Rude-αインタビュー写真



高校生ラップ選手権への出場や全国へのCDリリース等で活躍をしている若きMC"Rude-α"。同世代のラッパー達より群を抜いて活躍をしている彼は、今年沖縄から東京への移住を決意した。沖縄県民としての意識も高くもっているが故に、上京をするということに関しては本当に大きな決意だったのではないかと思う。正直、周りから見ていてその行動をポジティブに捉えきれない人もいるかもしれないが、実際にどういうことを考え決断をしているのかは、本人にしかわからないという部分が大きくある。そんな彼の意識を探るべく、今回は上京をする前にインタビューを行った。



■本日はよろしくお願いします。まず、Rude-αっていう名前の由来は?

由来っすか?(笑)

■由来気になるね(笑)

これもう、今ここまで名前が知れ渡ってから言うのもなんですけど、昔めっちゃ遊んでいた子がいて、ラップ始めたときに「MC名考えたい」って言って、その子が「じゃあRude-α」って言って名前をつけたんすよ(笑)

■名付けられたんだ!?

そうっすね。昔めっちゃ好きだった女の子なんすけど(笑)

■付き合ったりはしなかったの?

いや、遊ばれてたっすね(笑)

■ははは(笑)でもそんな遊ばれていた子がつけてくれた名前ってなると、変えようとかってならなかった?

遊ばれたんで、ようするに捨てられたみたいな感じじゃないっすか。
だからじゃあとことんこの名前で上まで上がって、お前を後悔させてやるって思って。それからの今って感じっすね(笑)

■報復というか、反骨精神みたいな部分があるんだ。

そうっすね。最初の名前からもう反骨精神の始まりっすね。

■ラップを始めたのはいつごろ?

だいたいラップを始めたのが、KDTがラップ選手権出る2周間前くらいに出会って、それからはじめたんすけど。

■そういやKDTがキッカケって言っていたね。

友達に呼ばれて公園に行ったらKDTいて。「なんかこのハゲ」ってぶっちゃけ思ったんすけど(笑)

■良い印象じゃなかったんだ?(笑)

白いTシャツに「KDT」って書いてあるし(笑)

■なにそれ?自分で書いたってこと?(笑)

そうっすね。マジックでTシャツにKDTって書かれていて、「なんかこいつ」って思って(笑)
そしたら俺の友達が「こいつもラップ好きなんすよ」て言ったんすよ。それ言った瞬間にKDTにフリースタイル仕掛けられて。「なんだば!?」って思いながら、できないのに俺もフリースタイルして。そしたらKDTが「お前しょっぱなから8小説蹴れてるからやばい!」って言ってくれて。「明日からラッパーな!」つってラップしてて(笑)

■熱い幕開けだ。

そっから元々やってたダンスとかもやりながら4、5ヶ月ぐらいラップして、曲も作ってたんすよ。そのときは3曲ぐらいはあって。
で、バトルって言うよりは、主に皆で集まって普通に即興しあうみたいな感じでやってて。

■遊びながらだね。

そうっすね。バトルよりも遊びながらラップしてたっすね。そういうの楽しんでやってたんすけど、なんか1回後輩にバトルで負けて、そっから「ああもういいや」ってなって。やらなくなってたんですけど。
それからUMBに遊びに行ったときに、「見るよりも、出たほうが安いよ!」って言われて「じゃあ出ます」って言って、ずっとやってなかったのにエントリーしたんすよ。1回戦で禅さんと当たって勝って、2回戦でMAVELさんに負けたんすけど。そっからまたなんか熱が入ってやるようになったっすね。

■そのときのUMBはCLUTCH(那覇市のクラブ)のときだ?

その時に俺も高校生ラップ選手権受けたら受かるんじゃないかって思って。
で、受けに行ったら受かったっすね。

■それはNEW FUNK STOREで予選やったとき?

いや、俺の時は東京で予選があって。
飛行機でぱっといって、帰ってきたっすね。

■沖縄代表になった時点では、実際に本戦でも優勝するっていう意識まで強く持っていた?

いや、なんかあのときは俺期待されてなかったんすよ。
番組投票みたいなやつで「16いるMCの中で誰が優勝すると思いますか?」みたいなので、俺一番下だったんすよ。それ見てとりあえず優勝するっていうよりは、1回戦の相手でーじフルボッコにしてやろうって思いましたね。そしたらインパクト付けれるから。だから優勝っていうよりは、1回戦の相手フルボッコにっていう気持ちが強かったっす。

■それから実際に勝って、上位までガーっと行ったじゃない?

行ったっすねガーって。自分でも気付いたら決勝にいたっすね。

■実際にYouTubeで上がっている動画も見たけど、やっぱりバイブス的な部分も含めて1コ出てると思ったよ。あと、段々高校生ラップ選手権のレベルが上がってきているのも感じた。ニガリとかUMBの予選でも優勝しているし。

ニガリはバトルに関しては頭角を現しましたね。

■めちゃくちゃスタミナあるしね。

どっからそんなアンサー思いつくばってやつ出してくるっすからね。

■Rude-αは高校生ラップ選手権を準優勝して良い事も悪い事も結構あったと思うんだけど、環境はかなり変わったんじゃない?

そうっすね。環境も心境も全部変わりましたね。
最初の頃はやっぱチヤホヤされて調子のっている自分がいたんですけど、なんか途中から気づき始めて、色々と。そっからちょっと意識的に変わって。あとはなんかこう、県外とかにライブで呼んでもらって色んな人間と会って、今まではもうなんか俺沖縄で見てきたものの価値観でしか喋らんくて。なんていうんすかね、、、「俺達の街はこんなだから」っていう価値観で。大阪、東京、宮崎、福岡、仙台、秋田とかもうめっちゃ色んなとこ行って、それぞれの街の色んな人達と喋って、やっぱクソ野郎もいるんすけど、いい奴とかもたくさんいるんすよ。いい音楽もあれば、面白くない音楽もたくさんあって。

■色んな面を見たんだね。

「これなにがイケてんのかな?」みたいな。ただなんか色んな人達と出会って、考えが変わったっすね。人のことを受け入れきれるようになったっす。人の音楽を。

■人間的にも良い経験がいっぱいできたんだね。

そうっすね。

■なんか俺的にRude-αって結構計画的だなとか、賢いなって思うことがあるわけよ。意識高くてストイックだなって感じるし。そういう高い意識は高校生ラップ選手権に出たときからあったものなのかな?

やっぱ準優勝したあとっていうのが大きかったっですね。
なんか俺選手権とか出る前でラップはじめた頃は切刃さんとか聴いてたんで、ちょっとなんか難しいラップしたんすよ。周りもKDTとかじゃないすか。それで難しいラップとかしたんすけど、選手権出た後に、「CoCo ga OKINAWA」みたいな曲とか、ポップな感じの曲とか作って。

■意識してから、書いた曲数も増えていったんだ?

最初は4曲ぐらいしかなかったんすけど、大分経験も浅かったんで。色んな人のライブ見て「うわーカッコイイなー」で終わってたんすよ。でもなんかだんだん時間が経つにつれ"見てる側"にいるのがダサいなって思って。見てる側で一生このままファンみたいな立ち位置で良いのかっていう部分が芽生えてきて、だんだん「いや、俺でもやれるだろ」って思って。それで、4曲しかなかったのに、今25曲ぐらいあるっす。

■数年前って、MCバトル出る人って、ライブに出たいからとか、曲を売りたいからっていう理由で出ている人が多かったと思っていて。でも今ってバトルにしか出ない人とかがめっちゃ増えてるさーね。Rude-αが出た時は、どんな気持ちだった?

俺はなんかライブに出たいからとかじゃなくて、ただムカつくやつを潰したかったっていう(笑)
「俺の方がやばい!」っていう、なんかそういうのを思い知らせてやりたかったっていうか。

■シンプルにそれをわからせたかったんだ?(笑)

普段へらへらしてるんで、結構舐められることが多いから。だから舐めてるやつを一瞬で潰したいみたいな(笑)。選手権の一回戦のときとかも、相手は余裕な感じなんですけど、バトルなった瞬間に先行突いてガンガンやったんで。

■相手が油断してきたんだね。

だから普段バカなふりするようにしてるっす。

■考えてるね(笑) じゃあ今沖縄で同じぐらいの世代とか見てどういうことを思ったりする?結構意識しているのか、それとも自分は自分って感じで、まったく気にしてないのかとか。

そうっすね。基本、なんていうんすかね、、、
ほとんどのやつが俺に対して思うことっていうのは、ラップ選手権出て、知名度が上がったってしか思わないと思うんすよ。
でもなんか俺的には見てきたもんをそのままやってるだけなんで。
それで別に知名度がどうこうっていうならそれでもいいけど、俺は全然そこの土俵にいるとは思ってないです。だって同世代で例えば俺と同級生でANQR(沖縄で毎年開催される大型イベント)出た奴っていないんすよ。R'kumaとかは一緒に出たっすけど。やっぱそこら辺で現場とかに関して内地に行ったりとか、選手権出て調子乗ってるだけのプロップスだったら、内地の現場に毎月のように呼ばれないんじゃないかなって思っていて。なにかしらそこの土地行ってライブして食らわしたりしているから「また呼びます!」ってなるわけで。

■次に繋がっていっているわけだ。

全部次に繋げていったんすよね。ライブとかに関しても自分たちで実費で福岡行って福岡の奴と繋がって、その後に宮崎に「実費で行くっす」って言ってライブして。そこからまた福岡に呼んでもらえたりとか、仙台でのライブのときとかも「1曲やってみてよ」みたいに言われて、ライブしたら食らってくれて繋がったりとか。結果的に、俺のことを知名度とかっていうんすけど、だったら1回実費とかで内地に言って「ライブさせて下さい」っていうのとかやってみたらって思うっすね。なんか繋がりを作らない奴とかが多い気がするっす。

■Rude-αは県外での繋がりも多いもんね。

俺達はやっぱなんか色んな人達と繋がっています。今このインタビューもそうっすけど、繋がって今があるんすよ。なんか他のやつはそれをわかってないなて思います。マイノリティって言うよりかも、身内ノリって感じが結構するっすね

■なるほど。マイノリティか身内ノリかってのは、紙一重な感じだもんね。

KDTとか俺達は言ってしまえばマイノリティだったんすよ。先輩とかに「お疲れ様です」とか挨拶して、めっちゃ繋がりはあるけど、「でも俺達がやばいから」みたいな風に思ってたり(笑)。俺達がやばいっていうか、身内ノリみたい部分がたくさんあるかなーって。どこどこサイファーみたいな。
別にそれがダサいっていってるわけじゃないっすけど、俺がラップはじめた頃から見てたシーンとはだいぶ変わったかなって思うっすね。でもそれと同時になんか結構自分で考えることもあって。
俺が高校生ラップ選手権出た後ぐらいからなんか若いフリースタイルやる奴が増えた気がします。
だってKDTが出たときって少なかったじゃないですか?

■確かに増えたよね。

俺とか、同世代でもCKSとか。Lotusもその時はあんまりやっていなかったし。LIBとか銅とかはいたっすけど。あとHAPPYとか。そこらへん以外はいなかったんで。俺が高校生ラップ出た後からラップを始めるやつっていうのが増えた気もするんすよね。

■流行りっぽくなった部分はあるんだろうね。若い奴でもできるっていう印象はどんどん増えてるだろうし。

なんか、夢を与えたっていうよりは、簡単にできるぜって思わせてしまったのかなっていう面がでかいっすね。まあ俺見てラップ始めたわけじゃないって子もいっぱいいると思うっすけど、なにかしら高校生ラップ選手権に出たことで、下の世代の子とかには影響を与えてしまったのかなっていう。でも別に誰の面倒も見るつもりは無いんで(笑)

■ははは(笑)

もうR'kuma1人で十分っていうか、手いっぱいなんでぶっちゃけ(笑) あとは勝手にやれって感じっす。ただ昔俺達が見てた琉球NIGHT CAMP(過去にMC ST-LOW主催で行われていたイベント)とかルーツになるものをみて同じ世代のやつらは多分震えるものって無いんじゃないかなって思うっす。俺は音源とかライブとか全て含めてMCのイキザマを見てやばいなって思うっすけど、結局今の下の子たちにはフリースタイルバトルにしか求めてるものが無いのかなって。優勝したら終わりなのかなーとか。

■そういう人もいるだろうね。優勝がゴールで、その先の何かに繋げるとかではなく。

今のシーンはフリースタイルはスポーツっすね。俺の中では。"ラップ"っていうのとは少し離れている気がするっす。

■バトルのイベントとかと、クリエイティブなライブイベントって2つ並ぶと、そこにいるお客さんの層も全然違ってくるもんね。そういうのを見ていると、確かにバトルのシーンだけが独立して流行っているっていう印象も受けるし。

若い子たちって簡単にやっちゃうじゃないっすか。例えばD.D.Sさんとバトルで当たった時とかも、簡単に「殺すぞ」とか言っちゃうような。そういうのとかも俺は知ってるから、ぶっちゃけヒヤヒヤするんすよ(笑)。やってる本人はなにも知らないんだろうけど。

■発言を軽々しく言っちゃうMCはいるよね。

他にも「リスペクト」っていう割には、先輩がライブ出ている時に外でサイファーしているみたいな。
そういうのとか結構目立ってて。

■ライブは全然見てないんだ?

だから俺のことプロップスだけとか言うんだったら、俺とお前の違い見せるよって気持ちになりました。俺の中ではお前なんかが学生ノリでカラオケとか行っている間に俺たちは必死に音楽やってきたから。だから常に思ってんのはまだ俺の中ではKDTとかLOTUSとかは一緒のマインドなんすけど、俺達の中には音楽っていう土台があるってことっすね。その上に遊び、生活、食事、寝る、とか全部あるんすよ。他の子達は遊ぶ、寝る、ラップ、なんちゃら、みたいな。

■音楽がベースではなくて、他の物事と並列に並んでいる感じだ?

そう。他の人は生活の一部っすね。俺たちはもう完璧にライフスタイルなんで。そうじゃない子が多いかなっていう気がするっすね。

■マインドの違いははっきりさせておきたいんだね。

別に曲がダサいとかそういうのじゃなくて、イキザマっていうか、ライフスタイルがダサい奴が増えてきた印象っすね。

■ライフスタイルって言う部分は絶対にラップに出てくるもんね。

ホントそうっすね。

■今まで内地で多くイベントに出てきじゃない?そうなってくると、沖縄っていう土地とかシーンを客観的に見ることが出来るようになってきていると思うんだ。そんな今のRude-αの視点から見て、シーンはどう見える?

内地に行った時の印象っていうのは、、、
例えば福岡の印象なんですけど、無効では黒いラップが主流なんですよ。

■なんかわかるかも。スモーキーな感じというか。

そうそう。スモーキーな感で。で、大阪に行った時は、スモーキーな感じもあるんすけど、ちょっとパーティー感もあるっていうか。

■ああ、ユーモアセンスが混ざっているような?

そうっす。ユーモアなノリが混ざっている感じの。で、他にも宮崎の奴らにも友達いるんすけど、あそこはなんかリリシストっていうか。

■へえ、またちょっと違ったテイストなんだね。

俺が呼んだADAMってやつとかはリリシストな感じで。
で、東京はなんか最先端で色んな人達がいると思うんすよ。

■入り乱れている印象は俺もあるかも。

でも、色んな土地行った中でも結構やばいなって思ったのは仙台ですね。なんかかっこ良くて、結構食らいました。リリシストな感じもあるというか、、、とにかくなんかカッコイイんすよね。
で、色んなところ行ったんすけど、やっぱり沖縄のMCのいいところって言ったら、全員がなんか違う色っていうか。

■個性が強い印象?

他の地域行った時も結構みんなそれぞれの街の色があってって感じで、それが主流になってるんすけど、沖縄は良い意味でまとまりがないっていうか。全員色違うし。やっぱそこが良いっすね。偏りとかもありますけど、まとまりがないっていうのは、それぞれがオリジナルを持っているからなのかなって思いますし。

■東京とかとくらべると、多分メディアが発展していない分まとまりが生まれていないのもあるのかなって思ったりするな。情報量とかも全然違う気がするし。そういう意味でホントに"unkut"な土地だとは思うんだけど、逆にそれが意識の低さに繋がって、ネガティブな印象を受けることとかはない?

内地に行くと結構しっかりしている人とかもいるんすよ。自分の見せ方とか。俺は最初に流通をL-LINEから通してもらって、そこで色々学んで色々見てきたっすけど、なんか沖縄は、、、なんでなんすかね、ちょっとまだ県外にライブを見に行く人が少ない分、「ナイチャーは、、、」って思ったりするみたいな、否定的な感じというか、受け入れきれてない人が多い印象っすね。

■マインドが狭いというか、内向きになっているというか、、、

こういうのもあれなんすけど、昔の自分たちみたいだなって。俺達も昔は「俺達がやばい」って言っているだけな感じだったんで(笑)
でも沖縄が見てきた中では一番やばいって思うっすけど、音楽シーンに繋げるっていう意味では、SNSとか使うって言うよりも、他の音楽をもっと受け入れるべきなのかなっては思いますね。

■Rude-αの周りの人達って、ヒップホップ意外のジャンルとかも聴いたりする?

そうっすね。ぶっちゃけ俺はヒップホップよりもヒップホップ意外に触れてることが多いっすね。KDTもヒップホップ意外も全然聴いてるし。

■ポップスとかも聴くの?

全然ポップスも聴くし、なんなら俺最近K-POPとかも聴き始めてるっすから。

■まじ!?やばいね(笑)

俺の中ではラップとかヒップホップっていうのは手段なんですよ。ヒップホップ、レゲエ、ロックとか、色んな音楽のジャンルがある中でも、自分の感情を伝達する手段として、たまたまヒップホップで選んだだけであって。結局どの音楽で俺がやったとしても、例えばロックとかでやったとしても、やっぱ言いたいことっていうのは全部一緒になると思うんすよ。だからなんか色んな音楽を受け入れるっていうのは必要なんじゃないかな思います。

■音楽好きっていうのは前から言っているもんね。その中で、ヒップホップを始めるまえに他のジャンルの音楽を始めようって言う風にならなかったの?

ああー、でも中2ぐらいの頃に山崎まさよしの「One more time,One more chance」聴いて食らって、アコギ買ったことあったっすね(笑)

■やばいね(笑)練習したの?

練習して1ヶ月くらいで「あぁ、駄目だ」ってなってやめたんすけど(笑)

■楽器は駄目だったんだ(笑)

楽器駄目なんすよね(笑)

■実際今日本人って、ヒップホップよりもポップスとかロックとかの方が触れやすいさーね。でもそれで結果的に今ヒップホッパーとして続けているっていうのは、俺は面白いと思うんだよね。だって中学生とかだったら多分、他のジャンルの方が始めたいって思う気がするし。

なんでヒップホップ選んだんすかね? なんか多分俺のこのひねくれてるマインドとヒップホップっていうのが合ったんじゃないかなっていう。

■じゃあ沖縄でヒップホップ始めて、色んな人達を見て、その中で自分が一番食らったアーティストは誰?

最初に食らったのは、まあラップを教えてくれたKDT。そっから色んなのを聴いていったんすけど、ST-LOWさんとか切刃さんとかを音源で聴いてやばいってなって。あとGACHIMAFさんとかMIKELさんとか。
HOOD FELLASの第一回目を見に行ったんすよ。それで沖縄の人達のちゃんとしたライブっていうのを始めて見たんすよ。そこでやばいって思って食らって。

■沖縄市に住んでるから、中部からの入りが多かったんだね。

そうっすね。中部からが多いっすね。でもやっぱなんだかんだ、、、、、一番食らうっていうか、見せ方とかに関して飛び抜けてRITTOさんすかね。どんだけかました日でもRITTOさんのライブ見たら絶対ポカーンってなってしまうんすよ。だからそこ悔しいっすね。

■悔しさが強いんだ。

悔しいけど、めっちゃカッコイイっすね。

■悔しいといえば、CHICO CARLITOがUMBで優勝して、日本一になったじゃない?あれは悔しく感じたりとかした?

俺見に行ってたんすけど、CHICOさんの沖縄を背負ってるっていうよりも、今まで遊んできた604(MC MAVELの家兼たまり場)の人達とか、仲間を背負ってる感がめっちゃあって、それに食らって、優勝したときはめっちゃ泣いたっすね。

■感動的だったんだね。

感動したっすね。悔しいっていうのは無くて、ただ感動したっす。純粋に「ヤバイな」って。

■なるほど。じゃあそんなRude-αがヒップホップ意外で「ヤバイ」と感じて、影響されたアーティストっている?

ヒップホップ意外で影響されたのはUAとか、BEGINとか。

■UAはずっと聴いてたの?

そうっすね。UAはかれこれ3、4年は聴いてるっすね。

■どういう部分に影響された?

俺はヒップホップ入りで難しい表現の曲ばっか聴いてて「これがヤバイ!」って思ってたっすけど、メジャーっていうところなのに、縛られてる感もなくめっちゃ自由な感じで自分が言いたいことを言っているような部分が良いなって思って。ライブ映像とかでも自由に自分が言いたいことだけ言うぜっていう感じとかにめっちゃやられて。

■のびのび感だ。

のびのびしてますね。しかもだからこそ言っていることに感情を揺さぶられる感じとかにも食らったっすね。

■ヒップホップもジャンルとしては自由度が高いジャンルなのかなって思っているんだけれど、これから東京に行ってラップをするとなると、縛られる部分も出てくる気がするんだよね。今までとはやり方も絶対変わってくるだろうし。そこで気になっていたんだけど、上京をするっていう決断はかなり色々なことを考えた?

最初はどうかなって思ったんすよ。でも色々と考えてみて変わってきて。
そもそも俺はヒップホップに感謝もしているけど恨んでもいるんですよ。結構人生狂わされたんで。「ありがとう」っていう気持ちだけではないですよね。俺も今頃ヒップホップ聴いていなかったら街中で友達と何人かでかたまってわいわいしてたのかなって思ったりするんすけど。でもそれでも感謝もしていて。

■考え方によっても変わってくるけど、二面性を秘めているのは確かだよね。

はい。で、例えばヒップホップシーンでビーフとかが起こるじゃないですか?
俺そういうのを見てて「俺はただ音楽がしていたいだけなのに」って思うんすよ。ちっさい勘ぐりとかも生まれるし。それでなんか「またやってるよこいつら」って思う時もあるじゃないですか?
でもそれっていうのは、自分が同等の立場に見られているからずっとやられるじゃないですか。だからもうそういう次元じゃないっていうとこに行きたいなって思って。言ったら、俺から見ているUAみたいな世界に行きたい。

■なるほど。じゃあヒップホップシーンのみっていうより、より音楽シーン全体の中心に近づくためというか、そういう意識になっているんだね。

そうっすね。そこに行って今よりも色んな人の心揺さぶればいいんじゃないかって思います。

■Rude-αは東京に行くこともそうだし、リリースに関してもすごく順序良くと言うか、チャンスを作って流れを途切れさせることなく動いていってるなって思うんだけど、その瞬間瞬間で様々な判断をしないといけないじゃない? そのタイミングのときって、すごく悩んだりするもの? それとも、一度「やる」って決めたら、ブレずにしっかりやりきれるタイプ?

一個決めて、時間かかったりとかもあるっすけど、結果最終的になんとかやるっすね(笑)。リリースとかもなんとか出すし(笑)。多分自分が上京することとかに白い目で見ている人とかもいると思うんですよ。「売れ線ねらうんだー」みたいな。
ただその「売れ線」って思われているところで、今と全然変わらないことやろうって思っています。変わらないことして「だろ。俺が正しかっただろ」っていうところを見せたいなって。最後に笑うのはマジで俺たちっていうのは、マジで常に思ってるんで(笑)。

■じゃあもうあとはリリースなり発表する作品を見てくれって感じなんだね(笑)

そうっすね。

■そんなRude-αにとって、他のラッパーに負けないラッパーとしてのこだわりとか、要素とかってあったりする?

「ラップで」ってことですか?

■「音楽をする上で」、かな。

ひねくれてはいるんすけど、最終的に根本にあるのは"まっすぐ"なんで、良くも悪くも"まっすぐ"っすね。

■なるほど。でも"まっすぐさ"はヒップホップをする上で俺もすごく重要な気がするな。

それを他の人に言った時に、「えーまたあいつなんか語ってるぜー」とか「熱いじらーしている」とかって言われることはあるっすけど、俺はそういってくる奴らを「お前らはまだこのレベルまできてないんだな」って感じで見てるんで。

■意識高いな(笑)。いいね!そのマインドで東京でもかましてほしいよ。

沖縄が嫌になったから東京に行くとか、東京が売れるからとかそういうのじゃなく、まじでいつか沖縄に戻ってきて、笑う為に東京に今は行くって感じなので、気合入れて行きますね。

■そこで個人的にすごく聞きたいことがあるんだけど、例えば東京で数年活動してそれから沖縄に戻ってきたら、「誰?」みたいな扱いされることが、、、

あるっすね(笑)それはあると思います。

■そういうことに関して不安とかもあったりする?

将来、今の俺の周りにいる人達が、「あいつ有名だからな」って感じになって態度変わって、東京でまた新しい繋がりみたいのが生まれたりとか考えると、沖縄の仲間選ぶか東京の仲間選ぶかみたいなのはあったんすよ。でも東京選んだ理由は、よく考えたら俺の仲間そんなやつらじゃないやって思って。そんな風に考える奴は関係切ればいいし、逆にそれも全部音楽で、マジで見たこと無いっていうところを作って、こんな奴が沖縄からでたっていう規格外なやつになって、それでわからせば"有り"だろって。言ったら未知数じゃないですか?東京とかに言ってどうなるかって。

■確かにわからんもんね。

例えばテレビでも普通に中指立ててる映像が流れる時もくるかもしれないし、なにがあるかホントにわからないじゃないですか。だから多分もう俺はそこの未知数な次元に賭けていきたい。ヒップホップでは「できない」っていう部分も多いから、そういう考えもあると思うんですけど、じゃあできないっていうんだったら、最初にやったやつになればいいって、そんな感じっすよ。沖縄でもBEGINが"島人の宝"って曲を書いたりとかあるじゃないですか。だから最初にそんな奴になればいいやっしって感じっす。

■パイオニアになろうっていう

そうっすね。"1番最初"って感じで。

■すごい。しっかり考えているねー(笑)

バカじらーしてるだけっすよ(笑)

■そろそろ最後の質問になりますが、今までRude-αのことを聴いてきたリスナーや、これから聴いてくれるであろうリスナーに対して、ヒップホップを通してどういうことを伝えていきたい?
 
曲を聴くときっていうのは、自分の感情だと思うんすよ。喜怒哀楽。「今日は○○な気分だから、こんな曲聴きたいなー」っていう。そうじゃないですか。俺自信もそうだったし。頭の仲で急にザ・ブルーハーツ流れてきたりとかもあったんで。だからなんか聴く人のその時のマインドのBGMみたいな感じになりたいです。なんか音楽として伝えていきたい。

■メッセージだけ、っていう点じゃなくてだ。

そのときのそいつの感情にあう曲を歌って、誰かの人生にBGMがてら登場したいかなって。結果的に言えば、Rude-αは人間じゃなくて"音楽"っていう。"音楽"になりたいっすね。いちいちツイッターで変なことを言うとかじゃなくて。

■Rude-αの世代は本当にツイッターやっている人が多いからね。

そうっすね。それで勘ぐったりとかがやっぱあるんで。

■音楽を音楽じゃない要素で聴いている人も多い気がする。

だから別に誰かに合わすって言うよりは、その時その時で俺が書いた感情が誰かの感情にマッチするように、誰かの人生の中に登場するただの音楽になれればいっす。「Rude-α=音楽」っていう(笑)。

■Rude-αがこれからやっていく音楽は、ひょっとしたらヒップホップじゃなくなることもある?

あるっすね。俺はヒップホップは好きだけど、ヒップホップはただの伝達手段なんで。まああれやったりこれやったりしていると、それがブレてるって思われることもあるかもしれないですけど。

■人によってはそう見る人もでてくるだろうね。

でも俺の中では、「ピアノもできれば、ギターも出来るぜっていう」手段の感覚なんで。それがヒップホップじゃなくなることに関して全然恐れてはいないっすね。

■おお、そうなんだ。

ある程度ラップはできるし、そこら辺で適当にやっているやつらよりはある程度上手いって自分で思っているんで。

■面白い。例えばトラックメイカーだと、ヒップホップしながらテクノに行くとかハウスに行くとかはあると思うけど、ラッパーでそういう考えを持っている人はあまりいないと思うから、面白いと思う。

俺も結構韻シストとか聴いてたんで。

■じゃあ最後になにか言いたいこととかある?

まあとりあえず、「お前の想像を遥かに上回る」ってことかな。

■いいね~(笑)ありがとう。
今日は長いインタビューに付き合ってくれてマジでお疲れ様。今後、沖縄から東京へと住む場所が変わるわけだけど、変わらず"音楽"であり続け、高い意識のまま活躍していくことを心から願っています。まじでありがとう!



(2016.03.21. インタビュー)