知られざる佳曲

   一. クラシックを中心とした音楽が好きです。
   二. 素人ですが、著作権や著作権法について考えたり、情報検索について書いたりしています。
   三. アマゾンの深層webや物流に関心があります。

カテゴリ: 言葉と音楽

気になった言葉はメモしておこうと思うのだけど、つい忘れてしまったり、最初から面倒に感じてしまったりで、記憶から跡形もなく消え去ってしまうことが多い。

吉田秀和作曲家論集〈4〉シューマン

だから、スマホから音声入力をし、ブログに残していこうと思う。

まずは、吉田秀和がシューマンのピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調作品11について語った文章から。シューマンの芸術全体に対しての言葉であってもふさわしいように感じる。

シューマンには、「言いたいこと」がいっぱい、多すぎるほどいっぱいあり、それを適当な形にまとめるなんてことは手に負えないというより、そうやってはいけなかったのだ。そんなことをしたら、中途半端になってしまったろう


「アンスネス/ピアノ・ソナタ第1番、幻想曲」『吉田秀和作曲家論集・4シューマン』音楽之友社、2002年、181頁。





次に、同じく吉田がシューベルトの音楽の本質について語った文章から。誰もが思っていてもうまく表現できないことを、吉田が書いてくれた。

シューベルトにとって、音楽は、言葉の深い意味で、“回想” であり、作曲とは何かを想い出すことにつながっていたのではなかろうか?
私たちが、シューベルトの音楽を聴いて、まず感じるあの “親しさ” “親密さ” の印象は、そこに根ざすのではなかろうか? そうして彼の有名な旋律たちが、どこかから発してどこかへ向かってつき進む前進の音楽でないことは、改めていうまでもないだろう。それは、むしろ日だまりでの夢見心地の想いであり瞑想であるのだが、では何についての瞑想かと聞かれれば、シューベルトは、むしろ心の奥底にある何ものかの、音の “鏡” に映した影と呼んだかもしれない。そこには、それくらい、深くて遠い領域からのぼってきたものの気配がある。私は、それを前に「無意識の国からの声」というふうに呼んだのだが。
人びとが、この音楽に「子供っぽい」とは言わないまでも、何か「純潔な」あるいは「無垢な」「素朴な」「非反省的な」性格をみようと誘われるのもこうしたものに基因するのではないだろうか?


「シューベルト」『吉田秀和作曲家論集・2シューベルト』音楽之友社、2001年、23-24頁。

吉田秀和作曲家論集〈2〉シューベルト







今年の初めに週刊文春が日本史を学ぶ上で読むべき本を多くの学者や作家がリストアップする企画があった。そこでの元外交官・作家佐藤優の言葉を最後に採り上げたい。

日本において、天皇は神々と人々をつなぐ特異点なのである。それは、イエス・キリストが、真の神で真の人であると考えられ、神と人間の媒介項となるキリスト教に似た構成だ


週刊文春 2019年1月3日・10日号 179頁


なぜ日本では、クリスマスや教会での結婚式など「キリスト教的なもの」は広く受け入れられても、キリスト教の信者はそれほどいないのかという疑問への答えがここにあるような気がする。

週刊文春 2019年 1/10 号 [雑誌]





Preaching-to-the-Birds




インターネット通販業のアマゾン(Amazon)のことを、よく漢字で「密林」と書きますが、このように頻繁に出てくるアルファベットや外来語を漢字で短く表記するものって、どういうものがあるかなと備忘録代わりに残しておこうと思いました。

クラシックCDを買う周辺で探してみます。




アマゾン(Amazon)     密林      南米のアマゾン川流域からの類推

タワーレコード        塔       タワー(Tower)の和訳から

HMV             犬      宣伝に使われた犬のニッパーから(注1)

ディスクユニオン       組合      ユニオン(Union)の和訳から


注1   蓄音機から流れるHis Master's Voice を聴いている


クラシックCDを離れて、ネット全体に目を転じてみると、



フェイスブック(Facebook)  顔本     フェイスとブックを別個に和訳

YouTube          ようつべ     ローマ字読みから


「ツイッター」はまだ漢字表記が無いのでしょうか? 無ければ、「鳥」が良いかなと思います。シンボルマークからです。ツイッター社の本拠地であるサンフランシスコの地名は、鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ(1182-1226)の名に由来しています。だから、鳥なのでしょうか。






拙ブログの中で、この十年間、地味ではありながらも常にコンスタントにPVを稼ぎ続けてきた記事が十年前に書いた「国名は漢字一文字で表記しようキャンペーン」という記事です。

多分、ヨーロッパの国名の漢字略語を調べている方が見てくださったのだと思います。

今回は十年振りの続編です。





宛字外来語辞典

宛字外来語辞典編集委員会 柏書房 1991-02-01
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慶應義塾大学名誉教授である岩下眞好先生が昨年(2016年)12月15日、脳出血により66歳で急逝されました。

自分は先生の門下で学んだというわけではなく、慶應の学生でもなかったので、こんな一文を書くのは差し出がましいと感じつつも、自分の気持ちを整理する為に書かせていただこうと思いました。

雑誌「レコード芸術」に、先生が翻訳されたトーマス・ベルンハルトの「破滅者:グレン・グールドを見つめて」が連載の形で掲載されていて、そこで先生の名前を初めて知りました。まだ高校生の頃だったと思います。

最初は、伝記あるいは評伝のようなノンフィクションだと勘違いしながら、毎月立ち読みで(音楽之友社さん、ごめんなさい)読んでいったのですが、完全なフィクションだと理解してからも、その不思議な世界にどんどん魅了されていきました。これが異国の文学なのかぁと。

結局、自分はドイツ語を第二外国語として選び、ピアノ音楽も聴き続けながら、結局、ドイツ文学も、グレン・グールドのことも、それほど好きにはなりませんでした。それでも、この小説のことが今でも頭の片隅に残っています。






先生に鎌倉でお会いした時に、音楽と音楽評論のことは話せましたが、『破滅者』を読みましたと言えなかったのがとても残念です。毎月のようにレコ芸で先生の文章を読んでいたので、いつもお会いしているような気が(勝手に)していました。

春になって、職場近くの書店でレコ芸を開いたとき、先生のお名前が無いので、本当に先生がいらっしゃらなくなったのだと寂しく感じました。

本当にありがとうございました。

アメリカで音楽を学ぶ大学生のために書かれた名著です。既に邦訳されて二十年以上の月日が経っていますが、筆者はお金が無いので(悲)、ようやく古本で手に入れることができました。


音楽の文章術―レポートの作成から表現の技法まで

リチャード・J. ウィンジェル 春秋社 1994-05-01
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著者のウィンジェル(R. J. Wingell, 1936-2012)は南カリフォルニア大学(University of Southern California)で長く教鞭を取り、大勢の学生を世に送り出してきた。現場の経験に基づいた彼の文章は説得力を持っている。

まず、題名では「音楽の(about Music)」と断っているものの、著者が想定した音楽系だけに限らず、広く文系学問全般に応用が利く本だと思う。資料へのアプローチ、レポートの対処の仕方、それから提出される側の担当教員はどう考えるかなど、アメリカから遠く離れたこの島国でも生かせる要素は充分にある。

次に、アメリカで出版された本なので、「間違いやすい英語」についても学ぶことができる。自分もうやむやになっているが、itsとit'sや、whoseとwho'sなど、アメリカの大学生でも間違えるのかと目から鱗が落ちた(Ⓒパウロ)。他にもアメリカの学生と担当教員の抱える事情が垣間見えて興味深い。

第三に、もちろん本編も素晴らしいが、付録として収められた「文献(・資料)の書き方」(宮澤淳一編)が必読である。参考文献と注の書き方については、いまだにきちんと教わったことがない。宮澤自身が本書のあとがきの中で「本邦初の詳細な」書式マニュアルだと胸を張っているように、これほど微に入り細に入り書かれたものは今でも無いのではないか。

筆者が大学生の頃は、厚いしっかりしてそうな本を後ろ側からめくって標準的な書き方を学んだものだった。当時は「教えてもらう」のではなく、「自分で調べて身につける」のが当たり前だったように思う。アメリカではシカゴ・マニュアルという(高価だが)権威があるので、それに従えば間違いないが、日本ではわざわざ一から調べるので手間が掛かる。

この付録では、単行本、新聞・雑誌記事、事典項目などの他に、演奏会の曲目解説、楽譜、CDなどといった資料を、どう参考文献や注として紹介するかについても書かれている。さすが本書ならではである。筆者の書き方とは見解を異にする点もあるが、参考にさせてもらおうと思う。読者諸氏もおそらく様々な書き方を試されていることと思うが、本書を敲き台に各人がそれぞれ改良を重ねていけばいいだろう。

最後に一点だけ、筆者の意見を書いておきたい。新書の表記法である。
宮澤は「文庫・新書の整理番号は不要」とするが(付録27頁)、我が国の書店では、新書はシリーズごとに整理番号順に並んでいることが多く、気の利いた書店なら新書のカタログが棚に結び付けられているものの、そうしたものが無いと(古書店や小さな書店では無いことが多い)書店の棚の前で立ち尽くすということになりかねない。具体例は以下のとおり。298番が整理番号にあたる。

草野厚『癒しの楽器パイプオルガンと政治』文春新書(298)、2003年。

癒しの楽器 パイプオルガンと政治 (文春新書)

草野 厚 文藝春秋 2003-01
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これは簡潔性の原則から外れるが、検索性の向上に繋がるので、一考していただければ幸いである。




R・J・ウィンジェル(宮澤淳一、小倉眞理訳)『音楽の文章術――レポートの作成から表現の技法まで』春秋社、1994年。



追記:改定新版が2014年に出ているが、もう少し安ければ誰でも手に出来るのにと思う。とはいえ、大学生は多少遊ぶ金を節約してでも買った方がいいと思う。

〔改訂新版〕音楽の文章術 論文・レポートの執筆から文献表記法まで

リチャード・J. ウィンジェル 春秋社 2014-06-20
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アレンスキー―忘れられた天才作曲家 (ユーラシア・ブックレット)

高橋 健一郎 東洋書店 2011-10-01
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高橋健一郎『アレンスキー――忘れられた天才作曲家』(東洋書店、2011年)を棚から取り出した。てっきりもう感想を書いたものと思っていたが、忘れてしまっていた。ごめんなさい。

日本語で初めてとなる作曲家アレンスキーの文献である。著者はピアノが達者なロシア語の専門家であり、ロシア語の文献にあたれる利点を持っている。ユーラシア・ブックレットという叢書名が記すとおり、64ページの小さな本であるが、その中で「生涯」「ロシア音楽史における位置」「代表作の解説」「受容史」をひと通り紹介し、不遇な天才作曲家の実像を浮かび上がらせることに成功している。

アレンスキーの音楽とは、一言で言い表すと何だろうか。自分にとって、一言で言い表すのは難しい。ただ、自分の経験から言えば、昔、恋愛で個人的にショックなことがあった時、ピアノ三重奏曲第一番の第二楽章の中間部のワルツが頭の中でずっと鳴り続けていたことがある。 

一見、幸せそうだけど、どこか寂しげで翳りのあるワルツ。それまで、とりたてて好きな曲と言うわけでもなかったのに、それ以来、自分の心の片隅に住み着くようになって、時々、思いがけない時に姿を現す。アレンスキーの音楽とはそういう付き合いをしている。



アレンスキーをまだ聴いたことのない方は、以下から、代表作のピアノ三重奏曲第一番ニ短調をどうぞ。




来月3月には、札幌で著者が副会長を務めるアレンスキー協会の例会が開かれる。
お知らせ


国内盤の少ない、あっても解説など殆ど書かれないアレンスキーの音楽を知るためには、本書は貴重な情報源となるだろう。また、チャイコフスキーからラフマニノフへと橋渡しした彼を知ることは、ロシア音楽とロシア文化を学ぶ上でも重要だろう。お手ごろな価格というのもあわせ、ぜひ手に取ることをお薦めする。



by カエレバ



もう10年前に書いた記事。懐かしい。
アレンスキー/エチュード 変ホ短調 Op.41-3 : 知られざる佳曲








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村上春樹 に参加中!
村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」には、やはりリストの「巡礼の年」が出てくるのだという。

村上春樹の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に登場するクラシック名曲、超特急で発売決定!


ラーザリ・ベルマン(Berman, 1930-2005)の国内盤が急遽発売予定らしい。
(ラザール・ベルマン)









今すぐ手に入れたい方は輸入盤



5月まで待てる方は国内盤
リスト:巡礼の年(全曲)リスト:巡礼の年(全曲)
ラザール・ベルマン

ユニバーサルクラシック 2013-05-15
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楽天ブックス





色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

by カエレバ




写真は「ロシア語モデル」 もっと廉価なタイプも下部にあります。


最近の電子辞書には、「えっ、こんなものまで」というくらい収録コンテンツが充実しているが、なんとクラシック音楽まで収録していたとは・・・

Naxosジャパンによる「クラシック名曲1000フレーズ」である。



CMなどで、あ、あれ何の曲だったっけ? という時にすぐに活用できる。

勿論、電子辞書だから紹介された作曲家は、すぐに収録のブリタニカ国際大百科事典で調べることが出来る。
今までも、「筆順字典」や、「現在カタカナ語辞典」、「オックスフォード現代英英辞典」など、ありとあらゆるコンテンツが収録されていたが、ついに音の世界までも電子辞書が進出してきたのだ。


4054046134ナクソス攻略ブック
ナクソス攻略ブック編集部
学習研究社 2010-09-22

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これもナクソスの戦略の一環らしい。恐るべしナクソス!





by カエレバ


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哲学 に参加中!
断言させてもらう。ウィトゲンシュタイン(Ludwig Wittgenstein, 1889-1951)は間違っていると――。



Wittgenstein



正しくは、ヴィトゲンシュタインでなければならない。


ヴィトゲンシュタインである。


最近、なぜか「ウ」音が主流になってしまい、なんだか彼の哲学までが鈍く、丸くなってしまったような感がある。




「ウ」音を採用する人々(便宜的に「ウ派」とする)は、「オーストリアや南部ドイツでは柔らかい音なのだ」と言うが、これを以前あるオーストリア人に訊ねたところ、一笑に付された。
また、ウ派は「同じWの字を持つウィーンは、ヴィーンではない」とも言うが、あくまで、「ウィーン」も「ワーグナー」も慣習に沿った書き方をしているだけで、実際に音楽の都に行った時に確認したが、やはり「ウィーン」ではなく、「ヴィーン」だった。

これは、日本語特有の問題ではなく、例えば、英語でも「Vienna」とその街を呼ぶ。やはり、英語の「V」の音が相当するのだ。


ヴィトゲンシュタインは既に「ヴ」音の慣習が出来ていたのに、無理矢理間違った音にされてしまったのだ。


論理哲学論考 (叢書・ウニベルシタス)
論理哲学論考 (叢書・ウニベルシタス)


この一時期は本当に哲学をやめてしまった希代の変人であり大哲学者のルートヴィッヒ・ヴィトゲンシュタインには、二歳年上のピアニストの兄パウル(Paul Wittgenstein, 1887-1961)がいた。パウルは第一次大戦で右腕を失ったものの、多くの作曲家に左手のための作品を委嘱し、演奏した。ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」は彼のために書かれた曲である。



ブルーノ・ワルター(Walter, 1876-1962)の指揮での彼の演奏。

B0011Z5MRERavel Conducts Ravel
S. James
Urania 2008-01-29

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マックス・ルドルフ指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団との組み合わせがNMLで試聴できます。

ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲/リスト:海の静けさ/レーガー:ロマンス第1番/前奏曲とフーガ(ヴィトゲンシュタイン)



最後に、レゴのヴィトゲンシュタイン。面白い。これは沈黙できない。





私が初めて武満徹の音楽に出会ったのは、コンサートホールではなく、自宅の居間だった。親が観ていたNHKドラマ「夢千代日記」の音楽なのである。








だが、その時には武満徹という名前を意識しなかった。

B00005S7AW夢千代日記-全集- [DVD]
吉永小百合, 林隆三, 秋吉久美子, 樹木希林
パイオニアLDC 2001-12-21

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私が初めて武満徹の名を意識したのは、またしてもコンサートホールでなく、ましてやステレオの前でもなく、試験の問題用紙を前にしてだった。

何の試験だったのかを全く憶えてないのだが、現代文の評論かエッセイに武満の文章が使われていたのである。その作者が作曲家であるということを後で知って驚き、現在に至っている。


私が武満徹を理解しているかどうかは、自分でも甚だ疑わしいのだが、もし理解しているならば、その基底に「夢千代日記」と彼の書く文章があることになる。

4480091726武満徹エッセイ選―言葉の海へ (ちくま学芸文庫)
小沼 純一
筑摩書房 2008-09-10

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B001DDLMDWCASIO Ex-word 電子辞書 XD-SP7700 26コンテンツ ネイティブ+8ヶ国TTS音声対応 メインパネル+手書きパネル搭載 ロシア語モデル
カシオ 2008-08-26

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カシオ電子辞書『エクスワード』 ロシア語辞典収録モデル『XD-SP7700』


ついに、ロシア語が収録された電子辞書が今月末に発売されるらしい。
今までも、露和・和露辞典のデータを後からインストールすることによって、ロシア語対応ヴァージョンとすることが出来たようだが(高橋健一郎先生に教えていただきました)、最初から搭載されたモデルとしては日本初となる。

参考:Fukuma さんのブログ ロシア語電子辞書を購入した

写真を見ると、確かにキーボードに小さくキリル文字も載っている。

搭載ロシア語系コンテンツは以下のとおり。

オックスフォードロシア語辞典(露英・英露辞典)
コンサイス露和辞典
コンサイス和露辞典
ひとり歩きのロシア語自遊自在

勿論、他に英和辞典や国語辞典も収録している。問題なのは価格の高さだが、月産1000台では致し方ないか。
業界初ロシア語辞典を収録した電子辞書


初心者が用いる(紙の)学習用辞書では、博友社の辞典が良いと聞く。
これも、高橋健一郎先生に教えていただきました。感謝。



実際にロシア語を勉強されているyu-netさんの感想
ロシア語電子辞書

ロシア語学習者の立場から当機を評価した晴天(Сейтен)さんのブログ
ロシア語電子辞書
辛口ながらきちんと理由が明らかにされています。


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ドストエフスキー
今月、あるカフェが移転し名称も変更しました。

新しいカフェはこちらで開いています。

カフェ・カラマーゾフ

マスターは亀山郁夫教授です。



急な移転のため常連たちが途方に暮れているのではないかと、マスターは心配しているようなので、余計なこととは思いながらも案内の立て札を書きました。



ところで、カフェ・マヤコフスキーのホストたちはもどってきてくださっているのでしょうか?

KVa006. Crime and ...

4480838066破滅のマヤコフスキー
亀山 郁夫
筑摩書房 1998-09

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ヨーロッパの国名の漢字



外国の国名を漢字一文字で表記しませんか?

カタカナでの表記もいいですが、そうすると長かったり、表記の揺れが生じる可能性があります。英(イギリス)、仏(フランス)、米(アメリカ)だけでなく、それ以外の国も漢字一文字で表記してスペースの節約をしましょう。

試しにクラシック音楽に関係の深いヨーロッパ、いや、欧州の国々を漢字一文字で表してみました。対応表代わりに、ヨーロッパ地図でご覧ください。この記事の画像です。漢字一文字の表記は、別に新たに考える必要はありません。戦前に使われていたものをそのまま借用すればいいのです。


宛字外来語辞典

宛字外来語辞典編集委員会 柏書房 1991-02-01
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去年、オーストリア大使館が「オーストラリアと混同されるので、オーストリーと呼んでくれ」と言っていた頃から考え続けていました。オーストリア大使館に「えっ、ここオーストラリア大使館じゃないんですか?」とか、「エアーズロックに行きたいんですけど・・・」とかいう失礼な人が来ているためらしいんですが・・・

オーストリア大使館の皆さん、そして、オーストリアの皆さん、ごめんなさい。全ては地理の教育を疎かにしている我々日本人が悪いのです。

お世話になっているCLASSICAの記事から
オーストリー→オーストリア

著名ブログ「ネタフル」の記事から
オーストリアが「オーストリー」に国名変更

カタカナ表記だと紛らわしいですが、漢字表記ならオーストリアは「墺」、カンガルーの国は「豪」ですから、間違えようがありません。これを機にオーストリアは「墺国」になればいいのに。


出典:国名の漢字表記一覧(ヨーロッパ篇)

ヨーロッパ

クラシックの世界ではドイツ・オーストリアの音楽を「独墺系」と総称するなど、「墺」の字を使うことも多いので、クラシック音楽ファンが率先して旗振りをして音楽の国に恩返しをしましょう。

やや、話がそれてしまいましたが、スペースの節約は多分、エコに繋がるはず・・・続きを読む

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チラシで楽しむクラシック
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livedoor BOOKS
書評/音楽


演奏会場の入口でドッサリ渡されるチラシの束。たぶんクラシック以外では見られない光景なのだろうが、クラシックの世界では誰もが当たり前と思い、気にも留めない。昔はもっとカサカサと音の出るビニール袋に入れられていたが、たしか聴衆の指摘で音が出にくい物に代えられたはずだ。

ポップスの分野ではポスターや販促グッズに光をあてることがあるようだが、クラシックの分野ではチラシだけに目を向けた本は今までなかった。

第一章 歴史編――あの日あの時あの場所で
第二章 人物編――君に逢えなかったら
第三章 チラシからの誘惑――読んで読んで、読まれて読んで

それだけに期待を持って読んだのだが、著者が「チラシの魔力について(中略)妄想を炸裂させてみたかった」とする方向性には必ずしも賛同できなかった。能書きはどうでもいい。もっとチラシそのものに語らせて欲しかった。雑誌での連載が基になっているようで、そういった限界もあったのかも知れないが、特に第一章歴史編でのあまりチラシと関係性を見出せない文章には辟易した。著者は同時性を表現したかったのだろうが、クラシック音楽のチラシは世相と簡単にリンクできるだろうか? 少なくとも私には「こじ付け」としか思えなかった。

著者は「『私批評』を標榜」されているらしいが、ただの独白が私小説にならないのと同じように、ある程度他者が共感・理解できるものでなければ、やはり「私批評」は成り立たない。

文章以外の面では、まずカラーのページを増やして欲しかった。せっかくチラシがカラーなのに、白黒ページが多すぎる。130ページほどの分量でカラーはたった八ページなのは、本体価格1700円の本としては寂し過ぎる。

恐らく著者も出版社も軽い感じの本を目指したのだろうが、本書は音楽社会学の好著を目指すべきだった。音楽と社会とを結びつけるチラシは、当然、音楽社会学の重要な研究材料になる。アートマネジメントの重要性が叫ばれている中、本書は書き方次第で音楽社会学の教科書にもなれたのではないだろうか。もし、なっていたら毎年一定の需要が生まれたはずである。

こんなことを言うと申し訳ないが、むしろ文章無しでチラシをそのままカラーで載せてくれた方が個人的にはありがたかった。それぐらいチラシは我々に語りかけているのである。主だった要素を書くだけでも、これだけある。

○カラー(何色刷りか)
○写真の大きさ・枚数(勿論カラーか白黒かも重要)
○活字(書体の変遷は時代を感じさせる)

それ以外にも、表面に書かれる文字情報も重要である。70年代くらいまでは、チケットは「各プレイガイド」で買うものだったようだ。それが80年代以降は「ぴあ」が先頭に記載されている。

その小さな変遷を辿るだけでも、音楽社会学の重要な研究となりうる。仮に芸術が不変不滅のものであったとしても、社会は日々変わり続けるものであるから、両者の接点にあるチラシも少しずつ変わってゆくからだ。

評価できる部分は、華麗なチラシで人目を引く光藍社と、ワープロ打ちの文書を連想させる(実際そうなのだろうが)武蔵野文化事業団(良質なアーチストの招聘で定評がある)との対比など、あちらこちらに視点の良さは表れていた点である。

本書を踏まえ、今後この分野で新たな本が書かれることを期待したい。

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ウィーン わが夢の町
  • アンネット・カズエ・ストゥルナート
  • 新潮社
  • 1470円
Amazonで購入
livedoor BOOKS
書評/ルポルタージュ


読み終わりました。著者の凄まじい半生に声が出ません。とても私のような意志の弱い人間には真似ができない。これから読む方のためにも、粗筋は書かないことにしますが、恐らくは、読めば著者の生き様に圧倒されるでしょう。戦乱の中国で生死の境を彷徨うのは、様々な物語で読んでいますが、平和な日本でも、ソ連でも、アメリカでも、音楽の都ウィーンでも事件と苦難の連続です。そのうち「スペシャルドラマ」になるのではないでしょうか。それとも昼ドラか?

なぜ、こんなに苦しまなければならないか。歌いたいという「夢」のためである。夢は断じて甘いものではない。それどころか、平気で人を絶望の淵に追いやり、自殺までさせようとする。




私がアンネットさんに会ったのは、2000年の9月だった。音楽に関係の無い出会いだったが、最後に「今日はこれからどうなさるんですか?」と尋ねられたので、
「夜はオペラを観ます」と私が答えたら、
「シュターツオパー(国立歌劇場)ですか? だったら、私が出ますよ」
「えっ、本当ですか?」
「えぇ、探してみてください」

その時、私は本当に驚いていた。確かにアンネットさんは声がいいので、只者でない雰囲気は感じ取っていたが、まさか国立歌劇場の歌手だったとは!(それまで間近で見た歌手といえば冠二郎さんだけだった)

「ウィーンはいつもウィーン」という曲があるが、やはりウィーンという街は、ウィーンなのだ。音楽家を探さずとも、普通にこんな出会いがあるのだ。その夜の演目は確かプッチーニの「ラ・ボエーム」だったように思う。偶然、再び「本が好き」でアンネットさんのお写真を見て、その思い出が蘇ってきた(蛇足だが表紙の写真の撮影者はカメラータ東京の井阪紘社長・・・CDが出るのかな?)。

カラヤンとのエピソードは暖かく、微笑ましい。帝王と呼ばれたカラヤンも若い頃は随分と苦労したという話を読んだことがある。確かディスコグラフィーに関する本で読んだと思ったが、駅や鉄道はいつもカラヤンにとって売り込み時代の(移動の)苦労を連想させるものだったらしい。遠くから来たアンネットさんを見て、その頃の自分と重ね合せたのかもしれない。

専門的な音楽の話はそれほど出てこないので、初心者でも臆することなく読めるだろう。また驚くべきことは、大事件であっても淡々とした筆致で書かれていることだ。自分なら何十ページも使って、おどろおどろしく書くと思うが、著者は何事もなかったかのようにサラリと書く。

六十代に差し掛かった現在の彼女は後進の育成という大きな使命を全うしようとしている。それは「歌いたかった」自分を支えてくれた多くの人々への恩返しであり、自分をここまで導いてくれた「歌」に対する恩返しでもあるのだろう。

夢を見ることは苦しい。実現までの道のりが険しいのだから。でも、夢を見なくとも、生きていくのは辛い。だとしたら、夢を見ずしてどうやって世の中を耐え忍んでいけるのか。この本を読み終えて、そう思った。

人生は実際に生きるよりも夢見ていた方がずっといい。とはいえ、人生を生きるという事は、それを夢のように見る事ではあるのだが。(プルースト)

こんなに残酷であっても、それでもやはり夢は美しいものなのかもしれない。


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クラシック に参加中!
Wien, du Stadt meiner Traeume
ウィーン わが夢の町

献本キター



一度言ってみたかったんです。小飼弾さんみたいに。
(*..) ポッ

《参考》書評 - ネットvs.リアルの衝突

とは言っても、小飼さんみたいに出版社や著者から直接本を贈ってもらえるわけないので、「本が好き」というサービスを利用した結果です。まぁ、結果的には出版社からの献本にはなるかな。




著者のアンネット・カズエ・ストゥルナート(旧姓:高島一恵)さんは東洋人で初めてウィーン国立歌劇場の歌手(正式な団員)として採用され、以来、様々な巨匠の下で歌い、ウィーンの空の下で暮らしてきました。彼女の壮絶な半生が綴られていると帯にあります。

読み終えたら、(契約上)書評を書きますので、お楽しみに。
勿論、アンネットさんは憶えている訳ないでしょうが、ウィーンでお会いしたことがあります。彼女の2000年度の手帳には間違いなく私の名前が載っているはずです。しかも、舞台で何度か遠くから観ているわけだ・・・。その時の話もいずれ。

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クラシック に参加中!
Piotr Anderszewski
ネット黎明期の1995年から開設され、多くの人々がブックマークしてきた「クラシック界のヤフー」こと飯尾洋一さんの「CLASSICA」の記事から。

ある気鋭のピアニストの不運

ポーランドが生んだ偉大なピアニスト、アンデルシェフスキの表記がバラバラであることを憂えている。検索エンジンによって、キーワードさえ正しければ何でも情報が出てくる時代になったが、その反面、一歩間違うと、何も出てこないという事態も有り得るのか。

確かに、ポーランド語は難しい。昔、ワルシャワに行く前に短期間だけポーランド人の先生に言葉を習ったが、そこで得た最大の財産は「ポーランド語は難しい」という実感だった。

例を出すと、どうしても、Szymanowski が「シマノフスキ」に聞こえない。先生の発音は「シェマノフスキ」に聞こえた。ポーランドで何人かに訊ねてもやはり「シェマ〜」だった。それ以前の問題だが、初版のクラシック音楽作品名辞典では「シマノスキ」だった(これホント)。

確かに飯尾さんの言うように、「日本語として取り込みやすくて、かつ広く使われている表記がいい」し、営業という視点はプロである以上重要だが、「原語に近いカナ表記を心がける必要などまったくない」という一文にはやや引っ掛かる(飯尾さん、ごめんなさい)。とはいえ、ひとことで「原語に近いカナ表記」と言っても、色々なものを指すので、恐らくは飯尾さんと私の見解はそれほど違わないのだと思う(そう信じたい)。

(12月19日追記:最初に書き始めた時から時間が経過して、今ではそれほど違わないと思っています。飯尾さんと私では置かれている社会的な責任と境遇が全く違いますが、共に表記については思いを巡らしているということでは同じです。うまく表現できずにすみません。)

カナ表記にも様々な「派閥」がある。例えば、逐字派(アルファベット一字一字をカナに置き換える、Vietnam をヴィエトナムなど)と音長派(音の長さを重視し適度に字を省く、knowledge をナレッジなど)の違い。慣用派(日本社会での受け入れを尊重する、Wagner をワーグナーなど)と現地派(現地の人の発音を重視する)、文字派(書いてある文字を尊重しカナから文字を類推しやすくする)の違い。英米派(意図的であるかどうかはともかく英語の読み方で読む)なんてのもある。言語学(?)に詳しくないので、適当な分類です。

Anderszewskiマーツァル」の時にも思ったのだが、原語を尊重するというのは、そのアーチストの母国語や生まれた国を尊重することだと思っているので、個人的には経済性だけで選び取ることには躊躇してしまう。でも、売れるかどうかもアーチストにとって重要なことだから、悩むなぁ・・・。

それでは、一つ一つ見てみよう。
アンデジェフスキ・・・子音が母音と結びついて長くなりやすいカナ表記を考慮したのだろうか? 他にも「ジェ〜」が多く見えるが、「z」の文字に引きずられたか。
アンデルジェフスキ・・・上記に「ル」が付いた形。結構多い。
アンデルジェフスキー・・・さらに語尾が伸びた。通常日本におけるポーランド人の人名表記では伸ばさない場合が多いが、本当は伸ばす方が正しいという見解もある。ただ、それが長音記号を入れるほどかどうかについては議論の余地がある。私の経験から言うと、長音記号が入るほどには聞こえなかった。ただ、消え入りそうな音で伸びていると言われれば、そうかも知れないが。
アンデジェフスキー・・・一番目の「長語尾」版。一字一字発音に反映させた方がいいのか、それとも多少省略したほうがそれらしく聴こえるか、難しい所。
アンデルシェフスキ・・・「sz」を「シュ」と読む系統。「ジェ〜」という発音が多いのは、「sz」が馴染み深い英語・仏語では見慣れない文字列だからだろう。
アンデルシェフスキー・・・上記の「長語尾」版。


私自身は「アンデルシェフスキ」を選ぶのが尤も妥当だと思うのだが、勿論、錯誤もあるだろうし、完璧なカナ表記が出来るわけも無いので、他の表記も尊重しなければならない。もしかしたら、近未来にはこれも間違いだと笑われるのかも知れない。

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Beethoven1820
「ベートーヴェン」と言えば、先日嬉しい事がありました。芥川賞作家平野啓一郎さんのブログに
別のブログでも「ベートーベン」について書かれている人がいましたが、元々の発音をそのままカタカナで表現することはやはり出来ませんから。

と言及していただいたからです。
(9月22日の記事「続カタカナ表記」)
その直前の私の記事のトラックバックを読んでくださったようです。

カタカナ表記については検索の問題もあるので、今後ますます重要になってくると思います。いくら検索技術が高度になろうとも、カナ表記は個々人の個性に繋がるものなので完全に表記のゆれをカバーできるとは思えないからです。恐らく自動翻訳と同じかそれ以上に難しいのではないでしょうか。

感謝も込めて宣伝を。

平野氏はもうすぐ梅田望夫氏との共著「ウェブ人間論」を出すそうです。
平野氏のブログから
『ウェブ人間論』、アマゾンetcにて予約開始!
共著者梅田氏のブログ「My Life Between Silicon Valley and Japan」から
「ウェブ人間論」(梅田望夫 平野啓一郎共著)の予約販売開始
余談ですが、いつも梅田氏のブログの題字は私には「My Life Beethoven」と読めてしまいます・・・勿論梅田氏に責任はありませんが。

いうまでもなく梅田氏はベストセラー「ウェブ進化論」の著者です。

同著から出た「ロングテール」や「Web2.0」は今年の流行語大賞に・・・と思ったけどノミネートされてない?! 前々からあの賞は選考過程に疑問があるのだけど(一昨年は「チョー気持ちいい」が大賞になるようなトホホぶり)、一層その想いが強まったな。

お礼アフィリエイト」もノミネートしてくれ・・・

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平野啓一郎氏のブログから。カタカナ表記について

さて、「テレヴィ」か、「テレビ」か。

要は、英語などの「v」の字の発音をカタカナに反映させるか否かという問題です。反映させない場合は「b」の字と同じになる。

音楽家の名前で言えば、「ベートーヴェン」か、「ベートーベン」か(注)。

前述の記事で、「『ヴァイオリン』だって、昔は『バイオリン』だった」と触れられているように、カタカナ表記は次第に「v」と「b」の表記を分けていくのでしょうか?

平野氏はこう続ける。

単に新聞や雑誌といったマスメディアが(中略)、割と近い過去に勝手に作った基準に従わされているというだけのことなんだと思う。

音楽家の呼び方「ベートーベン」を見ると、いつもNHKを思い出すが(失礼)、そのNHKが纏めた
「外国音楽家の呼び方」(昭和29年)を見ると、「ベートーヴェン」と書かれてある。これには驚いたが、その「まえがき」を見ると、「かねて業務の資料とするため」とあるので、表に出す時は違っても構わないとしたのかも知れない。

この本はNHKがまだ千代田区内幸町にあった頃のもので、編集には部外委員として堀内敬三、野村光一といった当時の権威が名を連ねている。

念のため、「nhk.or.jp」の中で二つの表記を検索してみると、こういう結果が出ました。

ベートーヴェン

ベートーベン


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Esquire
一般誌というものを買うのは何年ぶりだろう。「クラシック特集」でなければ買わないのだから、やはり一般誌を買ったことにはならないだろうが、日本版のエスクァイアを買った。

とりわけロシアン・ピアニズムが採り上げられていて、驚いた。サムイル・フェインベルクの肖像写真をバックにルガンスキーを指導するセルゲイ・ドレンスキー教授だとか、一枚めくると私の好きなウラジミール・トロップ教授が出てくるのだから、音楽誌もビックリの充実ぶりだ。

そして、専門誌でないから、頭が柔らかくお洒落でかっこいい。ちょっと前に、ある専門誌で某評論家が「クラシック音楽の主流であるドイツ音楽の真髄は・・・」と書いているのを見た。まぁ、確かに主流なのかもしれないが、今時そんなカビの生えたような文章を喜んで買う読者がどれだけいるのかと余計な心配をした。「余所者はクラシック音楽を聴くな」と宣言しているようなものだ。

こういう雑誌からクラシックに入る人はたぶん幸せだ。

Esquire (エスクァイア) 日本版 2006年 09月号

B000GNOTL2Esquire (エスクァイア) 日本版 2006年 09月号 [雑誌]
エスクァイア マガジン ジャパン 2006-07-24

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「ロシアの辺境」の作曲家としてチュルリョーニスまで出てくる。音楽だけでなく絵画も堪能してください。「ciurlionis」でイメージ検索をすると、彼の主要な絵画が表示されます。



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子どものセンスは夕焼けが作る
Amazonで購入
livedoor BOOKS
書評/教育・学習


5月に飛ばし読みをしていた「子どものセンスは夕焼けが作る」を全部読み終えました。

今まで気付かなかった事に気付かせてくれる本と言ったらいいでしょうか。じっくり読んで、その思いをあらたにしました。例えば、本書の表題にもなっている夕焼けや水の音などの「普段見過ごしているような事」や、姿勢を正す、靴を揃えるといった「いい習慣」の重要性。

才能を伸ばすためには、お金が掛かるのではないかという不安を吹き飛ばす本である。私もこの本を読んで、いろいろ気付かされた。才能を伸ばすために特別な事をする必要は何もない。良いセンスさえ持っていれば、才能を伸ばす事は出来る。そして、センスは特別な子供だけが持っているのではなく、どんな子でも何かしらのセンスを最初から持っていて、親や教師はそれを摘み取りさえしなければいいのだ。

そして、子供に「自分の持っているセンスに気付かせてあげる事」が重要なのだ。親や教師はそのための環境作りをしてあげればよい、というか、それしかできないのだろう。

文章も読みやすく、手に取りやすいと思います。子育てや教育に携わる人だけでなく、多くの人に読んでもらいたいです。

kodomo

朝日新聞の夕刊広告に「子どものセンスは夕焼けが作る」


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