知られざる佳曲

   一. クラシックを中心とした音楽が好きです。
   二. 素人ですが、著作権や著作権法について考えたり、情報検索について書いたりしています。
   三. アマゾンの深層webや物流に関心があります。

2007年11月

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Tokyo CD Map

SEEDSONW さんが作った「クラシック東京楽譜CDマップ」に感心した。

クラシック東京楽譜CDマップ

グーグルマップの「マイマップ」を活用して、ご本人のブックマーク(電話番号や定休日の確認)としてだけでなく、皆が使えるブックマークにしてくれている。ご本人が「立ち寄る首都圏のクラシック音楽関係のショップや図書館等を」紹介するブログ記事と連動した地図なので、当然のことながら全ての大規模店舗や有名店舗が採り上げられているわけではないが(例えば渋谷のタワーレコードは載っていない)、新宿、池袋、神保町、秋葉原、銀座などの情報が纏められていて、とてもありがたい。

クラシック・ファンのためのショップ・資料館情報(御茶ノ水・神保町編)

クラシック・ファンのためのショップ・資料館情報(新宿編)


かつて私も「CDを探すには」という一群の記事で、効率的にCDに辿り着く方法を考えました。
CDを探すには【第1回】
CDを探すには【第2回】
CDを探すには【第3回】
CDを探すには【第4回】
CDを探すには【最終回】

【第2回】で「グーグルマップ」の活用にも触れましたが、その時はマイマップを知りませんでした。



サイトの構造としては、


クラシック東京楽譜CDマップ(地図上の店舗に目印)
      │
 ブログ記事(店舗外観写真、電話番号、評価など)
      │
   ≪外部リンク≫
      │
    店舗サイト

という仕組みで情報が整理されている。

当然、マップから地理的な纏まりも確認でき、加えて、店舗のブログ記事も地区ごとに集められているので取りこぼしが無い。

SEEDSONW さんもお薦めになっていたが、私も更なる情報についてはレコードマップがお勧めできると思う。こちらは大規模店舗は載っていないが、大規模店舗が取りこぼしてしまう情報が掘り出し物が見付かるだろう。

レコードマップ ’07-’08 (2007)
レコードマップ ’07-’08 (2007)


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日本の私鉄 京阪 (カラーブックス)
日本の私鉄 京阪 (カラーブックス)

カラーブックスの最終刊行は平成11年8月に出た「(909)日本の私鉄 京阪」だそうだ。松井社長ご本人からブログ内のコメントで教えていただきました。また復活する事を願いたい。
初期のカラーブックスの案内を発見

花のお江戸は「八百八町」だが、「天下の台所」から出たカラーブックスはそれを上回る九百九冊だった。最後が大阪の街を走る京阪電鉄だったというのも感慨深い。

その他にも、ビニールカバーが暑さに弱いなどの情報を教えていただきました。
初期のカラーブックスを発見

上記記事で採り上げられているのは「(33)高野山」で、カラーブックスはこうした携帯できる旅行ガイドブックに活路を見出せば、これからも充分やっていけると思うのだが、どうだろう。「携帯できる」「写真が楽しめる」ことが生かせる分野なら、まだまだ勝負できるはずだ。

例えば、「巣鴨」とか、「黒川温泉」とかどうだろう。


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カラーブックス#2「桂離宮」
保育社(本社:大阪府)が刊行する文庫「カラーブックス」が好きだ。

三十代以上の方なら、透明なビニールカバーが付いたこの文庫シリーズをご存知の方も多いと思う。その名に恥じず、カラー写真が豊富で、そのため上質な紙が使われている。まだ、カラー写真が珍しかったはずの昭和37年に刊行が始まり(当時の価格:二百円)、現在に至るまで全部で九百点を超えるラインナップとなっている。

因みに、一巻から十巻までは以下の通り。

(1) ヒマラヤ
(2) 桂離宮
(3) 犬――その銘柄――
(4) 切り花 二〇〇種
(5) サボテン
(6) 皇居
(7) 熱帯魚
(8) 東海道 昔と今
(9) ハワイ
(10) 日本の郷土玩具


この和洋、古今東西が入り乱れた「小さな宇宙」。これがカラーブックスである。そして、このシリーズに最も感心するのはその「編集」である。

「(104)能」であったり、「(73)エジプト美術」であったり、はたまた「(205)夏目漱石」であったりが、非常にコンパクトに、しかし要点はキチンと押さえて一冊に詰め込まれている。恐らく並々ならぬ労力がこのシリーズに継ぎ込まれたことは疑いない。

外観ですぐに目を引くのは透明なビニールカバーだろう。これは初期のカラーブックスには無かったようで、昭和37年発行のものでは通常よく目にするような紙のカバー(カラー)が付けられている。そのカバーを外した本体の表紙は二色刷りで(それも贅沢だが)文字と統一されたデザインで装飾されているのみである。

松井社長のブログ「保育日記BLOG」から
初期のカラーブックスを発見
初期と中期のカラーブックスを比較できる。

そこから、昭和40年代半ばには、今も古書店でよく見る「カラー表紙&ビニールカバー」に取って代わり、それが昭和60年代まで続いた。このヴァージョンは多くの人の記憶に留められているはずだ。この時代がカラーブックスの絶頂期であろうか。

平成元年の消費税施行が、恐らくはカバーの再変更のきっかけとなった。それまでの在庫に対しては「定価515円(本体500円)」と上からシールを貼っている。ビニールカバーを外してのシール貼りはさぞ面倒であっただろう。

この再変更でふたたびオーソドックスなカラーの紙カバーに戻った。

1990年代末の不況は我が国の産業界全体に深刻なダメージを与えたが、保育社も例外ではなかった。この時期の経営不振によって、カラーブックスは新規の刊行が止まってしまうが、今年メディカ出版の出資を受け、新しく再出発を切ることとなった。これからの保育社に期待し、そして微力ながら応援したい。

4586509007日本の私鉄 東急
宮田 道一 焼田 健
保育社 1997-06

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カラーブックスの守備範囲はまことに広い。およそ写真で紹介できるもの全てといった感がある。海外の都市、動物、植物、園芸、お稽古事、寺社仏閣、古城、鉄道・・・なかには「(779)すすきののママ101人」なんていうのもある。

カラーブックス#779「すすきののママ101人」

「(365)ぐいのみ」、「(283)そばちょこ」までは理解できたが、予想を上回る柔軟性を保育社は兼ね備えていた。


保育社

現在は、まだ在庫分のみの販売のようなので、新刊書店で目にすることは少ないが、きっとまた新しく増刷され、多くの人に愛される日がまたやってくるだろう。

アマゾンや楽天ブックスからも注文できるようだ。「保育社」や「カラーブックス」で検索をかけて欲しい。

4586508841ワインを楽しむ
笹尾 勝義
保育社 1996-02

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もし、あなたが様々な事柄に知的欲求を持っているならば、古書店であっても新刊書店であってもカラーブックスの前を素通りすべきでない。



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Tchaikovsky
チャイコフスキー(Tchaikovsky, 1840-1893)のピアノ曲「熱い告白(Aveu passioné)」のMIDIを作りました。もう二年も前に紹介した曲です。

知られざるMIDI

その時の記事:チャイコフスキー/熱い告白(1892)

よくチャイコフスキーの他のジャンルの曲と比べて、ピアノ曲は詰らないという意見を耳にするが、それは詰らない曲を聴いているというより、熱意の籠められていない演奏を聴いているからだと思う。少しマイナーな部類のチャイコフスキーの曲は途端にCDが見付からなくなる。有名曲なら誰もが知っているのに。

そうした演奏者の少ない曲は、参考にするものが少ないだけに気を付ける必要がある。という訳で、参考にするものが少ない私のMIDIも注意してください(苦笑)。


だから、CDもお薦めしておきます。
チャイコフスキー:「四季」/瞑想曲 他


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Annie Oakley

梅田望夫氏の新著「ウェブ時代をゆく」刊行記念プレゼントキャンペーンの「ウェブ時代をこう生きてみたい」テーマ記事コンテストで、10名の中に選ばれました! 応援してくださった皆様のお陰です。本当にありがとうございます。

対象記事:ウェブ時代をこう生きてみたい(もう一つのブログで書いています)

キャンペーンページ:「ウェブ時代をゆく」欲しい!

記事で書いた「ウェブ開拓論」の根幹は、

1. 皆が利用できる地図を、皆で作っていこう
2. およそ人が足を踏み入れる全ての大地の写真を撮っていこう

という考え方です。
そして、全ての土地を写真情報で残すことから、逆に情報という側面から見れば、

3. 写真情報を緯度経度に従って地球という入れ物で整理し直そう

という野望になります。


まだまだ考えが纏まらないのですが、少しずつ書いていきたいと思います。


4480063870ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫
筑摩書房 2007-11-06

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「ウェブ時代をゆく」いよいよ発売です。


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訪問者

実は、先月末頃から急に訪問者が増えていたのだが、その理由がずっと分からず、当惑していた。まさかメキシコの作曲家ビジャヌエバ(前回の記事)に反応があったのだろうか? いや、そんな馬鹿な。



29日 504人
30日 459人
31日 223人
 1日 212人
 2日 159人

それまでの一週間の(22日〜28日)訪問者の推移が111人から173人で、平均すると約137人だったから、少なくとも4日間はいつもより多かったことになる。このブログの訪問者が200人の大台を超えることは極めて稀である。


そして、ようやくその訳が分かった。

人力検索はてな」だった!

「個人のブログでお気に入りのものを紹介してください」という質問で、このブログを紹介し、回答してくださった方がいたのだ。クラシックという音楽マーケットの王道と言えないジャンルの中でも、さらに「無名な曲」というニッチな方面に特化したこのブログが選ばれていいのだろうかと思うが(^^i)、素直に喜びたい。

個人のブログ(有名人ブログは除く)で、3ヶ月以上、飽きずにチェックし続けている、魅力的なブログがあれば教えてください。

しかも、一番最初の回答で記載されている・・・回答してくださったid:hayamanakayama さん、ベスト回答に与える「いるか賞」を贈ってくださったid:piko-piko さん、ありがとうございます。

今日現在、その質問はトップページの「注目の質問」の堂々1位に輝いている。それを見て、また多くの方が来てくださったのだろう。



そして、「はてなブックマーク」にも載る事で、さらに人が集まったのではないかと思うし、今後も、じわじわと人を集めるような気がする。

上記ページの「はてなブックマーク」

はてなブックマークは、役に立つサイトを皆で教え合い、学び合い、共に利用してゆくソーシャルブックマークの一つで、私も利用している。そこに「blog」「ブログ」「あとで読む」「まとめ」などのタグ(見出し)が付けられ、またあとで読まれたり、確認されたりするのだろう。

三上先生が先日、書いておられた「フォークソノミー」を思い出した。

その後の「タクソノミー/フォークソノミー問題」

サザーランド氏がいみじくも語っているように、フォークソノミーは「言葉」である。タクソノミーは専門家のお墨付きの範疇である。が、範疇は言葉で表現されるわけだし、言葉とは畢竟世界の分類の指標である。だとすれば、「タクソノミー/フォークソノミー問題」の根本は世界を分類する観点において相対化されざるをないはずである。その複数ありうる観点の間の優劣を決めるのは結局のところ「慣習」にすぎないだろう、と極論してみて、さあ、どうだろう?



かつては専門家が定めた分類基準に基づくタクソノミー(Taxonomy; 分類法)しかなかったのだが、ウェブと言う21世紀の広大な沃野に、一人一人の開拓者が定めたタグが打ち込まれて、情報が分類されてゆく。それがフォークソノミー(Folksonomy; 民衆による分類)である。その質問も今後、「ブログ」に感心のある第二第三の開拓者が眺めていくのだろう。もちろん、はてなブックマークをいつも利用している私も開拓者の一人である。

フォークソノミー(ウィキペディア)

一人一人の力によって、今まで見向きもされなかった当ブログのようなサイトが一夜にして脚光を浴びるのが「ウェブ時代」なのだとしたら、嬉しいような怖いような複雑な気持ちだが、開拓者がそんな弱気では駄目かな?

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶかウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか
梅田 望夫

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