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2021年1月17日から18日にかけて、新潟トランシス製の新型事業用気動車として「GV-E197系」が竣工し納入のため藤寄駅(新潟東港鉄道専用線)に搬入された。JR東日本で『ディーゼル・エレクトリック』式気動車を示す「GV」が接頭語として使用されていることから、用途記号「ヤ」の記号がつかないJR所属の在来線事業用気動車は初めてと考えられる。
 


今回搬入されたのは「GV-E197-1・GV-E197-2」、「GV-E196-1・GV-E196-2」の4両で、車体についている所属記号からJR東日本の高崎車両センターへの配属が予定されているとのこと。「GV-E197形」は電車牽引車であるクモヤ145形とおなじ両運転台方式の車両であり、必要に応じて単行・重連・プッシュプルでの走行・車両牽引に対応している模様である。GV-E196形はホッパ車「ホキ800」と同様にバラスト散布用貨車と同じ荷台構造を持つ不随車(形式称号を用いる場合、「キサヤ」)であり、バラスト散布などの工事用列車での使用を前提として使用されるものと考えられる。




 


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※見出し画像がJR東海の事業用車両(キヤ95系)であることに関してはご愛嬌ということで・・・



 
【解説:JR事業用電車・気動車】
JR各社では旅客用の車両とは別に工事・除雪・牽引・入換・保安装置代用などのために使用される特殊な用途の車両を保有しており、そのなかでも資格保有者が多い電車・気動車の操縦資格だけで運転することができるタイプの車両が専用の操縦資格を別途必要とする機関車に代わる車両としてその勢力を伸ばしている。
 
【工事などで使用される車両】
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今回導入される「GV-E197系」はバラスト散布に使用される「工事列車」用の車両だが、JR東海とJR東日本ではレール輸送に使用される長物車の代替車両として「キヤ97系(JR東海)」、キヤ97系を耐寒耐雪対応化したカスタムモデルである「キヤE195系(JR東日本)」の2形式がいずれも日本車輌製造によって製造されている。
[画像]JR東海のキヤ97系、画像のタイプは25メートルレールの輸送に使用される2両編成の車両。ロングレールの輸送には完全な長物車形態の中間車とレールを走行しながら降ろすために高床構造の乗務員室を有する先頭車で組まれた編成が使用される。

【検測用車両】
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 軌道・信号・電気計測においても電車・気動車タイプのものが客車タイプに代わり全国の事業者で広く導入されている。画像の「キヤ95系」は『ドクター東海』の通称をもつJR東海の在来線総合検測車であり、それまで電化区間(国鉄時代に製造されたクモヤ193系)・非電化区間(JR西日本のキヤ141系)で別々に行われてきた軌道・信号・架線の各種計測を一度に行えるようになった。
JR東日本・JR北海道ではE491系(East i-E)・キヤE193系(East i-D:いずれもJR東日本所属)、JR東海ではキヤ95系(ドクター東海)、JR西日本・JR四国・JR九州では443系(現役唯一の国鉄形電気検測車)・キヤ141系(ドクターWEST:いずれもJR西日本所属)が客車タイプの検測車であるマヤ34(JR九州)・マヤ35(JR北海道)・マヤ50(JR東日本)とともに各地の線路状態を調べている。

【牽引・除雪などで使用される車両】
工事・検測用途以外の車両として使用されている車両には大きく分けると、
・除雪用ディーゼル機関車の代替として導入されている除雪・牽引用車両
・何らかの理由で自走できない電車を牽引するための「牽引車」
の2種類に大別され、現在はJR西日本管内に所在する在来線の車両基地(クモヤ145系は直流電化区間・キヤ143形は豪雪地帯)に1両〜数両が牽引車・ラッセル除雪車として配備されている。

クモヤ145系(JR西日本)は他車両の牽引に使用される車両として使用されており、ATS-SWしか設置されていない福知山所属の113系・115系などが検査入場等を行う際の保安装置(途中のJR宝塚線がATS-SWではなくATS-Pを設置している)の都合でATS-P車上子をもつクモヤ145が先頭に立つ運用を行なっている。
キヤ143形は主に除雪作業で使用される事業用気動車であり、冬季は除雪車として日本海側の各線区で広く使用されている一方、夏季はラッセル装置を外した状態で事業用車両としても使用できる構造となっている。(ただし、夏季はほぼ仕事がない)
また、JR北海道では2020年夏に除雪機械「ENR-1000」をベースとするラッセル気動車『キヤ291系』の量産先行車が新潟トランシスから納入されており、現在実際の使用を想定した試運転が行われている。