今朝、ビールガンジ(カトマンズから南下した、インド国境の中核都市)から連絡があった。ヒンドゥー教徒の抗議デモが出て、路上でタイヤを焼き、バンダ(ゼネスト)決行中とのこと。

4月の騒乱時並みに、ヒートアップしているという。

ビールガンジから複数の情報源によれば、国会下院にて「ネパールは世俗国家とする(=ヒンドゥーは国教ではない)」と発言があった直後から、路上での抗議活動が続いてきたそうだ。今日は、大規模なデモが予定されているという。インド側のヒンドゥー原理主義団体も、ビールガンジに入っている模様。

ああ....宗教は、パンドラの箱。でもなぁ、これを開けたコイララ首相は、ヒンドゥー最高位カースト。ねじ切れてる。

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国王の権威の背景に、ヒンドゥー教がある。

従って、ネパールを世俗国家とし、政教分離を図ることは、民主化にとって必要不可欠なプロセスである。

「君がそう云えるのは、君自身がヒンドゥー教徒ではないからだ!」

とね、結構ヒステリックな声もある。身近からね。

私は、自分を含む外国人や、ダリットと呼ばれるネパールの被差別グループの入場を拒むパシュパティナート寺院を尊び、国王のご威光を振りかざす(ネパールの)ヒンドゥー教は受け入れがたい。単なる「権威」でしかないと思う。

しかし、カトマンズに無数にある「アジマ(地母神)」や、「カルナマエ(観音様)」「バイラブ」「ガネーシュ」寺院や祠に対しては、畏敬の念を抱く。私の大好きな「ネパール・マンダラ(聖地としてのカトマンズ盆地)」の、紀元前からの記憶だから。

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現在のところ、カトマンズは平穏である。

しかし、今後のネパール情勢を考えるとき、マオ派との和平交渉に加えて「ヒンドゥー原理主義者」の動きにも注目すべきである。

ネパール国内のヒンドゥー教徒には、自分たちの主張を平和的に表明する権利がある。しかし、インドからは来るな!と云いたい。ネパールのヒンドゥーたちが、インドの原理主義者たちの加勢を頼むのであれば、それはネパール国家の自殺行為に繋がる。

今こそ、ネパールにおけるヒンドゥーの真価が問われているのだ。