けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2009年05月

つぶやき、twitter

このブログ右側に、「つぶやき」という新コーナーを設置した。

これはtwitterというサービスを利用したもので、1回140文字以内の「いま何してる?」を気軽に書き込むもの。

時々、数日ブログ更新がないと心配してくれる身内がいるのだが、ブログって、書くことが全くないことだってある。これからは「つぶやき」が更新されている限り、安心してもらえると思う。

ただしこの「つぶやき」は、その時々の気持ちを垂れ流すだけなので、ご容赦願いたい。

月曜から、停電1日4時間へ

1日16時間停電まで悪化したネパールの電力事情であるが、雪融け水と降水で水量増加。明日から、1日4時間停電に短縮される。

カトマンズでは現在1日8時間停電だが、ほとんど停電のない状況が続いてきた。ある限りにおいて、電気が振る舞われている感じだ。

とにかく、ホッとした。

ほっ...と、一息

今年春のヒマラヤ登山シーズンも、終結の時期を迎えた。

ネパール側のエベレストは、アイスフォールでの氷河崩壊が多かった。アタック時期の豪雪による雪崩もあった。

そんな厳しい状況の間にある、隙間のような好天・好条件をつかまえて、私が応援を続けているアドベンチャー・ガイズ(AG)社の公募登山隊は、全員登頂という快挙をあげ、無事カトマンズまで下山してくれた。

本当にうれしいし、心からほっとした。


私のネパール人の友人たちの登山隊(上記AG隊とは別)については、残念な事故に巻き込まれてしまった隊もある。こういう表現が許されるか、心が痛むのではあるが......でも、私のネパール人友人や知り合いは、無事下山してくれた。ずーっと心配していたので、うれしかった。


ヒマラヤ登山というのは、危険な場所に、危険を承知で向かうもの。準備は万端でも、運にも左右される。行く人。見守る人。それぞれに覚悟した上で見送ったり、見送られたりする。私なんかでも心配なのだから、ご家族の方たちの気持ちは思うだけでも切ない。

今年春の幸運に感謝して、また来年春も、祈るのだけれど。

二人のネパール人

エベレスト登頂19回という世界記録を自己更新し、今日早朝、アパ・シェルパさんがカトマンズに戻ってきた。

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過去のガイドとしての登頂と異なり、地球温暖化からヒマラヤを守ろう!というメッセージを世界に示すため、ひとりの登山家、環境活動家としての登頂である。ネパール人自身による環境・清掃登山隊 Eco Everest Expedition のメンバーとして、アパさんは去年から活動を続けている。

現在、永住権を持ってアメリカ在住のアパさんであるが、これからも毎年、自分の身体が続く限り、環境保全を訴えるためにエベレストに登り続けると抱負を語ってくれた。

Eco Expedition は、前ネパール登山協会会長、現アジア山岳連盟会長のアンツェリン・シェルパさんと、息子のダワスティーブン・シェルパさんが主催している。アンツェリンさんは温厚な、シェルパ族の大旦那なのであるが....今日は、ヒマラヤの環境保全にネパール政府が全く協力してくれないこと。アパさんの世界記録達成についても、政府から無視されていることについて怒っていた。スピーチしながら、半分涙声になったのを見て驚いた。

彼は山岳協会会長時代、コングレス、マオ派、国王と、そのときの権力者とそれぞれ良好な関係を続けてきたが。結局そのどれひとつとして、自国のヒマラヤを守るために立ち上がることはなかったことに愕然としたのだろう。

ヒマラヤの環境保全については、不肖私、来月、アンツェリン父・息子のアクションに参加する予定でいる。高い山に登ったりはしないが、楽しくて厳しくて、寒くて雨(雪かも?)に濡れるかもしれない。

しかし、まあ、生温く見守ってください。

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一方、このひと。

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土曜日の議会で首相に選出されたマダブクマール・ネパール氏は今日、大統領への宣誓式を終え、(正式に)首相に就任した。

宣誓式の後、首相執務室にて今の心境を尋ねたところ、

「とても大変なときに、国家運営の重責を担ってしまった。しかし、ネパール国民、全ての政党、国際社会との協調の中で、前に進むことが出来ると信じている」

との言葉を、笑みをたたえながら答えてくれた。

どんなときも怒らない。いらついた表情を見せない。気さくで飾らない、MK・ネパール氏らしい言葉だと思った。日本で云えば、小渕恵三氏を彷彿とさせる人柄。

カトマンズ郊外の自宅も、目を見張る豪邸ではなく、普通の家。

本格的組閣はこれからであるが、国軍制服組との関係が微妙な今、女性政治家ビディヤテビ・バンダリ女史を国防大臣に任命した。メンツとエゴがぶつかる男性ではなく、女性を任命したところに、協調による政治姿勢をアピールしたと見える。


ネパールTV報道では先日から、スタジオに占星術の先生を呼び、ネパール新首相の平坦ではない先行きを予想させている。一般的には、短期政権になるだろうとの見込みがムンムン。

宣誓式自体、本来明日予定されていたが。新首相の一族が信頼する占星術師が、今日にすべし!明日以降は縁起良くない。とアドバイスした結果とか。ネパール氏は(マルクス・レーニン主義)共産主義者であるのだが、縁起を気にするあたり、どっぷりネパール人なのかもしれない。

マオ派を野党に回し、誰がやっても難しい現在の政局と新憲法起草をどう乗り切るか。まずはお手並みを拝見しよう。最初は、20以上の支持政党を満足させる組閣であって......

超・難しそう!

神の前での、許せぬ暴挙

今日、ネパール時間の朝9:15頃、パタン市内ドビガートにある(カトマンズで最大規模の)カトリック教会で爆破事件があった。

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ネパールの休日である今日(日曜日は平日)は、朝9時から週末のミサが始まった直後であった。

爆発により2人の死者が出た。ネパール在住のインド人女性たちで、そのうち一人は、パタン市内のカトリック女子校の学生。負傷者も15人出ているという報道だ。

爆発物は女性用のバッグに入れて仕掛けられていたそうで、その場所だけ四角にカーペットが剥がれ、爆風で割れた天窓のガラスが散乱していた。ミサは参加者が座布団を敷いて床に座って行われていたようで、血のついた座布団が痛々しかった。

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現場には、タライ地方を拠点とする(らしい)「ネパール・ディフェンス・アーミー」という、ヒンズー原理主義団体の檄ビラが残っており、犯行声明と目されている。

近年ネパールでは、キリスト教各宗派の信者が増えている。キリスト教団体による社会福祉活動を通じて、心に悲しみを持つ人たちが、魂の救済を求めて入信しているようだ。この教会は立派な施設であるが、ごみごみした街角のそこここに、小規模な教会というか、集会所の看板も目につく。

古来、カトマンズには宗教対立はなかった。全ての宗教が渾然一体ととけ込んだ、平和な街。というキャッチフレーズに飾られてきたカトマンズ。しかしその裏には、ラナ将軍家による仏教弾圧など、語られない歴史が隠れていた。

現在は、ネパールがヒンズー教を国教と「しない」世俗国家になったことへの、不満や反対がある。古くからヒンズー教は支配者と表裏一体となり、有名寺院を中心に、巨額のお布施の利権が一部の人に握られているという事実もある。

それでも、宗教の名を借りた暴力を許してはいけない。

私はマイルドな仏教徒であるが、キリスト教の神さまの家で起こった今日の事件は、悲しくて仕方ない。これはかつて、イラクでネパール人労働者が惨殺されたことに端を発したモスクの襲撃現場でも感じた悲しみだ。引きちぎられ、うち捨てられたコーランを見て、気が遠くなった。

カトマンズ盆地における宗教心、信心については、日を改めて整理したいとも思う。

あっ、フライング

日本の某新聞ネット版において、ネパール時間本日16:00(日本時間5/23 19:15)

ネパール国会は、マダブ・ネパール氏を首相に選出した

と、速報を打った。あれ?今こっちは16:30を過ぎて、まだ国会で「推薦・反対演説」が続いていて、選出はまだまだなんだけど?

立候補がネパール氏1人しかいなかったため、対立候補なしで、これから選出の発表されるのではあるけれど、まだ正式に選出はされていない。

記事の内容自体はとても立派で、間違いないものだった。

でも、未来の記事を出しちゃったのね。

ネパール首相誕生へ

明日5/23、(主要政党の中で)マオ派「だけ」を野党に回す形で、マダブクマール・ネパール氏が新首相に、国会で選出される。

去年の選挙でネパール氏は、2つの選挙区から立候補し両方とも落選。統一共産党の議席獲得も奮わなかった責任を取り、政党トップの地位も辞任した。しかしその後、ネパール氏の持つ調整能力を乞われ、政党選出枠の議員1名を辞任させてまで国会議員になった経緯がある。

選挙で負けて、運用で後日議員に登用され、そして首相になる。と、ここまでイレギュラーな経緯であっても、ネパール氏以外に適任が見つからない異常さ。

マオ派を野党に回す連立政権は、早晩、深刻な困難に直面する。ネパール政権史上、もっとも困難な政権運営になる。既に巷では、「何ヶ月持つか?」と、出来てもいない政権の終焉が噂される始末。

真っ赤に熱した火中の栗を拾う人が、ネパール氏以外見あたらないのか?

いや、

大火傷をしてでも、一度、首相になりたいのか?

停電予定表、UP

在ネパール・日本大使館サイトに、最新の停電計画表UPされました。迅速に、我々にとって重要な情報を下さる日本大使館のみなさまに、心から感謝しています。

最新停電予定表(Pdfファイル)

停電、1日8時間

今日から、計画停電は1日8時間に「短縮」されたそうである。現地報道によれば、日中8時間停電が週に2日。その他の5日間は、日中4時間+夜間4時間とか。

いつものことであるが、腹立たしいのはネパール電気公社のウエブサイトにまだ最新スケジュールがUPされていないこと。誰も読まない政府系新聞には広告掲載されているのだろうが、みんなが読む民間系新聞には出ない。

頼りの在ネパール日本大使館サイトに、もうすぐUPされるであろうことを期待中。いつもお世話になっています。

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今、友人たちがエベレストに登っている。今日はサウスコルの最終キャンプに移動中。今夜から、頂上へのアタックになると思う。登頂、そして無事下山の情報が入るまで、ずーーっと想い続けている。

タライの集団ヒステリー2

インド国境に接した、亜熱帯のタライ大平原地域。この中央部から東部にかけて、ひとつの噂が深刻な問題を引き起こしている。それは、

大規模なインドの児童誘拐団が来ていて、さらわれた子供は殺され、移植用の臓器や角膜を取られる。

というもの。

これまでに15人の外部からやって来たインド系と見られる被害者が、地域住民のリンチで死亡している。中には、生きたまま火を放たれ焼死させられるという凄惨なケースもある。殺されるまではいかずとも、住民リンチによるけが人は多数出ているという。

被害者が無実であるのか、噂のような誘拐犯であったのかは全くの不明。見知らぬ人が村に来て、お菓子などを使って子供に話しかけていた.....という風評だけである。

学校を休校にするところ。部屋に鍵をかけて、子供を外に出さない家庭。学校の送り迎えを、親が仕事の都合をつけてでも出向くなど、現地からのニュースが届いている。


ネパールではタライに限らずカトマンズでも、子供が誘拐されるという噂はずっと以前からある。特に子供が小さいうちは、必ず大人の目に届くようにしておく。また子供・大人を問わず、臓器売買の噂は、噂以上のものがある。特に二つあるうちのひとつを提供できる腎臓については、インドに行って健康な他人から「買って」移植を受けてきた.....という例がある。買ってでも移植を受けたい需要と、売ってでも現金が欲しいという供給のルートがある。

このような、虚実入り交じった噂というのはタチが悪い。

怪しいよそ者を警察に突き出すのではなく、住民が集まってリンチ殺人をしてしまうという事実は、集団ヒステリーではないだろうか。

こういう事件が起こる背景には、タライ地方の治安悪化。中央政府の治安維持の弱さなどがある。

ネパール社会の「イラつき」を感じる。

Frootiなイメージ4

Mango Frooti, Fresh and Juicy

インド、ネパールで長年、代表的清涼飲料の座をキープしている「マンゴー・フルーティ」である。最近、都市部でこそ、インドの生薬・食品企業Dabur社のRealジュース・シリーズの追随を許しているとは云え、地方に行くと今でもフルーティーが一般的。

ネパール旅行の経験がある方なら、一度は飲んだことあるだろう。日本で云えば不二家ネクターのような、とろっとした触感のマンゴー・ドリンクである。冷蔵庫でスッキリ冷えていると良いのだが、生温いと甘すぎる。

そのフルーティーの、新しいテレビCM。ネパールでも民放TVで、頻繁に放送中である。




Realジュースに比べて「田舎くさい」フルーティのイメージを一新する、斬新なものだ。最後におもちゃのピアノで奏でるメロディーは、

マンゴー フルーティー、フレッシュ アンド ジューシィー♪

という、長年変わらぬCMジングル。インド、ネパール国民にとっては、メロディーを聴くと条件反射で口をついてくる歌詞である。一昔前の日本で云えば、

すぐ美味しい、すごく美味しい♪

日清チキンラーメンのようなもの。


より自然なフルーツジュース・テイストのReal(砂糖無添加のジュースもあり、マンゴー以外にもオレンジ、アップルなど9種類展開)が好きな私だが、不思議にキッチュなCMを見ていて、久しぶりにフルーティーを飲みたくなった。

ただし、よ〜く冷やしてね。

某、プロバイダ

あまりに頭に来た。

ネパールの、某インターネットプロバイダ。大手のM社やW社ではない。パタン市内ジャワラケル・エカンタクナに本社のある、中規模のプロバイダ。

私は以前から、この会社の(時間決め前払い)ダイヤルアップ接続を、メイン接続が不通の場合予備に使っていた。しかし現在これが不要になり、契約更新をしなかった。

そうしたら、しつこく営業の電話がかかってくる。丁寧に不要の理由を説明しても、また別の営業から電話がある。営業努力の範囲を超えた、押しつけに感じられる。非常に不愉快である。

一度この会社と契約したら、未来永劫更新を続けなくてはならぬような営業トークをされているのは私だけだろうか?

かなりはっきりと、不要なので電話してこないで欲しいと云っても通じない。今日は「あなたたちの会社の、行きすぎた押しつけ営業が嫌いだ。はっきり云って迷惑でしかない」と怒鳴ってみたが.....また2〜3日後、電話が来そう。


カトマンズ在住のみなさん。ネット契約の時には気をつけましょう。

日本はそれほど悲惨なのか?

最近のNHKワールドを見ていると、「若年層の派遣労働者失業」「困難な再就職」「ホームレス」などなど.....ワーキング・プアにさえなれない、街にあふれる失業者というニュースや番組が多い。

見ていて、日本に対する気持ちが萎んでしまう。

一方、同じように過酷な話であっても、「プーチンのロシア」シリーズなど、(取材)相手国に対して心が砕けるような印象は、視聴者としての私は感じない。中国やインドを取材した大型番組でも、大変さ以上に人々のバイタリティを感じる。

番組クルーが直接対峙する日本人相手の場合と、(多くの場合)言葉のやりとりが出来ず、現地のコーディネーターや通訳という「仲介者」を立ててリサーチしたり取材したり。放送後も取材先とは別の国にクルーは居られる海外取材の違いなのか?


日本は生活レベルとか、社会が保障すべきハードルが高いから。途上国の場合、人間の置かれた座標軸が違うからねぇ。カトマンズよりバンコクとか。日本国内でも地方より地方都市、そして大都会と。都市化が進む街の方が、お金がないと生きていけないのだろう。

電気や水が保証されていても、代金払えず止められちゃうのより。停電や水不足で「けぇがるねぇ?」と泣き笑いのカトマンズの方が、ネパール人の中に混じっちゃえば楽に一日過ごせるだろう。混じっちゃえば。だけど。

6年日本に行っていないが、最近の日本の国際放送を見るたびに、敢えて日本に行ってみようかな?という気持ちが薄れていく。切ない話は、自分がここで抱えているものだけで充分だし。

それを日本人に話しても、理解されないし。

こっちも、日本の状況が分からないし。

こっちの話したいことを胸に押さえて、日本の切ない話を聞かされるために、ネパールとしては超高額のお金を使って日本に行くのはねぇ。ネパールの悲惨話をすると、日本人からバカにされちゃうんだよね。「だから、ネパールなんかに行くべきじゃなかったのよ」という論理になる。

これからのネパールや、自分の暮らしがどこまで落ちるか予測できないけれど。どうあれ、自分を客観化して、やせ我慢でも笑っていられる事が大切だと思う。

将来、ここを出て行くであろう息子にとって、「無理をしても会いたい人」であり続けるためにね。

ああ、とりとめがない。

ネパール氏を巡る憂うつ

ネパールの新政権連立は、先行き見えない。

議会内第3党である統一共産党(UML)のマダブクマール・ネパール氏(以下、マクネ氏と略)を首相に担ぐ連立内閣は、第4党のマデシ人権フォーラムが「ワシらから首相が出ないならイヤ!」と最終意志決定したため、議会内での過半数工作に失敗。

現在1名の欠員があり、600名の議員となっている国会の過半数301議席は、第一党のマオ派も届かない。新憲法案成立要件の三分の二を考えるに、全ての主要政党が連立しないとならぬのだが....

過半数の連立による政権さえ、ダハール首相の辞任からもうすぐ2週間になろうとする今に至っても、まとまらない。


さて、厳しくなった首相候補マクネ氏であるが、どんなときにも激昂しない、調整型の人柄で知られている。人当たりがいい。(大きな)汚職疑惑がないクリーンさ。がウリ。

むやみに威張ったりしない、政治家らしくないおじさんだ。というか、UMLの政治家は、いい人が多い。知的な人多いし。

さて、このマクネ氏が首相に「なっちゃった」ら、私の業界では困りそうな点が二つ。

1.名前
「ネパールの新首相に選出されたネパール氏は....」と云う原稿に、国の名前とファミリーネームが同じである点、東京から「えっ?何これ」と質問されること確実。

2.発言
このマクネ氏は、言語明瞭・意味不明瞭で知られる。我々の業界の場合、発言の明確な趣旨を10秒前後で切り出せる映像・音声を編集せねばならないのだが、この人、どれだけ長く明瞭に喋っていても、論を左右にすることが多い。「何を言いたいのか?」よく分からないのだ。この点、コングレスのコイララ氏やマオ派ダハール首相は、必ず発言の明確かつ端的なポイントが見つかる。


名前についてはかつて、インドのシン首相が就任直後、「インドのシン新首相が....」という原稿が読みにくい!と、当時の記者氏が嘆いていたことを思い出す。

文字で書く新聞や雑誌と、そのもの「生」の発言や映像・音声で伝えるテレビの間には、同じニュースであっても違いがある。

発言全体の大意を表現できる10秒を、編集でつなぎ合わせず、本人の言葉そのままに切りだそう......という、愚直さを忘れずにいたいものだ。うん。

この人も、自転車

働くお母さんの「星」と云えば、西原理恵子先生とこの人、勝間和代さん。で、第3代自転車名人だそうである。

ご自身の公式ブログを見てみると、ロードバイクで、専用靴を使うビンディングペダルで、立ちゴケなどもなさっているようで.....そうそう。車道より、歩行者がひょこひょこ飛び出す道の方が過酷なのだ。自転車にとって!と、妙な共感など覚える。

私もマウンテンバイクに乗り始めた頃、交通量の多いリングロード走行を心配した亭主が、パタン旧市街の道を使え!と、ウルサかった。あまりにしつこいので

「おまえなぁ、一度私のサドルの高い自転車で、パタンの市街道路走ってみろ!コノヤロー!!私を殺したいのか!!!」

と、怒鳴ってしまった。

少なくとも、ちゃり現師匠には私の怒りに共感いただけると思うが、特に夜、停電で真っ暗で、ふらふらふらふら歩く地元のお方たちと「轢くか、こっちが転ぶか真剣勝負」なネパールの市街地走行ほど、自転車に過酷なものはない。車といっしょに走る幹線道路の方が、千倍安全だ。

うちの亭主を含めて、ほとんどのネパール人は、サドルの高いスポーツ自転車に乗った経験がない。両足がべったりつくバイクのつもりで云うなよな。ハンドルを引き加減にして、機敏にお尻をフレームに引き下ろす体制で乗っていても、ごく希に、間に合わないような飛び出しをする歩行者が多い。


ところで、都内の移動はロードバイクという勝間さん。ご愛用の自転車は当然泥よけなく(スタンドはついている。女性もチャリも「自立」ということか)、雨の日などどうしておられるのか?仕事用のスーツに、派手に泥ハネをつけているのか?バックパックに、仕事用の服を背負ってサイクルジャージ?

まさか、秘書がスーツを車で仕事先に持っていってくれているとか.....ないよね。そういう突っ込みがないのは、自転車フリークな記者が取材していないからだろうか。

雨中の自転車4

乾期の間、カッコ悪い泥よけを外していた我が愛車。

昨日一昨日と、夕方の帰路で雨につかまり、後輪の巻き上げる泥でお尻から背中まで、ドロドロ。洗濯するのも自分だから怒られないが、お尻が冷たくてブルブル。背中の方は、バックパックが汚れ放題。

泥だらけで帰宅 → すぐに洗濯 → 室内干し → 夜の間に乾く → 翌日着て出勤 → 泥だらけで帰宅.......と、輪廻していた。サイクルパンツもバックパックも、速乾素材はスゴいね。

子どもの頃は汚して帰るとお母さんに叱られたけど、自分がお母さんになって洗濯するから、叱る人もいない。17歳になる息子の方が、「母ちゃんバカだなぁ」と呆れている。

それにしても、カトマンズの泥は、なんでこんなに臭いんだろう。有害物質がてんこ盛りな気がして(多分、気のせいだけじゃなくて真実)、着ていたものも自分の身体も、速攻で洗ってしまうのだ。


今朝は早起きして、(自分で)泥よけ装着。そして、仕事場近くで、バックパックに被せるレインカバーを買う。ついでに自転車フレームに、ドリンクホルダーもつけてしまった。ははははは。

昨日は雷雨の中、遠くの空に流れる稲光がきれいだった。

今日は雨が降る前に、お利口さんに帰宅すべぇ。

不運というのも、酷1

ここしばらくブログに書きたいことがなく放置していたら、実家の父から国際電話が来た。私が病気で寝込んでいるのか?と心配してくれる親心。ありがたい。

早朝の電話だったので、こちらの方も、父か母が倒れたのか?と、心臓バクバクしてしまったが......


さて最近、突風を伴う雷雨が続いている。朝は快晴なのに、午後になると急に空が真っ暗になる。昨日は午後6時半過ぎに雨が止んだので、仕事場から自転車漕いで帰宅した。

仕事場から5分ほど行ったところにある交差点が、何故か大混雑している。見ると、大きな街路樹が倒れている。この時期の突風は、大木さえ倒す。もう少し前に進むと、木の下に、ぺしゃんこにつぶされた白いマイクロバスがある。

この交差点を始点/終点にする乗り合い路線バスの真上に、木が倒れ。新聞によると、運転手と乗客の2名が死亡したらしい。

人生、何が起こるか分からない。

ビデオ売りがいる?

例のマオ派内情暴露ビデオであるが、放送の数日前、カトマンズ市内の複数の民間テレビ局に、身元を明かさない人物が「売り」に来ていたようだ。

怪しさに手を出さなかった局がある中で、イメージ・チャンネルがまず放送。こうなると他局も無視できず、追随した模様である。

マオ派内情暴露ビデオの怪

昨夜〜今日夕方まで電気なく、全くテレビニュースを見ていなかった。その間に、マオ派の内情を暴露する、トップリーダープラチャンダ氏(昨日辞任したダハール首相)のビデオが公開されていた。

このビデオは、制憲議会選挙前、2008年1月2日。チトワンのカントンメント(人民解放軍宿営地)での、プラチャンダ氏スピーチの模様である。ここで彼は、

解放軍兵士の実数は、7〜8,000人に過ぎないこと。これを35,000人にまで水増し申請し、UNMIN(国連によるネパール支援ミッション)の審査で20,000が正規の解放軍兵士として認められた。

この、実数より肥大化した兵士に支払われる国家からの生活予算や、武力衝突で亡くなった人の遺族に支払われる補償金が、マオ派の大きな活動資金になること。

解放軍兵士は政治的に目覚めた人材であるため、3,000人が国軍に統合されることにより、国軍全体を毛沢東主義思想で動かすことが出来る。とも豪語している。


身内の中だけでの大風呂敷を差し引いたとしても、解放軍の実数については言い訳しずらい。

「外部には内緒だけれど、実際の解放軍の諸君には、仲間がどの程度の人数いたかなんてみんなが知っている話。ここで隠す必要もないじゃないか」

と、プラチャンダ氏は漫談のような口調で話している。


このビデオ。隠し撮りではない。三脚に据え付けたカメラで、スピーチテーブルにマイクを据え付けて撮影しているものだ。そうしない限り、あの映像と音声はあり得ない。マオ派内部の記録として撮影したものが、流出したと考えるのが順当だろう。

ダハール=プラチャンダ首相の辞任と、マオ派主導の連立内閣崩壊の翌日というタイミングを見計らって暴露された。

解放軍を国軍に統合するのは適当でない!という世論形成。マオ派に対して一線を画すカトワル参謀長の留任は適切であるというイメージ作り。


それにしても、プラチャンダ氏の脇が甘かったこと!

カメラ、録音、文章など、記録に残されている所では、口を慎まねばならぬもの。

記録というのは、恐ろしいものである。

もろもろ、不可解

ダハール首相が辞任した。

国会で不信任され「格好悪く」引きずり下ろされるより、国民へのメッセージとともに「格好良く」引くことを選んだ形だ。

それにしても、王室と共に育ち(ラトナ元皇太后の養子)、ギャネンドラ国王の親政時代から国軍トップに留まり続けるカトワル参謀長を、何故、コングレスを中心とする政党やヤダブ大統領までが、ここまで守ろうとしたのか?その裏に何か秘密があるのか?

国家元首たるヤダブ大統領は、国家統合の象徴たる「超越した立場」から、政治的存在に墜ちてしまった感が強い。

カトワル氏が、共和制導入の刷新を生き延びてきたこと自体、非常に不思議な話である。


同時に、こうなる事態は予測できたのに、マオ派が頑張った理由も何だろう。政権から離脱することで、どういう益があると踏んだのか?


明日からは、新たな国会過半数に向けた連立大作戦が始まるのだが、どういう政党組み合わせになるのか。いずれにしても、マオ派を野党に置いての政権運営になれば、厳しい先行きが予測できる。

国家権力の二極化

現在のネパール憲法では、国家の運営を担当するのは首相であり、国家権力の頂点にいる。

一方大統領は、儀典の上では首相より上にいる。国家統合の象徴として、国家元首の立場を占める。共和制以前の体制における国王に似ている。国軍の(儀礼的)統率権も、大統領が持っている。

さて、国軍トップ人事を巡り、首相と大統領が公式に対立している。首相は最大与党たるマオ派を代表し、大統領にはマオ派「以外」の政党の立場を代表するという政治的対立である。

国家元首として、政治の枠外に、超越した立場として存在した方が良かった大統領が、今回の事態で「政治勢力のひとつ」として機能してしまった。これを言い換えれば、大統領を政治的に否定する勢力が出る可能性が高まり、大統領の権威失墜が起こりえる。

多民族・多様な文化、安定しない政治体制の中で国家をまとめるために「文鎮」のような存在であるべき大統領が「軽くなる」危険性である。


現連立政権は統一共産党が離脱したため、議会の過半数の支持を失った。首相や内閣に対する不信任が出されていないため、マオ派一党を背景にする政権であっても政府=国家権力である。これまでは連立与党内のパワーバランスが働いていたが、この安全装置は既に機能しない。

今日現在の政府には、(次期連立政権成立まで)政治的存在基盤は残るが、議会の過半数支持はない。国家権力の弱体化は避けられないであろう。

同じように、国軍内部にも大統領に指示された参謀総長と、マオ派政府に任命された暫定参謀総長という、二つの権力基盤が並立してしまった。


ネパールの国家権力が、二極化に進むのか?そうなると、権力の空白が生じる。国家の「タガ」が弛んだときに起こりえるのは、治安の悪化であろう。

ネパール在住の私としては、これが恐ろしい。

首相と大統領、対立

カトワル参謀総長の解任を、マオ派与党は閣議で強行採決。これに対し、国軍の(形式上の)統率者でもある国家元首のヤダブ大統領が異議を表明した。

大統領は参謀総長に対し、現在の地位に留まり業務を継続すべしとの公式文書を出した。この文書は首相府にも送付されたが、ダハール首相は受け取りを拒否。

国軍トップvsマオ派政府の相克が、大統領vs首相の対立に発展した。これは、ネパール政治体制の危機である。

マズい展開にならぬよう、祈るばかりだが.....

ネ閣議、参謀総長罷免決定

今朝行われたネパールの閣議において、国軍カトワル参謀総長の罷免が、最大与党マオ派による強行採決で決定。

同時に、軍No.2の地位にいるカドカ中将を、暫定国軍参謀長に任命する決定を下した。

この決定には、マオ派以外の主要政党は、連立与党、野党を問わず反対を表明している。FMラジオの報道によれば、カトワル氏は内閣からの罷免文書の受け取りを拒否しているという。

私の理解では、この後内閣の決定を受けて、(憲法上)国軍の統率者でもある大統領が正式に辞令を出す。

しかしヤダブ大統領(ダハール首相率いるマオ派とは政治的イデオロギーが一致しない)は、政党間の合意なき罷免に否定的発言を繰り返していた。マオ派以外の政党の間では、国家元首たる大統領による政治的介入が試みられると予測できる。

本日夜〜明日午前中までには、何らかの動きが見えてくるだろう。現在の与党連立が崩れる可能性がある。

エベレストに、声援!5

まずはこのポスター(PDF)と、このブログを見ていただきたい。

私がエベレスト・マラソンにチャレンジするきっかけをくれた、アドベンチャーガイズ(AG)社の公募登山隊。現在、ネパール側からのエベレスト(ネパール名:サガルマータ)に挑戦中!

今年のAG登山隊は、まず6千メートルを越えるアイランドピークやロブチェイースト峰で高度順化登山を行って、エベレストに挑戦するという、ユニークな方法を採っていることに注目したい。ルートが大混雑するエベレストより、安全に、マイペースで、6千メートル級の順化を完了するという計画か?

万全な機材や、有能な高所ガイド(近藤隊長の表現を借りれば、優しい"怪物くん" たち)をいくら揃えようが、登山は本人が、自分の二本の足で前に進まなければ不可能な世界。いくら基礎体力や登山経験があっても、心にやる気が満ちていないと挫けてしまう。30km以降、ゴールまでのフルマラソンと似た世界かと想像する。

高所登山中は、下界でいる我々が想像できないほど、みんなからの応援が心に沁みてうれしいと聞く。やる気の元になると聞く。私も毎年、春・秋のAGヒマラヤ登山隊、勝手に応援団カトマンズ支部となって、応援コメントを書き込んでいる。

私にとって初めてのフルマラソンであったエベレストで、後半ヘロヘロになって泣きそうになった私の前に突然、小学校低学年くらいの子どもが出てきた。そして、

「握手してください」

不思議に思いつつ、手と手を合わせた。

「わーい、エベレストマラソンの選手と握手しちゃった!」

と、子どもがはしゃいで喜ぶ声。気がつくと私は、声を上げずに泣いていた。苦しくてではなく、見知らぬ小さな子どもに、勇気をもらったから。そしてどうにかこうにか、酸素の薄い高所でのマラソンを無事終えることが出来た。

あの子どもがいなかったら、どうなっていただろう、わたし。

このチャレンジ自体、AG隊の、偉大なことをやり遂げる普通の人間の生きざまに出会ってしまい、よし!自分も何かやってみよう!!と調子に乗ってしまったおかげ。その後も毎年、定期便でカトマンズにやって来るAGチームの面々から、冒険菌をウツされまくっているカワイソー(?)なわたし。


AG隊の熱い想いが伝わってくるブログを読みながら、時々、パソコンの前にいるのに、勝手に胸が熱くなってくるのは何故?冒険菌が発熱しているの?

きゃ〜っ!!!!!

AGエベレスト隊、ファイトーー!( ゚ロ゚)乂(゚ロ゚ )イッパーーツ!!

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