天下
「ウェブ進化論」を書いたのは梅田望夫だが、
「ウェブ進化論」を作ったのは――――

ある無名の筑摩書房の女性編集者だった。



それを横浜逍遥亭の亭主taknakayama さんから聞いた。正確には、教えていただいた新聞「週刊読書人」に寄せた梅田望夫の文章を読んだ。


見知らぬ人から「出版企画提案」というタイトルが付された一通のメールが届いた。そこには、詳細な本の構成案も添付されていた。本を書く気など全くなかった私は、すぐにお断りの返事を書こうと思いつつ、そのメールを読み始めた。しかし一読して、私の心は大きく変化した。添付された構成案の秀逸さに驚き、なるほどこれなら本が書けるかもしれないぞと思ったのである。

梅田望夫「『苦手』を克服して――本というメディアのパワーに驚く」
「週刊読書人」平成19年1月5日号より


メールの差出人が当時、筑摩書房の編集者だった福田恭子さんで、あとは皆さんの知るとおり。福田さんは、あちら側からこちら側への橋渡しをし、梅田望夫に天下を取らせたのである。

4480062858ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房 2006-02-07

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その福田さんが12月のシュンポシオンに来られると言う。
福田さん、ゲットです




また、「ウェブ進化論」の宣伝方法も、とても「それらしい」ものだった。本を読んだブロガー達の書評を使ったのである。本の広告手法は、その本の理想であり、実践であった。これには恐らく天下の梅田も唸ったに違いない。

当の福田さんは、この記事に当惑し、迷惑しているかもしれないが、書かずに入られなかったので、お許しいただきたい。

福田さんを平成の黒田官兵衛(Kuroda, 1546-1604)と呼ぶことにする。

「官兵衛、恐るべし」