知られざる佳曲

   一. クラシックを中心とした音楽が好きです。
   二. 素人ですが、著作権や著作権法について考えたり、情報検索について書いたりしています。
   三. アマゾンの深層webや物流に関心があります。

2008年02月

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Verdi
以前にもBlue Sky Label を紹介しましたが、同じようにパブリックドメインとなったレコードを聴かせてくれるサイトが見つかったので、ご紹介します。

パブリックドメイン・クラシック

作曲者ごとに纏められて、探すのが容易になっています。また、サイト内で人気のある曲を「初めてのクラシック」としてランキング形式で発表するなど、迷わないよう配慮がされているのも見事です。



著作権は作曲者の死後50年ですが、演奏者やレコード会社などの権利(著作隣接権)は「発行が行われ」てから50年で保護期間が終わるので、著作権が消滅した古いレコードはこのように自由に聴けるようになります(正確には、以下にあるようにどれも起算日が翌年ですが)。

試聴できるページを集めてみました

Blue Sky Label (パブリックドメインとなったレコードを聴けるサイト)



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友よ、悲劇は終わった

Hope in a Prison of Despair
前回からの続き

本書に限らず、梅田の著作は「楽観的すぎる」と批判されることがある。そのことに触れながら、この感想を書き終えたい。

池田信夫は自身のブログの中で「日本の現実への言及がほとんどない」と批判しているが、そうだとしても、「日本の現実は、著者の目には入らない」とまでは思わなかった。むしろ梅田は現実を踏まえた上で、単なる現状への愚痴に終わることなく進むべき道を指し示したと思う。池田がどのような論拠を示すか楽しみにしていたのだが、「15分で読める」という批判だったのはとても残念だ。

ウェブ時代をゆく(池田信夫blog)


とは言え、池田による批判はまだ良いほうで、この世は酷い言説で満ち溢れている。言うなれば、それが日本の現実である。社会への不満は大事だが、酒場の悪口ではないのだから、挙げ足取りや煽動ばかりでは、これからどうしたら良いか分からない。こうした内部抗争ばかり続けていては、やがて日本は新撰組のように内側から崩壊していくだろう。

今の現状を見て思い出すのは、90年代初頭の頃である。その頃はまだまだ「バブル景気」という言葉もあまり一般的でなかった。まだ深刻な不況の実感に乏しかったからだ。

当時、ソ連から始まったペレストロイカ(改革)によって、東欧にも民主化の波が押し寄せ、89年にはポーランドの自由選挙、汎ヨーロッパ・ピクニック(ハンガリー)、ベルリンの壁崩壊、ビロード革命(チェコスロバキア)、ジフコフ辞任(ブルガリア)、チャウシェスク処刑(ルーマニア)と「革命」が立て続けに起こった。そして革命の熱狂から醒めると、東欧諸国では深刻な経済不振に直面することとなった。

その状況を伝えるニュースキャスターはこう感想を漏らしていた。「社会主義経済からの転換は大変ですねぇ」安堵した様子で話していたところを見ると、「対岸の火事」であること以上に「日本は資本主義経済だから大丈夫だ」と言いたかったのだろう。



それなのに、なぜ長期間に渡って「出口の見えない不況」に覆われたのだろう。私には度を越えた悲観主義がその原因の一つであるように思えてならない。「出口の見えない不況」はその実態以上に、「出口の見えない閉塞感」となったのではないか。勿論、深刻な問題であったし、安易な楽観主義は禁物である。しかし、同様に根拠の無い悲観主義も日本社会に大きな害を及ぼしたように思われる。もう悲劇は充分に観ました。もういい加減終わりにしませんかと世の論客たちに言いたい。

この問題は日本人の生真面目さに関わってくる問題なので、なかなか改善できないかもしれないが、世界にはもっと悲劇を抱えながら希望を捨てずに頑張っている国がたくさんある。まるで明日にも国家が崩壊するだとか、円が暴落して無価値になるとか、叫ぶ「識者」の口車に乗ってはいけない。「ノストラダムスの予言」はどこへいったのか。

しかし悲しいことに、そうした煽動に煽り立てられる国民が多いのも事実だ。例えば、年金問題がある。若者は「どうせ貰えやしない」と嘯く。不思議に思うのだが、それで何も動かない。挙句の果てには「年金制度は崩壊している」とか「数十年後に日本が無くなっている」とか言い出す。どうして「社会を変えよう」とか「俺たちが何とかしよう」とか考えないのだろう。彼らは70歳になっても80歳になっても働くつもりなのか。「貯金をする」と言う若者は利子率すら知らないのだろう。

私は、著者の言動を支持し、ブログを読んでいるが、実は言いたいこともある。こんな日本ではあるが、こんな国だからこそ、日本から良くして欲しい。梅田が進める日本人1万人シリコンバレー移住計画は結局アメリカ社会に貢献するだけで、日本社会への貢献になるのだろうかと疑問を感じる。野茂やイチローが活躍して勇気付けられた日本人は多いだろうが、日本球界は果たして活気付いただろうか。いまや日本のプロ野球はテレビから消えようとしている。ここは野球にも明るい梅田の意見を聞いてみたい。



さらに、この本とは直接関係しないが、昨年の河合隼雄(1928-2007)の死に寄せるブログ記事に対しても疑問を持った。

取り返しはつかない

元々は養老孟司(1937- )が書いた記事への梅田の賛意なので、養老に言うべきかもしれないが、少なくとも河合は自らの意思で科学技術庁長官就任を決めたはずなのだから、長官の役割への過度の侮蔑は、勢い余って河合への最大級の侮蔑に繋がりかねない。勿論、養老も梅田もそんな意図は無いはずで、「わずらわしい政官界」を腐す気持ちは充分わかるのだが、度を過ぎれば日本社会全体を腐してしまうだろう。

私には科学技術庁長官の職務がそんなに意味の無い仕事だとは思えない。確かに河合の能力を生かせる仕事では無かったかも知れない。それでも学者が公官庁のトップに就く事はそんなに無意味な事だろうか。政官界に問題がないなどとは間違っても言えないが、安易な大衆迎合主義への接近を感じて、私は怖れを感じた。もしも、梅田が大衆に迎合し権力を目指し始めたら、何でも出来るようになるだろう。


このような意見を少しでも書くと、「お上ベッタリ」とブロガーにとっての死刑宣告を出されるので、書きたくなかったのだが、政治家や官僚の悪口を言えば事足れりとする大衆迎合主義は現代日本の病理であると、私は思っている。重要なことは彼らが何をしているかのチェックであり、悪口を言って酒飲んで寝て忘れてしまうのは、却って彼らに好都合だろう。

それでも不満がある方には、「政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことはできない」というトーマス・マン(Mann, 1875-1955)の言葉を返しておこう(「魔の山」から)。振り回した刀の刃は、実は自分に向けられているのだ。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)




と、私も批判ばかりになってしまったが、本書には全面的に賛同する。フロンティア(まだ見たことの無い土地)への希望に溢れているからだ。「ここではないどこか」と言い換えてもいい。そういう希望が、梅田望夫の一連の著作に爽やかな風となって吹き抜けている。


私が「ウェブ開拓論」を考えたのも、この本を知ったことが大きなきっかけになった。「あちら側」、「アメリカ」、「もうひとつの地球」と様々な形で変奏される梅田の曲の主題はこの「希望」である。東に「日本経済にもう成長の伸び白はない」と断言する者があれば、「ウェブのあちら側」にはまだ開拓すべき土地が広がっていますよと訴え、西に「大企業に就職できなかった」と嘆く者がいれば、「今は違う生き方でも充分に食べていける」と謳う。やはり、このポジティブさが今の日本には必要なのだ。

「ウェブ時代をゆく」を十文字以内で要約せよと言われたら、私は32頁に出てくるこの一文をあげる。

未来は創造するものだ


おわり


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Riesengebirge
ようやく三曲目「曙」のMIDIを作ることが出来、パルムグレンの「3つの夜想的情景」が完成しました。

第三曲「曙(Sarastus)」
知られざるMIDI


これも聴いていただいた、皆様のお陰です。
ありがとうございます。

パルムグレン/3つの夜想的情景 Op.72



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大使館は六本木周辺に多いとよく聞きますが、本当はどうなのだろうと思い、「東京大使館マップ」を作ってみました。国旗で示した位置が大使館の場所になっています。

東京大使館マップ

東京大使館マップ

重いので画像で表示しました。マイマップには上のリンクからお進みください。


やはり、六本木周辺などの東京23区内の特定の地域に多いということが分かりました。
この地図もGoogle マイマップ EXPOに応募します。

すぐわかる地図 東京 文庫版 (その他ガイド)すぐわかる地図 東京 文庫版 (その他ガイド)

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ラフマニノフ
予告編から

映画予告編(YouTube)




2007年、ロシア、パーヴェル・ルンギン(Lungin, 1949- )監督。
ゴールデンウィークに渋谷、銀座から始まり、順次全国ロードショーになるようです。
原題「Ветка сирени(ライラックの枝)」

公式サイト

映画を観る前にきちんと知っておきたい方は、この本を。

427622621X伝記 ラフマニノフ
ニコライ バジャーノフ 小林 久枝
音楽之友社 2003-07-01

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【追記】
ロシアの映画情報サイトから
Ветка сирени
レーナチカさんからの情報です。


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山尾好奇堂の記事を見て、矢も盾も堪らず買ってしまいました。

ピアニストとしての坂本龍一


Esquire (エスクァイア) 日本版 2008年 03月号 [雑誌]


基本は専門誌ではなく一般誌であるから、当然一般読者からの視点で作り上げられているが、ピアノを専門としている人が読んでも面白いと思う。広告を出している企業から推察するに、恐らくエスクァイアが相手にしているのは富裕層の成人男性なのだろうが、それだからこそ「音楽の友」や、「ムジカノーヴァ」や、はたまた「ショパン」の読者が手にとってみるのも知らない世界の勉強で面白いのではなかろうか?

少なくとも私には面白かった。高級外車、高級時計の広告や、アルマーニ銀座タワーの記事など、自分に縁遠い世界を知ることが出来たからだ。


イヴ・アンリ(Henry, 1959-)が新旧のプレイエルを弾き分けたCDも付いて700円は安すぎる。安すぎてアマゾンの送料が掛かってしまうので困ると言う方には、こちらのCDも一緒に買うことをお薦めします。

B000J10B68モーツァルト、シューベルト&リスト:作品集
ソフロニツキー(ウラジーミル) リスト モーツァルト
コロムビアミュージックエンタテインメント 2006-11-22

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別に雑誌で紹介されているCDではないのですが、いつもこれを聴くたびにピアノの奥深さを感じています。


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北極探検を行うノルデンショルド
いつの頃からか、鎌倉の建長寺から西御門に通じる道があるという噂を耳にしていた。その噂が本当なら、鶴岡八幡宮の山裏を通る道ということになる。実際にそのような道があるのか半信半疑だったが、座っていては何も分からない。私は探検に出ることにした。

マゼラン海峡(巨大な南方大陸があるので大西洋と太平洋を結ぶ海路はそこしかないと考えていた)があると考えたマゼランや、北東航路(大西洋からユーラシア大陸の北側に沿って氷に閉ざされた北極海を渡り太平洋へ抜ける)や北西航路(同じく北米大陸の北側を通って太平洋へ)の可能性を信じた近代の航海者と同じく、全く担保の無い船出だった。

建長寺総門と三門(山門)

建長寺の総門と三門(山門)

まずはここで、拝観料を払う。正式には巨福山建長興国禅寺といい、臨済宗建長寺派の大本山だ。広大な境内に複数の寺院が点在している。地図によれば奥に位置する回春院が最も西御門に近いことが分かっていた。奥へ奥へと進み回春院を目指す。

建長寺法堂

法堂

天にそびえる大伽藍と巨木に囲まれながら、なおも奥へと進んだ。



南より回春院を望む
回春院の南側に道があるのを見つけた[1]。その道は東へ延びている。恐らく西御門へ通じているのはこれだろう。進むことにした。回春院を眺める。


いよいよ木立の中へ
道は木立の中に続いている[2]。回春院にある池は干上がっていて、白い山羊のような生物が草を食んでいた。もしも、新種ならば王立アカデミーに報告するとしよう。



森の中で
道は次第に登り勾配に差し掛かる[3]。調査をしたところでは、このあたりを流れる川は全て小袋谷川から柏尾川を経て最終的に境川水系へと流れ込み、江の島の辺りで相模湾へ注ぐ。この山を越えた先の西御門では滑川水系になるので、海に注ぐのは材木座海岸である。つまり、分水嶺を越えるのである。


尾根に出るのか?
空が見えている[4]。山の尾根に出るのだろうか? 太平洋を発見したバルボア(Balboa, 1475-1519)のように、大きな視界が開けるのだろうか。





階段
階段を越え・・・[5]





4480063870ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫
筑摩書房 2007-11-06

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出口だ!
ついに我々は森を横断し[6]、西御門に出ることに成功した。その道程をマイマップに記したので、ご覧いただきたい。



この探検記は、Google マイマップ EXPO に提出する予定である。






大きな地図で見る



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夜
Photo by Wilfredo R. Rodriguez H.

先月、パルムグレンの「3つの夜想的情景」の第一曲「星はまたたく」のMIDIを作りました。

パルムグレン/3つの夜想的情景 Op.72

何も反応が無いのも寂しいなぁと感じていたので、「反応を見てから」第二曲以降を作りますとしたら、このサイト始まって以来の(アフィリエイトの)反応が出ました。ありがとうございました。皆様から頂いた浄財を新しいMIDIを作るための楽譜購入費用に当てようと思います。

そして、なんとか作り上げました。聴いていただければ幸いです。
第二曲「夜の歌(Yön laulu)」
知られざるMIDI


次の曲(最後の曲)も作りますので、よろしくお願いします。

パルムグレン ピアノ名曲集




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