の図は、分野ごとの研究費です。区分の切り方が恣意的なので、分野別にバランスよくなっているように見せつけてますが、人文学・社会学はひとかたまり、理系は細切れの区分なので、文系の研究費がいかに少ないかわかります。医学・歯学は配分額のうち約25%なので、医学部のある大学が研究費上位に入りやすくなります。分野によって必要となる研究費も異なります。
分野別科研費
参照令和元年度科学研究費助成事業の配分について
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/27_kdata/kohyo/data/r01/01/0-1.pdf



高校生が大学を選ぶときは、両親の声や担任の先生の意見の影響が大きいと思います。大枠のイメージで「研究するなら私立ではなく国立」と語られることも多いですが、実際の数値を調べることで、国立大学の中でも研究費は大きく異なることが分かります。自分自身で調べてみることが大事です。

続いて私立大学同士で比較してみましょう。

私立科研費top15グラフ
早慶が圧倒的に強いですね。そのほかの私大でも理系が強い大学が上位に来ています。理系のほうが必要な研究費が多いという事情もあります。しかし、国からそれだけの資金を得ることが出来ているということは、大学としての力を示す一つの指標にはなるでしょう。

私立科研費top15画像

大学の社会に与える付加価値は、研究の力+社会への人材輩出の二つの要素から成り立ちます。研究にはリソースが必要なので、今後の各大学の科研費を巡る競争は続くでしょう。

特定の分野を大学で研究することを検討されている方は、大学単位の金額ではなく、ご自身の研究されたい分野が強い大学はどこなのかという観点で検討していただければと思います。

参照:科研費の配分結果
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/27_kdata/kohyo/r01_01.html