知られざる佳曲

   一. クラシックを中心とした音楽が好きです。
   二. 素人ですが、著作権や著作権法について考えたり、情報検索について書いたりしています。
   三. アマゾンの深層webや物流に関心があります。

2005年11月

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キュイ(Cui, 1835-1918)といえば、歴史に埋もれた名曲を紹介する中村攝(金澤攝)がリリースしていた盤を思い出すが、そこに収められた曲にはあまり霊感を感じなかった。「地獄に音楽院があったら・・・」という彼のラフマニノフへの批評は有名だが、これなら彼の考える天国はなんて退屈なんだろうと思わずにはいられなかった。

最近、そんな考えを改めるようなキュイの作品を収めたCDに出会った。ミッシャ・マイスキーがチェロで奏でるロシア歌曲集である。既にシューベルト歌曲集フランス歌曲集などがリリースされていて、どれも驚嘆と共感を呼び起こさせる名盤だったので、迷わずに購入した。

プーシキンの同名の詩による「焼かれた手紙(A Burnt Letter)」は歌曲集「プーシキンとレールモントフによる7つの詩」 Op.33 の中の一曲として書かれた。愛の手紙を燃さねばならない苦悩が歌われ、燃え盛る火の中の灰はまるで「淡い喜び」のように飛び去って終わる。

ヴォカリーズ〜ロシアン・ロマンス

米国のタワーレコードで試聴できるようです。
トラック18

Vocalise: Russian Romances

キュイ

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試聴 に参加中!
のだめカンタービレ」に登場するクラシックを各巻ごとに2〜3曲紹介し、試聴リンクを載せていきます。

 第1巻
 第2巻
 第3巻
 第4巻
 第5巻
 番外篇:「千秋真一」も聴けた!
 第6巻
 第7巻
 第8巻
 第9巻

第10巻
第11巻
第12巻
第13巻
第14巻
第15巻

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意味がなければスイングはない (文春文庫)

村上 春樹 文藝春秋 2008-12-04
売り上げランキング : 19172
by ヨメレバ


村上春樹が初めて音楽評論集を出したと聞いて、読んでみた(文藝春秋)。シューベルトのピアノソナタ第17番 ニ長調 D.850 が採り上げられていた。どんな曲だったろう。どうしても思い出すことが出来ない。さすがに「現代の文豪」は、誰もが知るような曲は採り上げない。

棚からCDを取り出して聴いてみた。ハッ この感覚・・・
ファンから怒られそうだが村上春樹は拙ブログ「知られざる佳曲」の大先達だ。

意味がなければスイングはない



アンスネスの演奏です。




米国のアマゾンで試聴できるので聴いてみてください。本文中で触れられていた内田光子の演奏(PHILIPS)です。

トラック1から4

CDの日本語版(日本アマゾン)



村上春樹

村上春樹の生活: 仕事は朝

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シューマン(Schumann, 1810-1856)という作曲家は、残念なことだが、以前ほど聴かれなくなっているようだ。個人的にとても寂しい。

高校生の頃、浴びるようにシューマンの作品を聴いた。交響曲、ピアノ曲、続いて室内楽曲。さすがに歌曲を聴いたのはずっと後になったが、それでもシューマンの主な曲に接して、その濃厚なロマンと向う見ずな衝動をまるで自分のもののように体験した。

クララとの結婚にいたる不幸な裁判も、やはりシューマンらしい。ただ彼のその後の破滅は、結果としてクララの父(シューマンの師でもあった)の疑念の正当性を裏付けるものとなってしまった。

技術的な難点を謗る人も多いが、そういう非難も含めてシューマンの音楽は若々しく瑞々しい。私は勝手に「誰でも若い時に一度はシューマンの虜になる」と言っている。

「ペダル・ピアノのための練習曲(Studien für den Pedal-Flügel)」は そのペダルピアノ自体がほとんど見られない楽器なので、自然と忘れられたようである。それを惜しんだ妻クララ(1819-1896)がピアノ独奏用に編曲したり、ドビュッシーが2台ピアノ用に編曲したりしている。

曲自体は珍曲であるが、シューマンが過去に使用した素材も多く含まれているせいか、どこかで聴いたことがあるフレーズが顔を出している。激しく荒れ狂うような曲想も素敵なのだが、練習曲とは思えないくらいの穏やかな作品に接すると、またシューマンという作曲家の新たな側面を見ることが出来る。


Schumann: Complete Piano Works, Vol. 11



追記

ドビュッシー編がYouTubeにありました。

Schumann-Debussy Estudo op. 56 nº 2 - Duo Tarditi-Maltese











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皆さんに支えられて三ヶ月やってきました。

さて、クラシック音楽を取り巻く世間では漫画「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子著、講談社)が人気のようです。ここに来ていただいているみおさんにも勧められたので、手にとってみようかな・・・と思いながらもまだ読んでいません。

ただ、「のだめカンタービレ」をきっかけにクラシックの世界に興味を持ってくれた人もいるのだろうから、どうせなら取り込もうという野心も芽生えてきた。

・・・最近、更新が途絶えかけているにも拘らず。

このブログに出来ることは何か。

「のだめ」で紹介されている名曲を試聴できるサイトに誘導する。
(といっても、登場する曲を誰かから教えてもらわないといけないが)


いや、それよりも、「知られざる」曲の紹介に努めるという初心を大事にしなければ・・・

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新しい曲を紹介していない代わりに、前に紹介した曲の試聴をスムーズに行えるよう手直しをしています。

9月11日/ブラームス

米国アマゾンへのリンクを貼りました。
でも、ナクソス・ミュージック・ライブラリーの方がいいかな?
カタログ番号は「8.550509」です。

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しばらく更新を休むつもりでいたのだが、「ぶらあぼ」のブログに見逃せない記事があったので紹介します。


ナクソス・ミュージック・ライブラリー、11月15日からサービスを開始


海外のナクソスでは既に始まっていて、ここでもお世話になっているが、日本でも国内における同社の音楽配信事業部門を受け持つナクソス・デジタル・ジャパン株式会社が7月に設立され、今月から豊富な音源を試聴できるようになった。

ナクソス・ミュージック・ライブリー

ナクソスはもはやクラシック界では世界的なレーベルの一つであるが、同社の基本理念である「クラシックの百科事典」を真に体現しようとしているのだろう。既に「百科事典」になっているが、そこで満足せず、手早くひけるものになるのだ。

全てを聴くのは有料だが、15分間だけなら無料で聴けるようだ。
これをきっかけとして、ますますナクソスが発展すれば、何も言うことはない。
元来、情報と知識は万人に知られることを欲しているのだ。

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ブログを書くことは楽しいのですが、
試聴できる盤を探すのがやや重荷なので、しばらく休みます。

採り上げなければならない曲はいっぱいあるのですが・・・

クラシック音楽をめぐるあれこれなら、時々書くかも知れません。

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このライブドア・ブログのトップページにはカテゴリという括りがあって、いつもそこの「音楽>クラシック」に投稿しているのだが、そこで元CDショップに勤めていた方のブログに行き着いた。

徒然クラシック雑記帳

その中の11月5日の記事を読んでいて、悲しくなった。様々なことがあったのだろうが、心身の健康を崩して休職、そして退職されたらしい。勿論、こうした書き込みには(特に匿名のネット上では)すぐに批判の声が上がるが、もし、「その店員が未熟だ」と言う人がいたら、「周りや上の人も同様に未熟なのでは?」と返しておこう。

そして、商品に詳しくもない、やる気もあるのだか無いのだか分からないアルバイト店員だらけになってしまうのだ。もしも、このブログを大手CDショップの経営や店舗経営に携わる人が見ていたら、少し立ち止まって考えて欲しい。企業である以上、利潤の追求が第一なのは分かります。でも、長い将来を見据えて店舗経営や従業員育成をしていますか?

今は、近くにお店が無くてもアマゾンで買え、試聴もできます。そんな時代のレコード店に何が出来るか。例えば、専門家の様な知識は必要ないから、ともかく聴き始めたばかりで何も知らないビギナーの方に「お勧め」を教えたり、不正確な音盤情報を元に注文しようとするお客さんと一緒になって「正しい盤」を取り寄せたりする双方向のコミュニケーションを取れる場を作る事だろう。また、新しい音楽の情報をディスプレイしてぶらりとよれる文化や情報の発信基地となる事だ。
どちらもネットショップには出来ない。

世の中には音楽を愛する若者が多くいる。CDショップに勤めたいという若者も多いだろう。でも、もしCDショップ側が「どうせおまえらみたいな奴は掃いて捨てるほどいるんだ」というような使い捨て人事を続けている限り、そのお店のためにもならないだろう。あのCDショップは「店員さんが他と違う」からあの店で買いたいな、と思わせるお店になれれば、「数字」も上がると思うのだが。

都内の大規模店に行っても、店内の客はどれも冷やかしばかりでレジは空いているという光景を何度も見たことがある。だから少しでも購入者が増えれば、おそらく数字は好転出来ると思う。

もしかしたら、大手CDショップの多くは外資系だから、経営者の方はこのブログが読めないかもしれないのだが・・・


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アレクサンドル・ゲディケ(Alexandre Goedicke, 1877-1957)はメトネルの伝記を読んでいた時に知った。メトネルの母方の従兄弟にあたる。名前からも明らかなように先祖はドイツ系で、長い間にドイツ商人が行き交っていたバルト海地方から内陸のモスクワへとやって来た。

ゲディケは父フョードルがそうであったように、モスクワ音楽院で後進の指導に一生を奉げ、多くの作曲家を育てた。比較的に穏やかな曲を書く作曲家という印象を持っているが、このコンチェルトシュテュック(Concertstück)も澄み渡った静かな朝のような出だしを迎える。その後はピアノ協奏曲らしく華やかな展開がやってくるが、それでも下品な所は全く無い。刺激を求める我々現代人は、こうしたセンスのいい曲をすぐに忘れてしまうのだ。


Glazunov: Piano Concertos Nos. 1 & 2; Goedicke: Concertstuck, Op. 11


ゲディケ

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