リブロ池袋本店が、2015年7月20日で閉店するそうだ。
リブロ池袋本店閉店のお知らせ
2015/07/20(月)
1975年9月のオープン以来、40年間の永きにわたりリブロ池袋本店をご利用いただき、ありがとうございます。
このたび誠に勝手ながら
7月20日(月・祝)をもちまして、
営業を終了させていただくことになりました。
お客さまからの暖かいご支援、ご愛顧を賜り、心よりお礼申しあげます。
なお、最終営業日まで引き続きご利用の程、お願い申しあげます。
とても寂しい。リブロの現在の親会社は書籍取次の日販で、大家の西武百貨店の親会社セブン&アイ・ホールディングスのCEO鈴木敏文(Suzuki, 1932- )がライバルのトーハンの取締役だという大人の事情で閉店するというのも余計寂しい。
別にリブロ池袋本店は、本が売れなくなって閉店するわけではないのだ。
なんどリブロに行ったか、数え切れなくて思い出せない。
当時、神奈川に住んでいた筆者がわざわざ電車を乗り継いで池袋に行っていたのも、リブロがあったからである。でなければ、池袋などに行く用事は無い。
平積みの本だけでなく、棚に入っている本の表紙を眺めるだけでもワクワクした。
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大学で先生から、「この本、よく持っているねぇ」と感心されたのもリブロで買った本だった。まさか池袋のリブロで平積みになっていましたとも言えず、「あ、はい」としか返せなかった。
リブロの中には、たしか民族音楽のCDを売る店みたいなのも入っていたように思う。
まだインターネットも知らない頃、リブロは知の世界への入口だった。
リブロとセゾン美術館があったおかげで池袋という街の知的水準は担保されていたのではないだろうか。
その後、大きな書店はいくつもオープンしたけど、リブロほどワクワクさせてくれる店は無かった。
ありがとうリブロ。
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