b0eb4ac3.jpg(←ヴァカンス心斎橋ショップ店長:よりこ)

ほどなく店長のよりこが現れた。ここ最近の僕らの空気を感じていたようで、事務所に入ってきた時から、覚悟を決めてる感じだった。

僕はこう言った・・・
「よりこ、悪い知らせや。3月21日から会社形態を変える。まずショップは、よりこ一人で回してもらう。で、ここの事務所引き払って、ショップの中に事務所作って俺らが心斎橋に行く。おまけに、よりこの給料も下がる。」

よりこにとってはヘビーな話だ。今まで7人で回した店を一人でやるのだ。おまけに給料も下がる。でも、僕はショップが残ることになったので、こんな話も、ちょっと、ニコニコしながらしゃべった。

ウノ:「よりこ、一緒にやるか?」

よりこ:「OK!やる」

即答しよった。さすが男前のよりこだ。

よりこは幼なじみで僕より一つ上の37歳。僕の実家の隣に住んでいる。レブロン(化粧品メーカー)でショップの店長などを務め、結婚を期に退社。普通の主婦としての生活では退屈らしく、僕の実家の薬屋の二階でヤマノのエステティックをやっていた。

1年半前、老人ホームにエステをしに行くと言うので、荷物運びや雑用を手伝いにいった。往復の車中で、何気なくヤマノリテイル構想(完全にまだ構想段階だった)みたいなものを話した。すると「よりこも入れて!入れて!」と言い出だした。この会話がきっかけで、ヤマノリテイルに参加することになり、現在に至る。

よりこは、ガッツと忍耐力を併せ持つドリーマーなので、僕らともバシッと性格が合う。ただ、家庭があるので無理はさせられない、と思いつつ、思いっきり無理をさせている。

物理的に今の客数を一人でこなすのは不可能なので、営業時間変更、定休日などを視野に入れて考えてほしいと、伝えた。

そして、夜の9時、「閉店」ではなく「存続」なので、スタッフには何も伝えなかった。ショップスタッフと店長であるよりことの間には、僕の知らない信頼関係があるし、店長としてのよりこの考えもあるだろう。

バシッと、ショップの運営スタイルを決めて、ヴァカンス再生プランを構築し、役員会から承認をもらい、初めて新しい会社形態が決定する。3日後の再生計画プレゼンを経て、きっちり決まったものをスタッフに伝えた方が良いと判断した。

今までの再生計画メンバーは5人全員男。現場で接客もできない裏方である。でも、今日はじめてヴァカンス再生計画のメンバーに女性が入った。

6人目のヴァカンス再生計画メンバー、それが店長であるよりこだ。

以上、
ウノシュージ


PS:本家へ暖かい励ましありがとう。