けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2006年05月

ちょっと、休養します

今日はゴカルナにて、政府とマオ派の和平交渉、会場の外で7時間近く待ちました。へとへと。

あ゛ーーーっ、4月以降、心の金属疲労。

明日から5日間ほど、完全休養します。世の中何があっても、ネットもニュースも見ない(見られない)環境に行きます。ご容赦下さい。

じゃぁ、ねっ!しばらく、消えます。

タメイキと元気

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写真は今日のリングロード。

この道路封鎖は、ネパール時間午後4時前に解除された。昨日、交通事故が原因で警察官に暴力をふるわれたドライバーが死亡したことに、抗議してとのこと。

はぁ〜っ、と、ため息が出た。

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リングロードの内部、パタンとカトマンズ中心部は平静であった。

今日の昼間、マナスル登山から下りてきた先輩とも会え、元気を分けていただいた。夜は夜で、同じ山から下りてきた別の友人と会う。

私も元気を出さなきゃ!だわ。週末は、ちょこっと、エベレストの麓に行けそうだしね。うふふふふ。

リングロード、封鎖

昨日の動きが拡大しつつある。

カトマンズ、パタンの郊外を結ぶ周回道路(リングロード)が、主要交差点を中心に封鎖中。路上に大型トラック、バスなどが並べられ、車両の通行が出来ない。

我が仕事場はこのリングロードに面しているのだが、遠くから奇声なども聞こえてくる。やれやれ.......局所的騒乱か?

今日は、これから所用でカトマンズ。はてさて、目的地につけるのか?

ネパール、嫌い

今日のカトマンズは、

1.医療ミスで患者死亡に抗議して、病院一帯で暴力的騒乱。

2.バス同士の交通事故のため、郊外周回道路一部封鎖。

と、不幸な出来事ではあるが、世の中に「あり得る」出来事が原因となり、当事者野次馬「ぐわーーっ」と盛り上がり、世間に迷惑をかける、かける。夕方、仕事場から自宅に帰るため、リングロードでバスを待っても全然来なかった。仕方なく、タクシーで帰っちゃったよぉ。

あ゛ーーっ、ヤダヤダ。国王専政が集結し(一応ね)、機動隊が大人しくなったらコレだもんね。話し合いで解決するっちゅー、能力が欠如しとるよ。一方、タライ方面ではヒンドゥー原理主義者も不必要に元気。

ブトワルというタライの都市でも、医療行為に端を発した病院に対する攻撃があった。同日、マオ派はブトワルで大集会をしているらしい。これらの騒乱の裏に、マオ派の影があるのか?テロリスト指定をはずれた今、マオ派活動家の国内移動はしごく簡単である。

やっと立ち上がった現政府の、統治能力にチャレンジするのはしばらくヤメにした方がいいんじゃない?漁夫の利を得るのは、きっとマオ派。それでいいのか?

まさに、ケェ ガルネ(どーすりゃいいの)!

カトマンズ暮らしに、嫌気がさすのはこんな時。ああ、ちょっと、逃げ出したい。えっ、そんな計画あるの?で、席が空いてるの。ふふ〜ん(ニヤリ)。しかしまあ、ネパールのことだから、糠喜びになるかもね。

それにしても、ネパールはまだまだ大変だぁ〜っ (-_-;)

宗教問題

今朝、ビールガンジ(カトマンズから南下した、インド国境の中核都市)から連絡があった。ヒンドゥー教徒の抗議デモが出て、路上でタイヤを焼き、バンダ(ゼネスト)決行中とのこと。

4月の騒乱時並みに、ヒートアップしているという。

ビールガンジから複数の情報源によれば、国会下院にて「ネパールは世俗国家とする(=ヒンドゥーは国教ではない)」と発言があった直後から、路上での抗議活動が続いてきたそうだ。今日は、大規模なデモが予定されているという。インド側のヒンドゥー原理主義団体も、ビールガンジに入っている模様。

ああ....宗教は、パンドラの箱。でもなぁ、これを開けたコイララ首相は、ヒンドゥー最高位カースト。ねじ切れてる。

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国王の権威の背景に、ヒンドゥー教がある。

従って、ネパールを世俗国家とし、政教分離を図ることは、民主化にとって必要不可欠なプロセスである。

「君がそう云えるのは、君自身がヒンドゥー教徒ではないからだ!」

とね、結構ヒステリックな声もある。身近からね。

私は、自分を含む外国人や、ダリットと呼ばれるネパールの被差別グループの入場を拒むパシュパティナート寺院を尊び、国王のご威光を振りかざす(ネパールの)ヒンドゥー教は受け入れがたい。単なる「権威」でしかないと思う。

しかし、カトマンズに無数にある「アジマ(地母神)」や、「カルナマエ(観音様)」「バイラブ」「ガネーシュ」寺院や祠に対しては、畏敬の念を抱く。私の大好きな「ネパール・マンダラ(聖地としてのカトマンズ盆地)」の、紀元前からの記憶だから。

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現在のところ、カトマンズは平穏である。

しかし、今後のネパール情勢を考えるとき、マオ派との和平交渉に加えて「ヒンドゥー原理主義者」の動きにも注目すべきである。

ネパール国内のヒンドゥー教徒には、自分たちの主張を平和的に表明する権利がある。しかし、インドからは来るな!と云いたい。ネパールのヒンドゥーたちが、インドの原理主義者たちの加勢を頼むのであれば、それはネパール国家の自殺行為に繋がる。

今こそ、ネパールにおけるヒンドゥーの真価が問われているのだ。

内閣拡大改造

昨日、11人の新任閣僚が発表された。現内閣の顔ぶれは以下の通り。

Girija Prasad Koirala - Prime Minister, Defence, Health & Population, Industries and Supplies (NC)
KP Sharma Oli - Deputy Prime Minister, Foreign Affairs (UML)
Mahanta Thakur - Agriculture and Cooperatives (NC)
Dr Ram Saran Mahat - Finance (NC)
Krishna Sitaula - Home (NC)
Gopal Man Shrestha - Physical Planning and works (NC-D)
Prabhu Narayan Chaudhari - Land Reform and Management (ULF)
Rajendra Pandey* - Local Development (UML)
Narendra Bikram Nemwang* - Law, Justice and Parliamentary Affairs (NC-D)
Pradip Gyanwali* - Culture, Tourism and Civil Aviation (UML)
Mangal Siddhi Manandhar* - Education and Sports (UML)
Chitra Lekha Yadav** - Water Resources (NC-D) 就任拒否

 【以下、Ministers of State(国務大臣)】
Gopal Rai* - Forest, Land Conservation (NC)
Urmila Aryal* - Women, Children and Social Welfare (UML)
Dilendra Prasad Badu* - Information and Communication (NC)
Man Bahadur BK* - Environment, Science and Technology (NC)
Dharmanath Saha* - General Administration (UML)
Ramesh Lekhak* - Labour and Transport Management (NC-D)

* 新任 / ** 新任だが就任拒否中

カッコ内は所属政党 NC コングレス党 / UML 統一共産党 / NC-D民主コングレス党 / ULF 左翼統一戦線

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注目は、水資源相に指名されながら「自分は大臣職に就くために政治家をやっているのではない」と、就任を拒否している、チトラレカ・ヤダブ下院副議長(民主コングレス党所属)である。彼女(女性なのだ)は、下院復活前から実質的な議長を務めていたが、7政党間の密約により、議長職を統一共産党に譲らざるを得なかった。

一部報道によれば、議長職を断念した「代わり」としての大臣ポストは、お受けできません!と固持しているとも云われる。

目の前の「ご馳走」を拒否できる政治家がいたことは、新鮮な驚きである。党内権力闘争と、閣僚ポストのため迷走を続ける民主コングレス党にあってヤダブ女史は、「掃き溜めに鶴」という印象を与えている。

政治だけじゃない!ネパール

今週は、登山隊下山週間である。

カトマンズに住んで、ニュースの仕事をしている幸せのひとつに、世界の有名な登山家・冒険家の皆さんと直接会える!って事がある。以前、「超人」ラインホルト・メスナーさんから「ハ〜イ、ミキ、元気か?」と、名前付きで声をかけていただいたときは、きゃ〜ぁ (〃▽〃) とミーハーにギアが入った。

さて昨日は、世界最高齢でエベレストに登頂された日本人、荒山孝郎さんと登山隊の皆さんにお会いできた。

「普通の人間が、継続して努力することの大切さ」

を、淡々とでもにこやかに聞かせて下さった荒山さん、素敵でした。また、隊長の近藤ケンケンさんはじめ、登山隊のみなさまクールで格好良かったです。日本人の「冒険」が、実にスマートに成熟していることを実感した次第。

くぅ〜っ、カッコイイぞ!!しびれたわ、イェイ。カトマンズから、実に、実に久しぶりに明るい話題を日本に発出できたことにも、大満足。

政治とマオ派だけがネパールではない。きっぱり。

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さて今週後半には、マナスルからも日本隊が下山する予定。楽しい再会が続きそうで、うれしいなぁ〜

寒い、カトマンズ

連日の雨降り、カトマンズ。

今朝はスカッ!と爽やかに晴れていたが、先ほどから雲が多くなり今にも「ぽつり」と来そう。水冷式で気温上がらず、大気中の湿度で、しっとり涼しい。というか、寒い。晴れたらガーッと気温急上昇なので、天候の変化についていくのが大変なのだ。

仕事場には薄手の長袖、ジャケットなど常備し、着たり脱いだり。ああ、さっきから寒気がして......首に巻いてる、パシュミナ。先日、衝動買いで水着を買ってしまった。スイムゴーグルと共にこれまた仕事場で「スタンバイ」中だが、いったい何時使えるの?って感じ。

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昨日は、尊敬する(山屋系の)みなさまと、タメルの「ファイヤー&アイス(F&I)」にてランチという幸せに恵まれた。それにしても、日曜日のF&Iは、ネパール在住系外国人で満員だった!不景気なタメルで、瞠目の繁盛ぶりだ。

ピザもパスタも、美味いんだなぁ〜これが。

毎年、ヒマラヤの8,000メートル峰にサミットしている某先輩は、「カトマンズに下りてくると人が多すぎて、人酔いしてしまうぅぅぅ」と、悲鳴を上げていた。同じ盆地内でも、やはりカトマンズ(市)はスピードが速い。近場でのんびりするなら、パタンがおすすめでっせ、先輩!

今週は、エベレスト(ネパール側/チベット側)やマナスルなど、登山隊の皆さんが続々下山し、カトマンズ集結。登山隊の御用達ホテルやレストランは重なるので、この時期、世界中の「カリスマ登山家」と、ばったり出会えるのもうれしい。

さあ、ヒマラヤという素晴らしい観光資源と、シェルパ山岳ガイドという得難いホスピタリティを誇る国、ネパール。この存在を日本に伝えるため、特に今週は忙しくなりそうだ。

マオ派交渉団、来たぁ

本日5/21夕方の国内線で、クリシュナバハドゥール・マハラ氏をリーダーとする「マオ派和平交渉団」が、ネパールガンジからカトマンズに到着した模様。詳細、今のところ不明。

明日夜が明けたら、ああ、仕事だぁ〜

今週は、続々登山隊の皆さんもカトマンズに下山予定であるし、尊敬する皆さんや懐かしい方々との再会も続いていて......

国王は、カードのひとつ

昨夜、国会傍聴とその後の業務を終えた後ネパールの某知識人と、今回の国会宣言において「国王が象徴として温存された意味」について話をした。

そこでの内容と、日本の憲法学者・谷川先生の評論弾よけとなった玉,玉虫色議会宣言)の論調に、興味深い共通点がある。

谷川先生の表現では、国王「弾よけ」論であり、昨夜のカトマンズで我々が出した結論は、国王は「カードのひとつ」論である。曰く、王制を廃止してしまうと復活させるのは難しい。政党は国王の権力と特権を剥奪した上で、交渉の「カード」のひとつとして存在を残したというもの。

誰との交渉のためか?そんなの明白。マオ派とだ。

政党は、政党対マオ派の「ガチンコ」既得権争いを回避したいようだ。マオ派幹部である「上位カーストの知識人」を体制内に取り込み(しかし、マオ派全体としてはそれを許さないだろう)、都市部の有産階級としての既得権を守り抜くだろう。その中で、国王というカードは、いろいろな側面で使える可能性がある。谷川先生は、「弾よけ」と表現されている。

持て余したら、捨てればよい。

このカード、噛みつくかもよ?しかし噛みつけば、かなりの確立で、破って捨てられる。だから政党側は、安全牌と判断したのだろう。

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カトマンズでは、えっ?と思うような階層から、マオ派の「政治主張」(武力闘争に対してではない)擁護論を聞くことも少なくない。王制完全廃止の共和制こそがネパールを救うのだ!と、理論的には納得しているが、感覚として違和感を禁じ得ない。

マオ派の政治理論擁護や完全共和制支持する方たちは、直接マオ派により、生活や財産の侵害を受けない人であったりもする(中には、自己犠牲を覚悟の上でマオ派へのシンパシーを表明する方もおり、尊敬できることを明記したい)。

一方、私自身を含むネパールの有産階級は、マオ派の元での財産や生命の危険を感じている。

だからついつい、革命的変革に対しては、腰が引けてしまう。

マオ派の政治的主張の中で、特に、女性の権利についての部分など、非常に優れているものがあり共感している。それでもなお、マオ派に対して警戒感を感じる。だから、私のこのブログは、決して「中立」ではないのだよ。

だからこそ、日本人憲法学者としての谷川先生の評論は、私にとって貴重だ。よりニュートラルな立場からの、グローバルな視点により、私自身の偏狭な思考に疑問を投げかけてくれるからだ。

最後のお勤め

まずは、昨日の国会で「宣言の趣旨」説明をする、コイララ首相の写真をご覧いただきたい。

健康状態、かなり悪そうである。短いスピーチさえも立って行えず、ふらふらとイスに倒れ込むように、着席した。

「私の健康状態が良くないため、国会宣言については議長に代読していただきたいと思います」

と発言し、その通りとなった。政治家が自分の健康状態について、悲観的発言をするのはネパールでも希なことである。よほど体調が悪いのだ。84歳という高齢に加え、重篤な呼吸器疾患が噂されている。

多分、コイララさんは今回が、政治家としての「最後のお勤め」だろう。

私は過去何度か、コイララさんとお話しする機会に恵まれた。そのたびに、「ご高齢のあなたが、ご苦労されている姿に胸が痛みます」と申し上げてきた。時に、嫌らしいほど権力(と、それに伴う利権)に執着するコイララ氏の姿勢に疑問を感じてのことである。それとは別に、祖母に大切に育ててもらった自分としては、お年寄りが泥水を飲んでいる、または泥水まき散らしている姿を見ていられなかったこともある。

「ネパールに真実の民主主義が実現したとき、私は晴れ晴れと引退します」

というのが、コイララ翁の答えであった。それじゃあ、生涯現役なの?と心の中で苦笑してきたが、どうやらそれが真実であるようだ。

コイララ氏は、政治家として生涯の総仕上げを行うため、気力を振り絞って首相職にあたっているように見える。ネパールを代表する政治家として、84歳にして遂に、毅然たる存在としての自己を確立しつつある。

国会宣言を考える

まずは速報。本日5/19、ネパールの政府機関は「昨日の国会宣言成立を祝賀するため」の休日となった。ネ政府内務省の発表。

今日は昼間、各地で「祝賀デモ」が計画されており、カトマンズ首都圏ではデモ渋滞が懸念される。今日のところは、笑って許しましょうね。

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さて、国会宣言の内容を考えてみよう。宣言から抜粋した趣旨は太字。

なお、今回の宣言と、1990年憲法に「齟齬(そご)」が発生する条項については、これに限って今宣言通りに改正される(90年憲法の該当条項の廃止)。

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以下は、国王や王族の特権や、軍事の統帥権を廃止する条項。国王はじめとする王族は、「象徴」としての地位を温存できたが、権力的には「丸腰」に剥かれた。

国家の最高権力は、内閣の元にある。ネパール王国政府の名称は、ネパール政府に変更する。

行政、軍、警察、行政組織は、国会下院が責務を持つ政府の権限の元に置く。

王立ネパール軍の名称は、ネパール軍に変更。

軍の動員は、首相をトップとする国防委員会がコントロールする。

軍参謀総長は、内閣が任命する。

軍大元帥(=国王が就任していた)のポストを廃止する。

王室枢密院(ステイト・カウンシル)を廃止する。

王権の継承については、国会下院が決定権を持つ。

 Pちゃん、青くなっているだろうな......

王室経費は、国会下院が決定する。国王の個人資産・収入に対して課税する。

国王の行為に対して、国会下院や法廷が諮問することが出来る。

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市民権の問題について解決を図る。

現在のネパール市民権は「父系」のみであり、ネパール市民を父に持って誕生しないと、ネパール国民として認められないでいる。

今後、外国人の父親と「ネパール人の母親」のもとに誕生した子供にも、ネパール国籍が認められる可能性が出てきた...とも、読める。

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国歌を変更する。

現在の国歌は、国王賛歌。さて、どんな新国歌が出てくるか?

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ネパールは「世俗国歌」となる。

ヒンドゥー教はもはや、「国教」ではない。世界で唯一の、ヒンドゥー国家が消滅した(インドは世俗国家)。

今後、ヒンドゥー文化を基盤として定められた「国家の祝日」が、その他の宗教にも公平なものに変更される可能性があると思う。国王が主宰してきた、国家的ヒンドゥー祭礼(ダサイン大祭のハヌマンドカ旧王宮での祭礼等)は、王室のプライベート祭礼になるか?

まずはもうすぐ行われる、パタンのラトマチェンドラ「ボト・ジャトラ」祭礼に国王臨席するか?どのような形式となるか?注目している。

NTB、スト解除

The Himalayan timesの報道によれば、Nepal Tourism Board (NTB) が入居する、ネパール観光サービスセンター建物を閉鎖して行われていたストライキは、本日、10日ぶりに解除された。

親国王派として知られる、NTBのダンギCEOに対する、事実確認調査が確約された結果と報道されている。

最低の政党

デウバ元首相の「国王支持疑惑」については、デウバ氏も政府も「そんな発言はなかった」と、打ち消しに躍起である。昨日、シトウラ内相は、

「ひとつの政党、ひとつのリーダーから運営している体制ではないのです。いろいろ難しくても、それは、想定の範囲内です」

という趣旨の発言をしていた。まあ、これが正直なところだろう。7政党のトップリーダーだけで行われる、首相官邸での協議(密談)では、外部に聞かせられない「えげつない」やり取りもある筈。

それを想像させるような、より低次元の混乱が、デウバ氏を党首とする「民主コングレス党」の中で起こっている。(汚職容疑で有名な)ガッチャダル議員が国会内で党を代表する立場と、彼の(ガッチャダル)派閥からの入閣を要求して、デウバ派と衝突している。

「デウバ氏の党首と、国会内での党代表の2つ独占は許さない」

との論議である。これはかつて、コングレス党が分裂前、デウバ氏がコイララ氏に対して

「党首と首相の2つの席を、コイララ氏が独占するのは許せない」

と主張し、デウバ氏が首相の座を奪い取った状況に似ている。

民主コングレス党議員よ、君たちは誰のおかげで議員に返り咲けたと思っているのか?国民をバカにしていると、吊されることが未だ理解できないのか。それほど、権力の蜜は甘いのだろうな......

民主コングレス党には、プラカーシュサラン・マハト博士(コイララコングレス党の幹部で現財務相、ラムシャラン・マハト博士の実弟)や、ミルゲンドラ・リジャール博士など、人柄の良い学識派の幹部もいる。しかしこの両博士は、国会の議席を持たない「党」幹部。そこが、民主コングレス党最大の弱点である。

内部に優秀な人材を抱えつつも、デウバ氏率いる政党は、ネパール憲政史上最低の政党となりつつある。マハト氏、リジャール氏を想うに、実に遺憾である。

嘘のつけないオトコ

デウバ氏の言動を巡り、カトマンズ市内で局所的混乱があった。

カトマンズからポカラやタライ方面に向かう国道の要所、市内カランキ地区ではデモ隊が交通を遮断している。地方に向かう、逆に地方から首都圏に入る車列が朝から現在に至るまで、ストップしたままである。この地区の商店も、シャッターを閉めたままであるらしい。

カトマンズ市とパタン市を繋ぐタパタリ橋の交差点付近では、政府や政府系公社の車合計4台が、焼き討ちにあった。民主政府になってからの治安部隊は、デモ隊にソフトに対処せざるを得ないこともあり、車は焼かれるがままであった様子。

交差点の交通を再開させるため、全焼した車をレッカー移動している現場を見た。いやはや、4月騒乱の記憶が蘇る。

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一方政府は、クリシュナ・シトウラ内相の記者会見を開いた。写真をクリック拡大して、内相の表情をご覧いただきたい。

2006.5.16内相曰く、「デウバ元首相のせいで、昨日の法案提出が出来なかった訳ではない。歴史的決定には、時間がかかって当然」

また、国王は軍籍を離れても国軍の統帥者であるべきとデウバ氏が主張したという報道に対して、事実に反すると内相は主張した。

しかし、シトウラ内相のおどおどした物腰と、何かに怯えたような表情は、「私、嘘ついてます」と、雄弁に語っていた。ばればれ。やはりデウバは、ごねたのね。

第一、7政党リーダーの一部が国内外のメディアに対して、民主化に逆行する(としか思えない)デウバ氏の言動について語り尽くした後である。どちらが嘘をついているのかは、子供でも分かるだろう。

政府に対する反感の火を消しておこうとする態度は、理解できる。それなら、もっとクールに嘘をついてほしいわ。国王夫妻の写真に見下ろされ、しどろもどろではねぇ......先が思いやられる。

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国王の権限を大きく制限する法案は、明後日木曜日午後、国会下院に提出される。今度は本当に、提出されるとシトウラ内相は明言した。まずは待つしかない。

カトマンズ在住・滞在中の皆さん。明後日午後は、不測の事態による交通の遮断や大渋滞に備えましょう。

憲政史上、最低の政治家

突然、「国王は軍籍を離れても、国軍のトップであり続けるべきだ」とゴネ出し、昨日の国会での「国王の権限大幅縮小議案」提出を不可能にした、シェルバハドゥール・デウバ元首相。

彼は過去3回首相になっているが、そのうち2回は国王の勅任。しかも2回、国王により更迭されている。国王の全権掌握に利用された、ネパール民主化逆行の「A級戦犯」である。

ここに来て、まだ国王に忠誠を尽くすのか?先日国会でデウバ氏は、「私は国王を、もはや陛下と呼ぶ気もない」とぶち上げていたが、この変説ぶりは何なのだ?昨日も述べたが、彼の嫁は王妃の妹分であり、王室と仲良し、高学歴な、貴族のお姫様である。

その嫁は昨日、国会議事堂のあるシンハダルバール正門で、「女性の政治的登用」を求めて、座り込みをしていた。

デウバ氏はもう、壊れているとしか表現できない。

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FMラジオ情報によれば、カトマンズ市内カランキ地区では、デウバ氏を非難するデモが出ている模様。

デウバ氏が党首を務める民主コングレス党では(コイララ氏のコングレス党とは別もの)、本日、誰が大臣になるか話し合いが続いている。大臣になる前に、暴徒に吊されないよう気をつけるべきだろう。

ここまで分かりやすくメッキが剥がれるとは。

先に組閣、重要課題後回し

今日、国会に提出される予定であった国王の権利制限や国軍の統帥権、政府の名称変更などについての案件は、後日に延期された。

7政党の間で、国会議員10名に付き1名の閣僚割り当てにより、水曜日までに内閣を拡大組閣する。重要案件の提出は、新内閣が承認した後で.....と、決定された模様。

国家の一大事よりも、大臣のポスト確保を優先ですかいな?

また一部の報道では、軍事に関わる国王の権利制限に抵抗している元首相がいるらしい。彼は、国王に翻弄された政治家である。しかし嫁は王妃の親戚かつ、王妃のトランプ仲間である(という噂)。

こういう人たちだから、国王に全権掌握されたってこと、ネパールの政治家たちは未だ理解していないようだ。

国王の権限制限へ

今日、ネパール時間の午後3時より開催される(予定だが、多分、数時間遅れて始まるだろう)国会において、国王の権限を大きく制限する議案が提出される。同日、議決される可能性もある。

現在、議案の内容が最終調整されている。国軍の統帥権を国王から、国会に委譲する。国王はじめ王族の収入にも課税する。皇太子の指名権を、国王ではなく国会に持たせる。ネパール政府名称を、ネパール王国政府からネパール政府に変える。王室経費は、国会により規定されるなど、現憲法を改正することにより、国王の持つ強権を法的に奪うものである。

その上で、憲法制定会議を経て、新憲法発布を目指すものである。このプロセスの中で、(武装解除した)マオ派をも含む政治体制を作り上げることも、最重要課題である。

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紙の上での統帥権が国王になくとも、国軍は国王支持で変わらないのではないか?マオ派が武装解除できるのか?というか、それ以前の和平交渉がどう動くのか。国王を廃した共和制には進む気のないコイララ首相体制への、各方面からの非難が起こる可能性。

などなど、まだまだ先行きはクリアーではない。

それでもなお、この議案が採決されれば、ネパールの民主化は大きく前進する。一度に「完璧な民主社会」が達成されずとも、「よりベターな体制」を積み上げていくことが、ネパールにおいては重要である。

ネパールに必要なのは、政治だけでなく、経済発展を伴う富の再分配だ。言い換えれば、恵まれない立場にいる人たちの経済的・社会的向上であり、同時に国全体が豊かさを獲得することである。経済的だけでなく、教育や保健分野、法秩序や社会正義の側面が重要である。

「よりベターな民度や活力を得た社会」が実現できれば、民主化も更に進んでいく。必要なら将来、もう一度二度、民主化動乱を重ねれば良い。一度に完璧を目指す必要はない。

と、云うのは簡単なんだよね.......

勝てば官軍だけど

本日、国王親政時代の閣僚5人が逮捕された。民主化運動を弾圧した容疑である。元ネパール最高裁判事をチーフとする、摘発委員会からの稟議により、現内閣が決定した。

この中には、武闘を知的な雰囲気で包んだハードライナーとして知られる、タパ前内相。パラス皇太子夫妻の外遊にいつも付き添い、愛知博の折には訪日もしたパンデ前外相も含まれている。パンデ外相は、(カトマンズで行われてきた)日ネ外交締結50周年関連の式典でも、チーフゲストとして扱われてきた。

奇しくも今日、ネパール側の「50周年祝賀委員会結成記念式典」が、カトマンズ市内マッラ・ホテルで挙行されていた。

今日の主賓は、統一共産党のK.P.オリ副首相兼外相であった。つい先日までは国王派の大臣がずらりと並び、ネパール人来賓の挨拶は「直接的国王礼賛」色が濃かった。しかし4月の動乱で、状況は変わった。そのことを、パンデ氏の逮捕で感じた。

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ところで、オリ外相は以前から、王室との繋がりが囁かれる共産政治家である。ネパールの共産党は歴史的に、王室支持に転向する知識人を排出してきた。

また今日、ネパール側祝賀委員会のB.G.シュレスタ会長スピーチには、日本の皇室とネパール王室の交流について触れられていた。まあ、これは、現国王の名を冠さない一般論なのであるから、気にする必要はないのかもしれない。

しかし、このシュレスタ氏は、ネパールのスポーツ界や芸能界の大物である。ひな壇の横(一段下)には、ネパールのスポーツ政治の顔役が陣取っていた。この国のスポーツ界は伝統的に、王室の強烈な支持派であることは忘れられない。

式典では、かつて1994〜95年の9ヶ月間、ネパール統一共産党が単独政権を敷いたと同時に任命され、その終焉と共に更迭された、当時の駐日ネパール大使の顔もあった。この大使が主張する「(ネパールで生誕した)ブッダはアジアの光だけでなく、世界の光である」という主張が、前述シュレスタ会長により紹介され、これを支持する旨の発言があった。非常に唐突に。

これって、外交関係と何の関係があるの?

共産党が出した外相の面前で、共産党が任命した元駐日大使への「よいしょ」だろうか?そうとしか、思えん。ブッダの何が光なのか説明もなし。日本政府の「政教分離」というのも、まだまだ理解されていないのかな。ネパールでは。

ああ、体制が変化したに見えるネパールでは、主張が玉虫なのを見せつけられることも少なくない。勝てば官軍である。しかも、「右」と「左」がクロスオーバーしつつ、メビウスの輪かクラインの壷と化しているのだから、訳が分からない。

右であれ左であれ、変説しない存在は美しい。

サウイウモノニ、ワタシハナリタイ。

観光業界よ、秋に備えよ

ネパール観光プロモーションの総本山、Nepal Tourism Board (NTB ネパール観光評議会) が揺れている。

4月の民主動乱の余波を受け、NTBのCEO(最高責任者)辞任を求める職員がNTBビルを施錠し、機能出来なくしてしまった。CEOのD氏が、国王派であった(と目されること)や、職員の雇用形態に対する不満がその原因である。

上記D氏は、「ネパールの観光不振は、とにかくメディアの報道が原因。マオ派は外国人は攻撃しないと云っているのだから、(ネパール人が死んでいようが)ネパールは安全な観光地」と、お題目を繰り返す、非常に付き合いにくい御仁ではある。私たち外国メディアに対しても、「ネパールよいしょ!国王よいしょ!!の提灯報道」しか認めない。と云う態度であり、まともな会話が成立しない。

個人的にはこれを機に、建設的に話が出来る、別のCEOに代わってくれれば......とも思う。

しかし、雇用形態の不満という内部の問題を掲げて、ネパール観光業界にとって大切な機関をロックアウトし続いている、NTBストを支持することは難しい。

ネパールの観光業界からも、現状のNTB職員ストを非難する声明が続いている。通常の業務は続ける中で、解決すべき問題を話し合うべきである。観光は「サービス業」であることを忘れてはならない。

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カトマンズの中心部にある、高級ホテルヤク&イェティの労使紛争も解決の目処が立たず、昨年12月からの操業停止が続いている。

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今年秋までには、明るい話題が出てきますように。

蛇足ではあるが、現在、通常の旅行やトレッキングには支障ない。私たち在留者も、静かな日常生活を送っている。

NTBのストがあっても、それは観光行政の一機関だけである。ホテルや旅行代理店、航空会社など、通常通り営業しているので全然ご心配なく。

2006.5.10左の写真は、仕事場のベランダから見た今日の曇り空。最近、毎日強いにわか雨が降る。空気がしっとりして、いい感じ。

クリックで拡大いただくと、紫の花満開のジャガランダ大木も見える。

マナスル登頂50周年

50年前の今日、5月9日、日本登山隊がネパールヒマラヤの高峰「マナスル」を初登頂した。この記念すべき日に、日本とネパールの山岳関係者がカトマンズに集まり、華やかな祝賀式典が開催される予定であった。

しかし、先日の政治的変化のため、式典は今年12月に延期された。

今日は、ネパール登山協会主催の小規模なパーティーがあっただけ。カトマンズ市内シャングリラ・ホテルの、薄暗くて狭い宴会場に60人ほど集まったのだが......ひな壇に座ったネパール人がみんな、何となく冴えない顔色であった。スピーチの声も、何だか力無い。日本とフランスの大使からの祝辞が、盛り上がりの欠けるパーティーを辛うじてお祝いに見えるものにしていた。

会場の上階が工事中らしく、天井から「ドンドン、とんとん」と工事の音が響いてくるのも侘びしかった。

これまで、同様の山岳関係式典には王族が臨席し、にぎにぎしく国王礼賛が行われてきてた。登山の式典なのに、外国人登山家やネパール人山岳ガイドを主役にせず、王族がスポットライトを浴びていた。そして、それを「是」としてきたネパールの、それなりの社会もある。このとき満面の笑顔だった方たちが今日は何だか元気なく、ひな壇にいた。

それにしても今日、主賓はネパール文化観光省の次官。来賓も、政府関連の人たちばかり。日本隊の初登頂を成功に導いたネパール人、故ギャルツェン・ノルブさんのご家族など、称えるべき人たちがいると思うのだが......ネパールは現場を評価しないなぁ。センスないなぁ。

いや.....(式典について実質的責任を持つ)ネパール登山協会は立派な団体なのだが、現在の権力構造の急変に、ショックで固まっているだけなのだろう。12月の式典は、過去の式典以上に素晴らしいものになるだろう。権力者を賛美するのではなく、命の危険を超えて大自然の中に身をゆだねる、勇気ある人たちを主人公にしてくれるだろう。

そう願っているし、信じている。

日ネ祝賀、軟着陸

ネパールにおける、日ネ国交樹立50周年(ネパール側)祝賀委員会であるが、新体制のネパール外務省と、ネパール人祝賀委員会の仕切りがついたようである。詳細はこちら。

まずは目出度い。

明日5/9は、ネパール登山協会により「マナスル登頂50周年の象徴的祝賀」が午前中挙行される。先ほど、連絡があった。正式な祝賀行事は、12月に延期。

祝祭日一覧

ヴィクラム暦2063年、祝祭日一覧正式版公開しました。

政府発行カレンダーを入手し、確認しました。王族関連の誕生日、今年はどのような祝賀になるのか分かりませんが、一応(カレンダー記載通りに)掲載しました。また、政治体制変化のため、直前になって祝日の休みがカットされたり追加されたりする可能性もあるでしょう。

最新の情報は、その都度ご確認下さいませ。

親王派へのパージ、始まった

ネパールの(7政党)政府は、ヴァイディア駐日ネパール大使を含む12人の大使を、本国に召還することを決定した。関連記事1関連記事2

国王親政中任命されたり、それ以前の人事であっても親国王派と(7政党政府により)目された大使たちである。

今後、政府が任命する様々な役職において、大規模な人事異動が起こるだろう。これまでの15ヶ月間、国王の直接政治を支持してきた人たち、国王から任命された役職の更迭が予想される。

これは、ネパール政府だけの問題ではない。特に今年は、日本とネパールの外交関係樹立50周年の年。マナスル登頂50周年でもある。本来、記念行事が連続する......筈。しかし、ネパール国内におけるネパール側祝賀委員会には、前政権の親王派要人もいる。これ、どうなるのだろう?

消息筋によれば、今週金曜日、ネパール側祝賀委員会によるプログラムがあり、主賓として、統一共産党のオリ副首相兼外相を呼ぶらしい。う〜ん、オリさんは来るのか?国王に近い筋の人間と、共和制を主張する共産政党の大臣が、同じひな壇に並ぶのか?信じられん。

ところで、ネパール国内のネパール人による祝賀委員会は、広報活動を何もしていない印象である。いったい誰が、どこで、何をしているのか?旧体制=国王を頂点とするピラミッドの中だけで完結し、国王礼賛、自画自賛するつもりだったのだろうか。今や、それは世間が許してくれないだろうに。

在ネパール日本大使館の旺盛で細やかな広報活動に対比して、ネパール側の対応は実に不可解である。

カトマンズでは、日本と関わりの深いネパール人の中に、官製の祝賀行事とは別に、独自の動きを見せようとする気配もある。

本来政治と無関係であるべき、記念すべき年なのに......

すっきりしない、最近

再開された国会下院であるが、新憲法制定に向けての議決後は今ひとつ、もたついている。国軍の統帥権を国王から取りあげる件、国王の権利を制限する懸案など、どうなってるの?

下院内第2勢力たる統一共産党は、党議として上記を確認した。しかし、コイララ首相率いるコングレス党は、どうも、動きが鈍い。既得権を握る旧体制派から、何らかの圧力を受けているのだろうか?それとも国王派の権力減少が、自分たち政治家の既得権制限にまで拡大するのを恐れているのか?

すっきりしない。

マオ派との和平交渉についての具体的動きも含め、今週中には何か見えてくるだろう。いや、見えるべきなのだ。

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4月以来、どういう訳だか食欲がない。

今日、たんすの整理をしつつふと思い立って、太って以来、着られなくなっていた夏物スーツに袖を通してみた。あっ!わっ!!着られるじゃん。おっ、スカートもはけるやん。わ〜い。

それにしても、何故痩せたのか?食欲出ないのか?まぁ、いいけど。でも、すっきりしないなぁ........

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昨夜の、つながるテレビ@ヒューマン

サイバラりえ蔵先生の帰省に密着。高知の野良ペンギン疑惑(?)に、びしっ!と白黒つけてくれた。しかも、カタヒコ兄ちゃん、淑子母ちゃんまでご出演。

それにしても、太平洋側の高知って、スゴイわ。同じ四国でも、(私の故郷)徳島とは全然違う。遠洋漁業のお土産で、皇帝ペンギンやらフンボルトペンギンって。もう。太いねぇ〜、ホント。

こちらは、すっきりしたぁ〜

スパイ大作戦!

うふ、ふふふ。観たもんね。ミッション・インポッシブル(MI3)!

日本では7月封切りらしいが、ネパールでは、な、な、なんと、アメリカと同じ5/5公開なのだ.....その前日の昨日5/4夜、カトマンズ市内JaiNepal映画館で行われたプレミアム・ショー。わーい。

この映画制作には、国際クーリエ DHL が参加している。

でもって、DHL Nepal から不肖わたくしにも、プレミアムへの招待をいただいた。ありがとう、DHL!

以前、007 DieAnotherDay も、カトマンズでは日本の半年前に観ることが出来た。このように時々、話題の映画が日本より早く観ることが出来るカトマンズ。ただし、日本語字幕はないけどね。

えっ、映画はどうだった?ご馳走感、満点。満腹映画だね。これ以上は、ふふふ。それは秘密だよ、イーサン君。

〔蛇足〕 スパイ大作戦とMI の関係については、ここ

読売新聞、頑張っているね

まずは今日付け、読売新聞国際ニュースをご覧いただきたい。

記事の冒頭、【カトマンズ】という記載がある。これは、記者がカトマンズから送った原稿であることを示している。ここが【ニューデリー】だったり【バンコク】な場合は、記者はネパールに来ず、海外の支局に居て記事を書いているということ。

読売新聞は、国王による下院再招集宣言の時も、4/26付けで第1面、6面、7面記事掲載という、ネパールのニュースとしては破格の扱いをしてくれていた。その後も、記者本人が少なくとも昨日までカトマンズに残って取材している。という証拠が、この記事である。ネパールに対し、手厚い取材をしてくれていることに感謝したい。

読売新聞、ありがとう。

また毎日新聞は、ネパールにネパール人の「社員」が居る。他社の場合、現地記者は「情報ソース」としての扱いなのに対し、毎日新聞は、ネパール人が署名記事を書いている。これまた、実にすごいことなのだ。

ということで、日本の新聞でネパールのニュースを見つけたら、是非この【記者の所在地】を確認して読むことをおすすめしたい。

これがネパール国外だった場合、ロイターやAP、AFPなどの外電ニュースを参考に、ネパールへの電話取材程度で書かれていることもある。外電は速報だが、内容がセンセーショナル過ぎることも多い(ロイター電は別)。ワイヤー外電というのは、本来、そういうメディアだからね。

新聞記事を読むにあたっては、必要なら「足し算」「引き算」して、自分で考える姿勢というのが大切なのではないだろうか。

政府側も停戦、市選挙無効

本日のネパール、閣議決定。

マオ派に対し、政府側も本日から無期限停戦。マオ派はこれに先立ち、3ヶ月の一方的停戦を宣言していた。

マオ派に対するテロリスト指定解除。マオ派リーダーの指名手配も解除。

今年2月に行われた地方選挙を、無効とする。

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え゛っ......地方選挙が無効?1月中旬から2月中旬まで、1ヶ月間に出した選挙関連ニュースを思い返している。いずれ、マオ派まで含む政治勢力参加による国政・地方選挙は必至だ。

フレディな通勤路

初夏のカトマンズ。紫色のジャガランダの花盛り。

ジャガランダは結構な大木であり、私の通勤路であるリングロードに並木になっている。とてもゴージャスでいて、尚かつ爽やかな風景である。これを見ている私の頭の中には、フレディ・マーキュリーの美声が鳴り響く。

いぇい!クィーン命!!

表面的な平静を取り戻した、カトマンズ首都圏。日常生活や、旅行には支障のない日々である。怒濤の4月に比べると、なに、これ?てな感じの、美しき日々が舞い戻ってきた。まあ、またそのうち、またひと揺れあるけどさ.....それがいつ頃でどう揺れるかは、今のところ頭の中のシミュレーションに過ぎない。

平和な時期に、平和を堪能しようではないか!

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4月は、毎日緊張していた。死傷者も出るデモや集会の現場で、360°目線を張り巡らせることが、日常になったりもした。外出禁止令の街を、許可証を取って疾走もした。

正直、疲れた。これは、2001年の王宮事件以来だな。

一昨日、1ヶ月ぶりにヨーガを再開したらその日の夜中、身体がバラバラになる戦慄で声を上げてしまった。昨日も午後から、自分でも不思議なくらい身体と心がコントロールできなくなった。「助けてぇ〜」と整体マッサージに飛び込み、頭のコリをほぐしてもらった。助かった。ありがとう、ラッチミさん。

今週いっぱいは、無理せずローギアで行こう。

しかし、常にアジアを世界を飛び回るニュースのプロ集団は強い!今回もまた、頼れる皆さんに守っていただいた中で、仕事をさせてもらった。それでも、疲労している私は弱すぎ。

次の「怒濤」までの間、充電しておかなくちゃ.....だわさ。

これで決着ではない、多分

本日は、7名の内閣が(とりあえず)誕生。

顔ぶれを見ると、何だか、共和制にはなりそうにない感じがする。まあ、そうだろう。首相たるコングレス党コイララ党首からして、立憲君主制派のようだし。インド政界と長くて深い付き合いのあるコイララ翁は、完全に国王を排除したら、インドとの政治バランスが崩れる可能性高いことを誰よりも知っているから。

今回の「ストリート市民パワー」が、これを許すか否か.....全て7政党の、今後の政治運営にかかっている。

バクタプールを地盤とする、労働者農民党(共産制党のひとつで、通称ネマキパ)は今回、入閣を見送った。ネパキパは下院議員1名の小政党であるが、非常に賢い。これはネマキパ市長の下で開始された、バクタプール市の世界遺産保護政策を見ても明らか。先日国会で、ネマキパの若手リーダーと交わした会話を想い出した。ネマキパは、誠実だ。

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それにしても、国王や国軍は、7政党の躓きを待っているだろう。先日の国王演説。続く国会での改憲議決で「事が済んだ」と思うのは、時期尚早。マオ派のことも、忘れてはならない。

ネパールでは、どんでん返しが普通に起こる。

いや、起こってほしいと云っているのではない。ただ、急転直下にも対応できるべく、準備しておくことが肝要なのだ。このあたり、ネパール生活でずいぶん痛い勉強をしてきたからなぁ......

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今回、真面目に仕事をしたご褒美に、亭主が自転車を買ってくれた。以前のものは会社スタッフ用に回し、今回、ちょっと奮発してくれた。結果。あれぇ。自転車も値段で、乗り心地がここまで違うのか?と実感。

新しい愛馬を、ニイハオ2号と命名。フレーム、中国製なもので。

マナスル50、祝賀延期

来週5月9日、日本登山隊がマナスルに初登頂した50周年である。

カトマンズとゴルカにおいて、日本からも多数のゲストを招いた祝賀式典が挙行される予定であった。しかし、先日までの民主動乱。式典は延期となった。ネパール登山協会に確認した情報である。

新しいマナスル祝賀式典日程は、今年12月11日〜13日。

12/11がInternational Mountain Dayであるので、この期日になったとのこと。式典内容詳細については、今後発表されるであろう(多分、間際になって)。今までの同様式典では、ネパール王室が主賓であった。さて、今度はどうなる?

カトマンズは、遠い

国会下院での、憲法制定会議選挙の議決から一晩明けた。

より民主的な新しい憲法を制定するため、その起草委員を選ぶための選挙を、ネパール全国で行う......と、今のところ理解している。具体的にどのような選挙となるかは、今後勉強していきたい。

また、現憲法は、国会議員2/3以上の賛成があれば、一部改正できる。今週中にも、国軍の統帥権を国王から国会に移すなど、国王の権限を大きく制限する(憲法)改正が、国会で審議・議決されるものと見られる。新憲法制定までの、応急措置である。

国王や(国王の)国軍が、妙な動きをしないことを祈りたい。

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ところで、昨夜の国会議決であるが、(辞任したラナバート議長に代わって仕切る)ヤダブ副議長(女性)が朗々たる美声で

「この議案に賛成の方は賛成と、反対の方は反対と仰ってください」

「では、賛成の方」

賛成〜(議員全員怒号のような大声で)

「では、反対の方」

し〜ん

「満場一致で、憲法制定会議議案は可決しました」

と、まるで小学生の学級会議の様子であった。

このあと、テーブルをどんどん叩いて賛成を表す議員たちの中で、王党派の政治家たちは憮然として固まっていた。貴族の末裔である某議員など、大声で「がはははは」と笑っていた。この笑いの背景は、考えると深い。身内として、子供のころから国王を知る議員であり、2001年の事件にも結果として関わり合ってしまった御仁である。妖怪、入ってた。

そんなネパール史の瞬間を、現場でこの目で見られたことに感謝。

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さて、メーデーであった今日のカトマンズ市。

街の中心部では、労働団体のデモが行われ車は大渋滞。先日来、カーフュー中のガラガラ道路を走り続けた感覚から比べ、めまいが死そうな車の数である。2週間以上にわたって止まった経済活動を取り戻すべく、車とバイク、そして人が、道に溢れ出ている。

私が暮らすパタン市は、カトマンズ市に隣接する古都である。カトマンズ市内の大渋滞を見るに、あ〜ぁ、都に出るのは大変じゃわい.....まったり、パタンで過ごそう。と、カトマンズでの用事を済ませ、パタンに逃げ帰ったのでR

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