この文章は、昨年(2019年)の秋に書いたものです。うまく書けなかったので気が乗らずにお蔵入りとしていましたが、生の音楽が聴きにくい状況となっている現在、拙い文章ですが公開しようと思います。

音楽を演奏する人、舞台で演じ、踊り、歌う人、みんな負けるな。



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久しぶりに体調が良いと感じたので、洗足学園音楽大学で開かれた演奏会に足を運んでみた。大学院生の研究発表を兼ねた演奏会なのだという。

大学院管楽器後期プロフェッショナル研究発表演奏会
〜管楽器が彩る錦秋のひととき〜




行ってみて良かった。第一曲目のジャック・カステレード(Casterede, 1926-2014)の「笛吹きの休日(Flutes En Vacances)」を聴いた瞬間、うまく書けないが、まるで自分の体の中に息を吹き込まれたような感じがして、背中がゾクッとした。

もちろん、ステージと客席は充分に離れていて、管楽器といえども息を吹き込まれるはずはないけど、なにか自分の「生命の根源的なところ」へ息を吹き込まれたみたいに感じた。いつも音楽を聴くのはCDだったり、YouTubeだったり、時にはラジオで聴くだけで、生の音楽から離れすぎているので、やはり音楽を生で体験することは大事だと感じた。

生の音楽には――少なくとも自分にとっては――直接的な強い力がある。そして同時に、魅力と表裏一体の怖さも感じる。毎日聴くのはCDなどで充分だが、機会を作ってなるべく生の音楽を聴くようにしたい。