知られざる佳曲

   一. クラシックを中心とした音楽が好きです。
   二. 素人ですが、著作権や著作権法について考えたり、情報検索について書いたりしています。
   三. アマゾンの深層webや物流に関心があります。

カテゴリ: 言葉と音楽

ブログネタ
クラシック に参加中!
いつもお世話になっている音楽ジャーナリスト林田直樹さんのブログLINDEN日記の記事「ブログは音楽評論をおびやかすか?」に影響を受けてコメント欄に書いたものを加筆修正して、今日の記事とします。

昔は「音楽の友」や「レコード芸術」を読まなければ得られなかったような情報が、今ではネットにつながるだけで――例えば、レコード会社自身のサイトや、大手CDショップのサイトや、はたまた個人のブログを通して――容易に手に入るようになった。その中には当然、無益で人を惑わせるだけの情報もあるかも知れないが、多くの消費者は既存のマスコミ側にも意味の無い情報や偏った情報が紛れている事を経験から知っているので、ブログの方を「やや気を付けて」読むといった対処をすることで乗り切るのではないか。

現代は、
・文字の誕生(時間を越えて言葉を残せるようになった)
・本の誕生(大量の情報を長期間残せるようになった)
・印刷技術の誕生(本が大衆にまで広まった)
に続く情報の大きな転換点であると言われている。

そして、この「情報の歴史」は今後どう動いていくのか、全く想像がつかない。
結論は出ないが、この記事はまとまりがつかないまま、終えます。

ブログネタ
クラシック に参加中!
山本美芽さんの新刊「子どものセンスは夕焼けが作る」が新潮社から発売されました。
子供・教育・音楽についての彼女の深い洞察から生まれた一冊です。
前作、「りんごは赤じゃない」は多くのマスコミ(永井美奈子さんも興味を持たれたそうです)で採り上げられました。お勧めします。

子どものセンスは夕焼けが作る

トラックバック先の山本美芽さんの記事です。
新刊の見本がアメリカに届きました

ブログネタ
クラシック に参加中!
昨日(1月27日)はモーツァルトの誕生日だった。今年は生誕250年にあたるので1991年以来(没後200年)のモーツァルト年となっている・・・というか、クラシック業界はそうしたがっている。

日本人とモーツァルトを語る上で避けては通れないのがやはり小林秀雄の「モオツァルト」で、「疾走する悲しみ」「死」といったキーワードを若くしてこの世を去った天才に結び付けている。

昨夜のNHK・BS2の特番でもドイツ文学者の池内紀元東大教授が「モーツァルトは死に親しみを感じていた」とコメントしていた。

今日は「疾走する悲しみ」――弦楽五重奏曲 ト短調 K.516 の第一楽章を聴いてください。

試聴リンク
トラック5

ブログネタ
クラシック に参加中!
出版社から「音楽ライターになるには」という本を書いて欲しいといわれたら、どうするか。音楽ライター山本美芽さんは断った。

音楽ライターになろう、というのは・・・

嫌なニュースばかり続く世の中に一筋の光明を見た思いがした。安易に「自己実現」という人参をぶら下げるような仕事を潔しとしなかったのだ。最近、自己実現商売といったものが充分ビジネスとして成り立っている。例えば、「本を出しませんか」とか。なりたい人が多いから、商売が成り立つ。実際にはそれだけ志願者が多いのだから、大多数の人はなれない。なれないからこそ、ハウツー本がまた売れる。

相田みつをさんならきっとこういうだろう。

実現しなくたっていいじゃないか。人間だもの。

私もそう達観したい・・・でも、無理だな。

山本美芽さんの本

ブログネタ
クラシック に参加中!
いつもお世話になっているのに、今まで紹介した事がありませんでした。
あらためて紹介します。ピアノ教師みおさんのブログです。

まったり恋愛日記――みおの毎日

ピアノを教えている日々の話、恋人との話、食べ物の話、そして最近はショパンの生涯を分かりやすく紹介しています。まるで、お隣のショパンさんというような感じで。きっと彼女が教えている生徒さんでも理解できるだろう。

そして試聴リンクを貼って、多くの人に聴いてもらおうとしている。偉い。彼女の記事で少しでも多くの人がショパンの音楽を身近に感じて、少しでも自分だけのいい音楽に触れて欲しい。みおさん、頑張れ。

ブログネタ
クラシック に参加中!
池袋ウエストゲートパークのCDを調べていく過程で山尾敦史さんのブログ「山尾好奇堂」を知りました。以前からレコード芸術誌などでお名前を拝見していましたが、「クラシック音楽系ライターまたは音楽紹介家」と自己紹介されていたことが気に入りました。

共感した記事にトラックバックします。
宝箱を開けて、伝えるパワーが欲しい

さっそく、英国の作曲家モーラン(Moeran, 1894-1950)を知りました。

ブログネタ
クラシック に参加中!
小林秀雄―はじめての/来るべき読者のために (KAWADE夢ムック)

高橋悠治といっても、今回は音楽作品ではなく文芸作品です。武満徹亡き後、音楽界きっての文筆家であり、最近でも音楽以外の活動を積極的に行っている。
その彼の名を一躍高めたのがこの「小林秀雄『モオツァルト』読書ノート」(1974)で、これを読んだとき一撃で打ちのめされた。その理由は、何も小林秀雄を応援していたからというだけではない。おおよそ他人の文章を、否、他者そのものをここまで全否定した文章に今まで触れることが無かったからだ。

余計なお世話だろうが、私は小林秀雄そのものよりも、一緒に批判されていた高名な音楽評論家たち(吉田秀和、遠山一行、船山隆)や、もっと多くの一般には無名の評論家たちがどうなるのだろうと不安に思えた。「まわりくどい文章をもてあそんで何も言わないための『文学』にふけ」っているだけなのだとしたら、日本の音楽評論は、ひいては音楽界はどうなってしまうのだろう。

佐々木敦慶大講師が「「モオツァルト」・グラモフォン―小林秀雄試論」という文章を書いていて、高橋の小林批判から、さらに小林の「モオツァルト」とは何であったかを(私のような)素人にも分かりやすく解説してくれている。有難い事にネット上で読むことが出来る(2006年秋現在読めなくなってます)。

上記の二つの文章は以下の本に収録されています。
小林秀雄―はじめての/来るべき読者のために KAWADE夢ムック

小林秀雄の「モオツァルト」は新潮文庫で読むことが出来ます。
小林秀雄「モオツァルト・無常という事」

佐々木が正しくも指摘しているように、冬の道頓堀にいた小林の頭の中でモーツァルトの交響曲第40番の終楽章(注)が「鳴った」のは、高橋が批判する「出会い」ではない。そんなことは当たり前のことだが、案外見過ごされてきたのではないか。

その問題をさておくとしても、高橋は以下のように書いている。「冬の大阪で、小林秀雄の脳は手術を受けたようにふるえたかもしれないが、モーツァルトのメロディーは無傷で通りすぎてゆく。出会いは相互のものでなければならない。」
小林の文章をきっかけとして、多くの人がモーツァルトに自分なりの方法を見つけて接してきたのだとしたら、おそらくモーツァルトのメロディーといえども無傷ではないのではないか。もしかしたら、誰が接しても何食わぬ顔で「通り過ぎてゆく」のかも知れないが。

高橋悠治

続きを読む

ブログネタ
クラシック に参加中!
最近、「佳曲」から離れてしまっている自分に反省しつつも、ようやく4ヶ月になりました。試聴リンクを探すのが億劫になり、休養を取りたくなったのですが(先月12日の記事参照)、音楽関係で書きたい事もあったので、なんとか続けてこれました。

流行作家石田衣良の作品にはクラシック音楽がよく出てくるそうだ。出世作「池袋ウエストゲートパーク」に出てくる曲を集めたCDまで売られているというのを「ぶらあぼ」編集者Mさんのブログ「ぶらあぼ★まいろぐ」の記事「イラはお好き?」から知った。

池袋ウエストゲートパーク Classic Edition

このアルバムからクラシックの世界に入る人もいるんだろうな。そして、入らなくてもその人の家にはアルバムが残って、また違う誰かが聴いていくんだろう。そんな形でクラシックが広まっていくのも面白い。

このCDの選曲を実際に担当されたクラシック系音楽ライター山尾敦史さんのブログを紹介します。

石田衣良

池袋ウエストゲートパーク

続きを読む

ブログネタ
クラシック に参加中!
ブログをやっていて、一番嬉しいのはやはり他の誰かと繋がることなのですが、素敵なブログと繋がったので、ご紹介します。

音楽ジャーナリスト林田直樹さんのブログ「LINDEN日記

前からお名前は少しずつ拝見していたのですが、以前、音楽之友社にお勤めであったとは知りませんでした。村上春樹の音楽評論がきっかけで繋がりました(先月26日の記事参照)。私はほとんど何も考えず、書いていませんが、さすがに林田さんは村上の評論を元に(おそらく御自身の分も含めて)音楽評論というものを考えておられるようです。


村上春樹「意味がなければスイングはない」(文藝春秋)を読んで


林田さんはその記事の中で「いまの音楽業界で流通している『プロ』の音楽評論は、自分自身について語ることを注意深く避けたところに成り立ってい」ることに疑問を感じておられるようです。

私は音楽評論に関しては無知の一介のサラリーマンなので、的外れなことしか書けませんが、自分自身について書くことが非常に危険なことは分かります。誰だって、個人的な体験だけをづらづらと書いた「エッセー」なんて読みたくないでしょう。そういうものは巷に溢れておりますが。そうした駄文に陥る心配を避けたいのではないでしょうか。もしも自分が著名な作家や音楽評論家であるなら、編集者から「エッセー」を求められもするでしょうが。

まぁ、事はそんな単純な問題だけでは無いと思います。かつて日本の著名な音楽評論家たちが高橋悠治に「だれもが音楽との『出会い』を書くことで、音楽論に替えようと」している事を批判されたことも手伝っているのでしょうか。個人(特殊)から誰でも(普遍)へ。それを媒介するのが言葉である。文学も文芸も分からない門外漢なので、ここまで。

林田さんは先月のナクソス・ミュージック・ライブラリー発表記者会見にも同席されています。誰もが芸術に触れられる時代へ。勿論、同ライブラリーは完全に聴く為には月額1890円(税込)を払う必要はありますが、知られざる作品が世に広く聴かれ、我々も知りうるチャンスが広がった事は間違いないでしょう。これからは林田さんを勝手に「大先達」として仰いでいきたいと思います。

続きを読む

ブログネタ
クラシック に参加中!
単なる本屋でもなければ、普通の喫茶店というでもない。そんなブックカフェがいま人気らしい。交通新聞社散歩の達人ブックスがこの分野のガイドブックの草分けで、私も何冊か持っているが、今月、幻戯書房から「ブックカフェものがたり」という本が出た。


ブックカフェものがたり―本とコーヒーのある店づくり

矢部 智子,今井 京助 幻戯書房 2005-12
売り上げランキング : 122628
by ヨメレバ



ブックカフェものがたり

この本は二つの点でただのガイド本ではないと思う。まず、第一にそれぞれの店を始める経緯などを9軒のブックカフェ(登場する店は下記参照)の経営者たちが飾らない本音で「ものがた」っているところ。つまり、単なるガイド本にとどまっていない点。ガイド本であれば、「こんなお店です」で終わりだが、「こうやってきました」に着目した本の作りになっている。オーナーがそれまでに就いていた仕事、なぜ開業に至ったのか、開業後の経営状態など。これが第一部「ブックカフェ・オーナー、かく語りき」で全体の半分ほどを占めている。
二つ目は、お店の地図が載っていないし、最寄り駅も記載していないので、残念ながらこの本だけではガイド足り得ないという点。勿論、住所・電話番号(ある場合はホームページのURLも)は載っているが、元々、ただのガイド本を作るつもりはなかったのだろうから、私の指摘は的外れとなるだろう。下記に住所から地図をリンクしておきました(ただ責任は負えないので利用する際は必ずご確認ください)。
本書の核心は30ページを超える分量で第二部の中核を占める「本屋さんになりたい人のためのブックカフェ開業講座」で、私の知る限りブックカフェに関する初めての本格的な開業マニュアルである(一般の本屋で容易に入手できるという意味で)。

例えば、本書を有効に活用できるのは、このような人だと思う。

○これからブックカフェを開業しようと思っている人
○うわべだけを撫でたガイド本に飽き足らなくなった愛好者
○ブックカフェに限らず、何かのお店を起業したい人
○自分の居場所というものを真剣に探している人

私も「居場所」を探しているので、読んでみてよかった。


最後に、ひとつだけ残念な点を。
私が行った鎌倉の遊吟舎の所在地と電話番号が間違って載ってしまっていた。
正しいものを以下に記す。
------------------------------------
所在地:神奈川県鎌倉市小町2-8-7(スミノプラザ3階)
電 話:0467−23−3948
------------------------------------

内容が充実しているので、税込1995円というのは絶対に安い。


【東京】
ボヘミアンズ・ギルド(神保町)  東京都千代田区神田小川町3−26
ふるほん結構人 ミルクホール(千駄木) 東京都文京区千駄木2−48−16
カフェ・オーディネール(下北沢) 東京都世田谷区北沢3−25−1
カフェ・アパートメント(高円寺) 東京都杉並区高円寺北3−2−15
よるのひるね(阿佐ヶ谷)  東京都杉並区阿佐谷北2−13−4
文鳥舎(三鷹)       東京都三鷹市下連雀3−32−3
A/Zブックス&カフェ(麹町) 東京都千代田区麹町3−12−6

【大阪】
貸本喫茶 ちょうちょぼっこ(北堀江) 大阪府大阪市西区北堀江1-14-21
いとへん(本庄西)       大阪府大阪市北区本庄西2-14-18
カロ・ブックショップ&カフェ(肥後橋) 大阪府大阪市西区江戸堀1-8-24

【京都】
ミハス・ピトゥー(東大路) 京都府京都市東山区月見町6

ブログネタ
クラシック に参加中!
日曜日に鎌倉・小町通りのブックカフェ「藝苑 遊吟舎」に行った。

小町通りはひと月に一度は通っているにも拘らず、『ブックカフェものがたり』公式ブログで教えていただくまで、ブックカフェがあるなんて全く知らなかった。

深田甫慶大名誉教授(ドイツ文学)が御自身の蔵書を元にして店を開かれた。ドイツ語、ドイツ文学だけでなく音楽に造詣の深いオーナーの話には時の経つのも忘れて聞き入ってしまう。

休日ともなれば、原宿のような混雑の小町通りだが、ここでは月に一度「鎌倉ペンクラブ」の集まりも開かれている。とても鎌倉らしい店だ。

注:所在地・電話番号とも間違って書かれていることが多いので、正しいものを書いておきます。

神奈川県鎌倉市小町2-8-7(スミノプラザ3階)
(一階は洋服屋「PORTLAND」)

【追記】2007年8月末で惜しまれつつも閉店しました。


電話:0467−23−3948
(間違った情報を正すため、あえて書きました)

営業時間:午前11時 − 午後5時
不定休(個人営業の店なので事前に確認した方が無難です)

遊吟舎


続きを読む

ブログネタ
クラシック に参加中!
意味がなければスイングはない (文春文庫)

村上 春樹 文藝春秋 2008-12-04
売り上げランキング : 19172
by ヨメレバ


村上春樹が初めて音楽評論集を出したと聞いて、読んでみた(文藝春秋)。シューベルトのピアノソナタ第17番 ニ長調 D.850 が採り上げられていた。どんな曲だったろう。どうしても思い出すことが出来ない。さすがに「現代の文豪」は、誰もが知るような曲は採り上げない。

棚からCDを取り出して聴いてみた。ハッ この感覚・・・
ファンから怒られそうだが村上春樹は拙ブログ「知られざる佳曲」の大先達だ。

意味がなければスイングはない



アンスネスの演奏です。




米国のアマゾンで試聴できるので聴いてみてください。本文中で触れられていた内田光子の演奏(PHILIPS)です。

トラック1から4

CDの日本語版(日本アマゾン)



村上春樹

村上春樹の生活: 仕事は朝

続きを読む

ブログネタ
クラシック に参加中!
448087285X音楽のつつましい願い
中沢 新一 山本 容子
筑摩書房 1998-01

by G-Tools


作曲家にまつわる本は多いが、そのほとんどは、バッハ、モーツァルト、ショパンなどの音楽の偉人ばかりで、無名作曲家に奉げられた本は少ない。

そんな貴重な本です。何しろ、コダーイ、ショーソンボロディン、ハチャトゥリアン、山田耕筰、ヤナーチェク、ディーリアス、フォーレ、チャベス、チュルリョーニス、ヴォルフへのオマージュなのだから。比較的知られた作曲家も混じっているとはいえ、よくもまぁ、こんな企画が通ったものだ。筑摩書房に敬意を表したい。

内容は題名がよく表わしている。ここに登場する作曲家は皆、音楽を愛した人々で、聴く人が音楽を愛する人になるような曲を書いた。中沢は「音楽のすばらしさを讃える前奏曲のような」作品を書いた人たちだとし、「『偉大な音楽』のようなものは書くことはしなかった」と説明したが、私は「偉大な音楽」だと思う。

我々が気付かないだけなのだ。世にクラシックの名曲と言われる曲は多いが、本当に偉大な音楽はどれだけあるのか、一人一人虚心坦懐に確かめてみる必要がある。念のため断っておきますが、「名曲」が全て駄目という意味ではありません。無批判に受け入れるのはどうだろうかという意味です。


音楽のつつましい願い

ブログネタ
クラシック に参加中!
クラシック音楽作品名辞典クラシック音楽作品名辞典
井上 和男

三省堂 1996-12
売り上げランキング : 12005
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



三省堂の「クラシック音楽作品名辞典」には昔からよく助けられた。巷に溢れるいい加減な訳に出会うたびに、藁にも縋る思いで頁をめくっていた。

そのうちにアナトリー・アレクサンドロフ(1888-1982)を採り上げようと思い、久しぶりに同書の改訂版(1996)をめくってみると・・・ない。そんなはずはと思って、初版(1981)を持ち出した。こちらにはソ連邦国歌を作曲したアレクサンドル・アレクサンドロフ(1883-1946)がいた。初版でも改訂版でも、アナトリー・アレクサンドロフは出てこない。

思えば、アナトリーの作品は国内ではほとんど弾かれていないのだから、当然かも知れない。アレクサンドルはソ連邦の消滅(1991)ともに改訂版で消えたのだが、メロディのみとはいえロシア連邦の国歌(2001)に返り咲いたので、次の改訂版では復活するだろう。辞書も世につれ、か。

続きを読む

ブログネタ
クラシック に参加中!
昨日書いた内容がそのままだと誤解されそうなので少し書きます。それはチェック機能を持たない人について書いたのであって、人の耳を客観的材料として己を問い直したい人を指して言ったのではありません。

山本美芽さんという新進気鋭の音楽ライターが自分の音楽を客観的に見てもらいたい方のためにレビュアーズというライブレポート執筆サービスを開始するらしい。

今までなかなか有りそうで、無かったのではないか。友達を呼んでも「お世辞」しか訊けない。音楽評論家の先生を呼ぶのは大変だ・・・そんな志ある演奏家に道を開く試みだろう。

以下、山本美芽さんの本を紹介します。


りんごは赤じゃない―正しいプライドの育て方



21世紀へのチェルニー―訓練と楽しさと

ブログネタ
クラシック に参加中!
今日は、ロシア音楽を知る上で避けて通れない、ロシア語、ロシア文化を紹介する素晴らしいページを紹介します。

高橋健一郎研究室

その名が示すとおり、札幌大学で教鞭をとられている高橋先生が開いています。
勿論、ロシア音楽についても博識で、殆んど見たこともないような作曲家の名が並んでいます。

高橋先生が人名表記について深く考えていらっしゃる点が一番気に入りました。
ブログも開設されていて、こちらも興味深い音楽が並んでいます。

なぜ、私がブログを始める事になったのかと言うと、尊敬する「pianophilia」さんのブログを見て大いに刺激を受けたからだった。
ピアノ音楽名盤選


7月30日の記事「ノイハウスとネイガウス」を読んで、あぁ、その通り!と思った。翻訳の専門家、ピアノ弾きの専門家、雑誌編集の専門家。世の中には様々な「専門家」がいて、様々な専門的業務をこなしてくださっているのだが、それだけでは完全ではない。「専門家」と「専門家」の間を取り持つ「好事家」みたいな人間が必要だと思う。

私も少し語学を勉強しようっと。

無名作曲家をとりあげる時に、避けては通れないのが名前の表記の問題。ここで登場する作曲家たちはスラブ系が多いので、スラブ系の言語をカタカナで表記する事になる。

子音の多い言語をカタカナで表記するのは困難だから、一人の作曲家に対して複数の表記が生まれることになる。歴史の古いオーソドックスな表記、明らかに英語系の読み方による表記(英米人を介して紹介されたりするとこうなる)、ロシア語に詳しい方がなるべく原語に近付けようとした表記など。

ここでは、歴史の古いオーソドックスな表記を基本としつつ、明らかに違うと思われるものは排除していきたいと思います。

このページのトップヘ