けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2014年03月

ウルトラトレイル in カトマンズ、反省記〜5

さあ、亭主が来るまで迎えに来てくれたら帰ろう。帰ってシャワーだ。と思っていたら、大会主催者とリチャードが何やら相談している。何々、え゛っ、入賞って?

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正規の50kmを走ってないんですけど.....と云うと、ネパール側主催者が驚いて

「そんなこと、内緒にしてればウルトラ完走者として認められるのに」
「いいえ、みなさんが知らなくても、私自身が知ってることですから」と、私。
「なんと誠実なんですか、あなたは!」
「.....」

リチャード曰く、50km部門じゃなくて、33km部門での入賞だから。あの状況の中、ゴールまでたどり着いたことは立派だよ。と。

有り難くご厚意をいただくことにした。メダルと賞状、そして賞金5,000ルピー(約5千円)とパタンのレストランでのペアディナー券。なかなかに豪華だ

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夜はリゾートに生バンドも入って大騒ぎ。夜明けと共に泥んこになって、夜はナイトライフで楽しもう。というノリね。何があっても、それを楽しみとしてエンジョイする、心と身体の強さと柔軟さだ。

この夜、男性参加者の中で2人と連絡が取れないと云うことであった。その後事故の報告はないから、何とか大丈夫だったと思う。しかし大雑把だなぁ。つくづく、ショートカットコースで明るいうちにゴールした自分の判断は、正しかったと思う。


最後に、入賞者の記録。男性
1st : Upendra Sunwar - 7hrs 03min oo sec
2nd : Sundar Karki - 7hrs 05mins 00sec
3rd : Hom Lal Shrestha - 7hrs 06mins 04sec

女性は50km完走ただひとり。東ネパール、オカルドゥンガ出身のMira Raiさん、23歳。記録は9時間台(誰もゴール記録を取っていなかったということ)。あのコース、あの天候、途中1時間あまりの雨宿りを考えるに、素晴らしい記録だ(詳細は写真をクリックTrail Running Nepal英文記事にリンク)。

mira-rai-kathmandu-50km
http://trailrunningnepal.org/mira-rai-nepali-young-trail-runner/ 

今後彼女には、ネパールを代表する女性トレイルランナートしてのサポートが寄せられる計画だ。ネパール国内で開催されるステージレースへの参加も決まったそうだし、近い将来、国際レースでも活躍してもらいたいものである。ネパール国内ではあまり知られていないが、トレイルランニング界ではネパールランナーは世界的レベルの男性選手が何人もいる。 次は女性ランナーが、世界に飛び出すことを願ってやまない。

これまで無名であったMiraさんの才能が発掘されたことだけでも、今回の、あまりにあまりなウルトラレースも開催された価値があった。よね。

おわり 

ウルトラトレイル in カトマンズ、反省記〜4

チトランバンジャン峠からは稜線を登り返してその後急激に下り、その後は小さく上り下りして最後にゴールのハッティバンまで樹林帯の下り道。残り約13km。

そんなところで、ヒョウにつかまってしまった。4本足じゃなくて、空から降ってくる方の。峠でのGPS標高表示が低かったのは、低気圧の前線が近づいて気圧が低くなっていたからなんだ!

ゴロゴロという雷鳴はそんなに近くないけれど、みるみる空は黒くなり、直径1センチもありそうなヒョウと雨が降ってきた。わー!と、丁度出てきた民家の軒先に避難した。30分ほど雨宿りし、ヒョウと雨が止んだところで先に進む。雷は恐いけれど、日没前にゴールしなきゃドツボだ!

正規の50kmコースと合流する尾根上の最高標高地点には、意外なことにしっかりした茶店があった。ここには最後のチェックポイントがある筈なんだけど、係員は誰も見かけない。と、スタート地点で見かけたもうひとりの女性参加者。うら若いネパール人おねえちゃんランナーが飛び出してきた。

「わぁ、おばさまが来た!私ね、ここまで来たんだけど独りだけで、雷とヒョウが恐くて雨宿りしてたのよ。一緒に行く人いればもう恐くないわ。私も行くわ」

足の速い彼女だが、私に合わせてくれる。そりゃ独りでは心細いよね。だが、さっきより激しいヒョウが降ってきた。わあわあわあ。みるみるトレイルが真っ白になる。

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もう引き返せないし、とにかく前に進もう。今まで何度も行ったことがあるチャンパデビまで行けば、ゴールも近い。コースは所々トレイルだが、殆どは石積みの道と階段だ。とにかく石積みを追っていけばよい。が、一箇所、彼女が「そっちじゃなくてこっち」と、トレイルの道を指し示す。向こうにはきれいな石積みの道が見えるのに。見ると木の幹に赤いリボンが結びつけてある。私は見落としていた。でも、向こうじゃないのかな?とも思いつつ先を行くと、ものすごい急傾斜の下りとなった。もうこうなったら下って下ってどこかに着くだろう(後日地図で確認したところ、私が行こうとしたコースは別の尾根にあるシェスナラヤン寺院に向かうものだった。彼女と出会っていなければ、最後に、別の場所に下山してしまうところだった)

彼女はものすごいスピードで、もう見えなくなった。自分がどこに向かっているのか混乱してきた頃、突然、チャンパデビの祠に飛び出した。

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力の女神チャンパデビに挨拶を。

あ゛、周りは深い冷たい水たまりになっていたのに気づかず、足がずぶ濡れだ。ええい、ままよ。ゴールは遠くない。きれいな石積みの階段を下る。何てことのない道なのに、脚が終わってる。ストックを頼りによたよたと下るしかない。そのあとは少しの登り返しなのだが、その少しの登りにあえぐ。ルートセッターが4本脚の方のヒョウに遭遇した樹林帯に入る。道がぬかるんでいて滑りやすい。転ばぬように気をつけながら、もう遠くないゴールを目指して走る。客観的に見れば早歩き?てなスピードだったかもしれないが、やっぱり走っていた。

まだゴールは見えないが、フェスティバル参加者のためのテント村が見えた。あ、ゴールゲートだ。誰もいないけど、気にしないや。そしてリゾートの門まで。

あ、誰かいるぞ。

「おめでとう〜、おつかれさま」

やっとやっと、大会のちゃんとした役員に迎えられた。33kmコースの筈だが、自分のGPSは42km強の距離を叩き出していた。ずいぶん遠回りしたんだな。

そのままリゾート内の大会本部にしつらえられた、ガスストーブの前に連れて行かれた。走るのを止めると、震えが来るくらいの寒さだ。しばらくして、リチャードもやってきた。

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30分ほど後、カトマンズから湯たんぽとテルモスにコーヒー、ポップコーンと着替えを持って亭主と息子も車で到着。ああ、やっと終わった。のだが、実は、まだ終わっていなかった。

つづく 

ウルトラトレイル in カトマンズ、反省記〜3

村の子供たちが云うに
「この先の森では、時々追いはぎが出るゼ。危ないから行くのは止めな」
「ところで、お菓子もってるんだろ 。オレたちにちょうだいよ」
って、お菓子強盗かよ、オマエら。

しばらく行くと村のおばちゃんが云う。
「ここから先は女がひとりで歩く場所じゃないわよ。誰かと一緒に行きなさい」
って、その誰かがいないんじゃない......

手書きの概念図見ながら考えた。この先、樹林帯の強烈な上り坂だ。その横に、傾斜はそれ程じゃないけどものすごく遠回りのジープ道がある。よし、地元のバイクが行き来するだろうジープ道を行こう。遠回りでも安全だ。

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GPSウォッチの表示を標高に切り替えて、2,500mの高さの峠を目指して歩く。予想通り時々バイクが通りかかるが、みんな二人乗り。ネパール人は山道を行く時歩きじゃなくて、バイクや車であっても出来る限り誰かと一緒に行く。それが安全対策なのだ。1台だけひとりのバイクがやってきて、ヒッチハイクしたくなる気持をランナーの理性で押さえた。 

標高表示はまだ2,300m だ、まだ登りだな。と、前を見ると、チトランバンジャン峠のチェックポストがある。あれ?

コース説明ではやっと半分過ぎの距離(遠回りルートをした私のGPSでは、既に32km)。ここからウルトラコースはチトラン村に下り、山脈の麓を回り込み再度稜線まで登り切り、その後はゴールまで稜線を行く。 時間は午後2時。このままでは明るいうちのゴールは無理だ。チトランに下らず真っ直ぐ南下すれば、33kmのショートカットコースが設定されている。

残念だけど、ショートカットしよう。

そう決めて行こうとするが、チェックポイントの係員からチトランに行け!としつこく云われる。ショートカットコースのことを効いていないようで、33kmコースならこの下のチトランが30kmだからその先まで行けばいいじゃないか。と云う。そこから先にエスケープルートは全くないのに。お話にならない。

村の人に尾根筋ルートを確認するが、ここでもまた「女ひとりでは行くな」で辟易。地元の人の言うことは正しい。実に正しい。しかし今日の自分は、トレイルランナーな訳で。元々無理なことをやりに来た訳よ。って、説明しても理解してもらえないのは当然だ。 

本日最後の無謀な頑張り!と足を先に進めた。あれ、ゴロゴロとかいう音が聞こえるのは気のせいかな?あれ、心なしか空が暗い。あれ、あれ、え゛ーーーっ

つづく 

ウルトラトレイル in カトマンズ、反省記〜2

事前の連絡では、スタート地点たるカトマンズ盆地北西部までのシャトルバスは、始発のパタン午前6時発。だが6時半になっても全然来ない。コースセッターのナランが電話で確認したところ、13.5km参加者の直接ハッティバン(ウルトラコースではゴール)に行くバスしか手配されていないという。あ゛、こんなにいっぱい人がいたのは、殆どみんな13.5の方だったのか!ウルトラ組は6人。すぐに路線運転の乗り合いマイクロバスを止め、みんなで代金シェアでチャーターしてスタート地点に向かった。出だしからこれかよ。参るなぁ。

バラジューの北側にあるナガルジュン国立公園ゲートには、合計16人のランナーが集結。そのうち女性は私と、もう一人の(ネパール人)女の子。薄いコットンの半袖Tシャツとジャージのスラックス。手に1リットルの飲料水ボトルという超軽装の彼女はスリムで、いかにも走れそう。一方彼女の母親世代のオバハンたる私は、日本から買ってきた折りたたみ超軽量ストックを久しぶりに使うぞ!な、フル装備。

スタート前のコースブリーフィングが始まった。

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説明するのはコースセッターのナラン(写真中央横向きの男性)。前夜届いたメイルとほぼ同様の内容に引き続き、注意事項。

「ヒョウに注意して下さい」

「は?」

「コース上には野生のヒョウが出る可能性あります。事実ボクたち、マーキングで走ってた時、ゴール手前の樹林帯で大型犬ぐらいの大きさのヒョウに、結構至近距離で遭遇しちゃってもう。恐かったぁ〜」

ええい、ままよ!と、午前7時45分スタート。最初は石段の上りが4km弱続く。最初はゆっくりと、今回はスィーパーをつとめてくれる世界的にも有名な女性プロトレイルランナー、リジー・ホーカーさんといっしょに最後尾につける。リジーは何度もネパールで走っているが、今回は結構深刻な故障中で走れず、歩いてスィーパーをしてくれていた。

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仏塔のあるジャマチョはポカポカと暖かく、この天候がこのまま夕方まで続いてくれることを祈った。2km程ジープ道を下り西に折れる。分岐点には国立公園内を警備する国軍兵士が立っていてくれて、誘導があった。結構ちゃんと、レースマネジメントしてるじゃない......

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ここからは、絵に描いたように美しく、走れて身体にも優しい五つ星のトレイルだ。ここを快適に飛ばさないなら、トレランをする意味がない。「やっほ〜」と、歓声上げて走る。きっとリジーも走るだろうと思ったら歩き続けたようで、後ろから彼女の気配が消えた。

樹林帯を抜けたところで、軽装の国軍兵士から「こんにちは、ニホンジンですか?」と、日本語で声をかけられた。ビームドゥンガ上の駐屯地にいる太尉殿で、カトマンズの日本語学校で身につけたらしい。 更に下って、カトマンズ郡とダディン郡の境界線上にある村、ビームドゥンガ。ここで最初のチェックポイント。何度も行きつけの村の茶屋に設置されていたが、ここにはレース係員ゼロ。茶屋のオバちゃんがコーラと水をくれる。ゼッケン確認なし。しばし休憩し、再スタート。バトバンジャンの峠までひと登り。そして、トリブバン国道上のタンコットまで下る。のだが、人の気配濃い村落部に下るに従い道はいくつも分岐していて、マーキングは見つからない。村の人たちに道を尋ねながら下って、国道が見えて、どんどん走って、あれ?

タンコットより更に西のナーグドゥンガ方面に出る道に迷い込んだみたいだ。引き返し、方向転換して、地形に当たりをつけながらタンコットに着いた。しかし、あるべきチェックポイントの場所には何もない。あれ〜?ここで主催者から携帯に場所確認の電話があった。チェックは無視して良いとのことなので、そのまま次のポイント、チトランバンジャン峠へ向かった。この登りが今回、最大の急傾斜である。

タンコット警察脇の、人家が点在するジープ道をどんどん先に進む。とにかく進む。このどこかで、尾根筋まで一気に登る樹林帯トレイルに入る筈なんだが......

「おーいオバちゃん、そっちはヤバいぜ」

突然背後から、呼び止める子供の声が。

つづく 

ウルトラトレイル in カトマンズ、反省記〜1

今年で3回目となったHimalayan Outdoor Festival。カトマンズ盆地の外輪山南側の景勝地、ハッティバンリゾートをメイン会場に、マウンテンバイク、ボルダリング、キャンピング、トレイルランニングなどのアウトドア関係が一堂に会し、昼間は泥んこ、夜は生バンドとビールでダンス!というお祭りである。近年カトマンズには、欧米のアウトドア用品の正規代理店や販売店も増え、それらがスポンサーとして名を連ねている。今年のメインスポンサーは、The North Face。協賛企業一覧バナーはこちら。
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さて、トレイルランニングについては穏健に13.5kmの周回トレイルと、今回から50kmウルトラトレイルレースが加わった。ウルトラはカトマンズ盆地の外輪山北西部にあるナガルジュン国立公園ゲート(バラジューからカカニに向かう道路の途中)をスタートし、ビームドゥンガ〜(トリブバン国道上の)タンコット〜チトラン・バンジャン〜チトラン村〜ファケル〜ダンラ〜チャンパデビ〜ハッティバン。

8km

過去、アンナプルナのトレッキングルートで行われた71kmと50kmのウルトラトレイルを走ったが、それらよりずっと厳しい今回のコース。アンナプルナの50km冒頭8kmはロードで、ちゃんと走れる。しかし今回は全て上り下り。加えて、外国人トレッキングのためのルートは出来る限り急傾斜を避けて、穏便な設定で形作られている。カトマンズの場合、地元で生まれ育った人たちの(車道がなかった時代に作られた)生活のためのトレイルだ。ものすごい急傾斜でも、最短距離で結ぶことを至上としている。

加えて、トレッキングルート上の村は、村の観光経済に寄与する外国人に優しい。一方それ以外の場所では、地元の人たちと明らかに違うランナー。特に外国人を見る目は冷たいことがある。何故なら村の経済に外部の人間が寄与することは殆どないし、地元の人たちが苦労して、本当は車やバイクで移動したいところに、快適な生活をしていると思われている格好の部外者が、脳天気に遊びで走って乱入してくるからだ。

もし、生まれた立場が逆だったら......私だって。

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自分の実力から考えると、当然13.5kmの方に行くべきだったが。今回は思うところあって、敢えてウルトラに挑戦することを決めた。コースの概要はメイル添付で送られてきたGPSログのみ。さすがに不安になって自分の手書きでコース概念図を作ったレース前夜。夜9時半になってやっと、コース説明のメイルが届いた。以下、届いた文面をそのままコピーしたい。

Hello everyone, 
Sorry for late email. 
Bus 6am from St Xaviers Jawalakhel >  Rangasala > Sorakhutte > Balaju Chowk > Nagarjun Gate Army post. 

If you are lucky, chiya at hotel there, then when everyone is there, start. The course is marked with holi powder paint (注釈: ホーリー祭りで使われた色の付いたパウダー), yellow, red. And material in trees. If you have google earth, study the route with the attached file. There may or may not be race numbers. If not, give your name to check point people. Please take enough money to buy extra food/water for the journey - limited food/water will be available. 

Checkpoints:
CP1: Bhimdunga chia pasal
CP2: Thankot Traffic Checkpoint
CP3: Chitlang Bhanjyang
CP4: Chitlang village
CP5: Danda - after the climb from Phakel on the pass before Champadevi. 
Finish: Hattiban. 

Description: 
  1. Start to Jamacho - climb direct from start to summt. 
  2. Continue on ridge and road for 2km. Look for turn to right, west on small road. Marked with yellow powder paint. Don't continue down main jeep road too far. 
  3. Follow that road to army checkpoint on edge of valley overlooking Dhading. 
  4. Turn left at army camp, follow top of ridge to Bhimdunga chiya pasal CP1.
  5. Climb up from CP1 following markings climbing up but not to tower. Pass around hill on east side, descend to Thankot checkpoint. 
  6. Pass police post on left around hill, then continue right, out of valley on jeep road for 1.5km.
  7. Then climb up ridge, up to chitlang bhanjyan on jungle trail. 
  8. From chitlang bhanjyang, to take shortcut 33km route, continue over the hills. To take 50km route, go down into valley. Checkpoint is there somewhere 9803982339
  9. Continue around east to phakel, climb up to danda - water / biscut available - continue to hattiban .
この程度の説明で、50kmを走れと云う。文章を日本語にして、さっき作った概念図の下に手書きで加えていたら。外からものすごい水音がする。あ、雨だ。しかも、ものすごい豪雨。マズいぞ!雨でマーキングの粉なんか流れて消えちゃうじゃないか。が、まあ、仕方ない。とにかく寝よう。

当日早朝、集合時間、集合場所によく知った顔、新しい顔が続々集結。結構な人数じゃん。女性も何人もいるし。だが我々ウルトラ組は、のっけから強烈な仕打ちを受けることとなる。

つづく

私の嫌いなネパールの祭り、ホーリー

アンタ、どんだけネパールが嫌いなの?って。私の嫌いな祭り、ホーリー(祭りの概要はクリックで)が日曜日にやってくる。はい、春の訪れと豊作を祈願する祭りで、仲間内で当日水や色粉をかけ合うのについては何も不満ございません。

問題なのは.....

祭りの一週間前、カトマンズ旧王宮広場に「チール」という色とりどりの布で飾られた柱が立てられます。これ以降1週間は、ホーリーの遊び解禁と相成るわけで。で、道行く見ず知らずの人に、家の屋上や窓から水をザパーッ!とふっかけようが、水風船を投げつけようがお構いなし。住宅街をジョギング中、色水をぶっかけられたこともあり。水風船だって、4階建て5階建ての家も多いカトマンズ。当たるとアザが出来るくらい痛いこともある。甚だしい場合は、汚水を投げつけてくるから。

腹が立つのは、隠れて、道行く無防備の人を攻撃するってこと。卑怯千万であるが、抗議すると「コレハ、ネパールノ ブンカ フウシュウ デース」と鼻の穴をふくらませるDQNが多いこと。

ホーリーとは、卑怯と弱いもの虐めがネパールの伝統文化であることを、子供に教え込む祭りである。 この延長線上に、バンダもチャッカジャム(交通封鎖)もあるわな。

ネパールの老人は嘆く。昔はこんなじゃなかった。もっと穏やかに楽しく、仲間同士で楽しむ祭りだったと。

しかし、今年、ホーリー前の無差別水攻撃が目に見えて収まっている。今までぬるかったネパール警察が今年は、知らない人に水や粉をかけることを厳禁。アルコールや大麻をキメてバイクや車を運転するのも厳罰に処す。やった場合は逮捕して司法手続きに送る(去年までは拘束だけで釈放していた)。家の屋上からやった場合は誰か分からなくても、その家の持ち主を逮捕する。 と。

毎年店先で売られる水鉄砲が、今年は殆ど見かけない。 

いいぞ、警察。つーか、毎年の乱痴気騒ぎに、市民が疲れたのかもね? ホーリー当日、ご家族親戚、ご近所、お友だちで楽しく、節度ある一騒ぎは良いものよ。それこそ、素晴らしいネパール ノ ブンカ デース!

ホーリー、ヘーィ(ホーリー万歳)! 
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