けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2008年04月

選挙以外の仕事中

本日午後、制憲議会選挙の開票結果が正式に発表される。

この後、政党と選管の間の事務手続き(比例名簿と、得票率による当選者の確認作業)に2週間かかり、当選者が最終的に確定される。その後、3週間以内に、制憲議会が開会されなくてはならない。5月の後半だね。

と、政情も横目で睨みつつ、5/3放送のエコ大紀行に向け業務中。政治・社会の突発的な事態が起こらないことを、切に祈っている。

ここらで、宣伝

4月22日発売、ベースボール・マガジン社のランニング雑誌「クリール」6月号。読者のレース・リポートに、不肖私の、ポカラ・マラソン走ったよ!が掲載されます。

もし宜しければ、ご覧ください。

そして、連休中の5月3日。エコ大紀行〜ネパール編放送予定です。敢えてこの時期、ネパールのエコ・ツーリズムを取りあげる番組に恵まれたことは、望外の喜びです。いろいろあっても、ネパール。やっぱりいい国だ!というあたりを、頑張ってお伝えしたいと思います。はい。生中継部分の仕事に参加します。

もし宜しければ、是非ともご覧ください。

これから、ブログの更新間隔があく事があると思いますが、その時は「ああ、仕事してるんだな」と、笑ってご容赦くださいませ。

この番組が終わると、やはり、選挙後の「共和制移行」と「王さまの去就」ニュースでしょうか。しばらく、仕事が途切れそうにありません。

*-------*-------*-------**-------*-------*-------*

さて、1年以上も前からネパールでの(プロセスを含む)選挙監視を続けて、やり直し投票にも監視団を出して、多分、憲法制定会議までウォッチし続けるであろう米国の「カーター・センター」の方と、お話しした。

彼らは、頭が下がるほど、地方に展開している。カトマンズでは平静で、公正に見える投票が行われた今回の選挙である。が、地方では、なかなかにコアでディープなお話しがあったようだ。

まあ、そういう「選挙活動」も、選挙を通じての権力闘争としての政治である。今回の選挙結果は、各党の政治力・活動力優劣の表れである。ネパール的選挙で、いいじゃないか。闇雲に、西側の基準を当てはめる必要はない。

私の仕事分野では、取材した映像を、(他社より早く)衛星回線で送らないことには、取材した意味がなくなってしまう。こうなると、(地方展開できる小型の伝送システムを持った)複数のクルーがいない限り、地方展開は厳しくなる。衛星のポイントは、カトマンズにしかないから。

とは云え、きれい事じゃない話題は、今回(も)やはり、地方にあったんだな....と、しみじみ感じさせられた。

デリーより暑い、カトマンズ

選挙が終わって、ニューデリーに行ってきた。

2泊して、本日午後カトマンズに帰着。気温は高いが湿度の低いデリーより、気温的にはそうでもなくても、湿度のあるカトマンズの方が、暑く感じられる。いや、インドはエアコンが普及しているから、暑くなかったのか?でも丸1日は、ずーっと外にいたけれど、平気だったな。緑も多いしね。インドの大都会は。

ところで、ニューデリーでは、インドという国の懐の深さ。差別や経済格差はあるし、官憲の管理も厳しいけれど、市民の中にある正義感を感じた。小金もちのインド人たちの厚かましさとか、傍若無人ぶりとかいろいろあるけれど、インドという国には、国民の中から盛り上がってくる、誰にも曲げられない、骨太な骨格がある。

そしてまた、厳しい環境の中でもめげない。修羅場でも、仲間以外の人間をも優しく思いやる。熱意と理性ある人たちと、短い時間だったけれど、いっしょに時を過ごせた。

そしてまた自分が、自分が元々属していた文化から、ずいぶん遠いところに来ていることを感じて、孤独も味わった。

来週からは、元の立ち位置と今の立ち位置の間にはまりこみ、「もの」を作る作業に半月ほど、没頭する。

あれっ、比例区は違うの?

選挙区の方では、相変わらずマオ派が躍進。

新聞発表では、選挙区の枠240議席のうち、212議席が確定。このうち116議席をマオ派が占めており、確定議席の54%強である。

続いてコングレス党が33 統一共産党が30 マデシ人権フォーラムが21 タライマデシ民主党が6 労働者農民党が2 サドババナ党2 ジャナモルチャ党1 無所属1 

マオ派以外の残りの議席を、コングレス、統一共産党、マデシ系各政党(を合計して)が、均等に3分割している感がある。

*-------*-------*-------**-------*-------*-------*

一方、マオ派が強いと予測されていた比例区の方は、票が開き始めたばかりで何とも云えないものの、選挙区とは違った得票率を見せている。

マオ派が30.79% 統一共産党23.08% コングレス党22.43% マデシ人権フォーラム3.4% RPP党2.8% その他17.5%

元日本人で、ネパールに帰化した政治家ミヤハラ(宮原)さん率いるネパール国家開発党は、議席獲得できるかどうか、先行きを、希望を持って見守りたい。

とまあ、マオ派が第1党になりそうではあるが、単独過半数を占めることが出来るか如何は、今後の比例区の開票結果を見守りたい。

*-------*-------*-------**-------*-------*-------*

ひとつだけはっきりしているのは、新しい政治勢力マオ派に留まらず、既存政党も、新しい顔ぶれの議員が揃いそうだという事。党首や閣僚経験者という大物政治家の多くが選挙区で落選した。

比例区では、第二世代の若手が、上位にリストアップされている。

コングレス党では、コイララ首相派の議員より、デウバ元首相派の議員が台頭してくるだろう。デウバ氏自身は「迷走政治家」であるが、その下には、コイララ閥に属さない若手が何人もいる。

今回の選挙結果から、党を越えた、ネパール政界全体の、大規模な世代交代が、強制的に進むだろう。

政府も、王さまも、国軍も、人民解放軍も出来なかった改革を、国民が成し遂げる。そんな勢いである。

やはり、ネパール人は、すごい人たちだ。

開票、その後

ネパール民放のTV速報によると、ネパール時間8:35現在。

マオ派91 コングレス29 統一共産党23 マデシ人権フォーラム14 TMDP(Tarai Madesh Democratic Party)4 ネパール労働者農民党2 その他3

と、引き続き、マオ派が過半数を超える議席を獲得。開票、現在も継続中の途中結果である。

情報ソースにより当選者数に若干の違いあり、数字は目安。

*-------*-------*-------**-------*-------*-------*

ロウタハト1区で、無所属の候補者バワン・シン氏が当選した。このシン氏、ネパール国内の爆弾事件首謀者として指名手配されている、逃亡中の被疑者でもある。当選証書を受け取りに来る彼を逮捕すべく、警察も動いている。

シン氏の家族は報復を恐れ、家にもいられない状況とのこと。

うーむ。タライは、カトマンズと違う座標軸だ。

山車、横転

セト・マチェンドラナートの山車、横転。

カトマンズのセト(白)とパタンのラト(赤)マチェンドラナートの山車巡幸は、カトマンズ盆地の春〜初夏の風物詩である。セト・マチェンドラの山車は、高さ約20メートルと巨大であり、これが横転し、横にいたミニバスを直撃し、祭りの主席司祭を含む、少なくとも8人が負傷した。

この山車は、今にも倒れそうな危なっかしい作りであるが、まず倒れない。ごく希に、今回のような事態が起こる。これを吉凶と結びつける考えもあり、2001年の王宮事件の時も山車が倒れた.....と、既に、そういう話も出ているが。時節柄、不謹慎。

迷信と、気にしないでおこう。

* ネパール写真ニュースのサイト Nepal Photo Agency

カルマパ17世、米国訪問

チベット仏教界における、ダライラマ、パンチェンラマに次ぐ第三のアイコンと云えるカルマパ17世が、来月、はじめての外遊としてアメリカに行くことになったようである。ちべ者さんブログ記事

現在72歳になるダライラマ法王猊下は、テレビなどで見る限りとてもお元気で、ユーモアに満ちた、時に毅然としたお姿は変わらないように感じられる。が....

ダラムサラで、最近の猊下を何度も、近くから拝見する機会に恵まれた方から聞いた話では、ちょっと心配な様子が伝わってきた。ご高齢のためか、物忘れが、端から見ていても気付かれるようである。そのたび側近が(猊下が仰りたいことを推測して)、助け船を出しているようであるが、時には、ご自身も側近も「あれ、何だったっけ?」と、言葉に詰まることもあるらしい。

ニュースで放送されるお姿は、編集されているからね。

普通72歳にもなれば、現役を引退して普通であろう。しかし現在の国際情勢の中では、ご高齢の猊下に代わる存在は、世界に広がるチベット人にとって考えられないであろう。ノーベル平和賞受賞者たるダライラマ法王がいるからこそ、西欧先進諸国への、チベットのアクセスが確固たるものになる。その重責は、ご高齢の猊下の肩にずっしり。責任が軽くなることは、当面考えられない。

そんな状況の中、現在22歳の若者カルマパ17世が、どんな形で、世界にお披露目されるのか?注目である。

元々、ダライラマとカルマパというトゥルク(活仏)は、チベット仏教のゲルク派とカギュー(黒帽)派という宗派の違いがある。困難においては、チベット仏教は、宗派を越えた連帯を見せるのであろう。

開票、進む

ネパール時間9:45現在、76の選挙区で当選者が確定した。これは240ある選挙区の三分の一弱である。この中で、ネパール共産党毛沢東主義派(マオ派)が42議席を占め、現状、過半数を大きく越える議席を獲得した。

すべての選挙区の開票が完了した後、今度は、335議席の比例区の開票が始まる。最終的に、26議席の非選挙枠(政府推薦議員)を含め、601議席の制憲議会が(早くて多分6月に)招集される。

*-------*-------*-------**-------*-------*-------*

この時点で結果をどうこう云うのは早急であるが、いくつかの傾向が見えていることは確かである。

ひとつは、旧態依然とした政治家。権力を握ってきた特定の家系に、有権者が強烈なしっぺ返しをしたということ。

コングレス、統一共産党の有力政治家が、選挙区で落選を続けている。統一共産党ネパール書記長は、首都カトマンズで落選(複数立候補のロウタハト郡では、僅差の首位で開票中)。党首から辞任することを発表した。プラディプ・ネパール現文部相も、カトマンズ1区で落選。オリ前外相の開票結果も、パッとしない。

コングレス党でネパール政界に王朝を築いてきた、コイララ家の候補が軒並み落選した。悪評高い娘のスジャータ。影の薄い、甥のスシルやシェーカル。親戚のマヘシュ・アチャルヤ元蔵相も。コイララ首相は、比例区1位立候補で(個人的には)安泰であるが、このまま党が惨敗すれば求心力は急降下する。王朝の後継者を娘のスジャータに委譲しようとしていたフシがあるが、これまた頓挫。

コイララ家の中で数少ないクリーン・イメージの(言い換えれば、政治経験の短い)ドクター・ササンカ・コイララは、ナワルパラシ1区トップで開票が進んでいる。ササンカは、ネパールのカリスマ政治家・故BPコイララ(コイララ首相の兄)の末息子で、元は医師というインテリ。しかもハンサムで、父譲りのカリスマに化ける可能性がある。コイララ家唯一の、「希望の星」と云える。

有権者も、個人を見て投票していると云えよう。

*-------*-------*-------**-------*-------*-------*

マオ派は、プラチャンダ総書記が早々に、首都圏からの当選を決めた。中央執行委員からの立候補者は、ほぼ全員当選しそうな勢いで、面目を保った。

このままの勢いなら、マオ派から首相が出る。主要閣僚も出る。新憲法制定も、マオ派主導となる。選挙結果を否定することも出来ず、武装勢力に戻ることも出来なくなる。

ネパール国民からの支持でもあり、平和を求める国民の声と思う。大きな支持は、もし、国民の立場に立った政治を実行できない場合、深刻な落胆に直結するだろう。マオ派には、政治勢力としてのマナーに立脚した行動が、今後強く求められると思う。

同様に、マオ派以外の既存政党は、リーダーの世代交代が急速に進むであろう。そうでないと、生き残ることは出来ない。

ところで、私の知る王党派活動家たちは、マオ派の急伸を喜んでいる節がある。何故なのか?裏があるのか?単なる負け惜しみなのか?

結果の全体像が見えるまで、先は長い。

マオ派、急伸

昨日の選挙は、全体とすれば大きな混乱なく終了した。現在、まずは小選挙区の開票が行われている。

マオ派が、予想以上に伸びている。というか、統一共産党が、番狂わせな感じで票が伸びない。コングレスは手堅い。議席の過半数を占める比例区の開票が、すべての小選挙区の開票が終わった後になるのだが......

マオバディとしては、結果に文句の付けられない選挙結果になりそうである。

統一共産党の凋落の原因は、地元出身の候補者ではなく、外からの落下傘降下の候補者を多く擁立した事への、有権者の反発と見られる。もしくは、マオ派と票を食い合った。ネパール書記長も、カトマンズからは落選しそうである(地元と2ヶ所から立候補しているため、救済されそうであるが)。

とにかく、全国で40投票所の再投票はあるにしても、投票はとりあえず終わった。

コミュニスト小ネタ

マオ派本拠地だけでなく、カトマンズ首都圏10区からも立候補している、マオ派トップリーダーのプラチャンダ氏である。先日、彼の選挙キャンペーン。戸別訪問と街角集会を見た。

選挙だ、プラちゃん

 

 

 

 

 

 

印象としては、「慣れないことをしている」というもの。支持者と警護を引き連れ、キルティプール市チョーバル地区の路地を、お練りする。有権者たちに積極的に声をかけるでもなく、向こうから歓迎の意を表されるのを待っている。

支持者は、小さな花束や花輪を候補者に捧げ、赤い粉を額に付けて(ティカ)、歓迎を表す。

興味深かったのは、途中、小さな寺院の前を通りかかったとき。地元の支持者と思われる人物が「さあ、どうぞ」と囁いた。見ると、寺院の中には僧侶が、祝福を与えるべく待っている。しかし、プラちゃん。宗教を捨てた共産主義者である。

「どうせよ云いたいのかな?」

合意できないことを小声で伝えて、神に手も合わせず立ち去った。

人間からの祝福のティカは受けても、神の恩寵はもらわない。

*-------*-------*-------**-------*-------*-------*

街角集会は、正直、参加者が少なかった。

キルティプールの住民は、選挙で、どんな裁定を下すのか?結果が注目される。

選挙で長期休暇!?

4/10の選挙のため、ネパール政府は4/7〜11まで5日間を休日にすることを、この時期になって、突然決定した。

しかも、4/5は土曜で休日(ネパールは土曜が公休日)で、多分4/6は平日だがほとんど仕事にならず、4/7〜10まで休日で、4/12は土曜日で休み。13はビクラム暦新年の祝日で、14はラム・ナワミの祝日。

結局、9〜10日間の、長期休暇が、突然、浮上した。

民間企業はここまで悠長に休めないだろうが、役所は閉まる。教育機関も既に、長期休業になっている。

やれやれ、である。

選挙の準備

明日から、選挙に向けた勤務態勢となる。その次の仕事もあって、5月上旬いっぱい、走り続けることになる。

その前に片付けておくべき、懸案完了。

ひとつ。歯の治療。

阪大で歯学博士号を取得した、口腔外科の先生が近所にいたりするんだな。ネパール人の先生だけど、日本語でOK。すごく上手。

ふたつ。愛犬ランちゃんの避妊手術。

特に、ランの避妊については雌であるため、大きな開腹手術になるので躊躇していた。しかしもうそろそろ、2回目のヒートが来る。我々が留守中、書生君だけでは管理が出来ないだろう。ということで困っていたら、英国の最新式。わずか2センチほどの開腹で手術が出来る獣医さんがいた。カトマンズでも、2ヶ所だけらしい。

昨日朝、可哀想だが手術を受けてもらう。さすがに夕方までぐったりしていたが、夜には食欲も出ていた。普段は「外犬」なのだが、昨夜は家の中に入れて、私が(寝室の外で)添い寝した。

夜中ふと目覚めたら、ランが私の肘に顔を乗せて寝ていた。許せ、ラン。我が家で一生、互いに共存するためじゃ。痛かったろうが、許せよ。一生、可愛がるから。

今朝は、かなり元気を取り戻していた、ラン。

さあ、がんばるぞ。仕事。

この程度だってこと

選挙である。で、仕事をするための書類を諸々、ネパール政府に提出。で....

ネパールにおいて、外国人ジャーナリストを管轄する部署の申請用紙。突っ込みどころ満載。例えば、

1.未だに、ネパール王国と記載

2.申請者の肩書きは Mr. のみ。

笑っちゃう。未だネパール王国で、メディアの仕事は男だけがするもんだって云いたいわけね。ネパール政府なんて、所詮こんなもの。

プロフィール
カトマンズの天気
Click for カトマンズ, ネパール Forecast
記事検索
  • ライブドアブログ