ネパール国会では、週明けの月曜日、3度目の首相選出選挙が行われる。しかし今回も、現状では、以前2回同様どの候補も過半数の得票が取れない可能性がある。
ネパールの政治。現在、ネパールの有権者が選出した定数601人という制憲議会、兼、暫定国会議員がいる。しかしここから「政府」「内閣」を作り出す段になると、2つの選挙区で落選した有名政治家を、法的には合法でも、政治倫理的には無茶苦茶な方法で復活当選させ、首相に選出したり。はたまた、落選した政治家を議員外で主要閣僚にし、果ては副首相にしてみたり。
現在の首相選にしたって、政党と云うよりも、主要政党内での政治家個人のエゴが剥き出しだったりして、実に目も当てられない。
新憲法制定のためには、結局、主要政党が一致団結しないと三分の二で可決できない。政府や法案の可決は過半数でいいのだが、新憲法やその関連案件については、三分の二の賛成が必要なのだ。
だからして、残り10ヶ月となった期限の中で新憲法を成立させるためには、この際、挙国一致内閣を成立させることがその第一歩になるのはわかりきったこと。なんだけど......出来ない。
政治においては、時に寝技や密談も必要だろうが。こう、何から何まで変則的なことばかり続くネパール政治には、希望が持てない。
現在、議会内最大勢力であるマオ派は、インド国境に近いタライ地方選出の議員政党と組んでの過半数を目指していると聞く。もしこれが成功したとしても、コングレスと統一共産党という有力2政党を野党に回すわけで、その政権基盤は、非常に軟弱になる。
これでは新憲法制定はおろか、政権運営も困難になるであろう。
と、心配は限りないのだが、見守るしかない。
このままで行けば近い将来、政治家や政党は、有権者たるネパール市民からの強烈なしっぺ返しを喰らうであろう。もしくは、政治・社会的に深刻な危機に直面する可能性だってある。
政治家諸氏自身、よく分かっているだろうのに。
ネパールの政治。現在、ネパールの有権者が選出した定数601人という制憲議会、兼、暫定国会議員がいる。しかしここから「政府」「内閣」を作り出す段になると、2つの選挙区で落選した有名政治家を、法的には合法でも、政治倫理的には無茶苦茶な方法で復活当選させ、首相に選出したり。はたまた、落選した政治家を議員外で主要閣僚にし、果ては副首相にしてみたり。
現在の首相選にしたって、政党と云うよりも、主要政党内での政治家個人のエゴが剥き出しだったりして、実に目も当てられない。
新憲法制定のためには、結局、主要政党が一致団結しないと三分の二で可決できない。政府や法案の可決は過半数でいいのだが、新憲法やその関連案件については、三分の二の賛成が必要なのだ。
だからして、残り10ヶ月となった期限の中で新憲法を成立させるためには、この際、挙国一致内閣を成立させることがその第一歩になるのはわかりきったこと。なんだけど......出来ない。
政治においては、時に寝技や密談も必要だろうが。こう、何から何まで変則的なことばかり続くネパール政治には、希望が持てない。
現在、議会内最大勢力であるマオ派は、インド国境に近いタライ地方選出の議員政党と組んでの過半数を目指していると聞く。もしこれが成功したとしても、コングレスと統一共産党という有力2政党を野党に回すわけで、その政権基盤は、非常に軟弱になる。
これでは新憲法制定はおろか、政権運営も困難になるであろう。
と、心配は限りないのだが、見守るしかない。
このままで行けば近い将来、政治家や政党は、有権者たるネパール市民からの強烈なしっぺ返しを喰らうであろう。もしくは、政治・社会的に深刻な危機に直面する可能性だってある。
政治家諸氏自身、よく分かっているだろうのに。