Himal Media社発行のネパール語週刊誌に興味深い記事があり、系列の英語週刊新聞Nepali Timesに英訳が掲載されているので、抄訳紹介する。
崩壊した建物の現実 Himal Khabarpatrika 元記事リンク

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イメージ画像 2015.05.18撮影 by ネパールの空の下 カトマンズ市内ゴンゴブ
4階建ての1〜2階部分が潰れている。傾いて崩落時、隣の建物を破損。
元は同じ高さの2軒が並んでいたこと、想像するのは簡単ではない。


建築時のオーナー/建築許可/建築した階数/転売記録
 インド国籍A.H.+ネパール国籍配偶者M.M.B
 カトマンズ市役所から2階建てで許可取得/5階建設
 転売記録 A.H⇒C.S.⇒B.K.
B.K. 震災3週間前C.Sより2,250万ルピーで購入
震災当日C.S.家の引っ越しパーティ中。C.S.氏夫妻、近所住人含め7名死亡。
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カトマンズ市6区にあった、通称「七階建て」ビル 1997年建設
建築時のオーナー/建築許可/建築した階数/転売記録
 R.S. カトマンズ市役所から5階建てで許可取得/7階建設
 転売記録 R.S.⇒N.R.
最上階に教会あり、30名死亡(祝日礼拝中か?)
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カトマンズ市内ゴンゴブ地区にあった9階建ての雑居ビル
(スーパー、商店、ゲストハウス)

建築時のオーナー/建築許可/建築した階数/転売記録
 R.K.P. ゴンゴブ村役場(当時)から6階建てで許可取得/9階建設 
 転売記録 R.K.P.⇒P.P.(息子に所有権変更)
17名死亡。2名救出。
10年前建設時はこのエリアカトマンズ市の外であり、建築確認が甘かった。
9インチ角の柱と16mmの鉄筋という、9階建てを支えられない構造であった。

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ショッキングな動画であるため閲覧注意


Morgan International Collage 学生数約400
建築時のオーナー/建築許可/建築した階数 
 B.S. (首都圏内郊外)トカ村役場から5階建てで許可申請/7階建設
沈積土の上に、脆弱な基礎工事で建設。
地震当日休日であったため学内無人であったため死傷者なし。

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ここからは、ネパールの空の下による
結局、建築確認と異なる階数水増し違法建築であり、市役所、村役場共に許可が形骸化していたことが分かる。また、その後転売されることで、建物の構造強度が認識されない状態でもあった。

今回の震災で一般的には鉄筋コンクリート造り(RC造)の建物は被害を免れているものが多い。しかし全壊したり、傾いたりしたRC造建造物には、それが起こるべき「理由」と「必然」があったと考えるのが自然であろう。

人災である。