けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2009年04月

国軍的解決に向かうか?3

噂を信じちゃいけないよ......なんだけど。

あり得る話が伝わってきた。今回の政府と国軍の緊張に、国軍内部からの解決策が取られるのではないか?ということ。

まず、世間から「国軍クーデター」を起こすのでは?と云う目で見られてしまったカトワル参謀総長(定年退職まであと3ヶ月程度)と、「マオ派といい仲なんじゃない?」と風評の立ったカドカ中将(来月定年退職)は二人揃って、自発的に長期休暇を取る。

そして、風評被害に晒されていない第三の男、グルン中将を「暫定参謀総長」に、国軍内部で任免してしまう。

色眼鏡で見られたトップ二人は、更迭されるのでなく、自発的に早期退職するのでもなく、休暇という、軍歴に傷のつかない形で実質的に表舞台から去るわけだ。同時に、政府の国軍トップ人事介入を回避する作戦。

もしこれが実行され、マオ派による参謀総長更迭論が腰砕けになるとすれば、なかなか、高等な戦術である。

今回の出来事で見えてきたのは、ネパールにおける軍の文民統制は非常に不完全であるという事実だ。国軍というのは、国家権力を持ってしても、思い通りにならないタブーという印象を与えるため、国軍も必死になっているのだろう。

はてさて、どうなる?

明日は、マオ派政府が力こぶむんむんのメーデーで休日。

国軍三兄弟3

否定しても否定しても、根強く流れる国軍クーデターの噂。

これを当事者が直接否定すべく、昨夜、ネパールのテレビニュースにネパール軍カトワル参謀総長(大将)、カドカ中将、グルン中将のトップ3が横並びで登場し、

「ボクたち、仲良しです。クーデターなんてやりません!」

と、自ら発言して見せた。写真付きの記事

だんご三兄弟......って、古いね、例えが。


一方、最大野党たるコングレス党は、党の方針として現状、連立政権入りを否定している。参謀総長の更迭も、政府の軍に対する政治介入であると反対している。

そんな中火曜日、コイララ党首(前首相)の一人娘であるスジャータ(党、外務部長)女史が秘密裏にダハール首相はじめマオ派リーダーと会談を持った。ここで、党是に反した連立政権参加や、軍の処遇問題が話し合われたという。

これに、党内から大反発の声があがっている。娘がかわいいコイララ党首も、党による諮問を許可したという。

とかく醜聞の絶えないスジャータ女史であり、彼女がコングレス党内でこのまま、実績もないのに大きな顔をする事態が続けば......党内の問題だけでなく、ネパールの国益を害すると思う。

似たような話は、ネパール以外にもあるけれど。

噂大国、ネパール2

政府と国軍のせめぎ合いは、まだ決着出ない。

昨日は、政府が退役延長を認めなかった准将8人が最高裁に提訴した裁判の判決が出るという風評があったが、持ち越された。

世間では5月1日のメーデーに合わせて、政府マオ派が象徴的事件を起こすのではないか?という噂。また、国軍によるクーデターの噂も、昨日は朝から晩まで流れ続けていて、疲れてしまった。

まさか?と思いつつ、過去の事件のトラウマ痛む。

マオ派と国軍、対決進む2

諸政党が躊躇したり反対を表明するわ、インドも「やるな」と外圧をかけている中、最大与党たるマオ派は、マオ派単独になっても、国軍参謀総長を更迭すべしと、党としての方針を固めたと伝えらる。同時に、他政党の協力を取り付けるべく、最後まで努力もするとか。

ダハール首相は5/2から予定されていた中国の公式訪問を延期すると決定。駐ネ中国大使を通じ、中国政府にも通告した。

中国共産党に対して特別な情熱を持っているように見えるダハール首相だが、自国を留守にしている場合ではない!と判断したようだ。

マオ派リーダーの中からは、国軍によるクーデターの可能性は想定内との発言もあったりして。なかなか、刺激的だ。


連立与党たる統一共産党は、この問題に対する党としての決定を下すべく話し合いを続けている。党内で意見が割れている模様。


今回の問題は、軍の文民統制という原則論。軍と人民解放軍統合への駆け引き。解放軍からマオ派政党リーダーへの突き上げ。と、マオ派にとっても後に引けない事態のようである。

それは国軍にとっても同じこと。

引き続き、注意して、注目。

うれしいような、迷惑な話1

エベレスト頂上、ネパール・テレコム携帯電話の圏内に(ロイター)

ネパール国内でも、全く同じニュースが流れている。

2年前、エベレスト街道最大の街ナムチェ近郊にテレコム携帯のタワーが建ち、サービスエリア圏内となった。エベレスト・マラソン参加のためナムチェにいた私は、腰が抜けるほど驚いた。半信半疑で電話をかけてみたら、通じた。

もっとも、レースを終えて戻ってきたら、タワーの故障で通じなかった。まぁ、そういうもんだよね......と、ロッジにある無線システムの固定電話を使って、無事の連絡を亭主に入れた。

現在、エベレスト登頂に向かっている友人から、カトマンズで、テレコム携帯のサービスエリアがナムチェだけでなく、徐々に奥地にも広がっているらしいとの情報をもらった。報道によれば、雨期が活発化する6月中旬までに通信システムを構築するらしいが、春のエベレスト登山は5月末まで。

「ハロー、地球のてっぺんからだよ」

を出来るのは、今年秋のシーズンになるだろうか。

むやみに使用者を増やし、通信トラフィックにインフラ追いつかず、首都カトマンズでも「つながらない」「聞こえない」「途中で切れる」テレコムの携帯電話。向かうべき方向が、間違っている気がする。

そもそも、我々外国人は、世俗から遮断されて大自然を味わうためにヒマラヤに向かう。それなのに、携帯が鳴って、仕事や家庭のしがらみが追っかけてくるのは迷惑なことでしかない。

地元の人にとっては、歓迎すべきインフラ整備だろうが。


今年6/18には、エベレスト街道の山岳レースで走っている筈の私。なかなか人と出会えない、孤独に走る区間が多いため、万が一の場合の通信として、カトマンズで使っているテレコム携帯が使えるのは心強い。

同時に、息をゼイゼイ、ヨダレを垂らして走っている時に仕事の電話などかかってくれば、迷惑千万。

携帯電話の充電をどうするのか?って問題もある。まあ、無理すれば何とかなるのだが。体力の限界に挑戦する日々なので、通信にまで気が回らない、回したくない。

亭主と連絡をする以外は、スイッチを切ろう。

クルミの殻は盤石か?2

国軍内部の「参謀総長派」「マオ容認派」共々に、クーデター計画があったとの報道を、国軍は正式に否定した。そりゃそうだ。もしこれが事実であったとしても否定するのは当然。

文民統制の元、民主主義の枠内にある国軍であらねばならぬから。奈落の闇を、認めるわけにはいかない。

一方のカンティプール紙は、今日も「とりあえず起こらなかったクーデター」の詳細を伝えている。

国軍内部にも引退と、栄転の順番がある。現参謀総長より早く、マオ容認派と云われる参謀副総長(No.2)が引退する(年齢の関係)。順当に行けば、現在No.3の地位にいる国軍幹部が、次期参謀総長となる訳だ。

しかしマオ派政府が参謀総長を更迭した場合、No.2が後任となり、トップ人事の特例として、退職年齢後も国軍トップを務めることが出来る。このほかの軍幹部に対して、その場合の軍内部要職就任の約束手形を切っていたとか。人民解放軍の全面的(国軍への)受け入れや、解放軍トップの厚遇についても青写真が出来上がっていたと伝えられた。

現参謀総長派幹部たちはこれに危機感を持ち、報道によれば

「閣下が手を下す意志がないのであれば、睡眠薬を飲んで寝ていてください。我々が全てやり遂げます」

とまで言い切った幹部もいたとか。これって、1990年の民主化を受け入れようとするビレンドラ国王に対し、ディペンドラ皇太子が投げかけたと云われる

「手を汚す仕事は全て私(皇太子)がやります。陛下はただひとこと、私に命令を下してください」

ってセリフを彷彿とさせる。

カトワル参謀総長自身は、マオ派と政治論理的に一線を画している、国家元首たるヤダブ大統領を担ぎ出し、バングラデシュ型の、憲法枠内での軍事政権を考えていたそうだ。

ネパール政治に大きな影響を持つインド政府は、現参謀総長の更迭に、強硬な反対意見を持っている様子だ。どちらの側が強硬策に出たとしても、ネパール内戦の危険性がある。現在総選挙まっただ中のインドにとって、これはどうしても避けたい事態であろう。

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以上が真実かどうか、判定を下すことは難しい。100%真実ではないだろうし、100%でっち上げとも思えない。


確かなことは、マオ派以外のネパール政治勢力やインドが、国軍の体制維持を強く支持したと云う事。まだ決着はついていないものの、ネパール国家の中で、タブーという硬い殻に守られた「くるみ」のような国軍は守られたと見える。

同時に、その殻に今回、大きな衝撃が加えられたことも事実であろう。目に見えないが、ミクロの世界の「ひび」が、殻の中に走った。衝撃を繰り返し与えることで、最初はビクともしなかった硬い殻が割れることは、クルミ割りをやったことのある方なら実感してくれると思う。

国軍と人民解放軍の統合という課題は、旧体制派もマオ派にとっても、自派の存続をかけた問題である。国内が再度武力衝突に揺り戻される危険性の、火種でもある。

いやはや、じりじりする。

KFC、来る3

以前から噂のあったケンタッキー・フライドチキン(KFC)と、ピザ・ハットのネパール1号店が、今年9月に開店するらしい。場所は王宮通りのアンナプルナ商業ビル。ネパールにおけるペプシコーラの代理店系列だという。

電気も水も厳しく、インドからの供給も陸路が遮断されることあるカトマンズで、両外資系ジャイアンツが、フランチャイズのレベルをいかに維持していくのか?そっちの方に興味を覚える。

それにしても、MacDonald'sは来ないのねぇ。

タブーの闇の深さ2

軍隊というのは、極度の職能集団である。

これが発揮されるのは戦闘の場面だけでなく、例えば甚大な災害の救助や医療サービス、土木工事でも、軍内部のマンパワーとロジスティックだけで業務を遂行出来てしまう。

しかもネパール国軍は、ネパール国内や海外(国連平和維持軍)での実践で、鍛え抜かれた実戦部隊。

この扱いにくい集団は、過去のどんな政府からも超越した存在であったように見える。ネパールにおいて、軍の文民統制は「なかった」のではないだろうか。王室と深い繋がりを持つカトワル参謀総長(ラトナ元皇太后の養子)を、共和制導入後も更迭できずにここまで来ていることが、その証拠のひとつといえる。

マオ派政府が参謀総長を更迭しようとする今回の騒動は、ネパールに文民統制を取り入れようとする大きな試みといえる。しかしこれに対し他の政党や、インドを中心とする近隣国が反対しているのは、人民解放軍というもうひとつ別の軍隊を持つマオ派が、民主主義に立脚した勢力か否か?疑念を抱いているからであろう。

政党としてのマオ派は、労働争議の手法で、ネパール国内のホテルやカジノという金のなる木の支配に成功した。

その後、これまた膨大なお布施が集まるパシュパティ寺院の主席僧侶の任命を通じ、ネパール・ヒンズー教の総本山をマオ派の支配下に置くことを試みたが、国内外からの反発で挫折している。今回の国軍騒動も、その流れの中にあるような気がする。

確かに、パシュパティ寺院へのお布施の処理は「どんぶり勘定」で、宗教の鎧を着た不正の温床は、長年の問題である。国軍の人権問題や民主化には、深刻な問題がある。解決されるべき問題である。

だからこそ、旧態依然とした組織を改革するための、背骨となるべき新憲法制定が急務なのだ。しかし、憲法案の可決には議会の三分の二の賛成が必要。全ての主要政党が挙国一致体制を執らない限り不可能だ。

しかし、最大野党たるコングレス党が連立政権への参加を拒んでいるため、その実現は極度に困難である。

マオ派現政府が新憲法制定を待たず、政治的に国軍を改革しようとしたのが今回の騒動ではないだろうか。


さて、今朝のカンティプール紙には、国軍内部の「カトワル派」「マオ容認派」双方にクーデターの準備があったことが報道されている。この真偽については藪の中であるが、マオ派が参謀総長の即刻更迭を躊躇したこと。インド政府の動きなどの状況証拠から見て、あり得るシナリオでもある。

我々業界筋に流れていた噂とも、一致する。

いずれの勢力のクーデターであっても、起こっていたとしたら、人民解放軍まで巻き込む、内戦の危険性高いものであった。


しかし、ホンマかいな?

白黒つけにくい、政府と国軍2

国軍のカトワル参謀総長が提出した釈明文書の取り扱いを巡り、本日、ネパール政府閣議で協議された。結論としては各閣僚が、文章の内容をより考慮すべく、数日の猶予期間が設けられた。

国軍の(名誉的)統帥権を持つ大統領、最大野党コングレスやその他の政党、インド政府は、参謀総長の解任に異議を示している。解任に肯定的なのは、最大与党マオ派と、連立与党たる統一共産党の中のゴウタム内相派。

統一共産党内部でも、KPオリ氏は強硬に反対している模様であるし、元総書記のMKネパール氏も慎重論を展開している。現党首のカナール氏(解任承諾と伝えられるが)は中国訪問の日程を切り上げ、今日、急遽帰国する。


政府側とカトワル氏側、どちらが正しいのか?と云われれば、どちらにも「主張すべき正義」があり、「どちらも完全には正しくない」と見える。善悪論というよりも、ゲリラ戦を戦い抜いて、国軍の敵からご主人様になったマオ派に、国軍が「懐いていない」と云う方がしっくり来る。

マオ派のイライラは、国軍が懐かず、常に反抗的態度を見せるから。一方国軍の方にしても、毛沢東主義というイデオロギーに立脚したもうひとつの軍隊「人民解放軍」に取って代わられるのでは?という疑心暗鬼があって当然だろう。マオ派主導の現政府から、事あるごとに苛められているとの被害者意識があるようだ。こういう声は、非公式の場所で、個人名を秘匿することを条件にして流れてきている。

マオ派タパ国防省とカトワル参謀総長の不協和音は、双方歩み寄らず、男同士の「組織を背負った嫉妬合戦」に見える。

マオ派を除く多数の政治勢力や外国が、国軍擁護に走っている背景には、マオ派による国防への影響力増大を許せば、マオ派一党独裁の人民共和国化に拍車がかかるとの疑念がある。

軍を握るということは、武力を手にすると云う事だから。

武力を握るということは、何でも出来るってこと。


国軍ほどではなくても、業務遂行のための手段と能力が自己完結している専門集団に、ご主人様と認められるのは簡単ではない。会社や組織が送り込んだご主人様だとしても、上役としての卓越した技能や、下に対する思いやり、マネジメント能力を見せないでいると......そのうち、噛みつかれる。

ネパールをはじめとする海外の駐在事務所に、日本から上司として赴任した人の場合、多かれ少なかれ、痛い思いをすることがある。

上司に痛い思いをさせる現地組もまた、それが将来の栄達に繋がるのか?と云われれば、そうじゃないんだが。

人間同士の関係は、難しい。

政府と国軍参謀総長、ガチ

ネパール政府は閣議決定により、国防省から国軍のカトワル参謀総長に対し、最後通告を送った。

24時間以内に、以下の事案について文章で説明せよとのこと。返信がなかった場合、説明を政府が納得できなかった場合は、参謀総長を解任することも法的に可能である。

1.和平協定に反して、国軍の新兵募集をした理由
2.国防省が任期延長を拒否した8人の准将を退役させず、勤務を
  続けさせた理由
3.人民解放軍が参加したことを原因に、国軍所属のアスリートを
  ネパール国体の競技に参加させなかった理由

国軍側の論理もある。特に新兵募集については、若年層の解放軍と違い、国軍からは常時、定年退職者が出る。これの補充に過ぎないというもので、当初国防省が黙認していたという見方もある。

国軍の中には、政府に対する不満を募らす幹部もいる。組織としてのアクションは執れないだろう?というのが常識論だが、時々、非常識な出来事もあるネパール。

いずれにしてもこの件、今週がヤマ。

お誕生会、え゛っ?4

我が家も息子が小さい頃、友だちのお誕生会に呼ばれたり、息子の誕生会を、ささやかに自宅でやったこともあった。

さて、ここ数日来、我が夫婦も2件のお誕生会に呼ばれている。しかしこれは子どもの誕生日ではなく、70代、80代のご夫婦の誕生会。

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招待状もこのように、非常に立派だったりする.....

写真の誕生会は、正式には、お父さんが88歳8ヶ月8日を迎えたお祝いの「ジャンクー」という、ネワール民族の通過儀礼。カトマンズ首都圏に高度な都市文明を築いたネワールは、いくつもの通過儀礼があって、そのたびに親族、グティ(同族の互助組織)、友人を招いた宴会を催すことで有名だ。

このお父さん、お母さんに対するジャンクーも、正式な宗教儀礼と、グティや近隣の人たちを招いたパーティーは既に終了。今夜行われる、カトマンズ市内5スターホテルでのパーテイーは、友人・知人を対象としたもの。

このご夫妻の娘さん(政府系通信社の偉いさん)が、うちの亭主の大学時代からの親友(元ジャーナリストで、現在国連機関勤務)と結婚しているという縁で、我々二人も招待されている。

有り難いことである。

こうなると我々夫婦も、立派な顔をしていかねばならない。私など、久々にサリーなんか着ちゃう予定だ。


このあいだの土曜日は、バウンの、これまた亭主の古くからの友人のお父さんお母さんの「ダイヤモンド誕生会」に呼ばれていた。お父さんの年齢と、お母さんの年齢を足して割って、75歳になった記念という。広い自宅の庭に、ケータリング業者による食事を設え大騒ぎ。

これら誕生会は、息子や嫁、娘や婿たちが主催する。大変な物いりだと思う。我が家は結婚式、息子の入門式もろもろ、お寺で儀式をしただけでこの手のパーティーを全てやっていない・やる気もない、不義理一家だ。

最近、子どもの成績優秀でも、大騒ぎのパーテイーをする人もいるバブリーなカトマンズ。儲けているのは、ケータリングのパーティー業者やホテル。お祝いに持っていく花を買う花屋もろもろ。

いいのか、これ?

人間関係がないと仕事も生活も前に進まない社会であるから、こういう一見無駄に見える投資が、実はとっても大切なのかも?

慈しんで育ててくれて、名付け、お食い初め、入門式、結婚式と財力をかけて派手に祝ってくれた両親に対する、子供たちの恩返しか?

ネパール人民共和国になったら、こんなこと出来ないから今のうちに。と、そんな気持ちもあるかもね。考え過ぎ?

電気、振る舞い2

計画停電の時間帯が徐々に短縮されてはいるが、それでも平均、計画表の上では1日12時間の停電である。

ただ、停電であるはずの時間帯にも、電気が来ることが多くなった。ダムの水量が許す限り、ある電気は最大限送りますから.....という感じか?これはカトマンズだけの現状なのか?ポカラはどうなっているだろう?


カトマンズは雨期に入る6月まで、今月来月は酷暑の時期を迎える。川の水量は増えても、それを都市部に給水するシステムが需要に追いつかないため、上水の不足が深刻だ。この時期、井戸も枯れる。足りない水は水タンカーを呼んで買うのだが、引っ張りだこのためなかなか来てくれない。

電気事情が改善したら、今度は水不足。

これは、飲み水のことではない。生活用水の話。日本の真夏の断水なんて、カトマンズ市民にとってみたら夢のように素晴らしい。だって、節水はしても毎日湯船につかれるんだから。こちらはシャワーどころか、顔を洗う水にも困ることがある。

飲み水については、20リットル入りの家庭用ドリンキング・ウォーターを恒常的に買っている。水不足だけでなく、上水が非衛生的なことが原因。ガスで煮沸するガス代より、オゾン消毒した家庭用飲み水の方が安上がりになるからだ。中途半端な煮沸しかしていない水道水は、腸チフスや肝炎の原因になり得る。

買っている飲み水も、どの程度安全なのか疑問もある。が、そこまで神経質になっては、カトマンズでは暮らしていけない。

雨と大使館に、感謝!5

最近、やっと雨が降り出したネパール。気温も上がり、雪融けも始まっている筈。水力発電の水量も徐々に増えているのであろう。

本日より、一週間の停電時間が96時間から84時間に短縮された。今朝のサガルマータFMニュースで聞いたのだが.....

新しい計画表が掲載されるはずの、ネパール電気公社のウエブサイトは「メンテナンス中」の表示。これが分からぬと、仕事や家事の予定が立たないじゃないか。うぬぅ〜、困った!と思っていたら、在ネパール日本大使館領事部より、素敵な一斉メイルが入ってきた。

大使館サイトに、最新の計画表をUPくださったとのこと。こちら(PDFファイル)

天の恵み雨と、領事部のみなさまに心から感謝したい。

ありがとうございました。

冴えない新年2

心配していた今日のTGバンコク〜カトマンズは、無事に飛んでいるようだ。TGのウエブで確認。一安心。これで今日の午後、懐かしい顔に再開できる。元気をもらえる。


昨日のバンコク騒乱報道では、BBCのニュース映像がすごかった。銃器に弾を装填する国軍兵士の手元アップとか、空に向けて威嚇射撃する部隊の中にいる、水平射撃の兵士。一方、刃渡り30cmはありそうなナタや、火炎瓶を手にする赤組デモ隊とか。

あーゆー緊迫の中で、こーゆーショットを撮ることが出来るカメラマンと、現場のチームというのはスゴいことだ。プロのお仕事を、見せてもらいました。

ところで、デモの現場からリポートする記者は、GIROのヘルメットを被っていた(多分、これのブラック)。ブランドロゴがバンコクの強い日差しに反射して、くっきり見えた。何チェックしてるのか、自分!


デモ隊が地域住民を射殺するという事態。昨日の、戦場ライクな騒乱の映像。海外から煽る元首相。そして今回も、出なかった鶴の一声。ああいう状況であるから、双方、情報の操作や隠蔽はあると思った方がいいが。

混乱の火種は消えず、タイの混乱は先行き長引きそうだ。と云う事は、タイについては素人な私にも分かる。タイの観光業も、先行き非常に厳しそうだ。

タイ、特にバンコクという街は、カトマンズに住む私にとっては、日本より馴染み深い、思い入れのある場所だけに、なんとも複雑で悲しい思いだ。バンコク在住の友人や、知り合いのことも心配である。


今日はビクラム暦の新年であるが、ここ数ヶ月、我が家の星巡りが良くない。亭主もずっと黙って耐えている。普段ニコニコしている人って、タイ人ばかりじゃなく、ネパール人だって起こると怖いし後戻りできなくなる。

仕事のパートナーとして、まず、「押す」と「引く」の加減を見極めやすい私が、代表で自己主張をしてみたりしている。まあ結局、良くない時期ってえのは頭を低くして、時が過ぎ去るのを待つのが得策なのだ。

どこの国に住もうと、そういうことはやって来る。ここカトマンズにおいても、長年へこたれず、人生に花を咲かせている日本人、ネパール人、日ネご家族の共通点は......夫婦円満だということ。

一番身近にいる人と、ケンカしていては始まらない。

そーゆーことをしみじみ思う、冴えない新年。

ビ暦大晦日+バンコク心配2

今日はネパール公式暦のひとつであるビクラム暦2065年の大晦日。明日の新年から、2066年がはじまる。

パタン市内プルチョウク、幹線道路脇のいつもの広場では、恵みの雨を約束してくれる赤い観音様「ラト・マチェンドラナート」のご神体を乗せて練り歩く山車の組み立てがはじまっていた。

明日の新年からは、ネパール最大のメディア企業たるカンティプールから(共同経営していた資本家と、ジャーナリストが)分離した新しい日刊紙の刊行も始まると聞いている。どんな紙面で出てくるか?楽しみである。

年越しの今夜は、サバの味噌煮でも作って、自宅で過ごそうと思う。新年カウントダウンに繰り出すほど、もう若くないのでね。夕方涼しくなったら、今年の走り納めにも行かなきゃ。

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それにつけても、バンコクの騒乱が気になる。タイのお正月休暇である今、普通は衝突も一休みの筈なのだが。ASEANの強制終了に結びついたパタヤのホテル突入により、タクシン派のデモ隊も、反タクシンの政府側も、引くに引けなくなったようだ。

彼の地には仲良しのLさんも住んでいるし、バンコク走遊会のみなさんもいる。現在衝突が起こっている地域は、毎年11月のフル・マラソンコース終盤に通りかかるあたり。うーむ。

デモ隊は現場にガソリンをまいたとか、ガス輸送車を強奪して公共住宅近くに盾として置いているとか。国軍側も今朝から、発砲を含む強硬な掃討策をとっているとか。

バンコクの街全体が騒乱にある筈はないし、衝突現場にほど近いカオサンでは、ツーリストと地元の人たちの(タイのお正月恒例の)水かけ合戦が楽しく続いているとの、ネット書き込みなどもある。

しかし今回は、去年11月〜12月の反タクシン派による空港占拠事件より、事態はより難しい局面を迎えそうな情報が多い。以前のように、国王陛下の鶴の一声も期待できないだろう。だからこそ、タクシン元首相も海外からの電話で、クーデターを含む徹底抗戦を呼びかけているのではなかろうか。


友人たちよ、無事でいてください。

でもって、明日のバンコク経由タイ航空便でカトマンズ入りするため、友人・知り合いのいる登山隊が今朝成田を発ってバンコクに向かっている(既にBKKに着いてるか?)。明日の夜はカトマンズで、

「いゃぁ、おつかれさま!がんばってねぇ、エベレスト」
「オマエこそ、またおバカな山岳マラソン行くんだって、大丈夫かよ?無理すんなよ」

と盛り上がる予定なので。明日、無事飛んでほしい。

心配な年越しである。

パタンのエコ5

首都カトマンズに隣接する、芸術の街パタン(ラリトプール)。カトマンズを東京とすると、パタンは鎌倉って感じだろうか?

パタンには、政治的、芸術的にも先進的な歴史がある。カトマンズ首都圏内で、市役所による新築家屋の耐震審査が一番厳しいなど、カトマンズ以上に先進的な試みもしている。

そんなパタン市内のスーパーや先進的小売店で、「ビニール袋(ネパールでは、プラスチック・バッグ)にバイバイ」キャンペーンが展開されている。

買い物をしたとき自分のエコバッグを持参して、お店のビニール袋を使用しない場合、買い物1回に付きクーポン券が1枚出る。

クーポン

これを10枚集めることで、10ルピー(12円)の金券として使用できるそうだ。一説によると、インスタントラーメン1個と引き替えという情報もあるが。

レジ周辺に、コットンのエコバックが吊してあるのが目印。持参するバッグは、自分の持っているどんなものでもOKであ〜る。

あんまりな、マラソン再び1

昨日、ネパール憲法制定議会補欠選挙が、全国6つの選挙区で無事終了した。発砲事件などもあり、日本の常識から云えば「無事」ではなかったが、南アジアでは安全とか、選挙に対する基準が違うから。

去年の選挙では、ひとりの候補者が複数の選挙区で立候補することが認められていた。このため、ダハール首相やデウバ元首相のように2カ所から当選した議員が5人出た。これら議員は、(当選選挙区として)1つの選挙区を自分で選択し、もう一つの選挙区は欠員となってきた。加えて、議員として当選していたヤダブ大統領が大統領就任と同時に議員辞職しており、ここも欠員。合計、6名の欠員となった。

今回は、インド政府から援助された電子投票機による投票で(機械の政党マークボタンを押す)あったため、投票締め切りから3時間で結果が出ると云っていたが.....やはりそんな簡単にはいかなかったようだ。

全ての選挙区結果は今夜にも出ると思うので、これについては今夜か明日。電気のあるときに.....

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さて、第5回ネパール国民体育大会の男子マラソンが今朝行われた。スタートとゴールは国立競技場で、10kmちょっと(の筈の)市街地ロードを4周し、最後に競技場のトラックでゴール。

テレビのニュースで見ると、交通規制は為されておらず、以前私たちがカトマンズ・マラソンで走ったのと同様、車の間をすり抜けながら、タクシーのボディを叩きつつ走る選手の映像にため息が出た。

また、トップアスリートが揃う国軍が国体に参加辞退したため、タイムも今ひとつとなった。1位は武装警察所属のアルジュン・ダカール選手で、2時間30分7秒。参加選手も、わずか17人。

どうせ(身内やチームメイト以外の)沿道市民の声援など「ない」のだし、もっと走りやすい、交通量の少ない郊外のコースにするとか......

全てにわたって、非常にネパールらしい、あんまりな悲しい風景だった。スポーツに対する、アスリートに対する敬意は、この国には感じられない。

フェアプレイを評価する文化が薄い、とも云える。

夕涼みは、夢の庭園4

カトマンズ市内、タメルの入り口にある The Garden of Dreams(夢の庭園)。Google Mapで確認

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ここは元、ラナ将軍家の庭園であった(が、その後荒廃していた)ものを修復し、外国人160ルピー、ネパール人80ルピーの入場料を徴収して公開している。高いお金を取るだけに、非常に美しく維持管理されている。また、不特定多数の人が入らないため、子供連れでのんびりしていても安全だ。

タメルやカンティパトの喧噪も、ここには届かない。木々に囲まれているためか、空気もきれいだ。


庭園には野外音楽広場もあり、時々コンサートも開かれる。

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昨夜は友人主催のチャリティコンサートがあり、夕方から出かけていた。しかしこれ、チャリティなんだけど、お一人様1,500ルピー(邦貨1,800円/ソフトドリンク・スナック・ビュッフェディナー付き)と高額で、夫婦二人分買うのを躊躇。どっちが行くかでじゃんけんして、結局私が行くことになった。

チケットは250枚完売していたとのことだったが、観客は半分程度の入り。付き合いでチケットは買ったが、コンサート自体には来なかった人が多かったようだ。

カトマンズのぷち有産階級の暮らしをしていると、友だちタックスというか、各種チャリティーを付き合い税のような感じで受け入れざるを得ない。我が仲間内も、普段は家族で行動する人たちも概ね、ひとりで来ていた。そりゃ、払えないわ。家族分。

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この庭園の中には、ドワリカ・ホテル経営のカフェ・レストランやバーもある。安くはないが、ランチやディナーの雰囲気は抜群。特別な日に、ちょっとオシャレして、ロマンチックなひとときを過ごすのに最適。

ただし、我が家のように、ネパール男相手にロマンチックになれるかどうか?を考えると、甚だ疑問であるが。

仲良し同性の友人と、憂さ晴らしに行くのが良さそう。

ネパール暮らしに疲れ果てたアナタ。携帯電話を確信犯で家に忘れて、もしくは電源を切って、しばし「おハイソ租界」たる夢の庭園で、心を癒す時間を持ってはいかがだろう。

旅行者のみなさんにとっても、タメルのもう一つ別の顔を感じる、忘れがたい時間になると思う。是非どうぞ。

初夏、爆発!スポーツも3

先週は夕立が降ったりして、肌寒い日が続いていた。しかし、天候が回復した今週、昨日から、急に暑くなってきた。昼間の仕事場では、電気のある時間帯は扇風機を回しだした。夜も生温かく、蚊が元気に飛んでいる。

気の早いスイマーたちは、プールに飛び込んでいる。

早朝のヨガも、ノースリーブのTシャツでやっていてもじんわり汗をかくようになった。これは、暑さのためか?それとも、冷や汗・あぶら汗か?昨日は時間ぎりぎりに着いたら、普段は3〜4人いる生徒が誰もいなくて、先生だけがちんまり淋しそうに座っていて焦った。結局、一対一のクラスとなり。最初から最後まで、ずーーーっとポーズの矯正をしてくれて.....体調も今ひとつだった関係で、チャレンジな1時間になってしまった。

先週の寒さで風邪をひいたかな?と思ったら、コーヒーが全く飲めなくなり、胃がしくしく痛くなって、お腹の調子も今ひとつ。身体が重くて。亭主といっしょに走ってみたら、ゆっくりなのに、泣きが出そうな苦しさで......で、昨日は堪らず午後病院に行って検査してもらったら、胃腸の軽い感染症だった。

やれやれ。原因が分かったら、気分が晴れた。

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今週月曜日から、ほぼ11年ぶりにネパールの国体がカトマンズで開催中だ。 Nepalnews.comのYouTubeニュース動画

今大会のマスコットは、ネパールの珍獣・レッサーパンダくんなのであるが。

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ゆるキャラ、つーか、不気味じゃあ〜りません?

レッサーパンダの口から、ぞろぞろメカのように出てくるシュールな入場行進を、是非、ニュース動画でご覧いただきたい!

実はこの大会の影響で、2月のポカラマラソン(フル)が中止になったこともあり、多少の恨みを込めて見ていたら......


ネパール全国5つの地域別選手団+国軍+警察+武装警察と、3つの治安維持組織も個別の選手団を出していた。ここにマオ派人民解放軍が、解放軍選手団も参加させるべし!と抗議。開会式に出席したダハール首相の指導が入り、急遽、開会式翌日から解放軍も参加が認められた。

これに抗議して、解放軍選手が参加する競技から、国軍は選手団を引き上げてしまった。

日本人の目から見れば、治安維持組織の個別選手団が認められていること自体、違和感がある。そして、国軍と解放軍を「同列に扱え」「いや、正規軍とゲリラ部隊は別だ」とのさや当てが、スポーツに介入するのも悲しい限りである。

パンチャヤト王政の元では、ネパールスポーツ界はは王党派が支配していた感があるし、立憲君主制になってからも、それはソフトに続いていた。去年の共和制導入以降は、王党派スポーツ指導者として知られていた御仁の中にも、急にマオ派にすり寄る人も出てきて、それがまた、認められちゃっていたようなフシも感じる。

国際大会に出るようなトップアスリートは別にしても、ネパールの体育会系組織は、政治の実働部隊として馬力があり統制もとりやすい。過去においては、日本の国会強行裁決時の、元プロレスラー議員さんのような活躍もあったと聞く。

でっぷりと太った人の多い、ネパール・スポーツ政治やさんたちにとっても、オリンピックなどの国際大会への(オフィシャルとしての)派遣は、あご足つきで豪華な海外旅行の招待券でもある。


選手の、アスリートとしての「旬」は限られているのだから、それを踏みにじらないでほしい。

今のところ、市民スポーツの世界は政治色が薄いのだが.....先進国に比べて、市民スポーツの層は極薄。(例え不十分でも)スポンサーや国家の支援がつくアスリートとは違い、市民スポーツは本人の財力がないと続けられない。

真っ当すぎるほどのポリシーと、美味さと清潔さでで繁盛する庶民派レストラン経営者であり、ネパールを代表する市民ランナー、ハラティのラムさんは、希有な存在である。ネパールの星。

そんなラムさんには、今回の国体開会式への、観覧招待状は届かなかったそうだ。ネパールのスポーツ界を象徴する話だ。ラムさんはそんな事全然気にせず、年中無休で働いて、毎年1回の海外マラソン参加を励みにトレーニングを続けている。

これぞ、スポーツマン!


ところで、この前のネパール国体は2001年6月に開催予定であった。しかし開会2日前に、王室惨殺事件が起こったため、急遽中止になった暗い過去がある。

ネパールって、個人の努力が認められにくい国だ。

まぜるな、キケン5

とにかく、これ、ごらんいただきたい。

西原理恵子先生ブログ

両氏の大ファンとしては、夢にも思わなかった幸せである。

5月以降カトマンズに来る皆さま。お願いです。機内で読む雑誌は週刊新潮にして、読み終わったら、カトマンズに捨てて帰ってくだされ。

拾いに行きますから。

それにしても、この、酔鯨お二人の打ち合わせを想像するだに、すさまじいものを感じてしまう。もしかすると、ひょっとして、連載とともに、夫婦になっちゃったりして......この二人。

ネパールの電話2

本日昼間。しくしくと胃が痛くて、気分最悪。

そんな時、仕事場の電話が鳴った。

「ねぇ、ミキでしょ。私誰だか分かるぅ〜」

と、うれしそうにネパール語で喋る女性。この電話での「誰か分かるぅ」攻撃。ネパールの女性は好きみたいだ。でも、私はこれが大嫌い。しかも今日は気分最悪。

「誰ですか?私忙しいんですから、名前を云ってください」

「バウジュー(兄嫁/友だちの奥さん)よーっ!」

って、私にとってカトマンズには、何十人もバウジューがいるんだよーーーっ。で、怒り沸騰。そのあと突然男性に変わって、

「おお、ずっと探していたんですよ。ボクだよ、ハリ(仮名)だよぉ」

って、名前のバラエティが少ないネパール。知り合いのハリさんは何人いるんだよぉ......これ、絶対、いたずら電話だ!と思って切る寸前、気がついた。

ぎょえ〜っ!あの、いろいろお世話になっているハリさん(仮名)夫妻だった。なんでも昨日から、何度電話しても電話に誰も出なくて(仕事場の電話は、昨日は休日)、今日は朝から、私の自宅周辺まで来て、私の家を2時間以上捜してくれていたらしい。

走るジャパニは見かけるが、家がどこにあるかは知らないよ......と、聞き込みは不成功だったらしい。それにしても、彼の家と我が家は、カトマンズ首都圏の北と南の対極だよ。やれやれ。申し訳ないことをした。

明日、こちらから会いに行くことにして、電話での不機嫌な対応を平謝りした。んだけど。お願い!

私、誰か分かるぅ....を、電話でやるのはやめようよ。

お願いだから!

普通は、分からんよ。

ネパ政治、今年の不思議3

先日King'sWayを通ったら、セトマチェンドラの山車が組み立てられていて、その数日後再度通ったら、既に山車は移動した後だった。

毎年この時期からジャガランダの紫の花が咲き誇る5月上旬までのカトマンズは、ストリート暴力政治の季節の筈だ。セトマチェンドラの山車は、この季節のアイコンである。

しかし今年は、カトマンズの路上が静かなのだ。

インド国境に接するタライ地方の治安が悪化しているが、ここしばらくカトマンズでは、バンダと呼ばれるゼネストも起こっていない。こんなに平和な首都圏の春は、近年なかったことだと思う。

国会に目を移せば、第一党たるマオ派と、連立を組んでいる統一共産党。マオ派と最大野党のコングレス党の対立が深まっている。先週開会された冬期会期は直後に空転し、今週火曜日まで審議が延期されている。

ネパールの政治が路上の暴力ではなく、議会における数の論理闘争に成熟しつつあるなら、それは喜ばしいことだ。

4月中旬から5月中旬までインドの下院選挙があり、インド新政府が固まる5月末〜6月初旬までは、ネパール政治も大きく動かないのだろうか。その後は農繁期となり、政治より田植えが優先される季節となる。


現在のネパール国会は、来年までに新憲法を起草することが第一の目的である。そのためには議席の三分の二の合意が必要であり、現在野党になっているコングレス党を取り込まなくては不可能だ。

イデオロギーを越えた挙国一致が必要であり、コングレス以外にも、旧王党派も、存在感を示したいところだろう。そんな中、ギャネンドラ元国王のインド滞在とインド政治家との怪しげな会談があり、呼応するように、シンガポール在住のパラス元皇太子のインタビュー記事が、(シンガポールの)タブロイド紙に掲載された。

パラス氏の発言については、父の失政の原因を「我々若者の意見を聞かなかったこと」と云ってみたり、「しかるべき時期と環境が整ったら、帰国して、若い世代を代表する政治家になりたい」と発言したり。父親そっくりに太った最近の写真も掲載されていて、実に、現実が見えていない。

王政末期、国王の体制を支えていた、とある貴族政治家が、「王室は現在の広報体制を見直して、アメリカの広告代理店を雇ってイメージ戦略をしないと、つぶれてしまう」と嘆いていたが、その通り。

一般市民になった現在、お金もあるし時間もあるのだから、家族揃って、もうちょっと健康的に見えるよう努力したり......しないんだろうね。社会奉仕活動をやるとか。マイナスをゼロに持って行く努力は、いくらでも出来ると思うのだが。

孫の即位という空想は、虚しいばかりである。

マオイストの親分の方も、みるみるダルマ体型になってきて、ひとり息子も泥酔して転がった写真をすっぱ抜かれるし。

ネパールに、身を慎むという観念はないんだろうか?

来月には、ダハール首相の中国公式訪問もある。これに先立ち、ヤダブ外相が現在訪中している。国際的人権問題におけるネパール政府の態度悪化が、今から心配で仕方ない。

美味しいご馳走に釣られてばかりいると、国際世論だけじゃなくて、南のお友だちも怒り出すよ。いや、さる居士氏も日和ったくらいだから、ネパールなどひとたまりもないと云うべきか。

春の登山シーズン、はじまる4

今週は暑かったり、寒かったり、雨が降ったりですっかり体調を崩してしまった。午後から夕方、身体がだるくて微熱も出たが、世間の義理があって外出も続き.....休日の今日は朝から、解熱剤を飲んで寝込んでしまった。

ここしばらく朝、寝起きに飲むコーヒーも全然美味しく感じない。変だなぁと思っていたら、風邪が胃腸に来ている模様。胃の不快感で、ああ、やってられないわ。

この時期は毎年、我々、元々この気候に生まれ育っていないガイジンには辛く、今日のハッシュ・ランは記録的に参加者が少なかったらしい。病人続出の模様。元気な亭主は、本日ひとりで参加して、少ない仲間たちと2時間たっぷり走ったらしい。いやはや、彼も見る間に、立派なランナーの仲間入りだ。

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春のヒマラヤ登山シーズンもはじまった。

知り合いや友人たちも、エベレストやマナスルに向かうためカトマンズを出発した人。もうすぐ来る人。懐かしい顔に再会できる、毎年恒例のうれしい季節である。

そんな中、去年のエベレスト・エコ・エクスペディションで回収した、エベレスト登山ルート上に残地されていたゴミを使った現代アートの展示会 GARBAGE OUT OF THIN AIR(高所から下りてきたゴミ)が開催中。金曜日、そのオープニングセレモニーがあった。

今年もエコ・エクスペディションを率いるネパールの青年ダワ・スティーブン・シェルパとその仲間たちが勢揃いした、楽しい催しとなった。今回19回目のエベレスト登頂自己世界記録更新を目指すアパ・シェルパさんが登山サーダー。実績と人格で知られるパルテンバ・シェルパさんがベースキャンプサーダーという、鋼鉄の布陣である。

アート展示の方は、ゴミを素材として、カトマンズ大学美術学部の学生たちが制作した作品が並んでいる。アートとして完成されていて、もちろん、臭くない。ゴミをゴミとして展示されても、見ていて辛い部分があるが、アートにするとは考えたものだ。

4月中旬頃まで展示されているはずなので、カトマンズにいる皆さんは是非一度、足を運んでいただきたい。

会場は、カトマンズ市内ナクサールにある IMAGO DEI Cafe Gallery である。ナラヤンヒティ王宮東門の前。美術額縁のKalintaのある建物の奥。このカフェはカトマンズで育った英国人女性の経営で、清潔でゆったりとした時間を楽しめる。また、無料の無線LANも利用できるため、ノートPC持ち込んで仕事もできると評判である。
ImagoDeiCafe

アメリカからの便り3

ネパールにはここ19年間、ブータンから排斥されたネパール系ブータン人が難民として、東ネパールのキャンプを中心に暮らしている。

地球上の最後の楽園として知られるブータンの、知られざる政治・人権問題である。

ブータン帰還が実現する可能性も低く、次善の策として、アメリカやオーストラリアなどへの第三国定住・再移住も進んでいる。難民の中には、ブータンの体制打破を目指す左派共産主義組織も浸透し、この勢力は第三国移住に強硬な反対をし、移住肯定派には生命の危険が及んだこともある。

ひとくくりにブータン難民と云っても、モンゴロイド民族からアーリア系まで様々で、ブータン時代の経済力や教育レベルも、豊かであった人からそうでなかった人まで様々である。中には、ネパール側にいた(ネパール国籍の)親戚や家族を通じて、カトマンズに不動産を取得していた人や会社を経営していた人もいる。

私の出会った限りでは、先進国に行ってもやっていける教育や経験のある人たちは、第三国再移住に積極的だった。そんな中で、アメリカに受け入れられて飛び立っていったとある家族からは、時々、近況を知らせるメイルが届く。

ネパールの4月2日。彼らから一通のメイルが届いた。

ブータンの国王が、19年間にわたってネパールに逃れていた自国民の帰国を認め、この4月から、ブータンへの帰還がはじまることとなった。その第一陣として、2万人が祖国に帰国する。同様に、第三国に再移住した人たちにも、帰国の扉が開かれた.......

思わず、ネパールの新聞社サイトでニュースを確認してしまった。で、気がついて、メイルが発信されたアメリカの日時を見て納得。

米国時間では、4月1日の発信だった。

ビックリして、そして悲しきエイプリル・フール。

20年近くの難民生活でも挫けず、年老いた両親と、ティーンエイジの息子3人と、ネパールの典型的良妻である妻と一緒に、自由の国での再起を図るHさんの姿が目に浮かぶ。

思えば、今の仕事のおかげで、様々な人たちの人生と交差することができた。知ることは、重いことでもある。

実に、重いことである。

マロニエのBGM5

昨日の記事の一部訂正である。

西洋料理 マロニエで流れていた懐かしのフォークソングは、当日、我々の集まり仕掛け人のM子さんが、自宅から持ち込んで流してもらっていたものだったと判明。 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工

普段は、シャンソンが流れているそうだ。

私としては、シャンソンより、このあいだのみたいな方がいいんだけどなぁ。まあ、日本人以外の客も多いようなので、無理は言えないが。

その後ネット検索をしてみたら、マロニエのデザートに「フルーツパフェ」や「チョコレートパフェ」もあるらしい。今度は是非、是非、メイン料理を加減してでも食べてみたいものだ。

ゴダワリにこだわり+マロニエ5

昨日はお昼前から、自転車漕いで、パタン郊外の景勝地「ゴダワリ」まで行ってみた。ゴダワリでの「うろうろ」を含め、26kmの適度なサイクリングになった。

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交通の激しいリングロード(カトマンズ市+パタン市郊外周回道路)の交差点から南に向かい、自転車で10分も走れば、のどかな村の風景が広がる。盆地の外輪山に向かっていくわけなので、上り坂をひとつ越え、ふたつ越え、いくつも越えるが、マウンテイバイクのギアを使えば、それほど苦にならない。

ゴダワリは、広大な植物園が有名だ。また、盆地の外輪山の最高峰であるプルチョウキの森林を水源とし、豊富な湧き水でも有名。上の写真に写るタンカーは、ゴダワリの湧き水を取水するため向かっているもの。この水を、首都圏に運んで、生活用水として売るわけだ。

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ゴダワリではこんな感じで、牛もノンビリ寝そべっているし、池では子供たちが水浴びして遊んでいる。

緑豊かで水も豊富となると、気温も市内より格段に涼しい。野鳥も集まる場所であり、耳を澄ませると、そこここからさえずりが聞こえてくる。ここまで来て、iPodなんか聞いてるのはカッコわるいゼ!って感じだ。

道端の茶店でミルクティーを頼み、持ってきたお弁当を食べる。空は青いものの、時々、湿気を感じる強い風が吹き、こりゃ、また雨が降るな......

帰路は下り坂が多いので楽ちん。仕事場に戻り一仕事していたら、激しい雨が降り出した。

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夜は、ネパールに里帰り中(元カトマンズ在住の日本人で、現在、アジアの某国で活躍中)の友人を囲んで、在留邦人が集まった。

場所は、パタン市内チャクパット。日本でパン修行をしてきたサキャさんご夫妻が経営するのフジ・ベーカリー(あんパンで有名)の、その上にある、日本人経営のレストラン。

西洋料理 マロニエ

このレストランには昨日まで、何故だか分からないが行く機会なかったのだが。入り口から既に、日本の、センスいいレストランの雰囲気。内装は、神保町あたりの洋食屋さんをもっと素敵にした感じ。なかなか。なかなか。

お料理も、付け合わせの野菜にまで心を配ったヘルシーさ。デザートのババロア(食感はプリンに近い)も、大人のスイートさで楽しめた。

カトマンズで洋食と云えば、ババルマハルのシェス・キャロリンやカンティパトの1905などが有名だが。美味しくて満足するが、カロリーも高そうなものが主流だ。

これに比べてマロニエの料理は、よりヘルシーな感じがする。レストラン内には「禁煙にご協力ください」との掲示もあり、煙草を吸わない人にとって、大変ありがたい。

欧米の料理と、日本風の洋食という違いもある。

私が欧米の料理を食べに行くときは、ネパールに対するフラストレーションを発散すべく、カロリーを無視して食うぞ!食うぞ!!というシチュエーションが多い。マロニエであれば、ネパールへの絶望感を感じていないときも、心穏やかに楽しめそうだ。

次回は、お得なランチセットのあるお昼にも行ってみたい。

昨夜はBGMに昭和のフォークソングやポップスが流れていて、ガロの「学生街の喫茶店」を聞いたときには、思わず、のけぞって喜んでしまったわいわ〜い!


西洋料理 マロニエ
 Chakupat 3, Lalitpur (Patan)
 Fuji Bakery Building
 予約Tel: 5521052
 月曜日定休

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