けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2006年02月

大使館からのお知らせ(転載)

大使館からのお知らせ 2月27日(06−13)

マオイストの交通封鎖プログラム等の実施予定について

1.交通封鎖等の予定


(1)ストライキ(マオイスト系労働団体)
 実施期間:3月12日、3月13日
 実施対象:全国の工場、交通機関
 実施内容:マオイストのプログラムに先立って、上記対象に対するストライキを行う。


(2)交通(経済)封鎖(マオイスト)
 実施期間:3月14日から4月2日まで
 実施対象:カトマンズ盆地、郡庁等(県庁、地方庁)所在地
 実施内容:上記場所へ通じるハイウエイにおいて交通封鎖を行う。


(3)ゼネラルストライキ(マオイスト)
 実施期間:4月3日から無期限
 実施対象:全国の交通機関、工場、商店、教育機関、会社等
 実施内容:終了期限を限定せず、上記対象に対するストライキを行う。
※ 治安当局によれば、「ストライキは、表現的には自主的ストライキととれる表現をしているが、プログラムに従わなければマオイストの攻撃が予想され、また個人の行動も対象としているものと考えられる」とのことであり、実質的には、バンダ(強制的ゼネスト)と同様の影響が予想されます。


2.注意点
(1)ストライキ、交通封鎖実施期間中とも、交通機関に対する影響が大きくなります。ハイウエイでマオイストがパトロールやエスコートを行う治安部隊の車両を待ち伏せして攻撃したり、プログラムに応じず運行しているバス、トラックなどの車両を攻撃することが予想されますので、同期間中の陸路移動は避けて下さい。
(2)マオイストは、今回のプログラムで「バンダ(強制的ゼネスト)」ではなく、「ゼネラルストライキ」という表現で使っていますが、効果的には同じであり、個人の行動も攻撃の対象とすることが予想されますので、個人車両の運行も控えて下さい。
(3)マオイストは市選挙(2月8日)終了後も治安機関等への攻撃を継続していますので、マオイストが標的にする可能性のある警察、国軍の施設、政府関係施設には近づかないようにして下さい。
(4)各地で爆弾事件も継続して発生していますので、不審物には不用意に近づかないようにして下さい。
(5)今後、プログラムが変更(追加・解除)されることもありますので、最新の治安情報の入手に努めて下さい。
※ 大使館 電話(代表) 4426680
領事担当      98510−20−158
警備担当           98510−20−150

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大使館からのお知らせ 2月28日(06−14)

ポカラの治安情勢について

1.観光地ポカラでの爆弾事件の発生
 2月25日、27日、カスキ郡ポカラ市(郊外を含む)でマオイストの犯行と思われる爆弾事件が発生し、一般人17名、治安関係者2名が負傷しています。治安当局によれば、「25日の事件は、マオイストが同場所をパトロールで通過する治安部隊を標的にして爆弾を仕掛けたところ、何らかのミスで誤爆し、たまたまその場所に居合わせた一般人が巻き込まれた。しかし、27日の事件は、昼間帯(午後1時45分頃)に買い物客で賑わうショッピング街(チィペルドウンガ地区)で爆弾を仕掛けており、治安部隊が通過する際に爆発させているものの、時間的・場所的に一般人が巻き込まれる必然性があった。」とのことであり、今後、同様の事件が継続して発生しますと、旅行者も事件に巻き込まれる可能性があり、治安上注意を要します。
 なお、上記事件では、外国人(日本人を含む)の被害は発生していません。また、現在のところ、ツーリストエリアでは、マオイスト関連事件は発生していません。

2.注意事項
(1)マオイストが標的とする治安関係施設、政府関係施設及びパトロール中の治安部隊の車両には近づかないようにして下さい。
(2)路上等に放置された不審物に不用意に触ったり、近づかないで下さい。
(3)ポカラでの滞在(宿泊)、行動(買い物等)は、事件の発生の可能性が少ないツーリストエリアをお勧めします。
(4)3月12日から予定されているマオイスト関連のストライキ、交通封鎖等の期間中は、陸路での移動は避けて下さい。
(5)今後も治安情勢は流動的ですので、最新の治安情報の入手に努めて下さい。

 ※ 大使館 電話(代表) 4426680
領事担当      98510−20−158
警備担当           98510−20−150

グラタンもどきと、治安

月に1度の帰宅日で、愚息が家にいる。普段はカトマンズから車で1時間ちょっとの場所にある、全寮制の学校にいる。あまり良い母ではない私も、ヤツがうちにいる時は、ちょっと美味しいものでも食べさせたいと思う。

自分が食べたいのでは?という声も....我が心の中に木霊する。

今日の午後迎えのバスに乗って学校に帰るので、朝ご飯に「トマトソースのマカロニ+シーフードグラタン[もどき]」など作ってみた。今日は夜明け前から朝8時半まで計画停電の日だったので、下ごしらえしておいて、電気が来てすぐグリルに入れて「チン」するだけの手抜き料理なんだけど....さ。

出勤前の亭主が、「おらおら、仕事行く準備もしないで何やってるだぁ、ワレぇ」と威張るので、「(゚Д゚ )ゴルァ!!食ってみろ、ワレ」と切り返す。

トマトと、とろけるチーズの味のコンビネーションに、敵は目はトロンで口もぐもぐ。「美味いじゃん!また作ってね」とほざく。愚息の方は、「う〜ん、トマトソースがイマイチね」と、赤ワインを切らしていたことを見破られる。ごくたまに亭主とはファイヤ&アイスに行くけれど、彼にあそこのラザニアは食べさせてはいかん!と思う。あの味を覚えられたら、私の[もどき]料理に対する評価が下がる。

今日は愚息も仕事場に来ているが、あと15分ほど経ったらバス停に送っていく。また1ヶ月、学校と寮生活を楽しんでね。

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ところで市選挙の直前、カトマンズ盆地を出てすぐの所にあるパナウティ市役所がマオ派に襲撃され、建物がボコボコにされ死傷者も出た。その場所と愚息の学校・寄宿舎は、山道をのろのろ車で走って10分しか離れていない。

その日は校内まで、銃撃や爆発音が聞こえたと云う。一晩中、生徒と先生が固まって眠らずに過ごしたんだと。いやはや。日本の常識だったら、そんな場所からは即刻退校させて親元に置きなさい!だろうなぁ。

でもなぁ、カトマンズの自宅にいるより安全だもんな。うちから学校に通っていたら、バンダの影響を受ける。加えて、治安の激変時は「父ちゃん母ちゃん仕事一番忙しい」時期だから、放りっぱなしになるし。ある日突然治安部隊が家に来て、父ちゃん拘束される可能性ゼロでないし。悪いことはやっていないけど、メディアの仕事をしていると今のネパール。何が起こっても不思議でない。

心配しても仕方ないから、まあ、がんばろうね。

ポカラの繁華街での爆破事件

カトマンズに次ぐネパールの観光都市、ポカラ。外国人が集まるのは、フェワ湖の湖畔である「レイクサイド」や「ダムサイド」である。

ここから直線距離で3劼曚瀕イ譴拭地元住民のための商店街「チプレドゥンガ」で今日、ネパール時間の午後2時前、爆破事件があった。現地のメディア業界筋によれば、商店主や買い物客14人が怪我をしたそうだ。その中の3人は、重傷であるとも伝えられている。

チプレドゥンガは、観光客はほとんど訪れないが、ポカラ市民にとっては一番の繁華街である。今回、外国人の被害はなさそうであるが、ポカラ在住の外国人にとっても、日用品のショッピングのためよく行くエリアと云える。

外国人旅行者がネパールに行って、(深刻な)トラブルに巻き込まれるのは「宝くじに当たるようなもの(確率)」という某所の書き込みに、今日は「くすっ」と笑ったばかりだったが.....宝くじに当たるのは今のところネパール人だけのようだが、外国人に大当たりが出ないと誰が断言できようか?

ああ、不謹慎な比喩だ。

日本国内で交通事故に遭う確率の方が、ずっとずっと高いのは充分理解しているのだが。それでもなお、私はやはり、無邪気にはなれない。

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【追記】 2/27 22:10 (ネパール時間) 今回の爆破は、現場を通りかかった治安部隊を狙ったものである模様。しかし実際には、怪我人の大部分は一般市民である。事件が、繁華街で起こったことが原因。

成熟できるか、日ネ関係

今年は日本登山隊による「マナスル登頂」50周年であり、同時に、両国間の外交関係が樹立された50周年の年でもある。ネパールで、日本で、様々な祝賀行事が予定されている。

昨日、カトマンズ市内の日本大使公邸において、ネパール側での祝賀行事シリーズ開始を祝う式典が、日ネ100人あまりの関係者出席のもと挙行された。

Nepal Biz Newsでも、特集記事が掲載されている。席上、ネパールのパンデ外相は、50年間にわたり良好な友好を誇ってきた両国の歴史に立脚し、今後、ネパールへの日本の投資を積極的に誘致する必要性を説いた。これは、外相の英語によるスピーチの内容である。

同時に外相は、ネパール語でのスピーチも行った。ここでは、ネパール人参加者に対し、「現在の新たなる国際政治のシナリオの中で、それぞれの勢力が自国の覇権を賭けて様々な活動をしている」という一節が、玉虫色の比喩に富んでいた。そしてこのような状況の中で、日本の投資を飛び込むことの必要性について、理論整然としたネパール語で話された。

それはもしかして、国際政治の話をしたふりしながら、ネパールの国内情勢を云ってたんでしょうか?それとも、このままでは、ネパールでの日本の地位は中華人民共和国に取って代わられますよ。それがイヤなら、投資してください。日本の皆さん。と、ネパール政府は日本政府に働きかけていますよ、ネパールの皆さん!と云うメッセージだったのでしょうか?パンデさん.....

2月初旬の地方選挙結果に対して、日本政府は厳しい評価を間髪入れず発表し、ネパール外務省も(国の名指しはなかったが)異例の抗議文章をリリースした経緯がある。日本のテレビでも新聞でも、ネパール情勢について大変厳しい報道が連続した。ネパール政府は一部報道に対し、閣僚からの遺憾の意を、現場にいるジャーナリストに表明したこともあった。異例のことである。

いつもなら、顔を合わせたら「いゃぁミキさん、元気してましたか」と話が弾む、ネパール外務省の某中核官僚氏は、私が挨拶しても「はぁ、まぁ、じゃあ」と向こうに行ってしまった。

あなたたちはいったい、何を望んでいたの?ネパールの政治体制がどうあれ、家族のように受け入れてくれる日本じゃないとダメなの。と、ふと、そんな言葉が頭をよぎった。

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最近、19世紀初頭、ビームセン・タパが権勢をふるった時代(ラナ時代の直前)に、20年以上にわたってネパールに駐在した大英帝国東インド会社の官吏であり、ネパール公使となり、そしてヒマラヤ地域の仏教学動物学の先駆者ともなった、ブライアン・ホートン・ホジソンについて書かれた本を読んでいる。

彼は、当時の植民地支配側白人としては異例の、ネパールに対する理解と愛情を示した19世紀人である。それでも、センチメンタリズムに流れることなく、彼の行動様式の裏には「ネパールを親イギリス国家にすること」「大英帝国の国益」という背骨が存在する。そこには、内政干渉に対する躊躇はない。実に積極的に、宮廷内の謀略にもかかわっている姿が、現存する文献から浮かび上がってくる。

当時のイギリス人として、愛するネパールがインド亜大陸に存在し続けるためには、イギリスと親交を結ぶしか方法はない!という視点に固まっていたという見方もあるだろう。

このような、アングロサクソン民族の姿勢は、21世紀になっても、駐ネパール米国、英国大使の発言や行動に連綿と繋がっているのではないだろうか。

ホジソンは、ネパールに入国した初めてのイギリス人ではない。しかし、英国人ネパール・フリークの嚆矢(こうし)と表現して差し支えない。

一方、日本人としてはじめてネパールに入国したのは、20世紀初頭の学僧・河口慧海師(第1回入国は1999年)。河口師は、無位無冠の僧侶であった。国家的後ろ盾を持たない学僧が、後年、ネパールのラナ将軍をも動かしたというあたりに、慧海さんの偉大さがある。これは、日本人として誇るべきものである。

そしてそれ以降、登山や学術探検、民間交流や政府開発援助、NGOなど、日本とネパールの関係は、どろどろとした政治的駆け引きが薄かったのではないだろうか。むしろ、国民と国民の「善意」に立脚した友好が深まっていったのだと思う。

幸か不幸か、政治的には1990年の民主化以降、数年間の「甘い時間」は存在したものの、2001年以降、日本とネパール政府の関係には、牧歌的のどかさが存在し難い状況がある。

そして特に最近、日本政府のネパール政府に対する態度が、「受け入れるべきは最大限許容し歓待するが、受け入れ難きははっきりと遺憾を表明する」と、変化しているように思える。日本政府はネパールに対して、より成熟した関係を模索しているように見える。

一方ネパール政府にとっては、まさか、日本にそこまではっきり云われるとは思っていなかった......という違和感があるだろう。日本の外交姿勢に対して、情緒的な許容を期待していたのではないだろうか。

嗚呼。よりにもよって大変な時期に、記念すべき年を迎えてしまったなぁ。そう思う一方、日本が、これからのネパールの真の友人たり得るかどうか?試練の数年間が始まったとも感じる。中国経済圏の拡大、インドの経済発展も睨みつつ、両国関係にとっての正念場が来たのだ。

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Nepal Biz Newsでは今年1年間、ネパール・ジャパン・フレンドシップ・ウォッチと題して、両国の関係を紹介・分析するシリーズ記事が掲載される。

選挙後は、鳥インフルエンザかぁ?

ネパール国内、鳥インフルエンザを心配しすぎないように!との、ビスタ農業大臣(写真向かって右から2番目)直々のご発言.......是非ともクリックして、爆笑写真をご覧いただきたい。掲載賞味期限切れ後は、こちら

ネパール政府は、充分な有効な感染防止策をとっている。インドで鳥インフルエンザが発生しているからと云って、鶏肉や卵を食べるのを控える必要はない!だって。だって、さ。

うちの亭主は、これからの世の中、タンパク源は「魚」に限るゼ。と云う。豆でいいんじゃない、と、私。タミフルゥの備蓄、あるんでしょうかね、カトマンズ。行きつけの「ネパール・インターナショナルクリニック」に聞いてみたところ、現在取り寄せるべく鋭意努力中とのこと。

多分近々、在ネパール日本大使館から、当地における鳥インフルエンザを巡る状況について何らかのお知らせをいただけるかな?と、つい期待してしまうのは甘え過ぎかな?でも、宜しくお願いします。

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〔追記〕 書評、一部改訂しました。

書物の中の「冒険」

選挙が終わり時間が出来た私の足は、ついつい本屋に向かってしまう。私が行きつけの書店は、お馴染み「ここ」

カトマンズ市内カンティパト通りにあるこの書店は、私の顔を見ると「にや〜っ」と笑って、次々に新刊書を出してくれる。時々、カウンターの中からこっそり出してくれる本には、我慢して英文を読み解く価値のあるものが多い。

そんな中で、最近一番興味深かった本が「これ」である。ネパール国内からの発信のため、敢えて書名は明記しない。マオ派の活動について書かれた本は、近年多数発刊されている。その中でもこの本がユニークなのは、完全にマオ派の立場からの論点が貫かれていることだ。

著者は、共産主義を信奉するアメリカ人ジャーナリストである。彼女(女性)の文章は読者の「理性」ではなく「感情」に働きかけ、先進国の人間の「共感」を呼び起こそうとする。特に、何故マオ派人民軍兵士に、女性の果たす役割が大きいのか?

文化的・社会的・経済的に、B級扱いされ続けてきた女性。ネパール中西部の山岳地帯で、家畜以下の重要性(家畜は家の財産だが、妻は死んだらまたもらえばよい)しか与えられていなかった女性たちを解放する名目で、マオ派の活動がいかに浸透していったのか。実に巧みなインタビュー構成で、読むものを「そちら側の論理」に引きずり込む握力、大変なものだ。

ネパールに限らず、女性という存在は、「納得させられた価値観」に対する真摯な行動力を発揮する。これが平和的側面に出れば、例えばアジア諸国におけるマイクロクレジット(小規模貸し付け貯蓄グループ活動)など、「お父ちゃんは酒飲んで散財するが、母ちゃんはまじめに小商いをして借金返し子供のために頑張る」社会発展が散発する。

ネパールの村落で活動する人々から、一度納得した後の、村の女性たちの活動力やパワー、真剣さについて聞くことが多い。

そんな女性の特性を、マオ派は深く理解しているようだ。

だからこそ、重婚や暴力に泣いている女性に対し、横暴な夫や権力者たちを「人民裁判と名付けた共産主義の正義」の名の下に、衆人環視の中でばっさり裁いてみせる。虐げられることばかりであった女性たちは、生まれて初めて、自分の生きる価値を認められるのだ。

著者が読者を、極左共産主義に引きずり込もうとする努力の達成度は、マオ派の女性理解ほどではない。と感じるのは、次に紹介する本を私は繰り返し読んでいるから。

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広瀬公巳 著 「自爆攻撃」 私を襲った32発の榴弾 NHK出版

自爆攻撃スリランカ大統領選挙取材中、自爆攻撃に巻き込まれ九死に一生を得たNHK国際部記者が、自分を死の淵に追いやった「存在」について探求したノンフィクションである。

安全管理や責任意識の強い既存メディアの中で、ここまでこだわる記者やカメラマンはじめとするクルーの存在と、それをバックアップする組織に対して、まず脱帽である。

著者は「テロ攻撃」を「テロリズム」という既成の概念で片付けず、あちら側の人たちにとっては何故、テロが「正統な攻撃」として評価されるのか?外国人が普通「こちら側」と感じる場所の「外」に踏み出し、取材してゆく。そして同時に、「テロとして非難する」こちら側の立場や、双方の陣営に存在する被害者の姿を追い求めていく。

自爆攻撃に巻き込まれた恐怖感を、当事者として抱えながら、著者を突き動かしたものは何なのだろう。

怪物と戦う者は、自らも怪物とならぬように心せよ。深淵をのぞき込むとき、その深淵も見つめ返している。 〜ニーチェ「善悪の彼岸」第146節

本の冒頭に引用されたこの一節が、著者の思想の根幹である。

スリランカの内戦と、ネパールのマオバディや王制、政党を同一線上で語ることは出来ない。また本書は刊行されて3年以上経ち、スリランカの最新情報とは言い難い。それでもなお広瀬氏の、痛みを伴う鬼気迫るレポートは、ネパールに暮らし続ける私に大きな勇気を与えてくれる。

恐怖や憎しみに、心を占領されてはいけない。難しいことだが、歯を食いしばって努力せねばならない。そうでなければ、表現者としての自分が、その存在が消える。消えてはならない。消されてはならない。

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ナショジ着地はネパール。「ナショナル・ジオグラフィック 日本語版」 2005年11月号。と、こちらもご覧いただききたい

若者の心を躍らせる前衛的理想が、ネパールを疲弊させているという論調。カトマンズの書店でも、英語版が普通に販売されている。

暴力は、やはり、容認できない......この場合の暴力とはマオ派によるものだけでなく、国家権力による人権無視を含む。世界で広く販売されている、教養系メジャー雑誌としてバランスの取れた内容である。秀逸なカラー写真多数。

ネパールの政治と人権

明石書店からの新刊 「ネパールの政治と人権」 王政と民主主義のはざまで 世界人権問題叢書61を紹介したい。

まず最初に、この本の英語で書かれた原書はインドの出版社から刊行されている。昨年の国王主導政変直後の発行であったため、カトマンズ市内では、知識人が集まる特定の書店で、店主の知り合いや顧客に対してのみこっそり販売されていた。

これは、御上の措置や言論弾圧というより、書店と客の「自主規制」と「保身」であった。逆を云えばこの本は、それだけ、売るのも買うのもはばかられるが読みたい!内容なのであった。

今回この本が、日本語で読めるはこびとなった。定価4,000円+消費税というのは、決して安くない。しかし、カトマンズから、迷わず速攻で注文してしまった。原書を読んでいるにもかかわらず。いや。原書の内容を知っているからこそ、母語である日本語で再読したいのだ。

この本の著者は、体制派知識人であるネパール大物外交官の令嬢である。なぜこのような家庭で、彼女のような御上に対してはっきりものを書く人間が育ったのか?というあたりに、どんな国であっても「超」のつくインテリ家庭のリベラルさを感じてしまう。

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このブログにおいて、この本の原題や著者、内容について書くのは控えたい。私はネパール政府発行のビザを持ち、ネパールで暮らす外国人であるから。

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本の内容を考えるに、ネパールに対する基礎知識が豊富でないと理解し難いものであり、価格も鑑みるに、覚悟して買うべき一冊だ。

しかし、それでもなお、買って読む価値のある本だと思う。政変直後、カトマンズのインテリと半テリたちが、こっそりドキドキ手に入れて貪り読んだ話題の本が、政情の賞味期限内に日本語で読める!訳者の皆さんも偉いし、出版社もグレイトである。一度読んで理解不能な部分があっても、これから5年10年ネパールとお付き合いいただけるなら、後になって「ああそうだったのか」と、知識の反芻で楽しめると思う。

実はこの日本語版、未だ手元にない。カトマンズに届くのは、来月になってからの予定。英語の原書の内容を元に書いているので、その部分「引いて」読んでいただきたい。

それでもなお、手元に日本語版が届いてから私の野暮な書評を掲載するより、こうして速報でお伝えする価値があると確信している。原書にはない、著者本人による「その後」の追記もあるそうで、手元に届く日が、今から楽しみである。

文明堂のカステラ

ははは.....「文明堂のカステラ」って、もう。カトマンズの、一見平和な日常が戻ってきたことバレバレの表題でR。

日本からのお土産で、いただきました。日本橋文明堂のハニーカステラ。濃いめに入れた日本茶と一緒にいただきながら、ふと、あれ?徳島で過ごした子供の頃、そして大学時代東京で暮らしていた頃、あれあれ?時々口に入れることが出来た「文明堂のカステラ」って?????

クリックして、こちらをご覧あれ。

なるほど。子供時代の文明堂は、長崎総本店、または神戸の文明堂であった模様。そして東京時代、主に巡り会っていたのは、今回いただいた日本橋文明堂や新宿文明堂のカステラや三笠山であったな。多分。

「カステラ一番、電話は2番。3時のおやつは文明堂♪〜」の懐かしCMは、こちらをクリックすると見られる(新宿文明堂さん)。クマ猫ちゃんのラインダンス。ああ、懐かしすぎて涙腺が緩む。

日本にいたら「美味しいね」で終わってしまう話だろうが、カトマンズでは、その美味しさの裏にある歴史や、へぇ〜っ!なトリビアを探ってみたくなる。ネットって、ホント便利。

えっ?仕事しろって......ホント、今日は月曜日でした。

みなさまに、感謝です

United We Blog! は、本日ネパールのアクセスからも閲覧可能となりました。ここ数日来、ブログサーバーに対するサイバー攻撃や不調があった様子。みなさまからの貴重な情報で、知ることが出来ました。

ありがとうございました。

United We Blog! に関して、書かれている内容に対して時々「?」マークが浮かぶこともありますし、反政府を旗印に商業路線を独走する、カンティプール・メディアのソースや素材が使いまくられている部分(ブログ管理人ディネシュ君の勤務先ですが)、気にもなります。

しかし、運営者のディネシュ君を、私は、個人的に応援しています。彼は、これから「上を狙って行くであろう」やる気ある若手ジャーナリストです。1990年民主化の申し子のような青年で、筋の通った人間です。これから、業界人としてディネシュ君は、今まで以上にいろんな所にぶつかり、摩擦を生じていくことでしょう。そんな中で、人間としてジャーナリストとして成熟していくと期待します。

そんな若者が、現在のネパールに存在していること。

その「存在」自体を、私は評価して、応援しています。もし宜しければ今後とも、彼のブログをご覧下さい。ネパールの現状では、外国からの注目が集まれば集まるほど、彼とその仲間のネパール人若手ジャーナリストたちを「守る」ための力となります。外国の目がある存在には、規制やハッキングは出来ても、直接的な手出しはしづらくなります。

もっと大きな論点に立てば、みなさまがネパールという国を注視し続けてくださることが、この国の民主化のため、非常に貴重な推進力となるのです。歩みは遅く、時に逆行しているようにも見えますが、歴史のうねりは誰にも止められません。

願わくば、急激なる革命ではなく、周囲を見渡しつつ歩くスピードの妥協や改革であってほしいのです。この国に暮らす者としては。

ネパール人ブロガー君は?

活きのいいネパール人若手ジャーナリストたちが運営する United We Blog! http://www.blog.com.np であるが、選挙後、カトマンズのプロバイダ経由でアクセスできなくなった。

日本在住のみなさま、We Blog に繋がりますか?記事は最近UPされているでしょうか?ネパール当局のお咎めにより、アクセス禁止措置が取られたのでしょうか。気になります。

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追記 NST 22:00 n.z.さん、日本からの状況お知らせいただき、ありがとうございました。日本からも見えないのですね。う〜む。ブロガーのディネシュ君に、直接連絡を取ってみます。ちょっと心配です。最近We Blog!は、何度もハッキングされていましたし、サーバーの問題があったのかもしれません。

つい先ほど21:55、爆発音としか聞こえない音が、パタンリングロードの事務所にいて聞こえました。何があったのでしょうか?

いやはや.......

マオ派による首都圏封鎖+バンダ

地方選挙が終わり、静けさが戻った感のあるカトマンズであったが.....そうは問屋が卸さないか?

本日マオ派から発表された声明によると、

3/14〜 カトマンズ首都圏と地方を結ぶ道路網の封鎖 首都圏と地方都市を結ぶ主要国道(ハイウェイ)の封鎖であり、カトマンズ盆地内や地方都市内部の道路交通は制限を受けないと見られる。

4/ 3〜 無期限全国バンダ(ゼネスト)

何ぃ〜!3/14からは生活物資がカトマンズに入って来にくい状況になるのか?例のごとく、国軍に守られてのトラック・コンボイが動くのであろうが、自由な物流がどこまで保証できるのか未知数である。また、カトマンズからの陸路移動も、普段より危険度が増す。不要な足止めを食らう。航空便が、混む。

ネパールでは4/8が、1990年の民主化記念日である。この日に向けて、ガタガタするのだろうか?本当にもう、勘弁して欲しい。

明日の(トリブバン国王による大政奉還)民主記念日〔国の祝日〕、体制側の記念式典もあるだろうし、反体制7政党は午後、カトマンズ市内ニューバネソールにて路上集会を予定している。

カレェうどん!

今朝は亭主の朝寝坊に付き合い(って、私は7時に起きて身支度と家事完了していた)、うだうだしていたら出勤時間となり、二人して朝ご飯を食べ損ねた。

こんな日の「腹ぺこランチ」は、「だんらん」で決まり!

最近のお気に入りは、カレーうどん。手打ちの素朴な味わいうどん。関西風を想わせるお出汁。そして、はふはふと口に頬ばるのが幸せなチキンたっぷりのカレー。う〜む、絶品。悶絶ぅ〜 (=^0^=)

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カウンターに座って(だんらんのもうひとつの名物)ビックコミックを読んでいたら、突然見知らぬ(一見して旅行者風の)日本人男性から、

「ひぇ〜っ、日本の漫画でないの!あなた日本人なの。ずっとここに住んでいるの。もしかして、結婚して住み着いた人?」

と、いきなり数々の質問連射を浴びる。相手は私の親よりちょっとお若いかな?というくらいの方であったので、本来丁寧に対応せねばならぬのだが.....

「はぁ、どちらさまですか?」

と、返事。やはり人間。他人のプライバシーを尋ねたいなら、まずは自分の素性を明らかにしてから、ものを聞くべきでしょうね。いやはや、日本国内でならこういう態度はとらない立派な方とお見受けしたが、ネパールの持つ開放感なのか?

それとも私、ネパール人に見えたのかもね。日本の漫画を食い入るように読んでいたから、( ゚Д゚)ヒョエー と驚かれたのか?読んでいたのが「電脳炎」と「フロマンガ」だっちゅーのがまた、ははははは。

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去年の秋以降つい先日まで、ネパールの方々にお世話になりっぱなし。礼状を書いたり、お届けすべきものを整えたりしながら事務所でごそごそやっている。

まあその裏には、また次もお願いしまっせ!というイヤらしい打算もあるし、こういう人脈こそが私の財産だ!という自負もある。はい。

プリペイド携帯復活するも....

地方選挙前から当局により止められていた、プリペイド携帯電話サービスが復活した(料金後払いポストペイド携帯は1/19〜23まで不通、その後復活)。

民間のメロ・モーバイルのプリペイドは、固定電話からの受信は出来るのだが、発信が未だ出来ない。テレコム携帯からメロ間の通話も出来ない。「通信回線が混雑しています」と、エラーメッセージが聞こえる。

まあ、ぼちぼち、2〜3日中には何とかなるでしょ。

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先日までのバタバタの日々、終わって2日経って疲れが出てきた。

二日酔いには迎え酒。緊張による疲労には肉体疲労。と、軽く自転車に乗ったりヨーガで心と体をほぐしたり。ふむふむ。なかなか心地よいぞ。ばたっ!と寝込むのではなくて、こういう余裕のヨシコさん的リハビリは素敵だ。

昨夜は夫婦でショッピングにも行ってみたが、地方選挙を通じたネパール政治の「希望の薄さ」を見て考え続けてきた心には、諦観ばかりで物欲が湧かない。まあ、これはこれで良い。

今週末までは無理をせず、来週明けくらいからまた、いろいろ考えたり行動したりしよう。金土と、楽しい計画も続くしね。はい。

偉大なる妻を持つ、前首相

ここ3週間ほど続いてきた、「ばたばたの日々」無事完了!非常に充実した日々であった。楽しかった。満足感と感謝の気持ちで一杯。

ありがとう。ありがとう。

DeuChanさて、お昼過ぎに上記が終わり、午後はゆっくりするつもりでいたら.....昨日釈放されたデウバ前首相とシン前公共事業相の記者会見があるという。

亭主と共に、カトマンズ市内から小一時間かかるデウバ邸に向かう。お二人、さすがに喜色満面。

デウバ氏は首相時代から、記者会見の受け答えが「ふざけている」御仁である。プレスの質問に対し、真剣に答えるべき場面でも下手な冗談しか云わない。もしくは、激怒してヒートアップする。

彼の発言なんて、意味ない。私は、ネパールの国内報道として携わっている訳じゃないから。しかし、何かひねりをきかせた視点を見つけたい。と探していたら。おお!見つけた!

Deu_Arju左の写真をクリックして、是非、拡大画像をご覧いただきたい。

庭に設えた会見席で発言を続けるデウバ氏の夫人、アラジュ・デウバ博士は、邸宅のベランダから夫、政党リーダー、メディアの集団を睥睨(へいげい)していた。最新式のカメラ付き携帯で、ばしゃばしゃ写真も撮影。

アラジュ夫人はラナ将軍家の出身であり、国王・王妃の縁戚である。また、社会学の博士号を持つ高学歴女性であり、開発コンサルタントとしても高名らしい。加えて、彼女の母君は王党派政党の大物で、閣僚経験者である。

ネパール極西部のド田舎出身の、タクリ民族(国王と同じ上位武士)のデウバ氏より数倍、威張りが効いている。

デウバ氏は古くは、マオ派との交渉責任者としてマオ派から手ひどい裏切り仕打ちを受けた。その後は、コングレス党内で群を抜いた王党派となったにもかかわらず、2度にわたって国王に更迭され、国王全権掌握に利用され、汚職容疑で投獄された。

裏切られ人生。

しかしこの、偉大なる夫人が彼の側にいる限り、めげないだろう。せめて家族からは、見捨てられないといいね......デウバくん。

それにしても、夫の晴れの舞台を、上から見下ろすなんて。ウーマンリブの申し子である私だって、そんな失礼なことはしないけど。

国王に楯突く最高裁

昨年の国王全権掌握後、国王により設置された「王立職権乱用委員会」の存在が、ネパール憲法に照らして「違憲」であるとの評決が、ネパール最高裁により下された。

また最高裁によれば、国家の非常事態に認められている国王の全権掌握の中で施行された決定について、国民が不服申し立てる権利についても認める決定を下した。

王立委員会により、汚職のため投獄されていたデウバ前首相とシン前公共事業相も釈放された。

司法の独立が明らかになったのであるが、現在の最高裁判事を任命したのは国王陛下。う〜む。この事態をどう考えればよいのだろう。じっくり考えたい。

ひと息ついて、情けなさ倍増

選挙が終わるまで、やはりそれなりの緊張の中にいた。バンダも重なり、仕事場に泊まり込みで家に帰れない日が数日続いた。常に仕事をしている、仕事のことを考えている、またはうつらうつらの睡眠......

しかしこれを、夜自宅に戻って朝出勤という体制で、バンダや政情不確定の中でやっていたら、ちょっと身体.....より前に、精神が擦り切れていた。思いっきり、自分のパワーを仕事に向けることを許していただけた事に、花丸印の感謝を捧げている。

さて昨夜、自宅に戻って、自分で炊いたごはんを食べて寝た。朝起きて、寝室の床に埃が溜まっていることに気づき、掃除して、洗濯もした。積もり重なった埃と洗濯物を片付けるのと同時に、自分の心の中に重なりあっていた緊張感と疲労も溶けて流れていった。

日常と云うものには、癒すパワーがあるんだね。

元気を取り戻し、出勤。イェ〜イ (*^ー゚)b

それにしても、今回の選挙はいったい何だったんだろう?この国に何をもたらしたんだろう?各派とも「成功」と自己正当化に余念がない。

一息ついて、ネパールに対する情けなさもまた、込み上げてくる。

一番可哀想なのは、市民

政府は云う。選挙投票は成功裏に終了した。国民の支持に感謝

反政府7政党は云う。選挙は大失敗。国民の支持に感謝

マオ派は発表した。選挙の失敗は国民の支持に因るものであり、明日からネパール全国バンダ(ゼネスト)はキャンセル(本来、2/11まで7日間のバンダを呼びかけていた)。

おい。何だよ、これ。ネパールの国民は勝手に各方面から感謝され、しかし誰からも顧みられず、可哀想。本当に可哀想。

ヒトヲバカニスルノハ、イイカゲンニシロ!

投票終了

ネパール時間午後5時。地方選挙投票終了。

今のところ、カトマンズ市内は平静の模様。

投票続いています

電話もネットも切られることなく、一般車両の走行が禁止されたカトマンズでは、粛々と投票が続いている。

毎朝8時と午後2時、カトマンズ首都圏ではFM90MHzで、日本大使館からの治安情報が放送されている。一日数回、警備担当の領事官の方が市内パトロールをした最新情報。有り難い。

あと3時間弱で、投票終了。

投票開始

朝8時から投票開始。現在ネパール時間8:26。携帯電話をはじめとする通信、普段通り繋がっています。

予告された不安

ネパールでは、2001年の王宮事件と云い、1年前の国王全権掌握と云い、突然予想不可能な突発事件が続いてきた。事前に予想出来ていたりもするが、まさか.....ね.....と云う事態が、予想を超える経緯で起こる。

明日の選挙。こんな状況で、本当に無事投票が行われるのか?通信が遮断されるのではないか?中長期的には、王制が転覆するのでは?

ものすごい不安である。

が、今回の特徴は2/8が投票日だと、数ヶ月前からアナウンスされてきたこと。「予告された」不安。普通、事前に予測出来れば回避も出来よう。しかし私たちは、夜が明けたら投票日を迎えてしまう。

無理をせず安全を確保しつつ、それでいて目をつぶらずに、耳をふさがずに。ここに踏み留まること。それくらいかな。出来ることは。

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カマル・タパ内務大臣は、明日の投票を妨害する行為に対して、治安部隊に発砲許可を与えたとの報道がある。一方選挙に反対する7政党は、平和的デモ行進や集会を強行するとの情報もある。

明日は外出を控える。もし外に出たとしても、投票所には近づかないことが肝要と思われる。市街地は昼間、車輌の走行も禁止される。

明日、投票日

いよいよ明日、市選挙投票日。立候補者も少なく、出馬者なしで選挙自体が行われない・一人しか出馬せず無選挙投票の場所も多い。

選挙が行われても、立候補者が「知らない人ばかり」だったり、投票所さえ「どこにあるか知らない」ケースが多い。選挙の体をなしているとは言い難い。言い訳・体面選挙である。

今回の出来事を、選挙ととらえると訳が分からなくなる。出来の悪い茶番劇か。評価を下すのは、明日を見てからだが......

一難去ってまた一難か?

忙しい.....と云ってしまうとそれでお終いだから、云いたくはないが忙しい。2/8の地方選挙投票日に向け、緩いようで緊張したカトマンズで、忙殺されている。

どうせなら、悩殺されたいのだけれど。

選挙が終われば、一段落つくか......はっ!2/13の人民戦争10周年を忘れていた。ああ。

カトマンズからは、BBCもCNNも連日レポート出ている。日本の新聞社の取材車輌も見かけたりして、メディアの注目も集まっている様子。2月中旬までは、ぼーっとできんな、こりゃ。

ネパール情勢?新聞テレビをご覧いただきたい。ここでは時々、カトマンズからの「タメイキ」をお伝えしたい所存。

見えない、見えてこない不安

サクサク記事をUP出来ず、申し訳なし。最近このサイトの訪問者数が「高値安定」状態であり、来たけど更新されてないじゃん.....なのが心苦しい。

まあ、その、生温かく見守っていただければ幸い。2月中旬頃からは、怒濤のごとく発信したいと思う。えっ、その頃は選挙も終わって状況落ち着くだろうって。はい。その通り。

さて、明日から7日間、マオ派が呼びかけた「全国バンダ(ゼネスト)」がはじまる。カトマンズ首都圏にマオ派活動家が潜入中との噂もある。ここ数ヶ月の状況変化の元、マオ派と「同意」を交わした表の勢力の協力もあり、以前とは違った活動環境にあるようだ。分かりにくい書き方だが、分かる人だけ分かって欲しい。

今日はカトマンズ市内中心部、王宮にも近い時計台周辺で、ヘビーな銃器をセットした装甲車付きの、車輌チェックが行われていた。自家用車は一旦停止をするだけだが、乗り合いバスやタクシーなど、盆地外部からのことの出入りを感じさせる乗り物と乗客に、国軍兵士の厳しい目が光っていた。

今回は選挙が目前であり、政府としても「外出禁止令」を気軽に出せない(選挙活動を妨害することになる建前論)縛りがある。だから、人のムーブメントは止められず、しかし治安上の不安は高まり、なかなか大変である。

こんな影響がモロに見えたのが、今日のタメル。外国人だけでなく、ネパール人もいない。休日という事を引いても、静か過ぎ。

目に見えない不安の、足音だけが聞こえる。

ぬらくらカトマンズ、だが

カトマンズの2月1日。国王全権掌握の1周年。クーデターの1周年。暗黒の記念日......いろんな呼び方がある。

朝は、国王のテレビ演説。自画自賛。内容のない、空虚な美辞麗句。カトマンズ市内では、午後、政党やジャーナリストによるデモがあった。しかし、1月21日のデモほどの規模も、熱気も感じられなかった。

どーしちゃったの?

一方盆地の外では、各地で大規模な、マオ派との衝突が連続している。緊張感漂うニュースが聞こえてくる。人が、死んでいる。

この落差に、考えがまとまらない。

 

声明は、特別の事項なし

本日の国王声明、ネパールの政体を変化させるような事項はありませんでした。1年間の総括と、2007年4月までに国政選挙もするという施政方針でした。

今日の、国王による全権掌握1周年。政党、学生、ジャーナリストの抗議デモが予定されています。こちらがどうなるか。生温かく見守りたいと思います。

1周年、国王声明

2/1ネパール時間の午前9時。全権掌握1周年を迎えて、国王の国民への声明が、国営メディアから放送される。

さて、何が出るか?

当方、相変わらず「生きていくための仕事」で忙殺されている。出来る限り、このブログでもネパール情勢を発信したい。が、出来ない時はお許し願いたい。今はネパール情勢より、いかに仕事を成功させるか。それでいっぱい一杯。

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