けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

2015年04月

毛沢東でも考えない!エベレストトンネル

日本をはじめ、世界のヒマラヤニスト、ちべ者、ネパール者を震撼させた「ちうごくエベレストトンネル鉄道大作戦」報道につき、冷静に考えてみたい。先ずは位置関係。

下の地図、クリックで拡大してご覧いただきたい。
西蔵鉄道

ちうごくが云っている「ラサからネパール国境までの鉄道延長」は、まず間違いなくシガツェを経由して、報道が正しいとすれば、吉隆(ギーロン)というネパール国境に近いチベットの街までと云うこと。この場所はカトマンズ盆地から真北。古いチベット交易ルートである。

エベレスト(サカルマータ/珠穆朗瑪)のエリアにわざわざトンネル掘るとは、現在の道路の位置から考えるに現実的ではない。チベット高原の中で比較的土木工事が可能な地理を選んで道路が作られているはずであるから、鉄道に関してもこれから大きく乖離するとは思えない。毛沢東だってそんな無茶はしないよ!

エベレストじゃなくて、今でも比較的静かな山旅が出来る「ランタン・ヒマラヤ」地域が、鉄道建設でズタボロにされる心配をしよう。ヒマラヤはエベレストだけじゃないんだから、さ。

今年もエベレスト、はじまるよ!

本日付 The Himalayan Times の記事。元情報は画像クリックで飛びます。
名称未設定 1

昨年春、史上最悪の雪崩事故を起こしたエベレスト・アイスフォールの登山ルート。今年はより安全なエリアに設営されました。が、その分、難易度上昇。写真に出ていますが、アルミ梯子を縦に4本繋ぐ...場所もあるようです。しかもこんな場所、今年は厳格に「一度にひとり」「荷揚げシェルパの荷物重量制限」などが運用されるそうで、登山者やガイド、荷揚げスタッフたちによる大渋滞が懸念されます。

実際の登山者の声は「縦より横に渡されたアルミ梯子渡る方が恐い」ですけれど。そう、氷河の割れ目、裂け目の深いクレバスを横断する梯子の橋は.....恐いよね。これが渡れず、ベースキャンプのすぐ上で登山断念して帰国する外国人もいるとか。

ネパール政府の不手際、不誠実でスタートでもたついた今年春のエベレスト。それでも現在までに
  • エベレストに合計36登山隊、319人の登山者
  • そのうち109人は昨年の登山許可を再使用
  • 更に4隊が申請手続き中
ベースキャンプと中盤までのルートをエベレストと同一にするローツェには
  • 93人の登山者
  • うち23人は昨年の登山許可を再使用
が、ネパール政府より登山許可を取得している。

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その横の、中国政府「エベレストの下にトンネル掘ってネパール鉄道建設か?」の記事。

【may build】であり、東スポと同じ【か?】であることを、冷静に受け止めたい。第一、エベレストの下を通せばルート大回りですよ。エベレストのチベット側を含む地域での鉄道建設では、いくつかのトンネル工事が必要になる可能性がある。という程度。

誤報ぎりぎりの「角度」をつける報道で、業界では有名なAFPの記事が元であることを忘れてはいけない。AFPは、国際報道界の報道ステーションですからね...(違うか?)。
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