久々に、更新します。先日、某ネパール人の友人(女性)から聞いた話。

彼女とダンナ(ネパール人)が一緒に外出したとき、ダンナが「ちょっと病院に寄って行こう」と。聞けば彼の親戚のひとり息子が先日事故に遭い、その日、某公立病院で手術を受けたそう。小児病棟の術後回復室に行くと、ドアの前の通路には、患者の父親と親戚の女性たちが10人ほど集まっていた。全身麻酔の手術が終わった直後で、母親は枕元で付き添いとか。 

で、親戚の女性たちが

「この通路は臭くて不潔で、しかも病室の中は、ここより汚い」

と、口々に不満をぶちまけ中。術後の感染の心配あるから、病室には入らないで帰るわ。という友人に

「どうせ不潔な環境なんだから、あなたが中に入ったくらいで何も変わらないよ。中に入って子供の様子を見てきなさいよ」

とすすめる。辞退して帰り際

「あなたは本当に賢い。私たちは馬鹿ばっかりだよね」

と、皮肉なのか、本音なのか分からない言葉が投げかけられた。見ると、臭くて不潔だと不満をぶちまけている通路に、誰かの肩掛けを敷いて車座に座っている中に、誰か子供まで連れてきて遊ばせている。

事故にあった子供の親や親戚なら、何故もっと清潔な病院に連れて行かないの?不潔と不満を言うなら、何故そんなところに長時間とぐろを巻くの?何故不潔な地べたに座れるの?どうして関係のない子供までそんな環境に連れて来られるの? 

今のネパールのダメさ加減を、一度に見た気がした。と、友人。加えて、自分が大病して手術でもするときはもっとマシな病院に行くけど、麻酔が覚めるか覚めないかからこの人たちが親切顔で押し寄せてきたら....と思うと、絶望した。と。

彼女は外国生活が長く、ダンナ共々専門職を持ち、育て上げた子供も外国で勉強中。ダンナも立派な職業人だけれど、親戚一同同じような家庭環境ではない。臭くていたたまれない病院の地べたに座っていられる人たちの方が、カトマンズでは多数派だ。

清潔、不潔の観念の前に、ただただ子供の様態が心配なのだ。

なら、大事な子供のために、何とかしろよ。

私はこの話。手術直後の子供が、ネパールという国そのもののような気がした。みんな国を心配しているし愛している。でも、どうしようもない絶望から救わない。やろうと思えば出来るのに、不平不満を言うだけで何もしない。

いや。親以外の親戚は、本当に子供の事なんて心配していないのかも。ただただ家にいてもヒマで、皆群れ集ってわーわー云う「ガス抜き」イベントとして、子供の手術が格好の機会なのか。私って、ちゃんと駆けつけて心配してあげてて、いい人だわ。と、世間に見せつける自己満足か。だから真剣に、誰も子供を救済しない。

いずれにしても、ついて行けない。