知られざる佳曲

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カテゴリ: 絵画

全くの偶然だったのだけど、「シューマンを聴きながら(En ecoutant du Schumann)」というバレエ作品があることをYouTubeで知った。








この題名は(分かる方はすぐにピンとくるはず)、フェルナン・クノップフ(Khnopff, 1858-1921)の同名の絵画から採ったのだろう。音楽は「謝肉祭」をジャンパオロ・テストーニ(Testoni, 1957- )が管弦楽版に編曲している。グラズノフたちが編曲している版(アンセルメがデッカに録音している)ではないようだ。


それにしても、六月の記事に「シューマンは不意に玄関の扉を激しく叩」くようだと書いたけど、今回もシューマンに扉を叩かれてしまい、うっかり開けてしまった。こうなると一ヶ月くらいはこの男に居座られてしまう。

謝肉祭は、それこそ二十代の頃に飽きるほど聴いて、本当に飽きて全く手に取らなくなったはずなのに、このバレエの動画を観て以来、またちょくちょくと聴くようになってしまった。

ダン、ダン、ダン、ダン(扉を叩く音)

シューマン「僕だ、ローベルトだ。僕の音楽を聴いてくれ!」




Decca Recordings 1953-1967



ピロスマニ

「百万本のバラ(Миллион алых роз)」にモデルがいるという話には驚いた。

――貧しい絵描きが女優に恋をして、全財産を投げ打ってバラの花の海を贈る――

グルジアの国民的画家ニコ・ピロスマニ(ფიროსმანაშვილი, 1862-1918)が女優マルガリータに送ったのだという。



ピロスマニは放浪の画家で、行く先々で多くの絵を残した。後にピカソ(Picasso, 1881-1973)から認められ、モスクワで展覧会を開くが、評論家から「下手糞」と酷評されショックを受け、またグルジアに戻っていった。



キリン



この話が人の胸を打つのは、見返りを求めぬ愛がそこにあるからだ。花を贈ったことで何も起こらなかった。周囲からは狂っているようにしか見えない。

誰もピロスマニのようには生きられない。だからこそ、愚直な芸術家の純粋さに皆が憧れる。





以前、新宿のロシア料理店スンガリーでピロスマニの名を冠した赤ワインを飲んだ。あまりの甘さに驚いたが、今まで体験したことの無い異国の酒という感じで興味深く飲めた。







スンガリーといえば、加藤登紀子(Kato, 1943- )の両親が始めた店としても有名。





ニコ・ピロスマニ 1862‐1918
Niko Pirosmani
4892570567




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