けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2005年10月

明日は、カンティプール(血)祭りか?

10/26午後、ネパール政府はカンティプールFM局に対し、ニュース番組を止めていないことに対する申し開きを、24時間以内に行うよう通告を出した。さもなくば、FM放送局ライセンスを剥奪すると、最終警告である。

明日は、カンティプールFMが熱くなる。ラジオ・サガルマータFM関係者の、我が亭主も熱くなる(だろう)。サガルマータが中継している、BBCニュースはどうなる?が、明日から、日本からの出張者を迎えての仕事が始まる。出来れば夫婦揃って、仕事にだけ熱くなりたいものだ。

ああ。今のカトマンズ。中立で、真面目に目の前の仕事の責任を果たすことが、時に困難を感じる......シットな状況である。

越え難き、断層を垣間見る

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明後日から、1ヶ月ほど怒濤の日々が始まる。日本からのチームと一緒に、カトマンズ盆地内でのプロジェクトなのである。昨日までは自宅療養していたが、直前の仕切りのため、今日から復活なのだ。

今回の仕事、過去に似たようなプロジェクトのため3ヶ月以上過ごした地域での業務もある。今回お世話になる場所だけでなく、昔お世話になったところにも挨拶回りをしておくのが必要不可欠である。とある、さんざんお世話になった家族から「家でお茶を飲んで行け」と誘われ、言葉に甘える。優しい誘い言葉以上に甘〜い、ミルクティーをごちそうになる。

昔話、その後の話し、そして.......出た。

「ミキ姉さんのところには、ニホンジンがやってきて仕事をして、いいわよねぇ。時々日本にも行くんでしょ。息子だって、そのうち日本に行かせるんでしょ。いいわよねぇ。沢山稼げるわよねぇ。うちなんて、その後誰それが失業したし....云々」

ネパール名物「ガイジン=お金もちだろう」「ガイコクに繋がる仕事=楽で大儲け」という、ネパール人の心に住む生き霊が、真っ昼間のカトマンズに出た出た出た。

かつてカトマンズも平和だった頃、コンスタントに続いていた同種のプロジェクトが、ここ4年間ひとつもなかったこと。つー事はだ。私は4年間、収入がなかったと云うことなのだ。だから、行きたくても、行くべき用事があっても日本に行けなかったこと。夜中に一人で、絶望感に打ちひしがれたこと。

ぐっ.....と呑み込んで、ひと言、カトマンズ〜成田往復航空券の値段を引き合いに出して「そんな高いチケット買って、日本に行ってきたって何になるの?」と云っただけ。いわゆる外の世界を知らないネパール人の場合、日本行きのチケット代金は、その家のお父ちゃんの年収より高額だったりする。

自分の生まれた場所に行って、親の顔を見て、友だちと会って.....という、人情とすれば「たまにはそうしたくて当然」という事をするために、ネパールの庶民にとっては「ぎょっ!」とするほどのお金が必要なガイジン。ガイジンだって、楽にうはうはお金を稼いでいるのではないのだよ......ってこと、外に出たことのないネパール人には、理解できないよなぁ。

でさあ、そういう人の家の前には、年商数千万円〜億か?って感じの、同じネパール人のご近所さんがいるんだよな。同じネパール人に対しては「楽して稼いでいる」目線は送らないのに、日本への里帰りさえ出来ないでいる私に対しては、あ〜、ガイジンは良いわよねぇ論理で向かってくる不思議。

越えられない。

しかし、そんな庶民の人たちに毎度助けられて、何とか仕事を完了させる私。だから、やっぱり、越えられないことは分かっていても、無視したり知らんぷりをしたりすることは出来ない。私にとっては恩人だもの。でも、悲しい。

助かりました (^。^;)ホッ

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やっと熱が下がり、咳も出にくくなってきた。ああ、助かったぁ。ちゃり現(ちゃりチフス)バイ、ははははは、年期が違うのだよ!それにしても、今回はキツかった。

熱が続いたため、舌が味覚を感じなくなり、食欲も全くなかった。それが昨日午後、自宅にひとつ残っていた頂き物の「日本産レトルトカレー」で、数日ぶりに味覚カムバック。夜、鯖の塩焼きでアミノ酸系味覚ゲット。それにしても、「ダルバート?勘弁してよ」な体調の後、食べたくなるのが日本のカレーってえところが、何とも複雑であった。

今週木曜日からは1ヶ月近く、爆走しなくてはならない。そして引き続き、12月中旬頃までロケンロールだせ、ベイベ!という噂もあって、寝込んでいる場合ではないのだ。

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ネパール政府は、ダサイン休暇中に発表した「メディア規制法」により、FMラジオ局のニュース放送を止めるよう、各放送局に圧力をかけ続けている。ネパールの法規制の「外」にある、英国BBCラジオ国際放送は、朝晩15分ずつネパール語放送を続けている。これを中継して、カトマンズ盆地内にFMで発出しているコミュニティFM「ラジオ・サガルマータ」。

このFM局の運営母体は、ネパールの環境ジャーナリストNGOであり、現在、我が亭主がその会長なのである。ネパール国内で制作されるラジオニュースとは別の側面から、ネパール国民にとって貴重な情報源となっているBBCラジオのネパール語ニュースを死守すべく、毎日夜中まで駆け回っている。

NGOの仕事は「無給」であり、しかし社会的責任は重い。しかも、生活のための仕事も待ってはくれない状況の中で、妙に嬉々として張り切っている。

「ねえ、無理してない?」

と尋ねると、「全然」との答え。「だって、この危機的状況の中からラジオ・サガルマタと母体のNGOをリードできるのは、はっきり云ってボクしかいないもん!」とまぁ。勝手にやって下さい。

路上でデモをしたり抗議集会を開いたりするのは、政党の活動スタイル。ジャーナリストの「喧嘩の作法」というのは、あくまでニュースを出す事に尽きる。という基本方針が、亭主と私の間で揺るぎないから、心配したり止めたりはしない。

それにしても最近のネパール。「中立」であることの難しさを痛感している。「王制支持は国王専政歓迎派」であり、「リベラルは王制廃止共和制推進論者」。お前はどっちだ?と。中道派のよりどころが見つからない。

ポカラ事故の詳細

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ポカラの「マニパル大学病院事故」、このサイトを応援下さる方の身内まで巻き込まれていたこと、言葉なく、ただうつむくばかりです。

山水さん、知り合いの方の消息ですが、以下、事故詳細の新聞記事です(英語)。http://www.nepalnews.com/archive/2005/oct/oct21/news04.php

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金曜日から、また季節はずれの雨が降りました。その日から、堪えきれない頭痛で、暖房のない事務所で頭を抱えていました。ちょうどその日、ネパールの官憲がカンティプールFM局の長距離送信装置を突然押収する騒ぎがあり、亭主はその取材でガソリン満タンとなり、夜中まで私は事務所で「放置」されたんですね(ふらふらで、一人で自宅に帰れない)。

結果、38℃台の熱を出して寝込んでいます。久方ぶりに、熱で朦朧、夢うつつ。

病気自体は「風邪」と診断されましたが、無理をすると腸チフスなど、より病気らしい病気が「こんにちは」となるのがネパールです。無理せずしばらく休養させてください。申し訳なし......

 

ネパールは、何が起こるか分からない

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今日のカトマンズ。季節はずれの「大雨」が一日中続いている。夜になっても止む気配がない。おかげで寒くて寒くて、午後からずっと頭痛が続いている。

雨期はもう終わっていて、ほとんど雨の降らない「乾期」の筈なんだけれど。冬の気圧配置が安定した後、ごく希に雨が降ることはある。しかし、ダサイン〜ティハールの時期、こんな大雨が1日以上続くのって、異常だ。

今年は雨期が遅く、田植えの時期に雨が少なかった。反対に、稲刈りが始まった今、こんな雨。いやはや、勘弁してほしい。トレッキングシーズンだから、ルクラ便やジョムソム便など、キャンセルで外国人多数足止めだろうか?旅行者の方も気の毒だが、ツアーをオペレーションする旅行会社も大変だろう。

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さて、ポカラにある私立医科大学病院の(トタン張りの)屋根が突然崩落し、下敷きになった人が10人亡くなったという。まだ新しい、大変立派な建物なのに。何があったのだろう?地震ではない。突然の屋根崩落。

世の中、何が起こるか分からない。突然、何の罪もないのに命を失ったり怪我をされた方たちとご家族の皆さまに、お見舞いの気持ち。

日本が、理解不能です。

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±8788さん、プヒさん、サフニさん、レスありがとうございます。

生命保険の件、もしかすると他の皆さんにも参考になるかな?とも思い、しつこく続けます。±8788さんのご指摘、毎回「そう!そういうツボにハマった説明を、何故出来ない▼★生命担当者ぁ」と思いつつ拝見しております。

でね、「私の正式連絡先を、カトマンズにしてくれませんか?」というのが、生保側のご意向のようなんですよ。「正式に、海外在住の日本国籍保険加入者」になってください......と。

でもね、その届け出用紙を見ると、「郵送住所」と「電話番号」記載だけで、電子メイルは書く欄ありません。あくまで郵便と電話が、▼★生命にとって「コミュニケーション・ツール」みたいです。

でね、郵便。時々紛失するんですね。ネパール。まあ、正式な連絡先をカトマンズに変更後も、保険関連お知らせは「日本に郵送」と指定できますから、まあ、これについてコメントするのは止めます。

私が心配なのは、カトマンズの家族の中で、日本語を理解できるのは「私一人」だってこと。「正式なご連絡先はカトマンズで、お届け印捺印のの上変更されています」となったって、私の留守中、私が事件事故にでも巻き込まれて入院したりした場合、カトマンズに連絡したって、あなた、英語でうちの亭主とやりとりしてくれるんでしょうか?ってこと。生命保険だから、そういう状況も考える。

以前、一度だけ国際電話で話をした担当者は「英語は.......困ります」と云っていた。ほらね。

であるからして、私が健康で対応ない状況下を考えるに、日本語でしかコミュニケーションできない相手の「正式な連絡先」を、カトマンズに変更してしまうことが大変に不安なのだ。日本の実家を連絡先にしておけば、日本語の出来る両親もいてくれる訳で.......

でね。冗談みたいなんですけど、実家にあった生保担当者のメイルアドレス、間違っているようでメイルが戻ってきました。嗚呼。こっちのメアドも伝えていたんだから、メイル1本こちらに送信してくれていたら、間違いなく担当者のメアドが伝わるのに。

そういう、私としては「常識以前」のやりとりが、全然上手くいかない。

仕方ないので明日、こちらから直接、▼★生命営業所に国際FAXを送るしかない。「そちらのメイルアドレス、教えてください!」ってね。

日本からは「特殊な環境の客を抱えてしまったぁ」という感じの、担当者の困惑。「担当者さんは善意で云ってくれているんだから、それを忘れるなよ」という、日本式の常識論が伝わってきて、益々日本を遠いものとして、カトマンズでため息をつく毎日である。

皆さんからのレスが、私の心の支えです m(_ _)m

日本は難しい.....

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±8788さん、MOMOさん、情報ありがとうございました。

このブログは、私の日本の実家でも家族が毎日チェックしているようでして、今朝メイルが届きました。生命保険会社の担当者のメイルアドレスは、私の実家には(担当者から)伝えられていたそうです。なら何故、生保担当者から契約者である私への親書には「記載漏れ」があったのか?謎ですが、追求しないことにします。誰だって、忘れてしまうことはありますからね。

忘れないでいてほしかったけど.......

それにしても、未だに日本の「業界」では、海外在住の契約者本人てえのは「特殊な」存在だという事を、薄ぼんやりと感じました。

同時に、こうして日本とカトマンズ、そして世界中を結んだ皆さんとの「連帯」や「情報交換」てえのが、日本全国的に見て「標準ではない」世の中があること。大きな勉強が出来ました。

 

名刺にメアドは載せないのでしょうか?

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プヒさん、ムギさん 企業HPの「問い合わせ電子メイル」について情報ありがとうございました。その後、他の生保大手のホームページも見ましたが、電子メイル記載はありませんでした。いやはや、海外在住者には不便ですな。

ところで、私に資料を送ってくれた某生保担当者「名刺」にも、電子メイルの記載はありませんでした。日本では「生保」や「銀行」などの業種の場合、名刺にも電子メイルは載せないのが普通なのでしょうか?

「海外在住ですから、電子メイルでやりとりしたい」と伝えたはずなのですが、電話番号とFAXしか教えてくれず、困惑しています。これって、私の方が「日本の常識」を知らないんでしょうか?海外在住の場合、電子メイルでのやりとりって「電話以上に普通」の事なんですが、それは日本には通用しないことなんでしょうか?

皆さまのご教示、お待ちしております <(_ _)>

メイルアドレスは、企業秘密ですか?

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今日は、日本の事情通の皆さんに教えていただきたくて記事をUPしている。

日本の生命保険会社から私に、書類が郵便局の国際スピード郵便(EMSメイル)で届いた。「ご不明な点がございましたら、ご連絡下さい」との文章には、日本国内の電話番号だけ記載されている。担当者の名刺には、これまた日本国内電話・FAX番号と、会社のホームページURLのみ。

電子メイルのアドレスは、どこを探しても見あたらない!

「当方海外在住者なので、詳しくは電子メイルでやりとりさせてください」と、頼んでいたのに(最初のコンタクトは電話にて)。よし、同封のパンフレットから、会社の代表電子メイルを探しだそう....としたが、記載全くなし。ではホームページにも......なし。

国内、無料電話相談の記載は充実しているが、電子メイルは本社のも支社のも、ひとつとして分からない。企業秘密なのか?

それとも日本の「生保業界」は、後々文章で残る電子メイルでの顧客とのやりとりは「しない」方針なのか?う〜む。高いお金を払って、こちらから国際電話をかけるしかないのか?白山羊さんからお手紙着いた......方式で、国際FAXを送るしかないのか?

う〜ん。日本の某大手生保。理解不能だ。

ダサインが、やっと終わる(安堵)

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長々だらだら続いてきたダサインが、明日でやっと終わる。心底、安堵。

私の周りの、実に多くのネパール人。このダサインという祭りが、世界中で、ネパール人以外にも祝われている!と信じて疑わない人が沢山いる。(゚Д゚ )ゴルァ!! であるからして、ネパールではダサイン休暇中であっても、世界中は動いていることなんて、理解してもらおうと期待するのが無理ってもの。

「ねえねえ、日本でもダサインはティカをして、山羊の肉を食べて楽しむんでしょ」

(゚Д゚ )ゴルァ!!(゚Д゚ )ゴルァ!!、無邪気にそういうこと云うな。そんなカトマンズの世間の中で、ひとり日本の仕事の動きを気にしている私って、とても阿呆な存在である。

ダサインとは、真実が不実に打ち勝つことを祝う祭りだぁ!ははははは。そういう社会じゃないから、みんな神頼みするんだよね。ネパールの巷で勝ち続けているのは、不実であっても力とお金がある人たち。社会正義?少なくとも、日本人が考えるような正義は、ない。

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そんな、世間は全て休業中のカトマンズで、国際クーリエDHLは毎日夜11時まで営業してくれている(カトマンズ本店)。急ぎの仕事を持つ身としては、涙が出るほど有り難い。

DHL窓口は、女性職員が大変しっかり対応してくれるので助かる。

が、夜になると残っているのは男性。今日の担当は「ボクにはさぁ、すごく美人の日本人のガールフレンドがいたんだけどさあ。国際結婚なんて出来ないじゃん。諦めてもらったけどさあ。あなたと違って、ぱっと見て日本人に見える美人でさあ」と、用もないことを喋りすぎるヤツ。お前のようなアホは、日本人と結婚などしなくて結構。

領収書の不備、送り状に私のサインを要求しないことを指摘すると「そういうのはさあ、まあ、いいじゃん」ととぼけようとする。その場にいたピウン(用務員)さんがにこっ!と笑って「さあ、ここにサインしてください」と、素敵に対応してくれる。

それにしても、無駄口兄ちゃんは知っているんだろうか?私が彼の社長を知っていることを。次に社長にあった時は、DHLのピウンさんのこと、褒めちぎりたい。

筋金入りの頑固おやぢ

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ネパール現政府の筆頭閣僚。Dr.トゥラシ・ギリ氏。キリスト教の一派の、熱心な信者である。同様に、筋金入りの国王支持者である。

さて今日。国王から閣僚に「ダサインティカ(祝福)」が与えられたのであるが、これはもちろん、ヒンドゥー教に基づいたもの。しかし、国王の手から与えられる祝福である。さあ、Dr.ギリ氏よ、どうするのか?

国営ネパールTVニュースによれば、もう一人の筆頭閣僚ビスタ氏(ヒンドゥー教徒)は国王の祝福を受けたが、ギリ氏については何も触れられなかった。ニュース映像にも登場しなかった。これから考えるに、ギリ氏は国王に対して、キリスト教信仰を妥協しなかった。祝福を受けなかったと考えられる。

イスラム教徒である元主要閣僚かつ、バリバリの国王派、モハシン博士は、ちゃんと国王からヒンドゥー教の祝福を受けていた。一神教徒なのに。モハシン博士は、イスラムである前に国王万歳!なのか。まあ、それはそれでネパール的。

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全てにおいていい加減が主流派のネパールにおいて、ここまで、信仰に対して一徹な人間であること。Dr.トゥラシ・ギリという人間を考えるとき、この点は忘れないでおこう。

ダサイン、何がめでたいんですか?

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今日は、ダサイン大祭のなかでも一番「めでたい」と、ネパールのヒンドゥー教徒が考える日である。女神ドゥルガーが、悪魔を倒したことを祝う「勝利の10日目」であり、これをネパール語で云うと「ダサイン(10日目)」となる。祭りの名の由来である。

ネパールのヒンドゥー教義ではこれを、「真実が、不実に打ち勝つ」。「斯様に、ヒンドゥー教(の中のシャクティ・カルト=密教系女神信仰)は、正義に裏打ちされた宗教である」と、信じている。いや、信じ込まされてきた。

世界で唯一のヒンドゥー国家ネパールの、ヒンドゥー教の守護者かつ現人神であるギャネンドラ国王は、この輝かしき日を祝し、国民にお言葉を賜った。曰く、

「2007年4月までに、国会下院総選挙を実施する」

そうである。これは、ネパール政府が公式に使用するヴィクラム暦では「来年」に当たる。今年は市レベルの地方選挙。来年は、国政選挙。そして国王が掌握中の全権を、選良たる議員と国会、内閣に「返還する」というのが、表の意味。

地方選挙について、主要7政党は「参加せず」の立場を表明している。そうすれば、当選するのは国王支持派。来年の国政選挙もそうであれば、国会議員も国王支持派で固められる。

「選挙で選ばれた議員、国会、内閣が、朕を支持しておるぞ。これは、とりもなおさず国民の総意である。何かごそごそ云う国内外の勢力よ、選挙の結果である」

と、なるとすれば、ギャンちゃん、頭良過ぎの花丸である。おい、政党側よ。どう対応するのかい?いい加減に現実路線にならないと、負け犬の遠吠えになるしかないぞ。

ネパールにおける国王が、国教たるヒンドゥー教の「象徴」であるならば、ネパール国家が主張しようとしているヒンドゥー教は「勝てば官軍。頭が良くて軍事力を保持するものが正義である。力の論理で勝ち得たものが真実であり、不実を打ち負かす」なのか。

ダサイン?ネパールのヒンドゥー教徒の皆さん、勝手に祝っていてくださいね。

えっ、カトマンズでは仏教徒もダサインを祝うだろう?って。仏教徒のネワールなど、外から見るとダサイン(ドゥルガ女神)を祭っているようでいて、実は、仏教系密教の「チャクラサンヴァラ」という、無上ヨーガタントラの神に儀礼を捧げている。決して、女神信仰を容認しているわけではない。ちゃんと、仏教密教の祭りをしているのだが、他の宗教に無関心なヒンドゥー教徒は、それを「知らない」だけなのですわ。

私?宗教は宗教。政治は政治で、ダーティーに勝ち抜く人が好きです。宗教を政治に利用するのは、好きになれません。政治を使って、特定の宗教を広めようとすることも、嫌いです。

そして、私を「不浄」な存在として、パシュパティナート寺院に入ることを許さないネパールのヒンドゥー教は、私の宗教ではありません。

今日のブログ日記は、ヒンドゥー教の中で息を潜めてオトナシい振りをしている私の、少数派異教徒としての「宗教儀礼」なのだ。どうだ、黒いだろう。

年に一度のダサインに、家族郎党打ちそろい、心から楽しむネパールの人たちの真心は美しく、何人たりともそれを否定すべきではない。それは、宗教を越えた存在であるから。人間の善意だから。庶民のダサインは、美しい。

しかしネパールでは、宗教を政治や支配に利用すべく蠢いている勢力が強力で、特に近年、露骨で嫌らしい。私はそれが容認できないのだ。

某航空会社のトラブル

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ネパール最大の祭り「ダサイン」真っ最中のため、ネパール国内ニュースがない。そのためだろう。普段ならニュースにならない話題が、民放カンティプールTVで取りあげられていた。

カトマンズにも国際便を飛ばす、某ネパールの近隣国の航空会社。以前「ナマステ!掲示板」でも話題になったが、機内預け荷物の「未着」が多発しているとのこと。ダサインを祝うため、外国出稼ぎから帰ってきたネパール人乗客複数の荷物が、乗ってきた便でカトマンズに届いていない。中には、カトマンズで荷物を待って4日目。田舎に帰ることも出来ず、困っている。某航空会社の対応が、全然満足できない!と憤慨。

外国人観光客の荷物も届いていない。とりあえずの処置として、航空会社から50ドル分のネパール通貨を支給されている様子も紹介された。航空会社職員氏「とりあえず50ドルの保証てえのは、国際基準」と。威張って云われても困る。

それにしても、ネパールで「さあ、トレッキング」と準備してきた荷物が届かなかったら、青くなるだろうなぁ......日本からカトマンズに来る、一番安い航空券のひとつだそうだが、トラブルに巻き込まれて予定が狂ったら、余計に高くつくんじゃないかな?

もちろん、どんなにサービスの良い航空会社であっても、荷物の未着というのは「あり得る」ことであり、特定の会社に限ったことではない。しかし、この手のトラブルの場合、会社によって対応に大きな差があるのは事実。私見であるが、カトマンズに飛んできている国際線の中で、日本からの利用で「不愉快度が一番低い」のは、やはりタイ航空であろう。私たちネパール在留邦人の多くに、「カトマンズへの出入りには、タイ航空以外考えられない」という声があるのは当然。

一方、トラブルを乗り越え、そこからいろんな出会いを楽しむ旅ってえのもある。かつて、バックパッカー時代の私も、そんな旅を堪能してきた。だから、安さを追求して、少しでも長く旅をしたい!という若い人たちにも声援を送りたい。

ネパールの混沌と共に暮らす今、国外に出るのは数年に1回。そんな時ぐらい、出来れば不愉快な思いやトラブルを被りたくない。そのために、多少の出費は仕方ない。年をとって、スーツケースなんぞ引っ張って旅をする姿は、20代の頃、想像さえしていなかったよね。

エベレストの標高

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今年の春、中国が「エベレスト」の北側「チョモランマ」から、その標高の科学調査を行っていた。因みにエベレストの南側は、ネパール領「サガルマータ」である。同じ山のことをネパール政府はサガルマータと規定し、中国政府はチョモランマと規定し、外国人はエベレストと呼ぶことが多い。

その結果が発表されたのだが、過去の中国による測量の結果より3.7メートル低い8844.43メートルであったと云う。

1999年には、全米地理学協会の科学的測定により8850メートルと発表され、日本でも同一報道機関の「スポーツ」報道では8850が採用され、「国際」報道では8848メートルであったりと......混乱が生じていた。

因みに、日本の「理科年表」では、8848メートル。これは、エベレストを領有するネパールと中国両政府が、8850メートル説を国家承認しなかったから?であろうか。

ネパール政府は8848メートルを採用し、変更していない。中国政府も、過去の測定結果である8848.13メートルを採り、全米地理学協会の説は、両国政府により、これまで無視され続けてきた。

さて、このたび、北側の中国政府が8844.43説を主張しはじめたことにより、理科年表も変更が生じるであろうか?ネパール政府はあくまで8848説を固持した場合、どうなるのだろうか?

ネパールと中国は、「いやんなっちゃう」くらいの友好国であるが、国境線については大変緊張した外交駆け引きの歴史がある。元々、チベット系民族が使ってきた「チョモランマ」を中国が正式名称に定めたとき、サンスクリット語の「サガルマータ」というネパール名を定めざるを得なかった事情もその一環。

中国政府が主張する「新しい標高」を、ネパール政府が丸呑みして受け入れるとは思えない。

が、しかし。北京政府に配慮する形で、ネパール国内における「チベット難民政府活動」を禁止してから、2.1政変をやってのけたネパールの現体制。「いやらしい」中国追随が「ない」とも、云いきれない。

ネパールとチベットの境にそびえる、世界最高峰を巡って。ネパール政府と中国政府の政治的駆け引きが、透けて見える可能性がある。

めでたい気持ちになれない

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季節の変わり目のカトマンズ。昼間暖かく、時に暑く、朝晩フリースが必要なくらいに寒い。

その結果、1日の中の気温差が原因となった風邪や喉の炎症が起こりやすくなる。空気が乾燥しはじめる頃なのも、それに拍車をかけている。流行に敏感な(?)我が家では、一昨日寄宿舎から帰ってきたばかりの愚息も含め、3人揃って「喉ガラガラ」......特に亭主など、シルベスター・スタローンがネパール語を喋っているよう(一度、字幕なしでスタローンの喋る英語を聞いてみて下さい)。低音に声が変わって、大きな声が出ず、口の中でゴロゴロ喋られると、何を云っているのかよく分からない。

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昨夜、市行政レベルの地方選挙が、来年2月8日に実施されることが発表された。ネパール全国には58の市がある。選挙戦は1月26日から開始されることとなる。

一方、反国王で結束している7政党側は、選挙プロセスが民主的でないと主張し、この選挙への「不参加」を表明している。となると、現体制支持派・容認派だけの選挙となり、当選者もその中から出てくる。政党側は「そんな市長など認めないぞ!」と、そう主張するんだろうなぁ。

選挙戦も、その後の政党活動も、国民側から見るとシラケたものになりそうだ。国王支持派についても、動員された市民だしなぁ......困ったものだ。「とにかく、陛下のマスタープランに乗っかってみなさい!」という主張も、「とにかく、現体制に対しては何でも反対!」という言動も、「国民は置いてきぼり」という点では共通しているんじゃないだろうか。

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さてさて、ネパールにおける民間報道を「大きく規制」する、新たな「ネパール報道法規」が準備されているらしい....という報道があった。益々、モノが云いにくい国になるのだろうか?

ネパール最大の祭り「ダサイン」も始まったが、何となく、すっきりしない。めでたい気持ちになれない。

ご声援に、感謝

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ネパール関係「玄人好み」のサイトがある。

日ネ協会掲示板が廃止されてから、なかなか見つけにくくなっているのだが、ネパールを巡る国際情勢の知識と、考えるヒントをいただくために要チェック!その学術的考察は、他のサイトでは絶対に得られないものである。

このサイトにおいて、「ネパールの空の下」が過分なお褒めの言葉をいただいた。あまりに予想を超える出来事であったため、もしかするとこれはご声援ではなくお叱りの言葉かな?と、数日来考えてもいた。

が、やはり、ご声援の言葉である。

カトマンズで、組織や学問の裏付けなく「ごそごそ」やっている「ネパールの空の下」であるが、このようなお言葉をいただけたことは望外の喜びである。これからも「ごそごそ・のそのそ」、発信を続けていきたいと勇気づけられた。

T先生、ありがとうございました。これからも宜しくお願い申し上げます。

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さて、話は180度変わる。

ネパール関係現地発信は、皆さん「趣味」であり、それで儲けたり商売していたりする人はいない。いや、せめて「サーバー運営のお金くらいは稼ぎたい」と頑張っていたサイトもあるが、それだって厳しかった....らしい。

みんな、「何か云いたい」事があるから、続けているのである。しかしそれが時として、社会的な認知を受けてしまうことがある。ネパール関連の情報は限られているため、特定のサイトが、日本語でネパール情報やニュースを得るための貴重な存在と成り得る事もある。

当サイトのように、出来る範囲で無理せず、更新できない期間は放置していても、それでもサイト運営には手間暇がかかる。それが「楽しい」から、続けてこられたのだ。

しかし、ほぼ毎日、ネパールの情報を多方面から日本語で紹介すべく、大変な努力をしてこられたサイトがある。これについても「個人の善意」であるから、管理者の都合や体調によっては、暫くお休みせざるを得ないことは致し方ない。

最近カトマンズで、英語やネパール語が苦手と仰る方から、「日本語のニュースが手に入らなくて困っている。不便だ」という声を聞くことがある。「何とかならないのか?」と、別の誰かに、代打を期待するような人さえいる。お気持ちは分かる。「ないと困る偉大な存在」なのである。

しかし、それってどうなんだろう?

元々、ネパールなどという日本に経済的影響力の少ない国のニュースが、日本語でほぼ毎日読めたこと自体が「奇跡」であったのではないかな?ネパール語や英語で新聞記事読む。テレビニュースを見る。そういう努力をしないと、ネパールのような国の情報は手に入らなくて当然。

「じゃあ、日本語しか理解できない人間は、ネパール情報が分からなくてもいいのか!」と、逆ギレされても困るってもの.....

善意と個人の趣味で続けているネット発信に、多くを求めるべきではない。ネット管理者・発信者には、ネットの姿以外に、生活者としての立場があり、守るべき家族や会社があったりする。

そして、数多くのネパール関連サイトやブログは、それぞれが発信者の「生き様」であり「魂」である。余人を持って代え難い.....個人芸なのである。個人的な努力が、誰かの役に立つことは、ある。しかし、みんなの「便利」のため、発信しているのかな?

どうだろう。

やっぱり、目の前にいる人と話が通じる

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ここしばらく、山の方の天候が不順らしい。3日間、カトマンズ〜ルクラ(エベレストトレッキングの玄関)便が飛ばず、トレッキングのお客さんが出発できずにいて大〜変 (T_T) と、旧知のネパール人から話を聞く。

この人、日本人を主なお客さんとする旅行代理店を経営する他、ネパールの山岳団体の顔役でもある。日系の会社じゃなくても、日本人のリピーターに信頼されている、ネパールの旅行会社がある。こういう会社には必ず、日本語が堪能な「名物社長(ネパール人)」がいる。彼もそんな中のひとり。

その後、これから秋にかけてのカトマンズ情勢について、情報交換大会。とある事柄に対し、彼の評価と私の見方が「どんぴしゃり」で、二人して大笑いしてしまった。いくら日本人に説明しても理解してもらえず、最近嫌気がさして「放置」している出来事がある(仕事以外の案件であるから、余計にね)。その件について、二人の意見が「どんぴしゃり」!

いやはや。カトマンズのような狭い社会では、こうして仲良し同士、時々ネタや情報の交換をすることが重要になる。日本人が理解できないことは、もう無理して説明したりしない。こうして秘やかに、分かる人間だけで共有。それにしても最近、日本人と話をするより、ネパール語でネパール人と話をする方が、断然楽しい。

私って、何人や?その代わり、日本のことはよく分からない。

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カトマンズでの日常生活は平穏でも、国家の中枢体制がどんどん危機に向かいつつあるネパール。

それを、誰よりも理解しながら、心配しながら、平気な顔をして生きて、商売して、人を愛して愛されて、明日を信じている人間が暮らすカトマンズ。

カトマンズの、濃い面々

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昨夜は市内某所で、ネパール在留日本人諸先輩方のお話を伺う。

ネパールのような途上国に自分から乗り込み20年30年以上。仕事をして子供を育て、しかもネパールだけでなく、日本やアメリカなど諸外国とも行き来をしながら元気に今もバリバリ現役である皆さんのパワーに脱帽する。

それからひと世代若い私たち。いわゆる現在40代±5歳程度の世代から、強烈な個性を誇り、ネパール社会でも日本社会でも「この人有り!」と知られる「強烈な人材」がなかなか確立できないでいる.....ということも話題に上った。時代の変化と片付けてしまうのは簡単だが、ちょっと寂しい。

諸先輩に負けないキャラと実績を持つ、次世代在留邦人はいる(いた)んだけれど、ある方はご家族で帰国し日本で事業拡大中。ある方は現在、療養のため一時お休み中......と、「我らの世代」は今、厳しい。同時に、日本もネパールも「右肩上がり」の時代に事業の基盤を作られた諸先輩には「開拓精神」が満ちあふれているし、「明日が見えない混沌のネパール」で基盤造りにもがく我々世代は、「厭世観」を拭い去れないでいる。

我らの世代は、もうひとつ「化け(ばけ)」が足りない。

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ところで、日本で話題の村上ファンド。村上さんって、若い頃の「欽ちゃん」に似ていると思うのは、私だけだろうか?

「何でそーなるのっ!」

蘇る、70〜80年代の日本のテレビ。コント55号の全盛期。

敵よ、あなたまで......

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我がブログで「敵(てき)」と表現されるのは、我が亭主のことでR。

最近亭主が時々、「ふ〜っ」と深いため息を漏らす。それに続いて「何だか不思議なんだけど、今年は祭りを迎えるうれしい気持ちが全然湧いてこないんだよね」との発言.......

敵よ、お前もか!って、カトマンズにおける異文化・少数民族の私だけじゃなく、社会を支配する多数派に属し、実家は円満、一族みんなに頼りにされている「大黒柱」のあなたが、何てこと云うの。

これまでも、社会情勢が厳しいときも厳しいなりに、でも祭りはやっぱり楽しいよねぇであった我が亭主。しかし、カトマンズ生活は平静な中にも、社会体制が何時変わるかも知れない危機が、より現実的なものとなってきている。それはここでも何度も書いた、各方面みなさん「引く気配一切なし」な現状が、みるみる煮詰まってきたことに深く関係している。

今年のダサイン・ティハール、静かに楽しく祝えることを祈りつつ、夫婦して沈んだ気持ちを持て余している。ああ、こんな敵を見ていると、少数民族的なひがみ根性が薄れていくじゃないか、わたし。

ならばまた抜く、伝家の宝刀か?

昨夜、ネパールの民放「カンティプールTV」で、新しいトークショーが始まった。その名も「Front Line」、邦訳すれば「最前線」であろうか?

国営ネパールTVの開局と同時に、それ以来ずっと、ネパールTVでのみ番組アンカーを務めてきたビジェイ・クマール氏。初めての民放登場である。ビジェイ氏は、尊大な態度で有名なジャーナリストであり、最近は、インタビュー前後のモノローグで、まるで役者のような演技たっぷりの話芸を見せてくれる。

インタビューの内容を、視聴者の受ける印象において、ビジェイ氏が規定した「ある方向」に引っ張ることが天才的なジャーナリスト。いや、インタビュアーである。昨夜の番組では、民放初出演という事もあり、ビジェイ節の演技がまた濃く、まるで全盛期の久米宏キャスターを倍増幅したようであった。

トークのお相手は、なかなか人前でスピーチしない。しかし話し出すと、毎回問題発言でマスコミを賑わす、現内閣筆頭格利用のトゥラシ・ギリ氏。バリバリの王政支持派であり、1990年の民主化以降はスリランカとインドで、事実上の亡命生活を送っていた。今年2月1日の政変直前、突然帰国し、そのまま国王により筆頭閣僚に任命された。エホバの証人の熱心な信者であり、閣僚就任祝いのヒンドゥー僧侶からの祝福(ティカ)を拒否するほど、一徹なご老人である。と云うことは、ヒンドゥー教に立脚した「国王現人神」ではなく、論理として、王制という「組織と政治体制」を宗教心抜きに強烈に支持しているとも云える。

番組の趣旨は、「ネパールにおいて2つの政治権力・政治勢力(アクティブな王制と政党)は並立できるか?」というものであった。ビジェイ氏によれば、現代ネパール社会を紐解くキーワードは5つあり、今回はその1と云うこと。毎回違ったゲストを迎えつつ、その2その3と話を進めてくれるそうだ。では、番組も5回で打ちきりか?

番組の中、「国王は、国王親政体制に基づく新憲法を準備している!という噂は本当なのか?」という質問が、ビジェイ氏から出た。

「いや、そんなことはない」と云いつつ、ギリ氏は見ていて分かるほどに狼狽えて、神経質に口元に手を持っていき、落ち着きなく動かし続けていた。

はは〜ん。やっぱりね。

国王印の憲法は、検討されているし、多分もう出来上がっている。しかし、それを「公布するかしないか」によって、状況は天と地ほど違ってくる。万が一、強硬に公布してしまったら、軍事力を背景にした独裁か?国民蜂起による共和革命か?という、極論政治闘争が開始されてしまう。ネパール人の血が、街で村で首都で流されてしまう事にもなるだろう。

この時期、敢えて、テレビ向けキャラクターではないギリ氏がテレビに出演した背景には、国王側の、国民に対する「警告」(恫喝とは、ネパールに暮らす私には云えない)の意味もあるのだろうか?まるで、使わないけれど持ってるよ、核兵器......と同じじゃないか?

やれやれ。誇り高きネパール男たちには、「バックギア」は付いていない。

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ところでこのギリ氏。政治的には超タカ派の強面であるが、ロマンチストな性格の持ち主。なかなかおっちょこちょいで、珍しいものに目がない御仁である。ノンポリな話題に関しては、愉快な哲学者の顔がある。

一方キャスターのビジェイ氏も、尊大なのは仮面に過ぎない。劣等感を人に見せないため、鉄仮面を外さない。多分、母親と妻と子供の前でしか、素顔は見せない。何で知ってるのか?亭主の親友だから。

誇り高過ぎるネパール男たちに云いたい。「素顔で話をしなさいよ」、ってね。

ダサインがやって来る....ああ

とまぁ、ネパール関係ブロガー各所で話題の「ダサイン」である。

祭り自体は2週間続くが、その中で1週間以上にわたって、政府関係長期休暇に入ってしまう。ネパール国家的に、最大の祭りである。そして、その前後も、なんだかんだと休みは続くし、ダサインが終わった2週間後には、国家的に2番目に大きな祭り「ティハール」がやって来る。

雨期が終わってスカッ!と好天。冬の寒さも訪れる前の、最高の季節。まずは1ヶ月にわたって、祭りムードに浸るのがネパールの伝統文化である。そして祭りの終わった11月中旬からの3ヶ月間は、日没時間が早いという事で、役所は1時間早仕舞い。

それにしてもダサイン。家族友人が、むやみやたらに必要以上に群れ集い、晴れ着を着てごちそうを食べまくる。かつて、祭りの晴れの日しか肉を食べられない、服を新調できなかった時代なら許せる。しかし、カトマンズの中流都市生活という「ハレとケ」の区別がぼやけた生活の中でも、やはりネパール人は、ダサインを伝統的に祝いたい。

幸せそうにダサインを迎えるネパール人の顔を見るにつれ、「自国で家族とつるんで暮らしている人間の幸せさ」を感じてしまう。同時に、どうもこの祭り。どうしようもなくヒンドゥー教で、ネパール的な祭りを、今ひとつ好きになれない自分を持て余してしまう。そういう私については、亭主も大変だよな。だからさぁ、結婚つーのは、同じ文化のもの同士の方がベターだよな。などと、毎年この時期は、「どーせ私は、異民族、(ネパールにおける)少数民族」と、ひねくれた疎外感を抱くのが常なのである。

一方、私たちにとって最大のイベントである「年越し」については、亭主も息子も無関心。ここ数年来、カトマンズ市内の日系ホテルのロビーに置かれたTVで「紅白」を見るのが常なのだが......気がつくと特等席のソファには、カトマンズ単身赴任族日本人の皆さんが集まり、ソバなどすすりつつ「今年も暮れますなあ」などと会話を交わしている。この時ほど、日本人の家族(紅白の内容を、いちいちネパール語で説明するのはイヤだぁ)が欲しくなることはない。今年の暮れは、あの方もこの方も、仕事が終わって帰国されちゃって。どうしよう?私。

私にとって一番楽なのは、ネパールの祭りも日本の正月期間中も、仕事に忙殺されているという状態のようだ。特に、日本から来た「出張者」を迎え撃って、朝から晩までアテンドづくし。祭りはみなさん、勝手に祝っていてくださいな。というのが、理想的なんだなぁ。

気がつくと、何処の文化にも属していないことに愕然とする。

休みもいい加減にしてくらはい (-_-;)1

なんと、来る月曜日、ネパールでは「日蝕」のため政府関連「祝日」となった。

10/2(日) 平日 *ネパールでは土曜日だけが週休日

   3(月) 日蝕のため急遽休日

   4(火) ダサイン大祭初日休日

   5(水)〜7(金) 平日 *金曜日は早仕舞い

   8(土) 週休日

   9(日) 平日

  10(日)〜17(月) ダサイン大祭8日間の長期休暇

と、もう、仕事にならん!じゃないかぁぁぁぁぁぁぁ @ 政府役所とがっぷり四つに仕事中(T_T) 間に合うのか?いや、最後には何とか間に合わせるのが、ネパール流。

もちろん、きっちり休むのは「公務員」のみで、民間企業はこんな悠長な長期休暇はない。10/10〜17の間は、世間一般祭りムードで仕事にならない。例え、民間の休業は3〜5日間程度でもね。

あ゛っ、その前に、ダサインの時期は「給与1ヶ月分のボーナス」支給だった。昔、夫婦揃ってサラリーマン時代は待ち遠しい時期だったけれど、零細ながらも経営者となった今は、あ゛あ゛、恐怖のダサイン。

資金繰り、どないしよ?

今日は、明るい気分です4

ネパールを代表する山岳観光都市、ポカラの「危険度(日本国外務省の見解)」が、1段階引き下げられました。http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=10

もうすぐ始まるネパール秋の観光シーズンを目前に、大変めでたいことです。実際、日本からポカラ観光に対する問い合わせも増えているという事で、ネパールに暮らす私たちにとっては実にうれしい事です。

ネパールの反政府武装組織は、「外国人はターゲットとしない」という、世界に類を見ないユニークな団体ですので、ネパールの政情と外国人観光客にとっての危険度は、今のところ別だと云えるでしょう。しかし、ネパール人同士(王国政府治安部隊と、反政府側人民解放軍)の武力衝突が起こったり、国家非常事態宣言が出たりしますと、そこはそれ、日本国外務省の見解も影響を受けるものと見られます。

私たちは過去、非常に厳しい報道が日本でなされていた時期でさえ、ネパール各地で日常生活を続けてきました。本当に危険な状態になれば、まず私たちがネパールから逃げ出します。

それにしても、やはり外務省の危険度により、ネパールへの日本人観光客の増減は大きな影響を受けます。これから秋〜冬の観光シーズン。皆さま、是非ネパールにおいで下さい。皆さんのご来訪は、ネパールに対する大きな愛情表現に他なりません。ネパールを、愛してください。お願いします。

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観光業だけでなく、治安は私たちメディアの業界にも影響します。

「君たちがネパールのイメージを悪くするニュースを流すからだ!」と、各方面から非難されることも多いのですが、ネパールで前向きに頑張っている「良い話」も発掘して報道している努力については、カトマンズで評価されないのが辛いところです。平和なニュースは、皆さんの記憶に残りにくいようです。

それが最近、本当に有り難いのは、皆さんの記憶に残る形で「ネパールの素晴らしさ」を紹介できるプロジェクトが進みつつあるという事です。まずひとつ、具体的に進んでいます。仕事がどんなに難しくとも、私はとてもハッピーです。普通、絶対気がつかないネパールの魅力をご紹介するためには、徹夜だって残業だってどんと来い!ですね。

また今日は、新たに2つの「プロジェクトの芽」をいただきました。わざわざ日本から来てくださった方たちと、朝、昼、うれしいミーティングがありました。その後、3本目のミーティングもありましたが、こちらの方は「私の業務外」のお話しでした。私がお手伝いできることはなさそうですが、成功をお祈りしています。

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明日は、朝から取材です。お会いする方の著書を読み込み、周辺情報も他の本で勉強中。ノリノリでお話しいただけるような話題を考えています。いやもう、話題自体が大変面白いので、私の方がノリノリですわ。

貴重な時間をいただいた以上、相手のことを事前に充分理解する努力をしてから会うというのは、礼儀ですものね。「ミキとはまた会いたい」と思っていただけて、それでこそ仕事も前に進むんですから。

あと3週間もすると世間から離れ、1ヶ月ほど「サナギになる」ような時間が来ます。どんな蝶が孵化するか?それは、残り3週間の活動によって大きく左右されるはず。一日一日を、誠実に過ごしたいと思います。

サイト更新、掲示板やメイルへのレス、世間のお付き合いなど「不誠実」になってしまう部分あるかと思いますが、その点何とぞご容赦下さい。

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