May 22, 2006

そこに見えたもの

ファインズ2久しぶりに家人と映画を観た。
邦題「ナイロビの蜂」主演男優レイフ ファインズ、助演女優レイチェル ワイズ、彼女はこの作品で本年度アカデミー助演女優賞を取った。レイチエルワイズは知らないが、レイフ ファインズは好きな俳優だ。シンドラーのリストでは脇役だったが冷酷なナチスの将校、イングリッシュペイシェントでは主演のイギリスの軍人。彼の俳優として私が好きなのは、いや多くのファンを捕らえるいるのは、その「目」だろう。
人形は顔が命で、映画俳優は目が命じゃないかな。
ファインズにはそれがある、目がなんともいえない悲しみ、哀愁をたたえている。
英語でSadness eyes、とでもいうんでしょうかね。
この映画の原題は「Constant Gardener」直約すると「不変なるガーデナー」かな?
映画を観た後、すぐにこの原題の意味は判らなかった。
3日目、あっなるほど、私なりの答がひらめいた。
ファインズ演じる主人公ジャスティンは庭いじりに没頭する外交官、片やワイズが演じる新妻テッサは低開発国の人権を保護する、やや過激な活動家。

舞台は彼らの赴任地ケニア、ナイロビ。
冒頭、カメラはアフリカの空を渡る鳥の群れを空撮で追う。このシーンと音楽すごくいい。
やがて鳥の群れと、その下に広がる荒涼とした大地に横たわる湖にキャメラはフォーカスイン。
この映画のシナリオは世界的な製薬シンジケートと、今尚、劣悪な環境で生活するアフリカ難民の人権の現状をコアにしたジョン、ルカレ原作のミステリー。ストリーはまだ観ていない方の為に話しませんが、なにより、ジャスティンがテッサに初めて会うシーン、主人公が妻の死と対峙するシーン、そしてラストシーン、妻が惨殺された、あのケニアの荒涼とした湖のほとりに一人たたずむ、ファインズの底知れぬ憂いを帯びたあの目。
そして冒頭の鳥の群とアフリカの大地をキャメラは再び捕らえてフェイドアウト。

ジャスティン、彼の目に見えたもの。多分それは失ってみて初めて判り、見えるもの。
監督フェルナンド メイレレスは見事にそのテーマを捕らえていた。

見終わって、数日が過ぎ、ズシンと来た。久しぶりの映画でした。
多分判りますよ、ご覧になれば原題の意味が。



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土・日と映画館は「ダヴィンチ」フィーバーでございました。その余波で忙しかった前日
ナイロビの蜂【カイロの紫のバラライカ】at May 22, 2006 18:19
この記事へのコメント
「ナイロビの蜂」観たの?
実は気の進まない夫を説得して、20日に観にいくつもりだったんだけど、マイカルの時間割が変わってて、いけなかったの。
レイフ.ファインズ イギリスの舞台の俳優さんでしょ? 私も大好きで、何年か前日本に来た時、東京まで舞台を観に行きました。目がなんともステキで、上手な俳優さんよね。
いつまでやっているかしら。
どうにか都合付けて絶対観にいきますね。
Posted by 鷺娘 at May 22, 2006 15:17
本牧LEONさん、はじめまして。かいろと申します。いきなりでぶしつけですが、こちらの記事にTBさせていただきました。よろしければ見にいらしてください。
Posted by かいろ at May 22, 2006 19:19
観て来ました「ナイロビの蜂」
やっぱりレイフファインズが良かった。
そして強烈に印象に残ったのが、アフリカの現実。
特に後半ドキュメンタリーなのか、映画なのか解らない位。どんどん引き込まれました。
こおゆうメッセイージ性の強い映画を見ると、何日か尾を引いてしまい・・ とにかく色々考えさせられる映画でした。
良い映画を紹介してくれてありがとう。
Posted by 鷺娘 at May 29, 2006 00:14
鷺娘さんへ

コメント有難うございます。想うことは人それぞれ
ですね。僕なりの感想を次回ブログで。
Posted by writer at May 30, 2006 02:12