けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2005年11月

この国を真に動かす勢力

7政党とマオ派の合意が発表された時、「何故、合意文章に双方の書名がなく、マオ派はマオ派として、政党は政党として発表されたのか?」不思議に思っていた。

その理由が、何となく見えてきた。その後に起こったいくつかの出来事からも、この推測を裏付けるニオイが漂ってくる。なるほどねぇ〜現在のネパール政府を動かしているのは、内閣じゃないってこと。政府省庁も、ダミーにしか過ぎないと見える。国王もネパール国外だし、留守中「頼む」と云う事なのか。それとも、帰国後も、この勢力の発言権は増すばかりなのか?

12/2、統一共産党UMLがカトマンズで大集会を開く予定がある。政府は、本来集会禁止区域でなかった(集会予定地の)ニューバネソール周辺を、この日に限って禁止区域に追加した。それでもUMLの、MKネパール書記長曰く

「どれだけの人数を首都の集会に動員できるかが問題」

という事なので、政府側の妨害を振り切って開催するだろう。となると、次の動きとして考えられるのは、政府によるUML党首脳の事前拘束か?それとも、集会現場での厳しい取り締まりだろうか?

偶然当日は、3週間にわたって外遊していた国王夫妻の、帰国日に当たる。

さて、そろそろ、ネパール王国側がどちらに向かおうとしているのか?見えてくるのではないだろうか。益々、冗談の言ってられない状況になりそうだ。

サFM、放送再開

ネパール最高裁判所により、本日、判決確定までの間サガルマータFM局に対する「現状復帰(ステイオーダー)」が決定された。これにより、政府が下した「放送停止」命令は現状において破棄され、BBCの中継も出来ることとなった。

最高裁の判決がどう出るか?という大問題はあるが(勝てると思う)、とりあえず、良かった。

ネパール時間午後4時45分より、サFM局の放送が再開された(カトマンズ盆地内に住んでいる皆さん、是非聞いてみて下さい、102.4MHZ です)。再開直後のスタジオ、局内は興奮に包まれ、第一声を上げたキャスターやそれを見守る関係者は目を潤ませていた。

南アジアで最初の非営利コミュニティ・ラジオ。この貴重な存在が、政治的駆け引きに巻き込まれることなく、放送というジャーナリズムのあるべき土俵に戻って来られたことを素直に喜びたい。

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追記

その後ネパール政府から、BBCネパール語放送の中継、政府が禁止している(FMからの)ニュース放送はやめるように。それ以外の内容で、放送を発出するよう願うものである。旨の文章が、FAXでサFMに届いた。

本日のBBC中継は、上記状況を説明した上で音楽が代わって放送された。その選曲。1曲目は懐かしのネパール歌謡曲。題名は?

「あなたの仕打ちはコレなのね」って、曲だった。

 

むんむん、ネパール

まずは、このニュースをご覧いただきたい(クリック)。

実にネパールらしい、掴み所のない胡散臭さと「でももしかすると?」感むんむんニュースである。素敵だ、頭の芯がクラクラするような魅力にあふれた報道である。はははは。

で、本日、このロイター伝を出した(ジャーナリスト)本人に確認をしたところ、

「昼間、身じろぎもせず飲み食いせず瞑想を続けているのは事実。ただし、夜間カーテンが引かれた後何をしているのかは確認できない。彼が釈迦の生まれかわりかどうかなんて、そんな事ボクは知らないよ。現地、えっ、ボク行ってないよ。電話取材したけどさ」

いゃあ、正直だぞ!ロイター、恐るべし。

記事本文を丁寧に読むと、ロイター・ネパール・コレスポンデント氏の言葉にウソがなく、得た情報を元に誠実に記事を書いたことが確認される。「現地を訪れた地元ジャーナリストによると」と云うくだりなど、泣かせるね。私が現地で確認しましたとは、全然書いていない。それでいて、記事全体の印象は、充分にセンセーショナルだ。

プロのお仕事です。敬服しました。

サFM、放送再開に向かうか?

サFM局、政府による放送停止処分である。が、その根拠となる「テロリズムを幇助する内容を放送した」たる政府側の主張が、早とちり、事実誤認であったことが世間に公表され........だって、マオ派リーダーのインタは放送しなかったんだもの。

ネパール政府は、狼狽えている模様。

政府も、サFM局も互いの「体面」もある。「政府のメディア弾圧を糾弾する」と、最高裁に提訴された経緯もある。実際、政府の馬鹿げたメディア対応の現実もある。

しかし、ジャーナリストの「相撲の土俵」は、書くこと、放送すること、出版することであり、デモや集会は本来、政治活動の土俵であろう。裁判は.....う〜ん。ぎりぎり土俵内か。

サFMも政府も、きちんと落としどころを見極め、早期の放送再開を望みたい。うまくいけば、今週中にも再開かな?その可能性がある。

ところで、ネパール国内で活動しているBBCラジオのコレスポンデントに対しては、政府は何のアクションも取っていない。その番組を制作したBBCに対してもアクションなし。放送を中継したラジオ局の現場職員を拘束するも、局の最高責任者はお構いなし。ネパール政府のメディア対応。これを見ただけでも、どの程度のものであるかご理解いただけるだろう。

同時に、ネパールにおけるジャーナリズムが何を目指すのか。表現を続けることで相撲を取るのか?場外で、「メディアの名前を付けた政治活動」に熱心な勢力に合流するのか?さあ、どうする。

岩村昇先生の訃報

ネパールに半生を捧げ、多くの人の命と希望を繋いでくださった岩村昇先生が、逝去されました。http://www.asahi.com/obituaries/update/1127/001.html

生前お目にかかることは出来ませんでしたが、先生に勇気をいただきました。先生、ありがとうございました。

ああ、短波放送か.....

BBCはFM中継もネットラジオも、ネパール国内からはアクセスできなくなった。おい、また短波ラジオで聞くのかよぉ〜と、仕方ないね。

それにしても、BBCは、やはり世界のBBCである。ネパール政府が躍起になって、アナクロリズムで止めたくなるような内容を、しかもネパール語などというマイナー言語で、世界に向けて放送する唯一の国際放送である。

イギリス人記者のレポートをネパール語に翻訳した内容もあるが、主要なネパールネタは、ネパール人の記者が取材しレポートするものだ。しかも、カトマンズだけでなくネパール全国に、ネパール人による取材網がある。この体制を、BBCという一流ブランドに包装して放送する。大英帝国、恐るべし!ではないか。

一方、ネパール王国政府の対応は、BBC南アジアの英語版サイトは規制外。ネパール語によるネットラジオは聞けないが、英語の書き原稿は閲覧できる。このあたり、規制の仕方が「お尻かくさず」だね。

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各方面から、ラクシュマンは大丈夫か?とご心配をいただいている。ありがたく、恐縮で、申し訳なし。

政府。しかも国王政府という最強の相手を得て、論争と法廷闘争というブラーマン民族が一番好きなケンカの舞台を得、当事者組織のトップとして張り切っている。この事態を乗り越えることで、彼自身もジャーナリストとして「化ける」か?

どうせ化けるなら、真の「妖怪」になってもらいたいものだ。

サFMラジオ局放送停止処置、実録

カトマンズのコミュニティFM「ラジオ・サガルマータ(以下、サFMと略記)」、政府による放送停止処分について、クロノロ。

以下、全てネパール時間による。

11/27 午後5時半; 偶然当日は、サFMを運営するネパールのNGO、NEFEJの創立20周年を祝うパーティーが、カトマンズ市内で開催されていた。この夜、ネパール時間夜8時45分よりBBCラジオ・ネパール語放送では、マオ派トップリーダーであるプラチャンダ氏の、初めての肉声インタビューが放送予定であった。

パーティーが続く中、NEFEJ会長ラクシュマン・ウプレティとサFM首脳陣は、プラチャンダ・インタを「放送するか」「しないか」「するならどう放送するか」「しないならどう扱うか」を協議。

午後8時半頃; 放送開始15分前、BBC放送自体は中継放送するが、インタビュー部分だけ「自主的に音楽に差し替えて放送しない」事が決定される。ウプレティ会長の判断は、サFM局の放送を守ることにより、ネパールの民主的メディア活動に寄与できるとのスタンス。これに先立ち、ロンドンのBBCからも「カトマンズにおける中継の判断は、サFM局に任せる」との連絡。カトマンズの外、地方のFM局からも「サFMの判断を参考にしたい」との連絡有り。

午後8時45分; BBCネパールご放送開始。冒頭ニュースに続き、「これから、婦チャンダ氏のインタビューを放送します」とのアナウンスまで中継。インタ開始直前、クラッシック音楽に切り替え。

午後8時50分頃; 警察が2台のバンで局を訪れ、政府通信情報省の書類を局内に投げ捨てた後、BBC中継機材を押収。放送発出中の5人の局員を拘束。そのうちただ一人の女性局員は、2時間ほど後釈放。女性を警察に、夜間留め置くことは出来ないと、警察からの説明があった由(釈放された本人の説明)。

午後9時過ぎ; サFM局内での出来事が、パーティー会場に伝わる。この前後、地方のFM局にも放送開始前に警察が介入していた連絡が入る。また会場にいた王室国軍情報筋から、ウプレティ会長以下NEFEJ首脳も拘束すべく警察が向かっているとの情報有り(しかし、拘束はなかった。インタを自主的に放送しなかったため、警察側も拘束理由がなかったためか?)。

午後10時頃; パーティー会場にいたNEFEJ関係者、サFM局に集結。放送停止の根拠となる、政府側の文章2通を分析。パタン市内ジャワラケル警察署に拘束中の職員4名の、安全確認。プレスステイトメント作成。ネパール報道各社の取材対応。

深夜; ジャワラケル警察署にて、拘束中の職員への面会を要求。0時過ぎ、翌朝5時以降の面会を警察側から確約される。

11/28; 今回の政府アクションの違法性を司法判断にゆだねるべく、NEFEJとしてネパール最高裁に提訴手続きを行う。警察に拘束中の職員、釈放に向けての手続き中。追記:正午過ぎ、4人全員釈放

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ネパール国内のニュースで、ウプレティ会長が「今回の政府アクションは、ネパールのラジオ革命の心臓に対しナイフを突きつけるようなものだ」と語ったと報道されている。http://www.kantipuronline.com/kolnews.php?&nid=58346

しかし、彼は「革命」という言葉は使用していない。「レディオ アンドーラン(ラジオ ムーブメント)」ラジオ放送における活動という表現を使っており、はてな?鉄火場の中で、英語のプレスステイトメントを書いていたのは、センセーショナルを好むあの人。もしかして、意図的に、革命という単語を使われたか?まあそうだとしたら、発表前の原稿チェックが甘かったね。

革命という単語は、現在のネパールにおいて「特定の意味」をも匂わせる表現であるからさ。中道から「ちょっと右より」のウプレティ会長は、絶対使わない種類の単語なんだけど。

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昨夜、NEFEJとサFM局関係者は、さすがに深刻に対応していた。

しかしその周囲に、「祭りだヽ(´ー`)ノワショーイ」系の、ノリノリ業界ギャラリーも少なくなかった。サFM局に対する国家権力の介入は、市民運動活動家や政党に、反体制のガソリン注入になるのか?2ちゃん的である。

とまぁ、私の場合、一番近い身内もかかわっていることもあり、心配しすぎず、生温かく事態の推移を見守りたい。と、冷徹に思っている。

遮断されたか?BBC

BBCネパール語サービス中継局、ラジオ・サガルマータ放送停止の続報。

カトマンズのケーブルテレビで配信されているBBCワールドのテレビチャネルも、昨夜のうちに切られていた。CNNなど、他の外国ニュースはそのまま放送されている。また、ネパール政府とBBCが提携して放送されていた、ネパール国内BBC英語放送ラジオも停止させられている。加えて、BBCラジオのウエブサイトも、ネパール国内からは閲覧できないようになった。

残るBBCは、短波ラジオで聞く方法か。

それにしてもこのご時世、衛星放送やラジオ、ネットを規制しても規制しきれない。然るべきラインには、ちやんと情報が入ること。そこから、ニュースは拡散していくこと。そんな当然のことを理解できない、アナクロな現体制は????

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放送停止処分になったサガルマータ局。FM放送局の免許を、ネパール政府から正式に得ている、コミュニティラジオである。この局を運営するのは、「ネパール環境ジャーナリストフォーラム・NEFEJ」という、ネパールの、創立20年目を迎えたNGO。

同時に、BBCラジオネパール語放送を中継する許可も、ネパール政府から得ての放送である。この10月、政府が「FM局はニュースを放送しないように」との、メディア規制法を施行した。しかしその後も、昨夜まではBBCの中継について「黙認」されてきた。

しかも、マオ派最高指導者プラチャンダの肉声インタビューを、サガルマータ局自身で「自主的に」放送カットしたにもかかわらず。テロリストを幇助する内容を放送した......との名目による、時間的猶予を与えた警告なしの、政府による突然のアクションであった。情報筋によると、国軍主導で実行されたらしい。

現在のネパールで、どこが実権を握っているのか?を垣間見られる出来事といえないだろうか。

ラジオ・サガルマータ、放送停止処分

今日、英国BBCラジオネパール語放送にて、マオ派のトップリーダー、プラチャンダ氏史上初めての肉声インタビューが放送された。

ネパール国内では、カトマンズ盆地のラジオ・サガルマータをはじめ、全国のFM放送局がロンドンからの放送を中継して流している。しかし、ネパール政府が「テロリスト」に認定している組織の、トップリーダーのインタビューである。サガルマータFM局員は、ヘタをすると政府から「放送局免許剥奪」があるのでは?と、慎重な協議を重ねていた。

その結果、カトマンズ市民は短波放送やインターネットラジオから放送が聴けるとの判断で、今夜のBBC放送は中継するが、プラチャンダインタの部分だけ自主規制でカットする事に決まった。それでも、「ではプラチャンダとの独占インタビューです」という、アナウンサーの発言部分はカットせず、「インタはあるから、他の方法で聞いてほしい」との、リスナーに対しての苦肉のメッセージは残してのものであった。

ロンドンのBBCからも事前の電話で、今日の放送を中継するかどうか、カトマンズで慎重に検討してほしいとの事であった。

それにもかかわらず、インタ部分の放送をカットし、代わって音楽が流れ出した直後、サガルマータ局に警察が押し入り、BBC中継機材を押収。放送発出に関わっていた5人の職員を連行した。その後女性職員1名は釈放されたが、残る4名の男性職員はパタン市内ジャワラケル警察署に拘留されている。

政府はサガルマータ局に対し、「テロリストの活動を放送で広く伝えた」との理由により、放送業務の禁止を文章で伝えたのである。実際には、自主規制でカットしたにもかかわらず。消息筋によれば、政府は放送如何に関わらずサガルマータ局に対し、放送停止処分を出す意向であったらしい。

カトマンズ外のFM局にも、事前に治安部隊が押し入った模様である。

さて、たまたま局内にいた職員が拘束されたが、現場にいなかった局の責任者たちは、未だ逮捕されていない。この局の運営に関わる最高責任者は、実は我が亭主である。今日は拘束の覚悟をして、後には警察署に留め置かれている職員の面会にも行ったが、とりあえず拘束はなかった。

明日はラジオ局、ネパールの報道協会総出で、政府の決定をネパール最高裁に提訴の予定でもある。同時に、警察にいる職員の釈放にも全力を挙げる。この流れの中で、亭主殿も明日以降、治安組織への出頭を求められる可能性がある。

悪いことをしていない。ジャーナリストとして、やるべき事を良識の範囲で行っただけだから、何も恐れる必要はない。

と、とにかく今日はこのへんで。とりあえず寝て、明日早朝から亭主はフル活動となる。私も彼をサポートすべく、動く。

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以上の事態、ネパール人たる亭主が、ネパールのジャーナリストとして会長を務めるネパールのNGOが運営する、ネパールのFM放送局に起こった事件です。

日本の会社、団体とは無関係な出来事であることを、念のため追記します。

息子の結婚

うちの愚息(14歳)が結婚するわけじゃありませんが.......

我が家のすぐ近所に住む、亭主の友だち(歳は10歳ほど上だが)。本職は、開発コンサルタント。風刺演劇の作家としても有名。この家の末息子と、我が愚息は元クラスメイトだったりもする。

この家の長男は、某先進国の大学を卒業しそのままその国に住み着いている。適齢期であり、来月結婚することとなった。相手は、カトマンズに住む両家のお嬢さん。話をまとめたのは親同士。当人同士は、未だ会ったことがない。チャットや電話では付き合っているだろうけど。顔合わせは、結婚式直前らしい。だって新郎がカトマンズに来るのも、式の直前だから。

今朝、出がけに顔を合わせたらこのネパール人紳士は、うれしそうな顔をして

「いゃぁ〜、息子の結婚式で大変。お金がかかって仕方ないし、ホントにもう。ねぇ、聞いて下さいよ」

と、愚痴るような口調で自慢をする。旧態依然としたネパール社会を打破し、開発に向けて共に歩もう!で外国からコンサルタント料をもらっている御仁がである。西欧社会に送り込んだ息子が、一度も会ったことのない、親の決めた相手と、親がかりで盛大な結婚式を挙行するんだ、うちのご子息は、ふふん。と、まあ、自慢したいのだね。

「そんなに大変なら、私たちみたいに、当人同士でさっさと結婚させればいいじゃない。何故親が、成人した息子の結婚式に頭を悩ませるの?人に愚痴ることでもないでしょう」

と、ばっさり斬り捨てる。

ああ。こういう「エセ開明的ネパール紳士」は、本当に理解しがたい。社会の解放と国の開発を語り、外国援助機関からコンサルタント料を稼ぎ、そのお金で息子を海外留学させる。結婚式の時も恥ずかしくない、瀟洒な家を2軒も建て。そして結局、子供の結婚を支配し仕切りたがる。彼の語る開発も、ペンを走らせる風刺も、結局はそういうことだとしか思えない。

「我が家は保守的なんだ、文句あっか!」というネパール家庭に対しては、文化の違いだから文句は付けない。しかし、頭と尻尾が違うのは好きになれない。

ネパールとか日本とか関係なく、偽善は嫌いだ。

我が愚息には将来、生きるの死ぬのの大恋愛をして、その延長線上の結婚つーのをしてもらいたいが、これまた親の押しつけにならぬよう気をつけねば。「母ちゃん、嫁さがしてくれよ。母ちゃんの眼鏡にかかった女の子なら、オレ、文句ないから」なんて云いだしたら、愚息のお尻を思い切り蹴飛ばしてしまうだろうな。

と、RCサクセションなど聞きながら......

さよなら、高津さん

最近、カトマンズの天気が悪い。

乾期であるから雨は降らないが、どんよりと曇っていることが多い。もちろん、ヒマラヤなど全然見えない。加えて、今朝など11時くらいまで濃い霧に包まれていた。まったくもっての、肌寒い晩秋初冬の気候である。

11月の上旬、わあっ!てな感じで爽快な青空で、カトマンズ市内からもヒマラヤが望めた。そんな好天が、1週間くらい続いた。あの好天は何だったの?てな感じの最近である。あの頃、ヒマラヤが見えないとどうしようもない仕事を抱えていて、きちんと街から白き峰峰が見えたことは幸運だった。

カトマンズの政情が静かな中で、プロジェクトの現地業務を完了できたことは、それにも益して有り難いことだったと思う。神さま、ありがとうございました。

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今日は午後からパタン市内の教会で、故高津亮平さんの追悼ミサが行われた。

黒枠の額の中で、行儀良い表情を見せる高津さんの写真。ああ、本当に高津さんは、遠いところに行ってしまったのだなぁ。笑ったり、怒ったり、疲れたり、でもやっぱり「ネパールで生きていこうよ」と、家族ぐるみで励まし合った高津さんとは、現世ではもう会えないのだなあ......と。

ネパールからの日本語ネット発信も、ビンティという大きな柱を失う事になった。

そして今年は、日本からのネパール情報発信における「ひとつのスタンダード」でもあったサイトの大変革もあって、その改革の落ち着き先も未だ見えなかったりする。どうなるんだろう?私のような、カトマンズで「もぞもぞ」やっているだけの人間が心配することでもないけど。

と、ますます、いろいろな複数のネパール情報ネット発信が必要な中、厳しい事態を迎えてしまった。

《追記》

と、記事をUPした後で日本人会商工部会ブログ「±8788」を見ると、久方ぶりに更新されていた。次にネパールで大きな変化があったとき、現地発の信頼できる情報が欲しい皆さん。普段から、ユニークなネパール情報をチェックしたい皆さん。このブログ±8788を「お気に入り」に登録しておいて、ソンはありませぬぞ。きっぱり。

と、転がる石に苔が生えないのも良いし、苔むしてわびさびも良いし、とにかく、挫けず続けて行こう。と、まあ、そう思った次第。

この時期に、カーゴストライキ?

カンティプールTVニュースによると、今日から、ネパールのエアカーゴ業界がストライキを敢行とのこと。空港保税倉庫構内のマネジメントが、(駐車料金などに)必要以上の料金徴収を続けていることに抗議しているらしい。

それにしても、ネパールから輸出されるハンディクラフト・既製服製品など、クリスマス商戦のため「1日でも手続きは遅らせない」時期じゃないのかな。製作工程で既に、納期管理に胃の痛い思いをして、カーゴ業者に引き渡してなおストライキでは、輸出関連業界は救われない。時期に諸外国に届かなければ、売れないもの。

納期に間に合わねば、「じゃ、次からネパールには発注なし」と、ビジネスを更に(単価が安くて、社会情勢がネパールよりベターな)中国に取られてしまうではないか!

クリスマス直前にストを打つ、ネパールのカーゴ業界。久方ぶりに上向いた秋の観光トップシーズンに、2機しかないジェット機の1機を国王外遊に3週間も使われてしまう(キャンセルと遅れ続出)ロイヤル・ネパール航空。

ネパールよ、あなたに外貨で支払いをする外国を、どこまで舐めとるんですか?

この静けさは何だ?

今日付のThe Kathmandu Post紙によると、先月10月、カトマンズのトリブバン国際空港は、航空機離発着数の最高記録を更新したそうだ。

10月中に568の国際線が離陸し、570の国際線が着陸した。同様に、3,577の国内線が離陸し、3,595の国内線が着陸した。

過去の統計を平均すると、毎日200フライトがトリブバン国際空港を離発着しているのだが、先月に限ってみれば一日平均277フライトが離発着していた。瞬間最大風速を見れば、一日で317フライトあった日さえ記録した。

これはとりもなおさず、ネパール観光業界の「息の吹き返し」と見ることが出来る。毎年10月〜11月は、ネパール観光のトップシーズンである。今年はここにマオ派の一方的停戦宣言があり、観光客の増加を見たと考えられる。

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ところで、12/2に国王が帰国し、翌12/3をもって、マオ派の停戦期間も満了となる。7政党とマオ派の、12項目合意。来る2月、現政府主導による地方選挙を強行するか否か。

ここに来て、国連アナン事務総長による「政党マオ派合意に対する歓迎」声明も出た。

ギャネンドラ国王は、国を出発するときと非常に異なった政治状況の中、帰国することとなる。はてさて、国王は政治勢力との妥協に動くのか?それとも、より強力な強権発動という、「危険な賭」にサイを振るのか。

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ネパール観光業に携わる方たちは、特に、固唾をのんで見守っているだろう。

ネパールの政治社会情勢ももちろんだが、例えば「危機に立つ、ネパールの王制と国家」などというニュース報道がババンと12月にでも出てしまうと、お正月ツアーのキャンセルが出るのは毎年のこと。

それでもやはり、早ければ年内にも、何か動くかな?その鍵は、ギャネンドラ国王とネパール国軍が握っている。国王外遊中、静かな日々の残り、あと1週間ちょっと。

Nepal Art Souvenir 休店

皆さまにご愛顧いただいておりました Nepal Art Souvenir ネットショップですが、カトマンズと日本の業務態勢変更により、来年春までは再開できないことがはっきりしてきました。

昨日より、http://nepalas.com/ サイトも閉鎖しました。

今までのご支援に感謝申し上げ、取り急ぎご報告申し上げます。

私に対する禁句

生まれも育ちも日本人であるが、人生の最も貴重な時期を20年間、ネパールとどっぷり関わり合いになってしまった。その間15年は、カトマンズ在住〜現在に至る。

であるからして、外見は日本人に見えても、私にとっての「住む世界」「利害関係」は、日本にではなく、ここカトマンズにあると思っていただいて差し支えない。そんな私が、特に初対面の人に聞かれて大変困惑する質問がある。

「ミキさん、〜さんのことをどう思いますか?」

この《〜さん》に、国王とか政治家の名前が入った場合も答えにくいし(初対面の人に、しかも周りの目や耳がある中で、何故そんなことを話さなきゃならないの?)、もっと困るのが、非常に狭い「日本・ネパール関係者」の個人名が入っている場合。

はっきり云って、日本とネパールの関係者社会は狭い。必ずどこかでリンクしている。だからみんな気を遣って、それぞれの主義主張や好き嫌いがあっても、大きく対立しないように暮らしている......特にカトマンズでは。君ぃ、日本と違って狭いカトマンズでは、逃げも隠れも出来ないし、いろんなところでいろんな人にばったり出会うのだよ。

であるからして、相手が日本人であってもネパール人でも、初対面の私に「他人さまに対する評価」を振ってくる人に対しては、私の頭の中で黄色もしくは赤信号がピカピカ点滅するのだ。

きっとそれは、私以外も、ネパール以外の社会でも、国際交流の社会ってどの国も狭くて(欧米先進諸国や、中国、韓国と日本の社会なら別だろうが)、きっと似たような気の遣い方を多くの人がしているのではないだろうか。

ネパール暮らしで身につけたのは、すぐに人を信用しない価値観。反対に、相手を理解した後は、深く濃く付き合うって事。信頼する相手を窮地に落とさないための、処世術・会話術。そしてまた、人間関係に気は遣うが、決して「八方美人」にはならない毅然とした価値観を持ち続けること。

( ´ー`)フゥー...

問題は国軍の動向

昨日、ネパールの合同7政党とマオ派の「12項目合意」が発表された。

国王による専政政治の打破。憲法制定議会選出プロセスによる、新憲法制定を目指す。このプロセスにおける選挙時、王立ネパール軍とマオ派人民軍を国連、もしくは適切な監視機関のコントロール下に置く。国内避難民、自由、人権、政治活動、メディアに対する自由の確保と配慮。国王政府による選挙ボイコット。政党マオ派とも、過去の過ちを反省し善処する。

などが、主な内容であった。

この合意に基づくすり合わせが行われると仮定して、一番ネックになりそうなのは「王立ネパール軍」の去就であろう。この軍隊の統帥権は、1990年の民主体制下でさえ国王にあった。言い換えれば、トップに国王陛下を戴くからこそ、名誉ある死さえ受け入れてきた(受け入れるべく訓練されてきた)、ネパールで唯一、統制の取れた国家権力である。

この、むやみに誇り高く武力を有する勢力が、「はいそうですか」と、政治勢力の云う事を聞くとは思えない。やはり国王とのネゴが必要であろうし、ヘタをすると「陛下、弱腰はいけませぬ」と、国軍タカ派による全権掌握・軍事政権移行などと云う可能性も否定できない。

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マオ派発表による、合意事項原文(ネパール語)を見ると、ロクタントラ(反国王派が使う民主主義を表す単語)という表記のあとに、わざわざ括弧付きで英語の「デモクラシー」と説明がある。「ガナタントラ(共和制)」という単語の使用はなく、国王に対してもその存在を100%否定するものではない。

現在外遊中の国王は、予定では12/2帰国される。その後、動きがあって然るべきであろう。もしかすると、わざと留守中に「君たちよく話し合っておきなさい」と、だから、理解不能なくらい長期間(3週間)の、ネパールと関係の薄いアフリカ諸国をも含む外遊にしたのだろうか?

それとも、万が一の亡命に備えて、いろいろ準備でもしているのか?

もしくは、ハンティング・フリークで、アフリカにも遠征した偉大なる父王マヘンドラの足跡を辿る、センチメンタル・ジャーニーなのか?

テレコム携帯電話続報

今日の英文日刊紙The Kathmandu Postに、ネパール・テレコムの携帯電話、更に1ヶ月ほどサービス混乱か?との記事があった。カトマンズ盆地内の通信システムを刷新後、チューニングがまだ完全ではない。との情報だった。http://www.kantipuronline.com/kolnews.php?&nid=57819

ところが先ほどから、きちんと通話できる状態となった。ここしばらく使えなかったショートメッセージSMSも使えるし、他社であるメロ・モーバイルの番号も通話OKとなった。

ここ数ヶ月、携帯電話を叩き壊したくなるような「回線混雑のためあとでもう一度おかけ直し下さい」のメッセージもなしで繋がる。

本当に、回線状態が改善したのだろうか?もうしばらく様子を見て判断したい。

腰痛.....イタタ (>_<")

ここ1ヶ月あまりの疲れが出たのか、昨日から腰痛で参っている。昨夜は腰に湿布を貼り、今日は痛み止めを服用したが.......今ひとつ。

歳をとったなぁ、わたしも ( ´Д`)

11月も下旬となり、本格的に寒さが始まろうとしている。今朝はカトマンズ冬の風物詩「霧」が出た。盆地冷却現象てヤツ。まあカトマンズの寒さは、寒いと云っても雪は降らず、気温的には大したことない。しかし、大陸的乾燥と、レンガとコンクリート、大理石などの「冷え冷え系建材」の屋内は、しんしんと冷え込むのだ。ぶるぶるぶる〜

水不足が深刻なカトマンズでは、肩までゆっくりお風呂に浸かろう!なんて、夢かマハラジャでないと出来まへん。温水シャワーが精いっぱい。せめて就寝前、バケツに湯を張って足湯でもしてみよう。事務所で履いているスリッパも、フエルトの冬用を引っ張り出した。

12月に入ったら、石油ストーブの出番だ。原油高騰の昨今、今年の冬は灯油がどの程度手にはいるだろう?いやはや、カトマンズの冬支度。

携帯電話、狂想曲

以前から、許容量以上の回線販売で通じの悪かった、ネパール・テレコムの携帯電話。ここに来て、殆ど絶望的事態に陥っている。

この週末、カトマンズ盆地内の通信システム変更を試みたテレコムであるが、その結果(としか考えようがない)、殆ど回線が繋がらない状況となっている。これでは全く使えない。お話しにならない。

我が家と我が社の場合、通信は「生命線」である。仕方なく、最近サービスを開始したネパールの民間携帯電話「メロ・モーバイル(ギャン国王娘婿の会社)」のプリペイドを購入し、社長である亭主には携行してもらっている。この「メロ」携帯、今のところ大変快調に繋がるし、音声も良い。

ただし、カトマンズ盆地だけでのサービスである。また、ショートメッセージSMSは、現在メロ〜メロでしか通じない。とまぁ、まだまだ試験的運用なメロ・モーバイルであるが、今後の全国展開に期待したい。同時に、テレコム携帯電話の一日も早い復活も祈っている。

中国パワーが日本を凌駕するか?

ネパールの政党リーダーたち、ネパール駐在外交官、国連関係者のニューデリー詣でが活発化している。インド政府公認の下、マオ派トップリーダーとの交渉が「国王政府抜き」で、秘密裏に行われているとの情報もある。

ここに、もうひとつ興味深い未確認情報もある。

先日、バングラデシュの首都ダッカで行われた南アジア諸国連合SAARCサミットの席上。ネパールの提案で、次回から中国が「オブザーバー」として参加することが承認された。同時に、アフガニスタンの正式メンバー加盟と、インドの提案により、日本がオブザーバー参加することも議決された。

ここで、ネパールの提案=ギャネンドラ国王の意向で、SAARCに中国を引き込むことが議論され、中国側もこれを受け入れたのである。これはインド側にとって、

ネパールと中国が。ギャネンドラ国王と中国が、ここまでツーカーの仲になっていたとは!

と、驚愕の事態であったとの見方がある。であるからして、現在ニューデリーではマオ派との交渉の他、ネパール(国王)と中国の急接近について、外交筋による分析とネゴが続いている.......らしい。ホントかな?

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さてこの1ヶ月弱、ちょっと目立つ機材と共に、日本人グループでカトマンズ盆地内を動きまわっていた。こうなると、至る所で、暇そうにぶらぶらしているネパール人諸氏(ネパール人男性と云ってもよい。女性は忙しいネパールである)に声をかけられ続けた。

つい数年前までなら「ハ〜イ、ジャパニーズ」であったが、今回は毎回いつも

「ハ〜イ、チャイニーズ!コーリアンかな?それともシンガポール」

「おいおい、アジアのもうひとつの友好国を忘れちゃいないかい?」と答えると、

「おお、マレイシア」

ガクっ......日本はネパール庶民に忘れられつつあるのか?「だって最近、日本人来ないもん。ネパールに」との声も多く、「これからは中国」との、カトマンズ巷の声も多かった。「ニーハオ」と声をかけられること、非常に多し。「コンニチハ」の声は、殆どなし。

カトマンズにおいて、日本の影は薄くフェードアウトなのか?それに代わって、フェードインする中国の印象......か?

週明けくらいから復活します

ほぼ1ヶ月ぶりに、一息つきました。昨日午後から今朝まで爆睡し、疲れも取れました。今日は、この間のペンディングを片付けます。

週明けくらいから、ブログも復活させたいと思います。<(_ _)>

前に進むしかない、最期の日まで

友が、現世から旅立っていった。そして、私は今生のカトマンズで、試行錯誤を続けている。

かけがえのない友を失った淋しさを抱えつつも、ネパールの姿を日本に伝えるため、大きな責任を抱えて留まることが出来ない日々があと2週間ほど続く。友が歩んでいた道を想うに、悲しみで立ち止まることは私のすべきことではない。

そう想って、日々を過ごしている。

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