心にじわっと染み入るようなコラム―17日付けの読売新聞「編集手帳」がいい。
 酒の歌人・若山牧水の挿話から文章を起こし、「」すなわち《ひとり》が似合う「」という季節に思いを寄せています。高橋和巳の随筆「酒と雪と病」も引用し、痛ましい事件が続く昨今にやるせない「静かな絶望」を感じています。
 人間は《ひとり》。このどうしようもない事実に、あらためて驚愕します。しみじみと《ひとり》を感じる秋です。
 
 しかし、無残にも幼い命を絶たれた栃木の兄弟の心を思うと、いたたまれなくなります。この子らには、孤独な思いをさせたくなかった。まさに「鬼畜」としか言いようがない犯人の所業に、全身が震えるような憤りを感じます。
 こうした事件だけは「静かな絶望」という諦観で締めくくりたくはありません。

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