魚屋 天然堂 ~うおや てんねんどう~

魚に関するあれこれを自作の剥製の作品紹介をからめてお伝えします。 鮮魚店ではないですよ

2017年01月

剥製あるある


ども天然堂です。

こんな趣味をもっておりますと剥製ってどうやって作ってんの?
と聞かれることたびたび。

非常に掻い摘んでお話しすると・・・
中身を取り出し詰め物をし、乾燥させて着色。
コーティングして出来上がり
以上!!
となるわけですが、
みなさん中身を取り出すのが一番難儀すると思われているふしが多いかな。
一番初めの段階でしかないのですが。

そんなことはじめ、結構受ける質問がみんなよく似ているんですね。
ちょこちょこ聞かれる質問のあるあるをご紹介。(・∀・)

まず一番聞かれるというより確実に質問されるのが・・・

眼はどうなってるの?

やっぱり不思議なのかもです。
これって剥製業者さんから購入したりできるんです。

IMGP0433
こんなのが二つ1セットで売ってます。
ただ、輸入しているらしく大きなサイズはちょっと高いです。
なので最近ではUVレジンを使って自作する方法もみつけました。
でも大きい義眼はやはり買ったほうがいい感じです。

ちなみにUVレジンは100均で買っているのですが、
売り場が自作アクセサリー関係の場所なので、いい年こいた野郎が物色している様はかなり異様かも
周りの女性の視線が痛いような気が(/TДT)/

まあ剥製がいっぱい飾られている(動物とか鳥とか爬虫類とかもおいてます)怪しげな店(悪気はありません。お店の方は真剣に取り組んでいらっしゃいます!ごめんなさい)に入り込んで「ごめんください目をください」とか言っちゃているのもどんなかな
ともかくこいつの裏側を着色してその魚種に近づけていきます。

次によく言われるのが・・・

こういうのって意外と簡単にできるんですね。
自分も記録物釣ったら作ってみよう(* ̄∇ ̄*)エヘヘ・・・

無理だと思います。いきなり作ってうまくいくはずないじゃん(´?д?;`)
いやいや・・・なんで私がやってると簡単にできると思っちゃうの(((( ;゚д゚)))?
かなり面倒だしうまくいかないことばっかりで難しいっす。
私のレベルでもここまでくるのに結構数作ってかつ難儀してますけど・・・

あとよくある質問が、色ってきれいに残るものなんですね
というもの。
いいえ残りません!!
後から色塗りするんです。
これがうまくいくと作っている本人もw(゚o゚)w オオー!
となるときがあります。このとき今までのめんどくさい作業が一気に報われる瞬間です。
きっとこれが楽しくてやってるんだと思います。
これが失敗すると二度と作りたくなくなっちゃうほどヘコみます
001
このスズキはかなり以前に作った作品ですが、着色前はこんな風になってます。
それを目を入れて着色し、仕上げすると

005

こうなるわけです( ̄ー ̄)ニヤリッ
なので着色は観察眼がないと、なんじゃこりゃになってしまうんですね。
じつは着色はフォルム形成とならんで、いつまでも満足できない最大の課題かも。
そんな私もまだまだなレベルかと・・・

なので似た種類の魚の違いも区別が自然にできるようにもなります
(アカメバルとクロメバルを思いっきり間違ったくせに(゚皿゚メ))。
今度その似た魚の違いをご紹介できればな・・とおもいます。

ホウボウの剥製作り始めました

ども、天然堂です。

昨日出先から帰る途中夕食のおかずを近所のスーパーで買って帰ったのですが、
鮮魚売り場で見つけてしまいました。

地物産ホウボウ・半額のシール付き・・・オオーw(*゚o゚*)w
サイズも25㎝くらいかな(今までも釣りで結構釣っている魚ですが、最近出会っていないし、専門で狙うとサイズがでかすぎなことが多いです)。ジオラマ剥製の材料として申し分なしです

てなわけで本日急きょ皮むき作業となりました。
IMGP0425
まず芯を形作るため本体からフォルムを書き写し~の
IMGP0429
腹側の形状も写真で記録とφ(.. )
IMGP0427
頭からボディにかけての断面も特徴があるので写真で記録・・・

IMGP0431
カサゴやマゴチに近いかなと思った通り、皮も丈夫で割とサクッと皮むき完了!
頭の骨もよく似た感じで表面の皮とびったり癒着しておりました。
ひとつ誤算は売っている魚にありがちなヒレがささくれちゃっていたこと(今回は背ビレと尻ビレ)。
まあ網などで取った場合しかたないところでございます。
IMGP0432
最低このくらいの状態にして脱脂作業にかかります。
さあ初めて作る種類なのでどういう結果になるでしょうか?


マゴチの剥製

ども天然堂です。

さて、昨日だったかご紹介しましたカサゴの剥製。
それと近い分類にあたるマゴチの剥製をご紹介。IMGP0394
コイツも海岸の砂をちいとばかり拝借しジオラマ風に作り上げてみました。

この魚を作っていてまず思ったこと・・・
ぺっちゃんこだということ。
まあ見てのとおりですが、それ以上に本当にぺっちゃんこ!

芯を魚に合わせて削っていくのですが、
最初の型を作り上げたとき合わせてみたら、ものの見事に厚すぎてしまい、
さらに上下をヤスリでジョリジョリ・・・
23㎝くらいと個体が小さいこともありますが、
ここまで薄く作り上げたら芯が割れそう!なくらい削り上げてそれでようやく皮と芯がぴったりきました。

魚の形ってある程度自分でイメージできてると思っていますが、
剥製作りをしておりますと結構そのイメージが本当の魚の形とずれていることがままあります。

この魚とカサゴが近い種類と思えない方もいらっしゃるかもしれませんが、
私がよく言うのが、カサゴを上からトンカチかなんかでつぶしたのがコイツだということ。
体がぺしゃんこになって、住む場所を岩場から砂地に変えたといったところでしょうか?
(というより砂地に住むようになって体がこんなになったといったほうがいいのかな?)
どちらにしても科学的な知見からかけ離れた理屈ではありますが、結構外れてないと私は思っております。

剥製を作っていると皮や鱗の付き方、体つきや頭部の骨の感じ(両種ともとげとげの骨の板が頭の皮と一体になってます)から
なるほど近い種類というのがより感じ取れます。

さて、次回はそんなカサゴからマゴチに至る途中みたいな魚を作り始めたのでそのあたりをご報告します。



メバルの剥製が・・・

ども天然堂です。

さてさて自分の中だけではあるのですが、ちょっとショックというか・・・

先日来ご紹介していたメバルの立体剥製。IMGP0418
これね↑

私もすっかりアカメバルだと信じ切っていました。
魚の分類に関してはちょっとは知った風の私でしたのですが、
まあ念のためくらいの気持ちでネットをポチポチ調べつつφ(.. )
(ちょっと調べれば簡単に答えが出てくる本当に便利な世の中になったもんです)

なになに~?2008年に三種に分けられたメバルの見分け方は胸ビレの軟条(ヒレの柔らかいスジスジのこと)の数で見分けやすいとな。
アカが15本、クロが16本、シロが17本であることが多いみたいだね。

じゃあ数えてみましょうか。いち~に~さん・・・十四、十五、十六~
ええ~?(つд⊂)ゴシゴシもいちど間違いないかと、いち~に~・・・十五、十六・・・
「ダンナ!こいつはどうもクロみたいですぜ
ってなわけでこのメバルの剥製はクロメバルだったようです。
どうしよう・・・しっかりプレートもアカメバルって書いちゃったし・・・またプレート作り直しだな

私の魚種の見る目もずいぶんナマクラになったもんです。

思えば種というものが元々自然界にあったものではなく、人が決定しているとふと気が付いてから
「もうめんどくせぇな~」と感じ始めたのも、このメバルが三つに分けられた頃からです。

まあ昔みたいにすべてを頭に入れなければならない時代でもなくなったみたいだし。
ネットという便利なものもあるし。
これからはまだまだ素晴らしい情熱をもっていらっしゃる方々にお任せしようと思います。

以前でしたら嬉々としてこういった新たに加わった分類形質を覚えまくっていた私ですが、
最近の分類について行ききれなくなって、どうでもよくなってきた感が出てきちゃいました。
老いたものよノウε=ε=(;´Д`)

そうそう
00225
このカサゴと
00218
このウッカリカサゴもややこしい種類の魚ですな。
(ちなみにこの写真の上の魚種はトゴットメバルです)




最初のジオラマ剥製

ども天然堂です。

前回ご紹介しましたカサゴのジオラマ剥製ですが、
それよりもちょっと前に思い付きで作った最初のジオラマ剥製をもう一つご紹介です。
偶然こいつも魚種はカサゴでした。多分私が現在作った剥製の中で一番小さいかな・・・
PIC0000F1
100均ケースにちんまりと収まるサイズ。確か全長12㎝ほどのカサゴ。
初めて釣りをした人が釣り上げた魚で、
イケスの中でお亡くなりになってしまったこともあり、
ちょっとしたプレゼント用に作ってみました。
PIC0000F2
小さいヤツって結構難しいんです
でもこれが現在作成しているタイプの剥製のきっかけとなった一匹です。
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