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『渋谷駅ハチ公口』シンボルマークの一つが消えることになった。というのも、渋谷のシンボル「青ガエル」が同じ渋谷のシンボル「忠犬ハチ公」の故郷、大館に引っ越すためだ。

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2020年2月9日、東京都渋谷区と秋田県大館市は共同で記者会見を開き、渋谷駅ハチ公口に静態保存されている東京急行電鉄初代5000系c#5001を2020年6月ごろに秋田県大館市の「秋田犬の里」敷地内へ移設する計画を発表した。

・渋谷駅ハチ公口周辺は再開発が進む
東急5000系5001号車がある渋谷駅ハチ公口には東急百貨店渋谷店の西館が立地しており、忠犬ハチ公がシンボルとなっている「JR東日本 渋谷駅ハチ公口・ハチ公広場」と世界有数の交差点である『渋谷スクランブル交差点』に面している。
渋谷スクランブル交差点周辺では再開発が進められており、2020年3月31日に東急百貨店渋谷店が閉店し跡地には「渋谷スクランブルスクエア」の第2期棟が建設される予定である。この再開発に伴い行き場がなくなる5001号車をどうするか渋谷区が検討した結果として「渋谷駅ハチ公口」の由来である「忠犬ハチ公」のふるさと大館市に5001号車の譲渡を提案、その結果同車を譲渡することになった。




 
【解説:東急初代5000系】
日本における最初期の新性能電車で、西鉄313系で初めて採用された「モノコック構造(航空機の軽量化技術:日本では第二次大戦後に職を失った航空機技術者によって持ち込まれた)」、一般的な鋼材よりも丈夫で軽量な 「高張力鋼」、アメリカで開発された新しい駆動方式「直角ガルダン駆動方式」を採用し1954年にデビューした。従来車両よりも軽量軽快、高性能な車両として当時の東急を代表する車両となり、緑一色の塗装と愛嬌のある車体デザインから『青ガエル』の名前で親しまれた。5001号は1986年、上田電鉄別所線の架線電圧昇圧に伴う旧型車両の置き換えを目的として上田電鉄に譲渡、1993年に7200系が導入されるまで第一線で活躍した。廃車後は東急・東急車輌に返却され静態保存されていたが2006年よりカットボディとして現在の場所に設置されている。
現在、5000系自体は熊本電鉄で自走可能な車両が現存、そのほか長野電鉄譲渡車両と松本電鉄(アルピコ交通)譲渡車両も静態保存車がある。