政治的権限を剥奪された(事になっている)国王、ギャネンドラ・シャハ氏と、王室の指揮下からはずれた(事になっている)国軍の参謀総長、カトワル氏が内閣に通知せず密会したとの評判。

カトワル氏を、このポジションにおいていること自体が問題なのね。この二人は、同じ場所で同じ母親の元で育った義兄弟であるのだから.....

ギャネンドラ国王や、故ビレンドラ国王の生母は、故インドラ・ラッジャ・ラクシュミ皇太子妃である。この生母が亡くなったあと、父親である(当時の)マヘンドラ皇太子は、亡妻の実妹であるラトナ・ラッジャ・ラクシュミと再婚をした。

これは、インドラ皇太子妃の遺言に基づくものであったらしい。同時に、妹との間には子供を作らないようにも言い残したと、一部の人は云っている。どういういきさつかは分からないが、マヘンドラ皇太子、後に国王は、ラトナ王妃(現皇太后)との間に実子はなさなかった。

その代わり......がどうかは知らないが、王位についたマヘンドラ−ラトナ夫妻が地方巡幸した際、優秀だが貧しい生まれであったカトワル少年を見つけ出し、王宮に連れ帰った。そのまま少年は、ラトナ王妃を母として王宮で育ち、成年して軍務につき、現在に至る訳である。

カーストの権化のような王室内で、ギャン−カトワル両氏の間には、主従の区別はあったと思う。しかし、ラトナ王妃の「お気に入りと秘蔵っ子」という、共通項もある。

現ラトナ皇太后は、王室のゴッドマザーとして御簾の奥に居られる存在だが、彼女の影響力は少なくない模様である。

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このような出自を持ち、国王親政時代に参謀総長の地位に就いたカトワル氏を、未だにこのポジションに置いているコイララ首相。このあたりに、最大与党コングレスなりコイララ氏自身の、王室に対する態度が分かる。

国軍は恐いので、これに、強く強く異を唱える政治家も出てこない。マオ派だって、云えない。

ネパール最大の権威は、全然変わっていない。