これはtwitterというサービスを利用したもので、1回140文字以内の「いま何してる?」を気軽に書き込むもの。
時々、数日ブログ更新がないと心配してくれる身内がいるのだが、ブログって、書くことが全くないことだってある。これからは「つぶやき」が更新されている限り、安心してもらえると思う。
ただしこの「つぶやき」は、その時々の気持ちを垂れ流すだけなので、ご容赦願いたい。
ネパールの首都、カトマンズから発信しています。
エベレスト登頂19回という世界記録を自己更新し、今日早朝、アパ・シェルパさんがカトマンズに戻ってきた。
過去のガイドとしての登頂と異なり、地球温暖化からヒマラヤを守ろう!というメッセージを世界に示すため、ひとりの登山家、環境活動家としての登頂である。ネパール人自身による環境・清掃登山隊 Eco Everest Expedition のメンバーとして、アパさんは去年から活動を続けている。
現在、永住権を持ってアメリカ在住のアパさんであるが、これからも毎年、自分の身体が続く限り、環境保全を訴えるためにエベレストに登り続けると抱負を語ってくれた。
Eco Expedition は、前ネパール登山協会会長、現アジア山岳連盟会長のアンツェリン・シェルパさんと、息子のダワスティーブン・シェルパさんが主催している。アンツェリンさんは温厚な、シェルパ族の大旦那なのであるが....今日は、ヒマラヤの環境保全にネパール政府が全く協力してくれないこと。アパさんの世界記録達成についても、政府から無視されていることについて怒っていた。スピーチしながら、半分涙声になったのを見て驚いた。
彼は山岳協会会長時代、コングレス、マオ派、国王と、そのときの権力者とそれぞれ良好な関係を続けてきたが。結局そのどれひとつとして、自国のヒマラヤを守るために立ち上がることはなかったことに愕然としたのだろう。
ヒマラヤの環境保全については、不肖私、来月、アンツェリン父・息子のアクションに参加する予定でいる。高い山に登ったりはしないが、楽しくて厳しくて、寒くて雨(雪かも?)に濡れるかもしれない。
しかし、まあ、生温く見守ってください。
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一方、このひと。
土曜日の議会で首相に選出されたマダブクマール・ネパール氏は今日、大統領への宣誓式を終え、(正式に)首相に就任した。
宣誓式の後、首相執務室にて今の心境を尋ねたところ、
「とても大変なときに、国家運営の重責を担ってしまった。しかし、ネパール国民、全ての政党、国際社会との協調の中で、前に進むことが出来ると信じている」
との言葉を、笑みをたたえながら答えてくれた。
どんなときも怒らない。いらついた表情を見せない。気さくで飾らない、MK・ネパール氏らしい言葉だと思った。日本で云えば、小渕恵三氏を彷彿とさせる人柄。
カトマンズ郊外の自宅も、目を見張る豪邸ではなく、普通の家。
本格的組閣はこれからであるが、国軍制服組との関係が微妙な今、女性政治家ビディヤテビ・バンダリ女史を国防大臣に任命した。メンツとエゴがぶつかる男性ではなく、女性を任命したところに、協調による政治姿勢をアピールしたと見える。
ネパールTV報道では先日から、スタジオに占星術の先生を呼び、ネパール新首相の平坦ではない先行きを予想させている。一般的には、短期政権になるだろうとの見込みがムンムン。
宣誓式自体、本来明日予定されていたが。新首相の一族が信頼する占星術師が、今日にすべし!明日以降は縁起良くない。とアドバイスした結果とか。ネパール氏は(マルクス・レーニン主義)共産主義者であるのだが、縁起を気にするあたり、どっぷりネパール人なのかもしれない。
マオ派を野党に回し、誰がやっても難しい現在の政局と新憲法起草をどう乗り切るか。まずはお手並みを拝見しよう。最初は、20以上の支持政党を満足させる組閣であって......
超・難しそう!
まずはこのポスター(PDF)と、このブログを見ていただきたい。
私がエベレスト・マラソンにチャレンジするきっかけをくれた、アドベンチャーガイズ(AG)社の公募登山隊。現在、ネパール側からのエベレスト(ネパール名:サガルマータ)に挑戦中!
今年のAG登山隊は、まず6千メートルを越えるアイランドピークやロブチェイースト峰で高度順化登山を行って、エベレストに挑戦するという、ユニークな方法を採っていることに注目したい。ルートが大混雑するエベレストより、安全に、マイペースで、6千メートル級の順化を完了するという計画か?
万全な機材や、有能な高所ガイド(近藤隊長の表現を借りれば、優しい"怪物くん" たち)をいくら揃えようが、登山は本人が、自分の二本の足で前に進まなければ不可能な世界。いくら基礎体力や登山経験があっても、心にやる気が満ちていないと挫けてしまう。30km以降、ゴールまでのフルマラソンと似た世界かと想像する。
高所登山中は、下界でいる我々が想像できないほど、みんなからの応援が心に沁みてうれしいと聞く。やる気の元になると聞く。私も毎年、春・秋のAGヒマラヤ登山隊、勝手に応援団カトマンズ支部となって、応援コメントを書き込んでいる。
私にとって初めてのフルマラソンであったエベレストで、後半ヘロヘロになって泣きそうになった私の前に突然、小学校低学年くらいの子どもが出てきた。そして、
「握手してください」
不思議に思いつつ、手と手を合わせた。
「わーい、エベレストマラソンの選手と握手しちゃった!」
と、子どもがはしゃいで喜ぶ声。気がつくと私は、声を上げずに泣いていた。苦しくてではなく、見知らぬ小さな子どもに、勇気をもらったから。そしてどうにかこうにか、酸素の薄い高所でのマラソンを無事終えることが出来た。
あの子どもがいなかったら、どうなっていただろう、わたし。
このチャレンジ自体、AG隊の、偉大なことをやり遂げる普通の人間の生きざまに出会ってしまい、よし!自分も何かやってみよう!!と調子に乗ってしまったおかげ。その後も毎年、定期便でカトマンズにやって来るAGチームの面々から、冒険菌をウツされまくっているカワイソー(?)なわたし。
AG隊の熱い想いが伝わってくるブログを読みながら、時々、パソコンの前にいるのに、勝手に胸が熱くなってくるのは何故?冒険菌が発熱しているの?
きゃ〜っ!!!!!
AGエベレスト隊、ファイトーー!( ゚ロ゚)乂(゚ロ゚ )イッパーーツ!!