暇になるとYouTubeを見るという生活を送っている。
YouTubeは、かつてテレビが持っていたポジションを奪ってしまったのだ。




今から四十年ぐらい前、自分が子供だった頃、近所には「(テレビに出るような)有名人になりたい」という子供がごろごろいた。テレビカメラの前でさかんにピースをしているような子供だ。それが現代では「ユーチューバーになりたい」に変わったが、本質は何も変わってないのだと思う。

というわけで、YouTubeを眺めていたら、ジル・ヴィルヌーヴ(Gilles Villeneuve, 1950-1982)のフェラーリ312T4と、ルネ・アルヌー(Rene Arnoux, 1948- )のルノーRS10の壮絶なデッドヒートが出てきた。



ディジョンで開かれた1979年のフランスGPで、記念すべきルノーの初優勝(ジャブイーユがドライブした15号車)を飾ったレースだった。上述のデッドヒートはヴィルヌーヴが制し2位入賞。アルヌーが3位に入った。

ターボエンジン搭載車が初めてF1を制するという記念すべき一戦だったが、既にロニー・ピーターソンの姿はなく、ジェームス・ハントも前戦のモナコGPで引退を表明するなど、新旧交代を象徴するレースとなった。ちなみにこの年からF1に本格的に参戦することになったネルソン・ピケ(ブラバム)が予選4番手で、同僚ニキ・ラウダ(予選6番手)より速く走っている。ピケが次第にラウダの前を走るようになり、ラウダはシーズン後半に最初の引退に追い込まれることとなる。





2017年の現代では「ヴィルヌーヴ」と検索すると、ジルでも、ジャック(ジルの息子で後にF1世界チャンピオンとなった)でもなく、映画監督のドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve, 1967- )が一番上に出てくるようだ。


「昔は良かった」みたいな台詞は、思考停止を招きそうだから言わないけど、今のF1より絶対に面白い。



by カエレバ