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阪急大阪梅田駅、言わずもがな私鉄最大のターミナル駅として有名なこの駅だが、その隣駅はある日刊紙から「日本一危険な駅」と評されてしまうほどの駅が存在する。

その駅というのが「中津駅」。大手私鉄の駅では『最も狭い』島式ホームがあることで有名である。

【駅外観】
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駅舎全景、過去に掲載した阪神国道駅と同様に高架と駅舎が一体化している。

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駅の入り口、駅の入り口と駅前の居酒屋が同じ場所にある。ちなみに、エレベーター・エスカレーターはない。

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国道176号線側の入り口、歩道と直結。もともとこの辺りには阪神北大阪線の中津駅も設置されていた。

【駅構内:コンコース】
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券売機、定期券対応型・ICカード対応型が1台づつ配置されている。

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中津駅窓口、この時間帯は開いていないようだ。

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 改札口、通常型4台、IC専用1台、幅広型1台の計5台が並ぶ

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 乗越精算機

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 券売機横にあるトイレ

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 1・2号線は神戸線、3・4号線は宝塚線のホーム

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コンコース全景、意外と狭い。

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阪急電鉄労働組合の掲示板。2020年元旦バージョン。

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コンコースとホームを繋ぐ唯一の通路、階段。エレベーター・エスカレーターはない。というより設置できない。

【ホーム】
エレベーター・エスカレーターを「設置できない」理由、それはこの駅の構造にある。
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1・2号線


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3・4号線

島式ホームが設置されているものの、そのホーム幅は極端に狭い。似たような構造をしていた阪神春日野道駅(地下駅)はトンネルの両脇を掘削し相対式ホームを取り付けることで狭すぎるホームを解消することができたものの、高架駅・かつ道路・通過線に囲まれた中津駅はどう頑張ってもこれ以上ホーム幅を広げることは無理そうに思える。

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5・6号線?  京都線はホームそのものが存在しない。そして時計、始発から2本目(大阪梅田駅5時20分発)はまだ発車していない。 

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ホーム上の構造物、ホーム自体が狭い中津駅専用のものが結構ある。
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 ホーム末端部、「黄色い点字ブロックの内側に・・・」のアナウンスに従っていたら点字ブロックの上に立つか反対側の線路に真っ逆さまになりそうな状態である。

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駅名標、阪急宝塚線・神戸線共に「大阪梅田駅」改名に伴う新デザインを採用している。


【駅周辺】
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駅すぐそばのタクシー営業所。

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 阪急・国道176号線高架下の梅田貨物線にある踏切、工事関係者専用。




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鉄道コム



 
【駅解説】

阪急宝塚線:中津駅
駅番号:HK-02
路線:阪急宝塚線・阪急神戸線
路線(廃止):阪神北大阪線 
所在地:大阪市北区中津3丁目
駅構造:高架駅(阪急:島式2面4線・通過線2線)・地上駅(阪神:相対式2面2線(廃線時))
開業日:1925年11月4日(阪神急行電鉄)・1914年8月19日(阪神北大阪線の開業に伴う)
廃止日:現役(阪急)・1975年5月6日(阪神北大阪線の廃止に伴う)

[駅詳設]
駅名「中津」はもともと旧淀川の支流のひとつであった「中津川」に由来しており、箕面有馬電気軌道が梅田駅〜宝塚駅間を開業させた当時はこの駅より少し十三駅よりにあった『新淀川駅』が中津駅の役割を担っていた。
中津駅ができた理由のひとつと思われるのが「高架線の設置」。大阪〜神戸間の鉄道輸送は「阪急」と「阪神」で客の奪い合いが勃発していた当時、より高速運転を行うために営業速度の比較的遅い宝塚線と高速走行を売りにした神戸線の線路を分ける(阪急神戸線が開業した頃は十三駅〜梅田駅間で線路を共用していた)こと、スピード低下の原因であった併用軌道の解消を目的に『十三駅〜梅田駅間の高架・専用軌道化』を実施することになった。それに伴う線路の移転・すでに存在する「阪神北大阪線:中津駅」と接続することを事実上の目的として「新淀川駅」の代替駅になるべく開設されたのが『中津駅』ということになる。実際、中津駅と新淀川駅が同時にあったのは1年ほどであった。

十三駅〜大阪梅田駅間は書類上阪急宝塚線の「急行線」という扱いになっており、京都線の高架線ももとは開業当時の阪急宝塚線が使っていた場所にある。戦後、京阪神急行電鉄に残った新京阪線(もともと京阪が所有しており、戦時中に当時の京阪電気鉄道と阪神急行電鉄が統合した発足した「京阪神急行電鉄」が戦後分割された際、阪急と線路がつながっていた新京阪線だけが「京阪」ではなく「阪急」に所属することになった)を梅田まで乗り入れる専用線を設置する際、無理矢理線路用地を確保した結果中津駅の京都線用ホームが設置できなかった。
 
[阪神北大阪線について]
阪神北大阪線(野田〜天神橋筋6丁目)は、1914年に阪神電気鉄道が開業させた軌道(路面電車)路線で、都市間電気鉄道(インターアーバン)規格で建設された本線とは異なり新淀川流域の開発を目的に建設されたため完全な路面電車規格のとして建設されている。のちに開業した阪神国道線・甲子園線と車庫や車両を共通使用しており、高頻度運転を行うなど戦後のモータリゼーションについても影響をあまり受けない路面電車となっていたが、阪神国道線の廃止に伴い車両の整備ができなくなる(北大阪線・甲子園線・国道線は国道線上の同じ車庫を使用)ことから1975年の阪神国道線・甲子園線廃線と同時に北大阪線も廃線になった。現在は阪神バス北大阪線(野田阪神〜中津〜天神橋筋6丁目)が代替路線となっているが、通し運転を行なっているのは休日の1往復2便だけ(野田阪神〜中津間の区間便はは平日朝夕・休日日中に1日あたり10往復20便運行)と中津〜天六間は免許維持路線(該当区間の運行に必要な免許を維持するため1日1往復以下の本数を運行する路線のこと。極端な例では1年間で1日、0.5往復1便だけ運行というケースも存在する。)同然の運行形態になってしまっている。
 
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阪急宝塚線(橙実線)・神戸線(青実線)・京都線(緑実線)と旧阪神北大阪線(灰点線)・旧阪急北野線(茶点線)の中津駅付近の路線図、阪急北野線のみ実際の駅配置と異なる