けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

ネパールのニュース、放送。今夜。

急な話で恐縮ですが、本日3/23(金)日本国内NHK BS1 夜10時からのワールドWave Tonightにて、一流シェフを目指して世界に飛躍しようとしているネパールの若者たちを追った特集が放送されます。ニューデリー支局依田カメラマンのリポートで、私はリサーチを担当しています。

本当に久しぶりに、ネパールのイイ話題をお伝えします。是非ご覧ください。

海外在住のみなさまには後日、NHK国際放送の英語リポートでご覧いただけると思います。これにつきましては、追ってお知らせします。

しばらくご無沙汰しますが

今週いっぱい。もしかすると来週まで、ブログ更新する時間が取れません。元気ですから、ご心配なく。ネタを仕入れて、ニコニコ戻ってきます。

ポカラ、レイクサイドは食の天国

ポカラ、レイクサイドにはレストランも立ち並ぶ激戦区。流行っている店はオフシーズンでも客がいるし、そうでない店は閑古鳥。外見それほど差がないのに、げに恐るべきはツーリストの口コミ情報ってか?それとも、ロンリープラネット?

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グレシャーホテルオーナーからの「安くて美味しいよ」との情報で、蘭花飯店(Lan Hua Chinese Restaurant)なる中華に行ってみた。

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本場中国大陸からの観光客多し。シェフが中国人のようだ。店内、中国語満載。ぺかーっと明るいのも、東アジア仕様だね。

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猪肉餃子(ポーク餃子)は、むちむち美味しい。ソースが一件ネパール風だが、ピリ辛スパイシーなところがチャイニーズなのか。他の料理もまずまずだし、出てくるのが早い。ポットで出てくるジャスミン茶は無料。それにしても、ひとりで行く中華は苦戦する。大人数で繰り出して、何品もとってシェアして楽しみたい。

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ネパールに来たからは、国民食のダルバートを食べたい。料理上手で知られるタカリ族も多く暮らすポカラだから。レイクサイドで、タカリ・ダルバートを食べるなら、

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Thakali Kitchen(タカリ・キッチン)

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値段と、味と、雰囲気で考えて、大満足!これまではダムサイトの超有名店 Hotel Monalisa(ホテル・モナリザ)まで食べに行っていたが、近場でなら、タカリキッチンに軍配を上げたい。ただし、かなりスパイシーだ。これまで食べてきたタカリ料理の場合、山椒など他の民族が使わないスパイスも含め、絶妙のバランスで調理したダルバートであったが、こんなに辛くはなかった。

もしダムサイトまで行き帰りが億劫でなく、もっと予算があるなら。モナリザに電話予約して(裕福なネパールでいつも混雑しているため、事前予約がベター)行くのもお勧めだ。

どこの店であってもタカリ料理独特の、そば粉のディロにトライしてみたい。真ん中を指で凹ませて、ここに熱く熱したギー(ギュー/精製バター)をじゅっ!と流し入れ、回りのディロを手でちぎってはギーにつけ、何品ものおかずに併せて食べるのが通。もちろんギーを、ごはんにかけても美味しい。食べ慣れないと独特の風味があるため、ちょっとずつかけて、味の変化を楽しむのがいいだろう。

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一方こちらは、カフェ・コンチェルト(Cafe Concerto)。イタリア〜ン!
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まだ肌寒い夜、オープンテラスの真ん中にはファイヤープレイスがあって、ぬくぬく。自家製ジェラードとillyのコーヒー。意外とスパイシーであったタカリ・ダルバートでシビれた舌を、冷たく甘く癒してくれる。

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コンチェルト・サラダ。ドレッシングが選べるが、私のお勧めはバルサミコ・ドレッシングで。

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これ以外にも、ついつい毎日通ってしまう Moon Dance(ムーンダンス)は、レイクサイドの定番。しゃれた雰囲気と味なメニュー。デザートは、マチャプチャレ・キスで決まりだね。

ちょっとジモティな雰囲気の、カジュアルレストラン。アーモンド・カフェ(Almond's Cafe & Restaurant)のインド料理も捨てがたい。モモもいける。

カトマンズのタメル。パタンの腹ぺこ通りと並び、ポカラレイクサイドは、食の天国レストランの超激戦区なのだ。

ポカラのホテル、ふたつ

ネパールを代表する山岳観光都市、ポカラ。観光客のためのホテル、ロッジやレストランが建ち並ぶフェワ湖畔のレイクサイド地区。ここにある数多い宿泊施設の中で、2つを紹介したい。

Hotel Glacier(グレイシャホテル)
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親身に親切なホテルだよ!という友人からの口コミで、なら...と、1泊してみた。

ポカラのレイクサイド、カトマンズならタメルという観光客が集まるエリアで仕事をする人たちの中には、観光客ズレした、図々しくも馴れ馴れしいネパール人が少なくない。言葉の分からないツーリストにとってはフレンドリーと感じられるかもしれないが、(こっちが分からないだろうと)ネパール語で客をバカにした会話を仲間内でやっていたり、各種下心むんむんな輩もいて、正直好きになれない。

であるからして、私の評価はかなり辛いのであるが......ビックリした!

レセプションの責任者からホテル専用車のドライバーさんまで、押しつけがましさのない誠実さ。非常に親切。これなら安心して宿泊出来る。

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オーナーであるラジェンドラさんにもお会いして確信したのは、ホテル建物内にご一家の自宅もあり、スタッフや施設に目が行き届いていると云うこと。旅行会社を経営するビジネスマンでもあり、日本での生活経験もあるラジェンドラさんの責任感ある仕切りが心強い。

ポカラからベグナスに移動するとき、タクシーではなくホテルの専用車(ドライバーさんはホテルのスタッフ)をチャーターさせてもらった。目的地について車を後にした数分後、ドライバーさんが走って追いかけてきてくれた。

「カメラを忘れてましたよ!」と。

タクシーにしていたら、数百ルピー安く移動出来ていたかもしれない。しかし、忘れたカメラはまず返ってこなかっただろう。身をもって、その差を感じたのである。

ありがとう。

築10年と、客室内部に古さが感じられる部分もあるが、これを一掃するため現在改装中。秋のシーズンには、グレードアップしたホテルの姿が見られるのも楽しみだ。是非、次回も泊まりたい。

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Temple Tree Resort & Spa(テンプルツリー・リゾート&スパ)
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こちらは、中級ホテルが多いレイクサイドに、満を持してオープンした、リッチなブティックホテル。外観は、ポカラ空港近くの高級リゾート シャングリラ・ビレッジを彷彿とさせる。カトマンズのレストラン事業で成功した人などが、共同オーナーであるそうだ。

スタッフも感じよく、朝食もきちんとホテル仕様。なかなか美味しい。しゃれた雰囲気の良さは、抜群の魅力である。

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おしゃれなプールもあるし、アユルベーダの本格的スパも併設されている。客室もしゃれている。が、

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夜になり、カーテンを閉めるとかなり暗い。間接照明だけだし、壁の色調も押さえたものである。明るい室内になれた日本人には、へっ?と思う明度しかない。これまた、リゾート。リラックス効果である。

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世俗を忘れに来た観光目的ならいいのだが、夜はしっかり仕事をしよう!と思う方には、この暗さは堪えるだろう。無料のWiFiは、特筆すべき高速であった。

見た目のおしゃれさで気づきにくいが、いわゆるちゃんとしたホテルとは大きく違うのがリネン類。ベッドに入ってあれ?と思ったのは、シーツがぱりっと、糊付けプレスされていないこと。てろん、としている。このあたり、ゲストハウスクラスの肌触りである。バスルームのタオル類も、てろりと薄い。

エコなんです!ということなら納得出来る。が、安くない料金を考えるに、ぱりっとしたシーツの触感や、ふんわり厚手リッチなタオル類が恋しくない訳でもない。バスタブはゆったり目であるが、南アジアのホテルらしく、たっぷり熱いお湯は夜間と朝の一定時間しか出なかった。昼間はボイラーを止めているようで、生温かい程度。

日本から仲良しの友人と女子会ツアーなんかするなら、また泊まってみたいな。

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今回紹介したのは、こぢんまりとした中級ホテルと、きちんとマネジメントがされた客室数があり設備も立派なリゾートホテル。ふたつとも、私の評価としては大満足。値段と施設が違うので、宿泊目的に応じてチョイスすべきなのは云うまでもない。

全てにおいて慌ただしいカトマンズと比べ、ポカラのホテルやレストランのサービスは 、よく云えばゆったり。別な表現なら間が抜けてイライラさせられる事も多い。であるからして、きちんとしたマネジメントがなされていないポカラの大型ホテルは最悪である。箱だけ大きくて、サービスが追いつかず、イライラさせられっぱなし。

私がお勧めするポカラステイは、小さくて設備はミニマムでも、オーナーの目が行き届いた家族的ホテルやゲストハウス。小回りがきくし、安心だ。

そうでないなら、定評ある高級ホテルやリゾート。 気をつけるべきは、施設は素晴らしいが、マネジメントに難がある高級ホテルもポカラにはあることだ。経営努力で改善されることもあるし(期待薄だけど)、個人の主観もあるので、どれ/どこ?という部分は書かないでおこう。

今回紹介したテンプルツリー、空港近くのシャングリラ・ビレッジは気持ちの良いリゾートホテルでおすすめ出来る。また、四角い箱形ではあるが、これまた空港近くのポカラグランデも悪くない。館内明るくて、夜もお仕事!な出張旅行にお勧め出来る。

ポカラ、ポカラ。行ってきたばかりなのに、また行きたい街。ポカラ!

ポカラ近郊で、トライアスロン

主催者撮影の写真、追加しました.....


ポカラから車で1時間あまり。ベグナス湖とその周辺で開催されたトライアスロンに参加した。
Himalayan Rush 公式サイト

種目はスタンダード(1.5kmスイム 40kmバイク 10kmラン)と、スプリント (750mスイム 20kmバイク 5kmラン) 。

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ベグナス湖の水は、泳いで心配ない程度にきれいだった。

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ネパール人、在住外国人だけでなく、マレイシアやインドからのトライアスリートも集まった。その数35人。第一回の開催でもあり、アットホームな大会だ。

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水からあがったアスリートたちは、次の種目バイクに。ネパールらしいのは、ロードバイクではなくマウンテンバイクであるところ。

今回はリサーチ目的でやって来た私。スイムはパスして、バイクとランのバイアスロンに参加した。 快調にスタートしたが.....
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バイクのコースはMTBらしいダートと、舗装道路、未舗装道路のミックス。なかなか手強い。 急坂登りで、ばてばて。

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下りは石ゴロゴロで、借り物の乗り慣れないバイクでは、押して下る方が早かったりする。情けない。

ランは湖のダム上から、上り坂のトレイル。折り返してゴール。 こちらはお手のもの。快調に飛ばすよ。びゅ〜ん♪
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遊びをせんとや、生まれけむ....年甲斐もなく、もう。

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今回のイベントは、トレイルランやMTBを趣味としたり、仕事としたり、観光業に従事する20台のネパール人若者たちが主催した。

旧世代のスポーツシンジケート(ネパールでは、伝統的にスポーツと政治は表裏一体)が運営するイベントでは、不正行為、賞金稼ぎ、国際的な大会とするために外国人を誘致しても結局はネパール人を優勝させるための小細工。参加者に対する敬意のなさ。と、悲しくなる出来事が多いネパール。

そんな中で、若者たちが、実に爽やかなイベントをやってくれた。旧世代に属する、アマチュアスポーツ愛好家として、心から感謝と拍手を送りたい。ありがとう、パワンと仲間たち!こういう人たちと知り合えたのも、週末のトレイルランニングのおかげだったりする。

さらに若者が立派だったのは、ポカラを縄張りとするスポーツシンジケートのおやぢ(アンナ100参加者のみなさん、苦笑してください)をきちんと招待して、彼の顔を立てて、気配りしていたこと。なかなか出来ることではない。おやぢが鼻の穴を膨らませて自慢話を吹きまくってる様子は、見ていて悲しかったけど。

大会では、ネパールとインドのスポーツドクターとそのチームが、救急体制を準備してくれていた。インドの先生は自身が、ラダックの高地で行われる222kmのウルトラレースの主催者でもある。なんとまあ、スゴい世界もあるもので。 

普段のマラソン大会の緊張とは違って、リラックスした楽しさであった。来年は是非、日本人トライアスリートたちも誘致したいと思う。いかがですか?

ベグナスの、大人のリゾート

ペグナス・トライアスロンの本部となった、隠れ家リゾートをご紹介しよう。

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The Begnas Lake Resort(ベグナス レイクリゾート)

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 The Begnas Lake Resort の写真をもっと見る

ポカラから、(カトマンズまで続く)プリトビ国道を南東にレクナートまで進み、ベグナス方面に向かって北東に曲がる。ポカラから車で1時間ほどで、ベグナスバザールに到着し、バススタンドから進んだところにベグナス湖畔がある。ここから手こぎボートで1.5km程でリゾートに着く。事前に予約しておけば、天蓋付きのホテル専用ボートが迎えにも来てくれる。

または、さらに車で進み、進行方向右手にルパ湖が見える峠を越えて少し進むと、左手にホテルのサインボードと守衛所がある。ここからは、徒歩で石段を下る。木々の間から徐々にベグナス湖が見えてきて、リゾートのコテージが見えてきて、5分も歩けば到着する。

ボートであっても、徒歩であっても、アプローチにストーリーとわくわく感があるところがユニークだ。

天候に恵まれれば、部屋から、レストランのテラスから、ベグナス湖の向こうにマチャプチャレとアンナプルナ山群が望める。観光地化していない湖面は美しく、ポカラレイクサイドのような喧噪とは無縁の静けさである。

スタッフの物腰、サービスに押しつけがましさや(観光地特有の)馴れ馴れしさはない。礼儀正しく、少しはにかんでいて、同時に大変に親切でもある。観光地のネパール人に対する評価が非常に辛い私でさえ、もう心地よくて、ウットリしてしまった。

客室はシンプルで清潔で、バスタブはないものの、シャワーのお湯は温度も充分で豊富で感激した。アメニティや各所に「エコフレンドリー」な心遣いが感じられる。

レストランの料理は、丁寧に調理されている。自家製のパンも美味しい。

日本からの方だけでなく、ネパール在住のみなさんにも是非お勧めしたい、大人のリゾートだと思う。カトマンズの喧噪と、ネパールでの仕事や家庭、親戚づきあい、または人生に疲れたとき。ベグナスリゾートで心の洗濯を!ただし、最低でも2泊してくださいね。1泊だけだと翌朝朝食を食べながらあなたは、ああ、もう少しここに居たいと思う。きっぱり、予言してもいい。

このリゾートはネパールの旅行会社Intertours社 の経営であり、トライアスロンの主催者であり、私のトレラン仲間のパワン坊は、ここの御曹司であったりもする。 パタンにも Summerhill House(サマーヒル ハウス) という、これまた小洒落たブティックホテルを経営している。今回パワンのパパ&ママにもお会いしたのであるが、とても素敵な方たちであった。

日本人があまり行かない花園が、ネパールにはまだまだ隠れているようだ。 

くんくん、く〜んと、さがすぞ。これからも。

Food Spy?

ネパールで英語日刊紙として最大部数のThe Himalayan Postは、ネパールのレストランガイドにも力を入れている。記者によるレビューだけでなく、スノッブな読者によるレストラン講評 Food Spies (食の諜報員) を、Facebookで展開している。

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私も参考にしているが、それよりも確実なのは、家族、友人たちからの口コミである。特に、外食産業に係わりはじめた愚息からの情報が、結構役に立ったりする。

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予算の許す限り、つーことで、ランチタイムに、ひとりこっそりあちらこちらのレストランを勝手に調査している。これはまあ道楽でもあり、ネパールを専門とする私にとっては「仕事上のリサーチ」でもある。

日本から来た様々な人とネパール社会を「つなぐ」仕事も多い。カトマンズでの業務の最初に、ここなら間違いない!というレストランにお連れして

「おお、美味しいし雰囲気もいいし、隠れ家的だし、値段も(日本に比べて)安いじゃないか!」

と、相手の心と胃袋をつかむことが、私に対する「信頼」を鷲づかみすることに直結するんだよね。まずは客先と私の信頼関係がないと、ネパール社会に切り込んでいけないから。

結果。私のレストラン評価の基準は、絶対に不愉快な思いを受けない場所であること。である。独りよがりなサービスも多いネパールでは、この一点を満たす場所。いつ行っても居心地のいい場所を見つけるのは、結構大変だ。そして「ここ!」と見つけたら、通って上客になり、無理も聞いてもらえる関係に持ち込む訳で....努力してるんですよ。

であるからして私も、ネパールを小馬鹿にするような言動が見られる相手の場合、スゴ〜っくいい店は教えないのだ。ははははは。

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パタンにおいて、私が評価の基準にするお気に入りは、Chai Chai Cafe と Sing Maである。この2点と同様の心地よさであれば合格。パタンのレストランは、肩肘張らないまったり系。

カトマンズでは、値段は高いが、味もサービスも常に裏切られることないババルマハルのChe Caroline。タメルなら、絶品ピザ屋Fire & Ice を高く評価している。

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業務時のさっくりランチなら、ナングロが展開するファミレス The Bakery Cafe は首都圏各所にあり、どこに入ってもまず間違いはない。特別はなくても、この普通の間違いないところが、ネパールでは貴重。

(日本人が経営に関わることも多い)日本食については、狭い邦人社会でもあり、不用意に「あそこ」「ここ」と情報をあげるのは回避しておこう。

と、以上であるが、本当は

「えっ、あの食事がこの値段で!?うそ、ホント」

と、客を驚かせてウレシがらせる隠し球がいくつかあるのだが。教えません。きっぱり。ねぇ、私と一緒に仕事して、仲良くなりましょう。そしたら、お連れしますよ。

ふふふふふ。

しかしまあ、血潮がたぎり過ぎて、ごはん食べる事なんて考えもせず。がーーっ!と仕事だけで、ごわ〜んと突っ走る系の方も、中にはいましてね。状況によっては理解出来ますが、そーゆーのが毎回だったりすると、もう。

ぎゃふーん。

THE BIG FIGで川遊びキャンプ

我々を乗せた車は、国道を西に向かう。カトマンズと反対側。今回、ラージの友人が経営するラフティングキャンプに、トレラン組と車移動組の数家族合同で1泊しようという計画なのだ。

さーすが、ラージさま。

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プリトビ国道をカトマンズから西に80km。ベニガート近くにある、Himalayan Encounters社のラフティング基地、THE BIG FIG ビッグ・フィッグ(大きなイチジクの木)。 

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国道沿いに、古い街道沿いの商家の佇まいの家が数軒かたまっている。BigFigを作るとき、周辺の民家まで、同じデザインで修復したんだとか。

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その中心にあるのが、ラフティング基地。

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いい感じ。ここに泊まるのかな?

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BigFigの裏には、トリスリ河にかかる吊り橋がある。

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街道沿いの小集落の裏手にも、自然石のスレートで屋根を葺いた家が並ぶ。ここを入って

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さっきの吊り橋

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対岸の河原に、テント村が見える。

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アフリカのサファリキャンプのような、中にベッドもある常設型のテントや厨房、トイレ、シャワー施設がある。ここが、BigFigの宿泊施設であった。

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さあ、川遊びだ!

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夜は、焚き火でバーベキュー。

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もちろん、ビールも冷えている。ランニングの疲れで、この日は熟睡。

翌朝、朝食後
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らららら、ラフティング。


トレラン用の防水・耐ショックのスチルデジカメ(のシリーズで一番安いやつ)で撮ったビデオ。このサイズなら、まあまあ大丈夫だねぇ。

今回はお子たちのため、テント村の前のボート遊び程度。大人だけであれば川の上流まで移動して、急流下りでテント村まで1時間ほどのスリルもあるラフティングが楽しめるそうだ。そのあたりは、さすが、ラフティングの専門会社が経営する宿泊施設。万が一、客が川に転落したときの救助用として、カヌーも付いてきてくれる。


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遊んだ後は、美味しいごはんだ。

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シンプルだけれど、美味しいダルバート。

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とまあ、土曜日走って、食べて、飲んで、おしゃべりして、川遊びして、泊まって。日曜日はラフティングして、夕方カトマンズに戻ってきたのだった。

時には喧噪の街を離れて、のんびりするのもいいもんだ。と、しみじみと楽しかった。筋肉痛を除けばね。久しぶりのトレイルランニングで、もう、油の切れたロボットのようですわ。涙。

BigFigについては、こちらが公式HP(英語)

トレイルランナー、復活か?

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Spring has come.....カトマンズに春がやってきた。芽吹き時。

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そして、年中クレイジーなカトマンズ・トレイルランナーズは、浮かれて走る走る。

今回のコースは、スワヤンブーから西に、カトマンズ郡とダディン郡の境に位置するビームドゥンガまで運転手つきの車で移動し、そこからトレイルを30km前後走って、カトマンズ/ポカラを結ぶプリトビ国道のガルチ近辺に下りてこようと云うもの。そこからは、車道で先回りさせた車に拾ってもらおう....という、なかなか、意欲的な計画だ。

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カトマンズの数少ない女性市民ランナーのシャサ。

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ネパール極西部ジュムラ出身で英国生活長かった(嫁は英国人)ネパールを代表するマスターズ・トレイルランナーであるナラン。英国人ウエブデザイナーで、カトマンズ在住のリチャード。シャサのダンナであり、富豪ランナー(しかも速いし強いし、ゴルフやったらホールインワン!)ラージ。

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そして1月に2本も長距離レースを走り、そのツケで1月後半から2月前半まで、高熱でノックアウトされていた私。まだジョグぐらいで、ほぼ1ヶ月まともに走っていなかったのに。ラージの

「下り坂ばっかりだし、シャサもいるし、ボクたちもゆっくり走ろうと思ってさ」

という甘言に乗せられて参加。リハビリラン。だが、10kmでもう、ご覧の通り目線が宙に浮いている。ガルチに下りてくるはずが、もっと手前のガジュリ周辺で国道に出てしまう。ここまでトレラン13km。

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まあ、茶をのみませう。

私はもう充分!という感じであったので、ここから国道を走る乗り合いバスを捕まえてガルチまで行くよ。と主張したのだが。茶店のオヤジの目の前のひと山をトレイルで超えたら国道のガルチに出るからさ。という言葉で、ヤーヤーヤーと結局。 

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吊り橋を渡って

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カトマンズ首都圏に出荷する野菜畑広がる、ダディンの景色を見ながら緩やかに登っていくと

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ガネシュ・ヒマールがよく見える。

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ラージ余裕の富豪走り。きゃ〜っ!

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でもって、このおにぎり山も越えなきゃならない。え゛っ?

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迫り来る急坂で、幼気な私はバーンアウト。てっぺんの木の下にへたり込み、パワージェルを2本一気のみ。アスリートソルトでミネラル補給。

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この写真はクリックで拡大。コース上では西はマナスルから、東にガネシュ、ランタンと、ヒマラヤのパノラマが楽しめた。

ラージもナランも、単独であれば大変紳士的かつ分別のある奴らである。が、この二人が一緒に走り出すと、爆走化学反応が引き起こされてしまう。「もっと行こう、もっと行こう」と、完全にイっちゃってるのはアンタらだよ!と、私とシャサは途中で別れた。一路、国道のマダブベシを目指して駆け下りる。

遙か下の方に、国道に架かる橋の両側に茶店や商店が並ぶマダブベシが見えているのだが、もう「本日売り切れ」状態の私の脚はなかなか進まない。病気で寝ていた間筋力も落ちているがそれ以上に、心肺機能が普通の人に戻ってしまったようだ。ちょっと走るとすぐに心拍数が上がる。

いわゆる、心臓バコバコってやつね。情けなや〜 (T_T)

とまあ、這々の体でやっとマダブベシにたどり着き。ハイドレーションで背負っていた水も尽き果て、お店で買ったボトルの水とファンタをむさぼり飲み。で、走るのはパスだけど....と、ラージの車とは別に自分で運転してきた我が亭主殿に電話して拾ってもらって一息ついた。

私にとっては復活に向けたリハビリとなったし、シャサにとってははじめての30kmランとなった。二人とも、大満足。
EveryTrailによる、GPS記録

普段ならこれで カトマンズに戻っておしまいだが、連休中の今回。お楽しみはまだ続くのであった

知っているかい、モモくんを?

ネパールじもてぃ〜に、「外食文化」を持ち込んで発展させた功労者。ネパールを代表するレストラン、製パン、アイスクリーム食品企業グループ、ナングロ。

そのナングロが、カトマンズ市内各所に展開するファミレス・チェーン「ベーカリー・カフェ」全店で、この子が待ってます。みなさんのおいでを!

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モモくんです。

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モモくんだよ、よろしくね。

モモって何?広義の説明はこれ。でもって、カトマンズっ子のソウルフードだよ〜

マナスル・マウンテンマラソン

今年の秋、静かなトレッキングを楽しめる(=今ひとつブレークしていない)マナスル山群に、新しい山岳マラソンが誕生するらしい。カトマンズ・トレイルランナーズ同盟のIT担当、リチャードから連絡があった。

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7日間のステージレース+2日間のトレッキング(高度が高すぎたり、ルート的にレースが実施できない部分と見える)で、マナスル山群を周遊し、チベット国境にまで脚を伸ばす計画だ。興味のある方は、

マナスル・マウンテンマラソン公式サイト

をご覧いただきたい。

気になるのは、主催者が明記されていない点。リチャードに尋ねたところ、昨年秋、フランス系のエベレスト・スカイレースのネパール側ハンドリングをした(ネパールの)会社が計画しているとのこと。参加費用もまだ、算出されていない。多分、参加見込みの人数により変動するのでまだ出せないのでは?

ネパールでも、日本隊によるマナスル初登頂は有名で、日本人の興味が期待されている様子だが。思うに、マナスルに特別の思い入れを持つ世代は既に高齢で、トレイルランニングを楽しんでいる人は少ないだろう。トレラン世代は働き盛りであり、秋、2週間以上の休暇が取れる人は限られているとも思う。

それでも、マナスル。特にチベット国境まではなかなか行く機会のないコースである。トレランで回れば、普通のトレッキングより効率よく短期間で周遊できる。また、不思議なことに、歩く以上に記憶に残る出会いや出来事に恵まれるのもトレイルランニングの醍醐味のひとつだ。

特別 日本人に対する便宜はないので、参加申し込みから現場でのクレーム。参加者との交流など、全てに渡って英語力も必要となる。興味ある方は覚悟を決めて、直接主催者に問い合わせされたし

私.....99%、参加しません。今のところ。残り1%が、結構困りもの。 

能楽公演inカトマンズ

大使館からのお知らせ(12−10) 2月2日
能楽公演と復興写真展の開催について 【情報転載】

この度、当館では、以下のとおり能楽公演及び復興写真展を開催するはこびとなりました。ご興味のある方は是非お越し下さい。

【能楽公演】※整理券制
2月11日(土)11:00-12:30  場所:シャンカールホテル、Kailash Hall
(整理券は2月6日(月)から当館ライブラリーで配布を開始します。数に限りがございますので、希望される方はお早めにお越し下さい。)

【復興写真展】※整理券は不要です。お気軽にお越し下さい。
○2月11日(土)13:00-17:00 場所:シャンカールホテル Kailash Hall
○2月13日(月)〜17日(金)10:00−17:00 場所:当館多目的ホール
(11日(土)と13日(月)以降では、開催場所が異なりますので、ご注意下さい。)

問い合わせ先
大使館 電話(代表)442−6680
広報文化班 

パンフレット(クリックで拡大)
能楽

ネパールで能楽.....うーん、ハードルが高そう。で、演者についての説明がなかったので、パンフレットから拾った情報から検索してみた。

鶴亀座
演題については......不明。 う〜む。

復興写真展についても、情報参照されたし。

1/30番組出演

NHK BS1、午後5時から放送のほっと@アジアと云う番組に、月曜日1/30出演します。Hello@アジアというコーナーで、元旦の山岳レースの様子をリポートする訳ですが。

「...容易ではないレースに彼らは何故挑戦するのか、その魅力をお伝えします」 と、番組HPには書いてあるぞ.....ふむふむ。
 
 というか、野蛮な山岳耐久レースの魅力が、世間様に伝わるんだろうか?いやいや、コアな視聴者向けのBSだからやらせてもらえる、貴重な機会である。

ありがたい。

それにしても今回も、非常に濃い縁の日本の身内関係から「アホのように身体を酷使するのは、ええ加減にせんかい!」というコメントは必至である。「歳を考えろ」ということだ。人生観だから仕方ないが。人にものを伝えるということは、実に難しい。

救われるのは、今の私を毎日見ている家族が、ここ数年の私の変化をサポートしてくれていることだ。特にこれから、自分の人生をこぎ出そうとしている息子に対して、亭主と私が親として、「わたしら、ハッピーだよ」と、自分の人生に自信を持っている姿を見せることが大切なのでは?と思う。

弱い人間。飲む打つ買う。新興宗教、悪いクスリ、高利の借金、反社会的行為と、依存ではまる分野は数限りなくあるというのに。ランニングごときにはまって、自分の身体が自分のお脳に分泌する脳内麻薬物質で恍惚〜!になる程度。

「あんたらねー、不幸中の幸いと思いなさい!」

急成長のお犬さま

久しぶりに風邪を引きましたです。

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で、お犬さまの近況を.....

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うちに来た日はこれでしたから(生後一ヶ月半)

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本当に、この2ヶ月弱で急成長ですわ。ラブらしい面構えになりました。どこまで育つのか?先住犬ラン姐さんが、よく世話してくれるのでありがたいっス。

ネパ・レストラン情報、決定版!

パタン、プルチョウクはセントメリー女子校のある通り。ここは見渡す限りレストランが建ち並ぶ、カトマンズ首都圏最大のレストラン通りである。昔は、日本食の「だんらん」あたりしかなかったのに.....あれよあれよという間に、雨後の竹の子のごとくにょきにょきと、レストランが次々に開店した。

フルクからの高級住宅地であるが、こうレストランが多くなると、昼夜はスパイスを炒める匂いが一帯に漂い、夜ともなれば人がわさわさ集まり。「もう、とっても住めないわ!」と、逃げ出す住人続出。そうして空いた一軒家は次々にレストランとして賃貸されていき。益々、レストランに一帯が占領されていく訳である。

タメルと違い、ここの顧客は地元のネパール人(と、在住の外国人)。小金もち、大金持ちのネパール人は、国内だけでなく海外でも食べ歩くグルメが多い。観光客相手の一見さん商売とは違い、口コミで流行もすれば廃れることも。それだけに、タメルより厳しい生存競争に晒されている。

ここにない味はもう、ファイヤー&アイス(タメルの超有名店)のピザだけ。

この通りを日本語では、「パタンはらぺこ通り」と云う。名付け親は、実は、私であります。ははははは。そんな、腹ぺこ通りのゴッドマザーの異名(ホント?)をとる私にとって、無視できない本が出た。

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ネパールの有力日刊紙のひとつ、ザ・ヒマラヤンタイムス(英)が編集した、フードガイド2011-12である。450ページのボリュームがあり、全編カラー。カトマンズ首都圏とポカラのレストラン、バー、ベーカリーの情報が網羅されている。

これだけの内容でありながら、お値段わずか100ルピー(邦貨100円)!すごい、安すぎ。昨年に刊行され、そしてすぐ売り切れてしまったのも当然だろう。どこに行っても残部なく。私は買いそびれ。そして本日、やっと、第2刷を手に入れた。

さて、ここで冷静に考えよう。この本の安い値段はどういう意味を持つのか?

結論。広告である。

このガイドブックに掲載してもらうことで、レストランは広告料を支払っている。としか、思えない。であるからして、客観的ガイドブックではない。本の内容としても、レストラン情報の羅列であり、取材者の主観が極力感じられない仕上げとなっているのは、編集者の良心を感じる。

結局は、自分の脚と舌とお金と時間をかけて、お気に入りのレストランを開拓していくしかない。このときこの本が、貴重な情報源となるだろう。

ネパールにおいては、お金を払っているのに不愉快な思いをさせてくれるレストランやホテルもある中、「ここなら絶対に大丈夫!」と思える店を見つけること。そしてそこの常連になり、気持ちのいい関係を継続して構築すること。これは、仕事の食事設定をすることが少なくない私のように人間にとっては、非常に大切な、普段からのリサーチ業務となる。

であるからして、気軽に「ねぇ、安くて美味しくて、気持ちのいい店教えてよ」と云われても、相手を見て、とびっきりのレストランは教えないこともあるのよね。ふふふふふ。私の情報は、普段からの投資と努力に裏付けられたものであり。その情報を引き出したいなら、それ相当にお付き合いいただいていないとダメなのだよ。

逆を云えば、普段から気持ちの良いお付き合いをいただいている皆さんに対しては、私の持っている程度の情報なんてもう、大公開の垂れ流し!。

さあ、ネパール在住の皆さん。急いでゲットしてくださいね。またすぐ売り切れますわよ!どこで買えるかって。下の写真をクリックして拡大ください。本日の新聞紙面からです。
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ネパール国外の皆さんは、ネットでも買えます(クリック)。 

この本は全編英語だが、多少苦労しても読む価値あり。さあ、また新たな「いつものレストラン」開拓のため、頑張って仕事して、稼ごうゼよ。人生前向き。身の丈の消費は、経済発展に寄与するのだ。

アンナプルナ、続きはNHK BS1にて

すいません。アンナプルナ終了後、仕事とプライベートがたて込みまして。ブログのUPがなかなか出来ませんでした。それを、えい、やっ!と片付けまして。

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某所での(普通の)マラソンを完走。タイムは今ひとつでしたが、年代別2位入賞。

アンナプルナで70kmに突っ込めなかった自分の弱さを許さない!と、今回のマラソンでは、自分なりに自分を締め上げて走りました。終盤、給水の水が喉を通らない。糖分補給のあめ玉もはき出してしまうほど、ギリギリまで踏み込みました。真冬のカトマンズから、真夏の気候に来てしまった....つー事もありましたが。

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アンナプルナの最終報告ですが、実は1月30日。NHK BS1の番組「ほっと@アジア」で報告することとなりました。全てブログに書いてしまうと、リポートすることなくなる事態が発生しまして。すいません。続きはTVで。と、相成ります。

いろいろ、いろいろあった今年のレースですが、それで却って、人と人のつながりの温かさ、心強さを感じさせられました。全ての皆さんに、例年以上に、心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

そして、また、来年もお会いしましょう.....

今年のレースは、サバイバル 〜4

漆黒の闇に包まれ、寒さが身体の芯まで入り込んでくる夜9時過ぎ。3名の日本人ランナーがまだゴールしていません。2名は70km。ひとりは100kmに挑戦中。

そればかりでなく、引き取り手のいない荷物を見るに、参加者全体では十数名から二十名あまりが、雪の稜線上でまだ格闘しているようです。

「日本人、あと何人来てませんか?」

と、ネパール人の坊やが聞きに来て。大会本部に確認してくださいと云うと、何と、彼は、本部役員たちから言いつけられて聞きに来たんだという!すわ。と、ゴール脇の本部に駆け込みました。

そこで見たものは、混乱。混乱。大混乱。

参加者の名簿には、ゼッケン番号が記入されていない。同じ名前が二重に記載されていたりする。ゴールしているランナーの中に、ゴールした記録から漏れている人もいます。

そのうち、ルート上のロッジから本部の固定電話に、何人かのランナーたちが宿泊して朝を待っているとの連絡が入ってきました。しかしここで伝えられたのは、名前ではなく、ゼッケン番号のみ。地元の人たちにとって、難解な外国人の名前は伝わらないのです。

ゼッケンと、氏名の照合が始まりました。

こんなことなら、日本人参加者だけでも、私の手元にある名簿にゼッケンを事前に聞き出して、記入して持参しておくんだった。と悔やんでも後の祭り。ここで役立ったのが、レース中に取り合った写真。デジカメのモニターで確認し、未到着者の番号が判明していくのです。


心強かったのは、数名の若いランナーたちが、はじめて会った他のランナーのため、自分も疲れているのに宿に引き上げず、自発的に情報収集に動いて助けてくれたこと。誰にも命令されず、でも、自然と連係プレーが出来上がっていく。

日本の未来は、決して暗くないよ。

真夜中12時過ぎ。このまま待っていても消耗するだけだ。助けに行くとしても、夜明けを待たないと。体力を温存しよう。と、私が無理に呼びかけて眠ることにしました。


翌朝。

丑三つ時、夜通し走っていた2名の日本人がゴールしていました。

もうひとりは昨夜のうちに、数名のグループでゴレパニのロッジにいることが判明していました。この人も、朝、元気にゴールを決めました。

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他の国のランナーたちも、続々、下りてきます。一緒にガンドルンへの坂を登ったピーターもいます。

彼には「一緒に行こう」と誘われていたから、私も70kmに突っ込んでいたら、一緒に下山していたはずです。自分は50kmに変更して正しかったと思う反面、ほんの少しだけ、彼の勇気がうらやましくもあり。

稜線上は真冬の吹雪で、ルートがホワイトアウトしていたそうです。幸いなことに、コースを熟知する英国人ランナー(彼も主催者のひとり)が全員をまとめて、ゴレパニのロッジまで連れて行ってくれたとのこと。この幸運がなかったらと思うに、背筋が寒くなります。


大会手配のバスや、個人手配のタクシーで、一路ポカラに向かいます。暖かで、お湯と清潔でふかふかのベッドの待つポカラへ。

表彰式を待つ間、私は思わず、レイクサイドのステーキハウスに飛び込み、肉、肉、肉〜とがっつきました。タンパク質の補給を、身体がどうしようもなく要求していました。

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表彰式には、23の笑顔が無事揃いました。日本人だけではありません。参加ランナー全員の生還です。

さて、これで「めでたし」と区切って良いのですが、最後にもう一回。来年に向けての課題と、自分自身のこのレースに対する取り組み方を、静かに深く、そして少しだけ激しく考え、まとめてみたいと思います。

つづく

今年のレースは、サバイバル 〜3

これまでの自分は、71km、50kmと、このレースを完走してきました。最初の71kmは難易度の低いコース設定であったため、一概には言えません。今回はより困難なコースで、70kmの完走が目標です。

40km地点であるガンドルンに到着したのは、午後1時過ぎ。ここから70kmコースに向かえば、ゴレパニ周辺で日没を迎えるでしょう。標高も3千メートルを超えて冷え込みます。そのため、充分な防寒衣類と、ヘッドランプは2個。予備電池も背負ってきました。

しかし、雨。先の稜線上では、間違いなく雪になっているはずです。ルートが雪に隠れ、そして、今年いちばんの寒気が襲います。ヘタをすると、へたってしまって、ヒマラヤよりもっと上に行ってしまうかも.....


よし。下りよう。

不本意ではありますが、50kmに変更です。ガンドルンからビレタンティまで、村々をつなぐ石畳を駆け下ります。キリュウからは、ジープも走れる道をただひたすら下っていきます。途中、韓国人のトレッキンググループがこれでもか、これでもか、と出現します。どうやら、学校の修学旅行みたいですね。

午後2時53分。ゴールです。

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ロジャー夫人、マルヤンにがっしりと抱きとめてもらいました。

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9時間23分。去年よりタイム縮めたよな.....と思いきや、前回はスタート時間が遅れたための勘違い。あれれ。

でも、満足です。何故かというと、前回は50km「も」走ってしまった.....だったのが、今回は 50km 「しか」走らなかった。と思う自分がいたからです。「も」と「しか」の違いですね。あの(主催者にはめられたような)コースアウトがなければ。と、思わない自分にもビックリです。

あるがままを受け入れる気持ちが、山岳ウルトラランナーに一歩近づけた証拠だと思います。

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そして、お楽しみは、ファンタ!他の人ならビールでしょうが、下戸なんですね。普段はコーラ類を口にしませんが、疲れたのどに甘さと炭酸がしみわたりました。

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そうこうするうちに、100kmの優勝者が駆け込んできました。アイテ・タマンさん。タイムは11時間30分。スゴいのは走力だけでなく、ゴール後もそれほど消耗した様子でないことです。この距離を、悪天の中。驚異です!

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バンコクの仲間たちも、続々ゴールしてきました。

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疲労の極地にあるはずなのに、みんな笑顔です。

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みんな、いい顔しています。

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速い人、そうでない人様々ですが、みんなが勝者です。拍手で迎えられます。世界中のランナーたち、そして合計23人の日本人たちも続々とゴールを決めます。

前回までの私は、自分が完走できた喜びでいっぱいでした。しかし今回、自分のことより、他の皆さんの大きな笑顔を見て、心から感動しました。

一銭の得にもならない。身体をここまで酷使する。それなのに、幸せ。自分ひとりの満足から、その輪が、今年は、大きく広がっている。なんと云うことだ.....

「全員、無事ですよね?」という問いに、返ってきた答えとは。

え゛っ!?

つづく

今年のレースは、サバイバル 〜2

2012年元旦。夜明け前の午前5時。スタート地点に集結した、バンコク走遊会の面々です。普段は私がタイに遠征して、皆さんに大変お世話になっております。
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今回はその恩返し....というか、「アンナプルナ、一生忘れられないレースになりますよぉ〜」という私の甘い誘いに乗って、今回、8名もの方たちがやってきてくれました。ふふふふふ。ダマされたな、お主ら!どういう意味で忘れられないか?は、保証するものではない。

では、セイコウヲイノル.....

5時半かっきりに、号砲です。

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最初の11キロは、真っ暗なロードを一路、ミランチョークまでひた走ります。この道は、ノーダラやナヤプルというトレッキング街道の起点に向かう舗装道路です。普通なら、車で一走りのものです。

途中、ぽつり....と水滴が落ちてきました。雨?昨日はあんなに快晴だったのに。嫌〜な予感です。

ミランチョークからトレイルに入り、ヘムジャが最初の給水です。ここからは、日系エコロッジとして有名な「はなのいえ」のあるアスタム村に向かって、緩やかに登っていきます。

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不肖わたくしも、まだまだ元気で走っております。

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走友と写真を撮る余裕もかませています。

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まだまだ走れます。

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そして、登りがキツくなると歩きまして.....

で、この区間で1カ所。大会のつけたマーキングが間違っていました。わざとコースアウトさせる意図が感じられます。私たち幼気なビジターたちは、2〜30分の回り道です。毎回、コースを熟知している地元ランナーを勝たせるためにやってくれる!こう毎回だと怒る気持ちより、また出たか.....という、タメイキです。

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23.5km地点のダンプスに到着です。2番目の給水ポイントです。私はここで、背負っていたおにぎりを食べました。むしゃむしゃ。ウルトラ・トレイルでは、胃腸がダメージを受ける前に食べられるだけ食べないと。

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彼、転倒して膝をすりむきました。何でも、泊まっていたホテル近くで夜中まで年越しカウントダウンの団体がうるさく、眠れず、ボーッとなってしまったとか。敵は意外なところにもいますね。

ここからは樹林帯を行きます。
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ピタンデオラリ峠まで、ぐりぐり登ります。そして、石が敷き詰められた急坂を、どひゃ〜っと下らされます。雨が降っていたらしく、嫌らしく濡れた石畳は滑ります。

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途中、走遊会の健脚いしし君と出会いました。ロードでなら、途中出会うはずのない走力を持つ彼ですが、そこが山岳トレイルの面白いところ。ランドルンまで、一緒に走ってくれました。オバサンはとても勇気づけられました。ありがとう、いしし!

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トルカ村にて。霊峰マチャプチャレの足元だけが見えています。

緩やかな石畳の下りで、後ろでドスン!と大きな音がします。振り返ると、後続ランナーが滑って大転倒。幸いケガはありません。今回私が履いていたのは、ノースフェイスのシングルトラックというトレイル用シューズ。グリップが良いと聞いていましたが、噂に違わず。濡れた石畳でも安心して走れました。

ランドルンからは、モディコーラの川底まで駆け下り、対岸を1時間ほどで標高差600メートル弱登ってガンドルンです。この先が一つの関門。汗で失った塩分を補給するため、茹でたジャガイモにたっぷりの塩をつけてほおばりました。チーズも食べます。今年の給食は、なかなか、いいぞ。自前のアスリートソルトも摂りますし、水はもちろん、各種アミノ酸やクエン酸ミネラル豊富なスポーツ飲料です。この日のために、日本から持ってきました。

ここからは、「先に行ってください」といういししくんを残し、ひとり旅。と思いきや、

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ベルギー人のピーターたちと一緒になりました。オランダ語圏、フランドル地方の出身の彼は、オランダ人である我が盟友ロジャーの友人でもあります。キツい上り坂を、励まし合って先に進みます。それにしても、毎回、口から心臓が出そうになりますわ。この上り坂。

難所として知られるウレリの坂よりきつい!のは当然。普通のトレッキングでは逆コースをとります。ここを下り、そして距離が短いランドルンに登り返す訳です。レースのコース設定は、悪魔です。これを楽しんでいる私たちは、黒ミサに参加する魔法使いでしょうか?デーモン閣下も逃げ出すでしょう。

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やっと、やっと、ガンドルンの給水・給食ポイントに到着しました。

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どんなに疲れていても、食べられなくなったらおしまいです。

ここで、ひとつの大きな決断が待ち構えていました。私たち世界中から集まったクレイジーなランナーたちは、どんな運命に翻弄されるのか?

つづく

今年のレースは、サバイバル 〜1

今年もやりました。元旦恒例の、アンナプルナ山岳耐久レース。

しかも今年は 過去最多の25か国165人もの参加者が集まり、しかも日本人は23人! これ、地元ネパールに次ぐ、国別最多。何が起こるんだろ〜、どーなるんだろ〜、と、ドキドキしつつ、ポカラに移動しました。

例年は自分の車で移動していましたが、今回はバンコク在住日本人ランナーご一行さまと、グリーンラインのバス移動。カトマンズから昼食のクリンタールまで、朝靄で陽が差さず、とにかく寒かった!夏の冷房はあっても、暖房はないのか?

数年ぶりに、長距離バスの移動を思い出しました。痛いほどの寒さでした。

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ポカラに近づくにつれ、ぽかぽかと暖かくなってきました。ヒマラヤも見えます。

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レースの公式説明会は大晦日ですが、今回はその前日、日本語による、日本人参加者のための説明会も企画しました。コースの詳細や装備について、情報交換です。昨年も参加された、サムライ・ランナー佐藤さんからのアドバイスが心強かったです。

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そのまま、夜のレイクサイドに繰り出しました。年末年始、歩行者天国のストリート・フェスティバルも開催され賑やかでした。

私も大好きなレストラン、ムーンダンス。チーム・ジャパンの二十数名が勢揃いしての夕ごはんでした。


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翌朝は、バンコク走遊会の皆さんとサランコット。ヒマラヤの雄大な日の出を楽しみます。

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良く晴れて、明日のレースも好天だ.....と、確信しました。


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午後からは、ゼッケン受け取りと最終登録です。時間通りには始まりません。

それは、ネパール人の大会委員長であるラメシュ兄々が全ての書類を自分ひとりで管理しており、しかもコースのエイド設定や人員配置も彼だけが責任者であり、物理的に間に合わないからです。

ネットによる参加登録やコースの設定は、我々ネパール在住の外国人ランナーが担当し、秩序ある管理をしています。しかし、大会本番の仕切りはネパール側が担当しているため、我々も手が出せません。

何故、ネパール人の大会委員長が「全て自分でやろうとするのか?何故仕事を振り分けないのか?」については、追々、お話しします。

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レイクサイドの某ホテル庭で、やっとの事でゼッケンを受け取った参加者は1時間ほど待たされて。そして、ホールでの説明会がやっと始まりました。

技術委員長である、在ネパール外国人トレイルランナーの中心人物、ロジャーがコースを説明します。全て、英語でのやりとりです。その後ろではラメシュ兄々が携帯電話で、大声でなにやら電話を続けています。準備が切羽詰まっている様子ですが、毎年なので驚きません。


一夜明けて、元旦の丑三つ時。続々とランナーが集まってきます。

あれ?毎回走るはずのロジャーが、普段着で預け荷物の受付をしています。え゛?すぐに着替えるのでしょうか。彼は今回も、人一倍トレーニングをしてきました。レースの技術的部分を一手に引き受けているのも、自分も走りたいからなのに.....

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スタート時間が迫ってきました。今回はご夫妻で参加したサムライご夫妻と。

早朝5時半。ラメシュ兄々の吹くホイッスルとともに、ヘッドランプの明かりを頼りに、真っ暗なロードに飛び出しました。

つづく
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