けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2007年04月

最近のカトマンズ

今週火曜日のメーデー。カトマンズ中心部の野外公会堂では、マオ派労働組合による大集会が予定されている。プラチャンダ議長が、またまた、演説をするという。

今日、新学年を迎えた愚息を(全寮制の)学校に送る途中、カブレ郡のパナウティ市にて、マオ派の寄付部隊に遭遇した。メーデーに、地方からバスを繰り出す「動員」の資金を集めているのだろう。態度は丁寧だが、有無を云わせぬ雰囲気で、車のナンバー入りの領収書を発行する。揃いのプラちゃんTシャツを着ている。

火曜日はまた、カトマンズ市内、交通大渋滞だわ.....

マオ派は、臨時立法議会による、早急な共和制宣言を主張している。制憲議会選挙が延期された状況下では、まず共和制を宣言する。そして、秋に選挙を行うのだという。これが認められないなら、再度、街頭抗議行動もやむを得ないと、軽く世間を脅迫中。

一方、最大与党コングレスからは、現在の議会に共和制を宣言できる権限はないとの主張。インドの意向か?無理矢理共和制に移行した場合、国軍が窮鼠猫を噛んでしまう可能性を考慮してのことか。こうなれば、誰にとっても益はない。なのに国軍は、この期に及んでも、王室と裏で「こそこそ」やっている臭い。

国連は、ネパール支援ミッションUNMINが増殖中。事務所フロアも増えていて、車両が駐車場から溢れ出ているという。私の周りの英語が堪能仕事の出来るネパール人たちは、続々UNMINに一本釣りされている。結果、英語で仕事の出来る中堅ジャーナリストが、続々UNMIN勤務となっている。外国人国連職員のネパール赴任も増えていて、特にパタン地区では、外国人用賃貸物件が高騰している。国連景気。

落としどころの見えない状況下で、今後も国連の役割が増大こそすれ、予定通り1年で「はい、お終い」にはなりっこない。

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ところで、統一共産党から出ている某大臣。非常に不自然に、髪が大増殖。前髪がイヤらしいぞ!ニュースを見るたび、気になって仕方ない。そんなことが気になるくらいに、まあ、カトマンズは「凪いでいる」ってことだ。

何か、根本的に間違っているぞ!と云う気がするけど。

ギャンのテーマ

昨日は、1年前の民主化動乱2を記念した、ロクタントラ(民主主義)の日で祝日となった。

2月にもブラジャタントラ(民主主義)の日という、非常に紛らわしい祝日がある。こちらは、トリブバン国王王政復古によるラナ将軍家独裁が倒れたことを記念している。ロクタントラが、国王を必要としない民主主義であるのと比較して、プラジャタントラとは、国王の存在を前提とした民主体制である.....という、ネパール語の表現の違い。

さて昨日、午前は国軍閲兵場でコイララ首相臨席の式典。午後は首相主催の茶会もあった。招待状もいただいていたが、ええい、こんなの偽善的だ。興味ねえや!と、無視。

一方、最近特に胡散臭さを増す、知識人K.D.氏が仕切る「市民デモと大集会」も午後、カトマンズ旧王宮地区であった。ここにはマオ派プラチャンダ議長をはじめとする政治家、左系知識人などうち揃い、共和制実現の気勢を上げていた。

最近、共和制だ!がトレンド。K.D.氏はどんな体制にせよ、そういうトレンドに乗る。カメレオンのようで、全く信用できない。ボクって、イケてるよね....って、全身でアピールする姿がいただけない。パドマラトナ・トラダール氏のような、ブレのない立派な左翼知識人も集会に参加されていたことは、忘れてはならないのだが。

象徴王制の存続を願う人たちもいるのだが、この階層は、集会やデモ、選挙にも無関心な人が多い。普段、いつも特別扱いされた恵まれた生活を送っている御仁たちだから、列に並んだり、みんなと同じに立ちつくしたりすることを好まない。

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一方、特権を剥奪されたはずのギャネンドラ・シャハ夫妻は、シャハ家の守り神である(パタン郊外)ダクシン・カーリーのお寺で、年祭の儀礼(プジャ)を行った。この様子は、ここをクリックくだされたし。

特権はないはずだが、国軍にエスコートされ、一般市民立ち入り禁止にした境内で、5種類の動物生け贄を含むプジャ三昧。注目すべきは、国軍の儀仗兵が立ち、国王賛歌の旧国歌まで吹奏された。

国軍も王室も、宗教のお題目では全く変化無し。実に、危険。

いや、旧国歌は国歌としてではなく、「王様ギャンちゃんのテーマ」として吹奏されたのだろうか?プロレスみたいにね。そうだとしても、国軍の態度は大政翼賛的で、見るに堪えなかった。

そういえば、前述市民集会では「村から起ち上がれ!(ガウンバタ ウタ」という、共産党系の歌が熱唱されていた。これまた、左翼系インテリゲンチャのテーマ曲か?マオ派は、インターナショナルだしね。

愛国的国民には、「赤地に月と太陽(ラトラ チャンドラ スルヤ)」という1970年代に作曲された古い愛国歌が人気だし、ロック世代には1974ADの「ネパール人」という曲も愛唱されている。

去年の5月以降、ネパールには正式な国歌がない。そういう状況下では、それそれ、各勢力のテーマソングが愛唱されるのか?WWFのプロレス状態か。

そろそろ、場外乱闘?

ルピー高?

かつて(2001年7月)、1米ドル=78ネパール・ルピーまで達したものが、現在、公定レートで66ルピー台と、大幅なルピー高を記録中である。銀行の外貨両替やタメルなどの両替商のレートは、これよりずっとルピー高。

日本円で見ると、かつては、1ネパール・ルピーが約1.5円の時代があったが、今日のレートでは、約1.78円。ものすごいルピー高基調である。何故か?

ネパールでは1993年から、自国のルピーとインドルピーの為替レートが固定され続けている。1インド・ルピー=1.6ネパール・ルピー。

このインドルピーが、最近、高騰している。好調なインド経済の結果、インフレも起こしているらしい。その結果、これに引っ張られて、全然実力のないネパール・ルピーまで対ドル、円で強くなっているのだろう。

と、ワケの分からない為替の話でも書くかな?と云うくらい、最近、話題に乏しい。1年前のこの頃は、民主化動乱兇離ライマックスであったが.....今のカトマンズは、中央政界が、どんより停滞している。6月選挙が実質無理だから、ちょっと、のんびりしようかな?という気配。

GWが静かなら、日本関連の観光業は助かるだろう。

と、そう考えるしかない。

マオ派と王党派

政治の表舞台に出てきて、ついには政権にも参加した(してしまった)ネパール共産党毛沢東主義派=マオ派である。が、しかし、ゲリラ時代の「とにかく、やっちゃえ!」作法は抜けないようで......

最高指導者プラチャンダ議長が使っていたジープは、個人からカツアゲ、もとい、強制収容したもの。これが昨日、警察により摘発された。トップの乗る車くらい、買えよ.....もしくは、合法的に支持者から提供を受けよ。今のマオ派なら、出来ること。

また、国会でも閣議でも、すぐに審議ボイコットをするマオ派議員や閣僚たち。学級崩壊と、似ている気がする。マオ派政治家の中には、非常にフランクで気持ちの良い人もいるのだが。集団になると、なかなか、なんでこーなるの?

一方、マオ派と政府の間では、カントンメントに収容されているマオ派人民解放軍兵士を、約3万人から1万7千人にスリム化する合意に至ったらしい。結果、1万3千人の「むんむんしたマオ印」若者たちが放り出されるわけで。当然、現場でも中央でも補償の銭ゲバがまたあるだろう。マオ派は転んでも、掌におゼゼを握って起ち上がる訳で......

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一方、ギャネンドラ+パラス万歳!であった王制支持者にも、変化が感じられる昨今。

もう、あの父と息子は無理。孫なら万々歳。孫娘でもいい。いや、それでもダメなら、故スルティ王女の娘(ビレンドラ国王の外孫娘)でも許す。とにかく、シャハの血筋のセレモニアル王制が残れば文句は言わない。

と、そんな声も、ステレオサラウンド状態で聞こえてくる。

いやはや......まだまだ書きたいこともあるのだが、眼鏡の度数が合わなくなってきたのか、頭痛と吐き気までしてPCモニターが見ていられない。明日は眼科に行かなきゃね。

と、今日はこれまで。

一仕事、終わり

3月下旬から続いた一仕事が、無事終了。

自衛隊員のネパール支援ミッション(UNMIN)派遣に端を発した感のあるものであった。しかし結果的には、カトマンズの暮らし、村の暮らし。王党派、マオ派。愛国歌やカトマンズ盆地のお正月など、さまざまな切り口での発信に立ち会えた。

いやはや、UNMINに派遣された自衛隊員は、大変だ。軍人として以上に、人間としてマオ派兵士と関わり合いを保たなくてはならない。日々あの、共産理論武装をしたネパール人と、渡り合わなくてはならない。しかもカントンメントの運営主体はマオ派である。

UNMINは、マオ派と国軍の武器管理を、行儀良くモニターしている。主体はマオ派であり、国軍である。ネパール人性善説に基づくため、どちらかの勢力のネパール人が「やめた!」と切れたら、UNMINは為す術がない。

とまあ、いろいろあるけれど、今日のところは寝ます。

カトマンズは既に、寝苦しさを感じるほどの暑さだよ。

6月選挙、無理と判断

ネパール中央選挙管理委員会は本日、政府がアナウンスした6/20からの制憲議会選挙は「技術的に不可能」と発表した。

これを受け、与党8政党の協議も行われる予定。

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