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2020年1月14日、川西市火打1丁目の「キセラ川西」に『川西市消防本部・川西南消防署』の新たな庁舎ができました。
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新たな庁舎は3階建の免震構造で、1階が車庫、2階が川西南消防署、3階が川西市消防本部・川西市消防団本部となっている。また、庁舎に隣接して訓練塔(5階建)が用意されており高層建築物での火災や崖からの転落など、従来の訓練施設では行えなかった形式の訓練にも対応可能となっている。

【1階:車庫スペース】
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1階は主に南消防署の車両格納庫・個人装備の保管施設で、救助工作車屋やポンプ車、指揮車、救急車など川西南消防署の主な車両が出動に備える。
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 1階には出動隊員の個人装備品(防火服など)を装着するスペース(出動準備室)や出動頻度の多い救急隊用の仮眠室、当直の女性隊員が使用する仮眠室(浴室・ランドリー併設)が備えられている。
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1階には災害対策用資機材の保管設備もあり、緊急消防援助隊用の資材倉庫や空気ボンベ補充用の設備など後方支援を担う設備がある。

【2階:川西南消防署】
2階は川西南消防署の施設となっており、24時間態勢で災害に備える隊員たちの執務や生活を行う場所となっています。
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南消防署オフィス、1月16日の消防署機能移転に向けてデスクの準備が進められている状態。

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オフィスにあるこの装置は道路に面して設置されている出動表示器の制御装置で、消防車両と救急車の出動で使い分けが可能。操作盤は親機が2階南消防署オフィス、子機が1階車庫にある。
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表示装置、消防車の場合は「ウー」音、救急車の場合は「ピーポー」音が鳴動、夜間など騒音対策として表示灯のみ動作させることも可能である。

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作戦室、大規模災害時には消防署・消防本部の人員が情報の収集分析と対策を協議するために使用される。

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通信室、市内で活動する消防隊への指令はここから行われる。川西市消防本部では、平常時には119番通報の受付・指令を宝塚市消防本部で行う態勢をとっており、川西市消防本部の指令室はどちらかというと予備施設的な形で運用されることを想定している。ちなみに、当直用の仮眠室がここにも設置されている。

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食堂、24時間勤務の隊員はここで食事をとる。川西市の場合は基本的に専門の職員がいないため食事を隊員自らの手で調理し提供している。そのため一通りの調理設備が食堂に備え付けられている。

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救急隊用の仮眠室は1階に置かれているが、消防・救助隊員が使用する仮眠室は2階にあり、個室全12室が用意されている。(ほかに救急隊用3室、女性用1室、通信室に1室)

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消防署オフィスの出入口側には出動準備室と直結の階段があり、出動指令があれば直ちに階段を駆け下りて出動準備に取り掛かる。

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2階・3階と1階の「床面から80センチ以上」の一部コンセントは自家発電対応のものが設置、停電時には自家発電により連続最大72時間業務継続用の電源が確保される。

【3階:消防本部】
3階は消防本部の施設が置かれており、各種研修会や会議を行うための会議室が大部分を占めている。
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消防本部オフィス、受付台など備え付けの設備は置かれているが、機能の移転は19日となっているためデスク等の搬入は行われていない。

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大会議室、式典会場の状態だがここでは研修会や講習会を行うことができ、市役所が使用できない場合には災害対策本部の施設がここに置かれる。

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消防団室、すでに応接テーブルとソファーが搬入されていた。

【川西南消防署配置の主な車両】
今回車庫にはポンプ車1台、タンク車1台、救助工作車1台、はしご車1台、指揮車1台、救急車2台、資材・人員搬送車各1台、支援車1台が展示されていた。
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ポンプ車「川消22」
平成18年に配備された車両で、「防衛施設庁」の補助を受けて購入された車両。
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令和元年の消防年報では久代出張所配置の車両として掲載されているが、その年に「川消8」の更新・配置換えが行われて南消防署本署に移動してきたものと思われる。


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救助工作車:川消23
平成17年に導入された救助工作車で、クレーン未装備の車両である代わりに消防ポンプとポンプ車の機能を併せ持っている。運用車は「救助隊」で、住宅密集地で活動しやすいよう小型の車両(Ⅰ型)が用いられている。川西市では「特別救助隊」が別に存在しており、そちらは「川消28(救助工作車Ⅲ型)」が使用される。

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積載車:川消14
資機材を輸送するために使用される車両で、荷台には水難救助用のゴムボートと船外機、それに可搬式消防ポンプが搭載されている状態で展示された。ちなみに、北消防署には有蓋型の積載車が配備されている。

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救急車:川消15・26
トヨタ・ハイエースをベースとする救急車「ハイメディック」、南消防署には2台が配置され様々なケースに対応している。川消26は帰署したての状態。

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タンク車:川消25
CASF付きの1500Lタンク車、隣の池田市では大型タンク付ポンプ車が1台しかいないため大型水槽車が別に配置されているが、川西市では1500Lクラスのタンク付ポンプ車3台がいるため水槽車は配置されていない。すぐに消火活動が実施できることがこの車両の利点である。

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指揮車:川消24・1
南消防署の指揮車である「川消24」と先代「川消24」こと人員輸送車「川消1」。
救急車同様にトヨタ・ハイエースをモデルとしており火災等で出動する際には出動各部隊を指揮統制することが主な任務である。
川消1は平成27年に現在の「川消24」が配備されるまで指揮車「川消24」だった車両。いつしか川西市消防本部の消防車両としては最古参の車両となり、主に応援出動・交代要員となる人員を輸送するのに使用される。元々指揮車だった車両なのでアンテナや無線機も複数装備されている。

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はしご車:川消21
35メートル級はしご車、川西市の消防車両では最大の車両で、主に中高層建物の火災・救助で出動する。近年の車両ではお馴染みの「先端屈折式」で、電線などの障害物を避けながら救助活動が可能である。

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 支援車:本部2
2017年にダイハツ(池田市に本社があり、川西市内にも工場がある)から寄贈された車両。主に緊急の広報活動や狭い道路での人員・資機材輸送を担う車両であり緊急車両として指定を受けている。


【解説】 
・川西市消防本部
川西市全域を管轄する消防機関で、川西南消防署(本署・久代)と川西北消防署(本署・多田・清和台)を指揮下に置く。

・緊急消防援助隊 
大規模災害発生時に被災地域以外の消防機関が都道府県単位で応援出動し被災地域での救助活動を担う。川西市の消防隊員は「兵庫県大隊」の一員として活動しており、東日本大震災・熊本地震・西日本豪雨などで救助等の部隊が出動した。