あり得る話が伝わってきた。今回の政府と国軍の緊張に、国軍内部からの解決策が取られるのではないか?ということ。
まず、世間から「国軍クーデター」を起こすのでは?と云う目で見られてしまったカトワル参謀総長(定年退職まであと3ヶ月程度)と、「マオ派といい仲なんじゃない?」と風評の立ったカドカ中将(来月定年退職)は二人揃って、自発的に長期休暇を取る。
そして、風評被害に晒されていない第三の男、グルン中将を「暫定参謀総長」に、国軍内部で任免してしまう。
色眼鏡で見られたトップ二人は、更迭されるのでなく、自発的に早期退職するのでもなく、休暇という、軍歴に傷のつかない形で実質的に表舞台から去るわけだ。同時に、政府の国軍トップ人事介入を回避する作戦。
もしこれが実行され、マオ派による参謀総長更迭論が腰砕けになるとすれば、なかなか、高等な戦術である。
今回の出来事で見えてきたのは、ネパールにおける軍の文民統制は非常に不完全であるという事実だ。国軍というのは、国家権力を持ってしても、思い通りにならないタブーという印象を与えるため、国軍も必死になっているのだろう。
はてさて、どうなる?
明日は、マオ派政府が力こぶむんむんのメーデーで休日。