けぇ がるね?日記

ネパールの首都、カトマンズから発信しています。

ネパールのニュース (・∀・)

古いシューズ持参で、アディダス

8/10までの期間、カトマンズ市内とパタンの「アディダス・ショップ」に、古い(しかし、穴が空いたり壊れたりしていない)スポーツシューズを持参すれば、新品のアディダス・シューズ購入に割引がある。

7千ルピー以上のシューズ購入では2千ルピー。7千ルピー以下のシューズなら 、千五百ルピーの割引である。持ち込むシューズのブランドは問わない。コピー商品や、ネパール製のシューズでもよい。ただし、履ける状態のスポーツシューズでなくてはならない。

集めたシューズは後日、チャリティーに使われるそうだ。

多分、これだけの値引きをしても、ショップは損をしていない。そしてまた、割引後であっても、4〜5千ルピーを支払える層の顧客に、アディダスのシューズを浸透させよう!との商魂だ。カトマンズでは、ナイキ・ショップが頑張っているし、最近、プーマやニューバランスの(本物の)商品を売る店も出来た。アディダスの巻き返しだ。

私はランニング仲間の、ネパール人バスケットボール・コーチから昨日聞いた。で、早速、古いシューズ持参で行ってみた「カモ」である。

アディダスのパタン・ショップ(クマリパティ)では、マンジュちゃんというかわいくて、一生懸命さに好感が持てる店員さんがいる。気分よく買い物させてもらった。

日本でも人気の、アディゼロ・テンポもある。ランニングシューズは、初心者向けのクッション豊富(だから、ちょっと重たい)なラインアップだ。私は、日本では販売されていないクーガーという、初心者としては軽いシューズを選んでみた。 

ランニングだけでなく、街での取材の時も、いいシューズを履くと疲れ方が軽い。着る物にはお金をかけないが、靴だけは、良いものが健康につながる。

健康への投資ね。 

別な意味での、ギネスに挑戦

エベレスト最高齢登頂記録、続報。

現地報道によると、ネパール側のミンバハドゥール・シェルチャンさんは、ギネス・ブック側に、何故自分の記録が認定されなかったのか?抗議するそうだ。同時に、申請を担当したネパール観光省と外務省の書類に不備がなかったか、期日通りに送付していたか。も、調査するとか。

ミウラ・スノードルフィンズの説明によれば、昨年末の最新版ギネス・ブックにシェルチャンさんの記録が採用されておらず、念のため三浦さんの記録書類を送付したところ認定された。

であるからして、ネパール側の可能性としては、

1.ネ政府作成の書類に不備があった。
2.ネパール政府は、申請書類を送付していなかった。

の、どちらかではないだろうか。

ギネスの記録認定は、非常に厳格である。しかしながら、何人ものネパール人の記録が公認されている(例えば、エベレストに最も多く登った人とか)のだから、ネパールからの申請が無理なわけでもない。

シェルチャンさんの登頂写真が存在しないのでは?という話もある。登ってはいるだろうが、そこで証拠を残すことが、記録を狙うなら必要なのに。ネパール政府の登頂証明書はある筈だが、いやはや、全く。

自分に対する挑戦ならいいけれど、ギネス記録を欲するのであれば、もっと完璧な行動を取るべきではなかったか。申請についても、政府任せじゃなくて、もっと自分でチェックできなかったのか?

三浦さんが気の毒だ。こんな騒動になって。

ネパールよ、世界を狙うなら、もうちょっと考えてよ。

やっぱり起こった、エベレスト

昨年、ネパール人ミンバハドゥール・シェルチャンさんが、77歳でエベレストに登頂。最高齢登頂記録が更新された筈だった。同じシーズンに、三浦雄一郎さんは75歳で、2度目(最初は、70歳で)のエベレスト登頂を果たした。

これは歴代、第2位の高齢登頂記録であった。

なんだけれど、世界記録の認定で定評あるギネス・ブックには、最高齢登頂者として三浦さんが認定され、シェルチャンさんの記録は採用されていない

AFP通信が東京から発出したニュースを引用した、ネパールの報道記事(英語だが、心温まる写真あり)。

ミウラ・スノードルフィンズの、プレスリリース。

シェルチャンさん側は、認定に必要な書類に問題があったらしい。もしくは、ギネスに申請していないのか?推測であるが(でも、多分正しい)、ギネスが認めるレベルの、正式の出生証明書がなかったのだろう。現在でさえ、戸籍は自己申告と状況証拠なネパールであるから、70年以上昔の出生の記録を出せ!と云う方が酷だ。

こういう事態になるのでは?と、カトマンズで心配していたら、その通りになってしまった。

せっかくの三浦さんの方も、完璧にうれしくないかも。推測の話だが(でも、多分正しい)、次は80歳で、今度こそチベット側のエベレスト(過去2回は、ネパール側からの登頂)に挑戦されるのではないだろうか。今度こそ、ちょっとやそっとでは破れない記録達成を目指して。

いや、記録が出るかどうかより、後期高齢者として世界最高峰に「更に」チャレンジすることが出来る気力、体力、マネジメント力を保持して、高めていくことこそが、三浦さんの素晴らしさ。偉大な人間力だと思う。

なんだか、ちょっと、シェルチャンさんに対して気が引けるが。

三浦さん、おめでとうございます。

オサマと云えば、ビンラディンでしょ

今日から、日本の外務政務官である宇野治(うの・おさむ)議員がネパールを訪問している。コイララ首相や既存の政党党首だけでなく、日本の政治家としてはじめて、マオ派のトップリーダーであるプラチャンダ氏とも会談するそうだが....

日本の外務政務官オサマが、首都に着陸(到着)

ネパール最大の発行部数を誇る新聞社の、英語サイトである。オサマと云えば、ビンラディン。アルカイダじゃないかい?

Osamuという日本の名前を、Osamaと勘違いしている。しかし、Unoを、姓と判断していることも記事で分かる。通常、役職に就けるのは姓の方であるべきだが、記事を書いた記者が勘違いしたオサマを、そのまま見出しに(編集が)使ったのだろう。見出しの、ちょっとひねった書き方からも、「えっ、オサマ?」と、読者の注目を引く目的としか考えられない。

日本人の名前に対するケアレスミスと、ちゃんと確認しないe-Kantipur 編集部が起こしたミスではあるが、よりにもよって、オサマでは格好悪い。また、微妙におちょくりの入ったような見出しでもあり、関係機関においては、きちんと間違いを指摘するべきだと思う。

ところで、Vice Minister というと、副大臣のようであるが、副大臣の方は Senior Vice Minister と、シニアが付く。本来Vice Minister というのは、「次官」に対する英語での肩書きであると思うし、政務官は以前はParliamentary Secretary という(英国式表現の)英語の肩書きであったのだが.....これでは議会の事務方と間違われかねないと、小泉チルドレンの某女性議員が異論を述べ、それ以降、政務官に対してVice Minister 表記が正式に認められているそうだ。

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さて、選挙後3ヶ月以上経ってもまだ新政府が出来ない、どうしようもないネパールであるが。やっと、議会での投票による正副大統領選出に向け動き出した。

投票は、本来、ネパールで週に一日だけの休日である筈の土曜日に行うらしい。今までさんざん時間があったのに、もう、どうしようもなくなって、休日返上なのか?

マオ派と統一共産党が組んで、過半数で選出する見通しではあるが、未だ人選は決まっていない。土曜日の選挙だって、本当に出来るかどうか。まだまだ何とも云えないものを感じる。

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追記 7/17

しつこいようだが気になったもので。今日のKathmandu Post紙でもオサ・ウノになっていた。同じ会社のネパール語紙Kantipurではオサム表記であり、英文紙の記者と編集のケアレスミスが続いている。

また、政務官の肩書きについてDeputy Foreign Ministerとなっており、外務副大臣と勘違いされているようだ。Vice Ministerという肩書き表記が新聞社内部で誤解され、新聞社が勝手にDeputy Ministerに改ざんしたのだろう。

政務官も帰国後、現地新聞報道をまとめる場合、本当の副大臣の手前、この間違いは迷惑なのではないだろうか?

私が考えなくても良いことなんだけど.....さ。

クマリ、帰還する

まずは御礼。昨日のテキスト販売記事に、反応くださったみなさまへ。ありがとうございました。

私のコラムが載ってるから「買ってよね」ではなく、テキスト50〜51頁掲載の、吉崎一美先生のコラム。これは、ネパールやネパール文化に深く関わる皆さんにとって、心が洗われるものだと思います。吉崎コラムを読むだけでも、私にとっては、578円を払う価値あり。

と書いたら、(ネパール語監修)野津さんに叱られる!

語学テキストとして、お勧めしております!!

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さて、アメリカに渡航したことで「クビ」になったと報道された、バクタプールのクマリちゃん(カトマンズ盆地に何人もいる、ローカルクマリの一人)。

昨日無事、カトマンズに帰着した。

空港には両親のみならず、クマリを信仰するバクタプールの人たち、国内外のジャーナリストも詰めかけ大騒ぎになった模様。その後、伝統に則った楽団と共にバクタプールに移動したクマリご一行。クマリは(クマリの)装束に着替えた後、チェマ・プジャ(おわびのための宗教儀礼)を、滞りなく行った。

チェマ・プジャは、例えば、寺院の修復のため本尊を移動させたり、寺院を解体したりするとき。宗教的に汚染されている地域に渡航した後、自分の聖なる結界に戻ったときなどに、一般的に行われている。

例えば、厳しい戒律を守るヒンズー僧侶の息子や孫がアメリカに留学。仕方なく、宗教的に清浄とは云えない食べ物を食べ、数年滞在し、学位を得てネパールに帰国。その時、神聖なる我が家に入るため、チェマ・プジャを執り行ったりする。

地元では、アメリカからの帰還を熱狂的に歓迎されたとのこと。一時、クマリの地位を剥奪......と報道されていたが、結局、お咎めなし!になりそうな雰囲気である。国際世論を慮ったのであろうか。

クマリ館に隔離されているカトマンズのロイヤルクマリとは異なり、バクタプールのクマリは普段、両親の元から普通に学校に通い、普通の子供の生活を送っている。もちろん、食べ物等の忌避規定は、家族も含めて守っているようだが。祭りの時だけ、神さまとして鎮座するそうだ。

今後の最終決定を待たねばならないが、今回の騒動は、欧米系の通信社が燃え上がらせたな......と、そんな気がする。

一方、ネパールの多様な文化のひとつの中で「聖なるもの」と儀礼の対象になる存在が、どこまで外の世界に関わって良いのか?外から来た我々が、どこまで踏み込んで良いのか?という事例を、考え直すきっかけになった。

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上記内容に全然関係ないのだが、北京の段ボール肉まん捏造ニュースは、衝撃的だった。

ああ、あそこなら、そーゆーこと、あるよね。ひひひひひ。と、下世話モードで報道を、丸のまま信用してはいけない。

肝に銘じます......いろんな意味で。

報道は、受け手ばかりじゃなくて、送り手の立場でもある、わたくし。

前衛、ネパール

からだと心の性別不一致。トランスジェンダーについて、ネパール政府は非常に前衛的前例を作った模様。ロイター電を見てほしい。

具体的に、どこのCDOオフィスが「男性であり女性である」市民証(ネパール国籍を証明するカード)を発行したのか?明記されていないのが残念だが。ロイターのカトマンズ・コレスポンデントであるGさんに会った時、確認してみよう。

ネパールは基本的に保守的社会なのに、時々、この手の前衛的アバンギャルドを、のほほん、とやってのける。あるものをそのまま受け入れる、ネパールの懐の深さなのか。実に、深すぎる。

心の性を本人の性と認める.....なら、理解出来る。しかしまあ、政府が正式に国籍を証明する書類の性別欄に、「この方は、男性の身体と女性の心を持っています」と明記するというのは、ぶっ飛んでいる。

この男性であり女性であるネパール人が、パスポートを申請した場合、性別はどうなるのか?ネパールでは成人の場合、市民証を元にパスポートの記載が為される。パスポートの性別も「男性であり女性でもある」と記載され、これを持って外国旅行に出たら......諸外国のイミグレーションは、混乱しないかい?

この市民証を発行したCDOオフィスは、多分、そういうことは考えずに、えいっ!と発行してしまったような、そんな気がする。

ネパール政府予算

ネパールの会計年度は、毎年西暦の7月中旬に始まり、次の年の7月中旬に終わる。西暦と異なる独自の「ヴィクラム暦」による、4月(サウン月)1日〜3月(アサール月)末。

さて、西暦7/17から始まる来年度予算関連ニュース。

http://www.nepalbiznews.com/detailmain.php?news=846

http://www.nepalbiznews.com/detail.php?news=848

英語であるが、参考に、どうぞ。うちの亭主が運営する、ネパールのビジネスニュースサイト http://nepalbiznews.com/ からの引用です。

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王室予算は「約半額に減」であるが.......前年度は、宮内庁職員の給与が含まれていた。次年度からは、宮内庁も政府職員となるため、この分の人件費が王室予算から外れる。

ということで、額は減ったが、王族の取り分が減額されているのか否かは即断できない。贅沢は急にやめられないだろうし、政府、特にコングレス党と王室のネゴもあるかな?

マハト蔵相に聞いてみたい。答えてくれないだろうけど。

国連へのレター疑惑も、継続中。多方面の先行き、暗い。

選挙後は、鳥インフルエンザかぁ?

ネパール国内、鳥インフルエンザを心配しすぎないように!との、ビスタ農業大臣(写真向かって右から2番目)直々のご発言.......是非ともクリックして、爆笑写真をご覧いただきたい。掲載賞味期限切れ後は、こちら

ネパール政府は、充分な有効な感染防止策をとっている。インドで鳥インフルエンザが発生しているからと云って、鶏肉や卵を食べるのを控える必要はない!だって。だって、さ。

うちの亭主は、これからの世の中、タンパク源は「魚」に限るゼ。と云う。豆でいいんじゃない、と、私。タミフルゥの備蓄、あるんでしょうかね、カトマンズ。行きつけの「ネパール・インターナショナルクリニック」に聞いてみたところ、現在取り寄せるべく鋭意努力中とのこと。

多分近々、在ネパール日本大使館から、当地における鳥インフルエンザを巡る状況について何らかのお知らせをいただけるかな?と、つい期待してしまうのは甘え過ぎかな?でも、宜しくお願いします。

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〔追記〕 書評、一部改訂しました。

新年早々、暗いのかい?

シンプル、手作業を旨とする我が家には、「電子レンジ」がない。

かつては大変高額で、手も出なかった。しかし最近、日本円で2〜3万円も出せば、韓国ブランド・サムスンのグリル、スチーム付き電子レンジが買えてしまうカトマンズ。う〜む。( ゚д゚)ホスィ… と考えていたら。

1月より、ネパール全国「計画停電」実施か?

え゛っ....貯水量が足りない。今年の雨期は小雨だったもんな。The Kathmandu Post 紙によると 、カトマンズ盆地内は2時間の停電が週2回、またはそれ以上になりそうなんだと。いゃぁ〜、冬のこの時期「寒いよぉ〜、暗いよぉ〜」か。1月からこの調子では、来年の雨期前、ヘビーな計画停電になりはしないか。

「電気ないんだから、電子レンジ買っても使えないじゃん」って、我が亭主が極論を展開しそう。しかしこういう人に限って、買った後の解凍ち〜ん♪の恩恵に一番メロメロになるんだよな。サクッとサムスン・ショールームに行って、黙って買って来ちゃうかな。

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英文紙 The Himalayan Times (英文紙としては、KTM Post より断然内容が濃い) の本日版。2005年、1年間のニュースを簡潔にまとめた特集がGood Job!10-Year That Was 2005.pdf をクリックして、ダウンロードあれ。pdfファイルだよ。

今日の nepalbiznews より

ネパールの経済ニュースを(英語で)お届けする、ネパール ビッツニューズ ドットコム。今日のサイトから、興味深げなニュースを日本語に抄訳+ミキのひとこと。

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ホテル・ヤク&イェティ経営陣、最高裁に提訴

クリスマス・イブの日突然、ホテル経営陣により閉鎖された、カトマンズを代表するホテルのひとつ「ヤク&イェティ」。

経営陣は最高裁に、ネ政府労働省の仲介で経営陣と従業員組合の間に締結された11項目合意のうち、3項目の無効を求めて提訴した。その中には、毎年6%のサラリー・ベースアップという内容も含まれる。

日曜日、ホテルは顧客に対するおわびを含む声明を発表した。しかしこの中で、ホテルが早期再開されるか否かについては明言されていない。経営陣は、従業員側の「非極力的態度」を指摘している。

一方ホテル従業員労組は、ホテル閉鎖に対するネ政府の無関心に、憂慮を表明している。

ひとこと from 空の下; 前日の記事によれば、同ホテルはクリスマス〜新年の期間だけで、6千万ルピー(約9千万円)の売り上げが推計できるらしい。そのビジネスを失っても、この際「云う事を聞かない組合と組合員を締めだそう」という、経営陣の野望なのだろうか?それとも、組合の「高望み」がすぎるのか? いずれにしても、客を無視した商売は嫌いだな。

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トリブバン国際空港、税関システム改善委員会設置される

ネパール政府は、空路による輸出振興のため、国際空港税関長バッタライ氏を委員長とする、税関改善委員会を設置した。この委員会には、ネ民間航空局、ネ経団連、ネ貨物組合、ネ商工会議所、ネ政府の代表が参加する。

この委員会は、ネパールの輸出入業界からの税関に対する、ずっと以前からの不満を受けて組織されたものである。

ひとこと from 空の下; 本当に「改善」されるなら、いいでしょう。しかしネパールではかけ声だけで、実態は何も変化しないこともある。この手の変革が、更なる混乱と混沌と袖の下を生み出すこともある。まあ、期待しすぎず見守りましょう。

殿下、ご立腹か?

金曜日12/2、ネパール統一共産党UMLの路上大集会の参加者が、パラス皇太子の車列に投石をするという事件があった。

この日は、3週間に及ぶ外遊から国王夫妻が帰国することもあり、皇太子をはじめとする王族、政府高官、外交団などは出迎えのため、空港に行くこととなっていた。また当然、国王夫妻を乗せた車列も、空港から王宮に向けて走る予定であった。この経路にあるニューバネソール地区で、UMLの大集会が挙行されていた。

一部情報によると、これら2つの相容れないビッグイベントがかち合わないよう、政府とUMLの間で話し合いと何らかの合意があったとも伝えられていた。しかし空港に向かう皇太子の車列が、(UML)散会後のニューバネソール交差点を通りかかったとき、反王制・共和制実現で燃え上がった直後のUML支持者と、沿道にいた国王支持グループに小競り合いがあった。そして、投石事件となり、警備をしていた警察官に負傷者が出たのである。

UML集会終了後の、参加者の帰路誘導が不十分であったのか?VVIP車列通過と現場の状況の、警察内部での連絡が不十分であったのか?昨日土曜日、ネパール警察本部において、警察、武装警察、国軍のトップが集結し事態の分析と対処をするための話し合いがもたれた。ここに、皇太子殿下自身も出席された模様。ただし、10分程度であったと報道各社が伝えている。

「オマエら、何やってんねん。車には、嫁やお子たちも乗ってたんやゾ。もしものことが起こってたら、どう責任取るつもりや、ワレらぁ」

(゚Д゚ )ゴルァ!! と、激昂されたか?それとも、

「私の車列であったことが、不幸中の幸い。もしあの投石が、陛下のお車に対してであったなら、国王陛下のお身に何かがあったなら、取り返しのつかないことになったではありませんか。今後のために、徹底的に警備体制を見直しましょう」

と、理性的な10分間であったか。まあ、もし本当に、こんな短時間の出席であったなら、現場の様子はまあ、何となく想像できなくもない。

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それにしても、この事件に対するUMLの政党としての立場がはっきりしない。もし自党の支持者が投石に関わったとするならば、党としての態度を「即刻」明らかにする必要があるんじゃないだろうか?あくまで支持者を庇うとか。激昂して暴力行為に走らぬよう引き締めるとか。

一方昨夜。国王支持の先鋒部隊が、(仕返しとして)UML党本部を襲撃すべく集結しているというニュースも飛び込んできた。結局、襲撃には至らなかったが、ここではMKネパール書記長など党指導者は「政党への暴力行為を非難する」と、事件当日はっきり答えていた。う〜ん。党本部が危険にさらされるとなれば、コメント対応も早いのね。

結局UML「も」、党中央に対しては厚く、末端に対しての責任の取り方てえのは、薄いようだ。もしくは、そのように見える。

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追記 2005.12.4 23:00 (ネパール時間)

UMLネパール書記長、人権活動グループ、メディアが12/4、皇太子車列に対する投石の嫌疑で拘束されていた18人と、ティンクネ警察署で面会。ティーンエイジの学生を含む13人が釈放された。

むんむん、ネパール

まずは、このニュースをご覧いただきたい(クリック)。

実にネパールらしい、掴み所のない胡散臭さと「でももしかすると?」感むんむんニュースである。素敵だ、頭の芯がクラクラするような魅力にあふれた報道である。はははは。

で、本日、このロイター伝を出した(ジャーナリスト)本人に確認をしたところ、

「昼間、身じろぎもせず飲み食いせず瞑想を続けているのは事実。ただし、夜間カーテンが引かれた後何をしているのかは確認できない。彼が釈迦の生まれかわりかどうかなんて、そんな事ボクは知らないよ。現地、えっ、ボク行ってないよ。電話取材したけどさ」

いゃあ、正直だぞ!ロイター、恐るべし。

記事本文を丁寧に読むと、ロイター・ネパール・コレスポンデント氏の言葉にウソがなく、得た情報を元に誠実に記事を書いたことが確認される。「現地を訪れた地元ジャーナリストによると」と云うくだりなど、泣かせるね。私が現地で確認しましたとは、全然書いていない。それでいて、記事全体の印象は、充分にセンセーショナルだ。

プロのお仕事です。敬服しました。

某航空会社のトラブル

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ネパール最大の祭り「ダサイン」真っ最中のため、ネパール国内ニュースがない。そのためだろう。普段ならニュースにならない話題が、民放カンティプールTVで取りあげられていた。

カトマンズにも国際便を飛ばす、某ネパールの近隣国の航空会社。以前「ナマステ!掲示板」でも話題になったが、機内預け荷物の「未着」が多発しているとのこと。ダサインを祝うため、外国出稼ぎから帰ってきたネパール人乗客複数の荷物が、乗ってきた便でカトマンズに届いていない。中には、カトマンズで荷物を待って4日目。田舎に帰ることも出来ず、困っている。某航空会社の対応が、全然満足できない!と憤慨。

外国人観光客の荷物も届いていない。とりあえずの処置として、航空会社から50ドル分のネパール通貨を支給されている様子も紹介された。航空会社職員氏「とりあえず50ドルの保証てえのは、国際基準」と。威張って云われても困る。

それにしても、ネパールで「さあ、トレッキング」と準備してきた荷物が届かなかったら、青くなるだろうなぁ......日本からカトマンズに来る、一番安い航空券のひとつだそうだが、トラブルに巻き込まれて予定が狂ったら、余計に高くつくんじゃないかな?

もちろん、どんなにサービスの良い航空会社であっても、荷物の未着というのは「あり得る」ことであり、特定の会社に限ったことではない。しかし、この手のトラブルの場合、会社によって対応に大きな差があるのは事実。私見であるが、カトマンズに飛んできている国際線の中で、日本からの利用で「不愉快度が一番低い」のは、やはりタイ航空であろう。私たちネパール在留邦人の多くに、「カトマンズへの出入りには、タイ航空以外考えられない」という声があるのは当然。

一方、トラブルを乗り越え、そこからいろんな出会いを楽しむ旅ってえのもある。かつて、バックパッカー時代の私も、そんな旅を堪能してきた。だから、安さを追求して、少しでも長く旅をしたい!という若い人たちにも声援を送りたい。

ネパールの混沌と共に暮らす今、国外に出るのは数年に1回。そんな時ぐらい、出来れば不愉快な思いやトラブルを被りたくない。そのために、多少の出費は仕方ない。年をとって、スーツケースなんぞ引っ張って旅をする姿は、20代の頃、想像さえしていなかったよね。

新聞漫画、ドキッ!

本日日曜日、ネパール最大発行部数の「カンティプール紙」の風刺漫画が過激であった(UWBサイト参照)。
 
ゴミ捨て場のコンテナから、コングレス党首コイララ氏が「死んだ馬」を担いで、伏し目がちに歩み去っている。その馬には「立憲君主制」と書かれている。
 
説明しよう。最近都市部の知識人や、学生運動活動家は、「王制の廃止と共和制の実現」を主張しはじめている。しかし、ネパール最大の政党であるコングレス党コイララ党首は、「共和制に反対し、立憲君主制を固持」する態度を表明している。
 
コイララ氏は「王室嫌い」で有名な老政治家であるが、それでは何故、立憲君主制の必要性に拘っているのであろうか?
 
これは推測であるが、コイララ氏はインドや中国という超大国との国際政治の観点。社会基盤やシステム整備が脆弱な国内事情。などを鑑み、王室を排除した共和制という革命的な政治体制が、ネパールに大惨劇をもたらす可能性を深刻に捉えている可能性がある。
 
もしくは、共和制を主張する党内の次世代リーダーや学生活動家が主流派となり、自己の派閥が求心力を失うことを恐れている可能性もある。
 
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それにしても、立憲君主制度を、ゴミ捨て場にうち捨てられた死んだ馬に例えるとは!過激すぎる風刺漫画である。掲載紙の編集長は、その日のうちに政府から、事情説明のための呼び出しを食らったそうである。
 
また、新聞に掲載された漫画ではゴミのコンテナ、風雅な飾りの中に「ゴミ捨て場」との文字が書かれていた。しかし、UWBサイト版では「王立ゴミ捨て場」と、更に過激な文字が書かれていた。両方とも、漫画家バッサヤーン氏の手書き文字の筆跡である。この漫画は新聞社のサイトに掲載されていないため、UWBがわざと、掲載版と異なるものをアップしたのだろうか?
 
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それにしても、2.1直後は国軍将校や内務官僚により厳しい検閲を受け、反体制的報道が規制されていた。その後は、メディア自身による報道の自己規制も見られた。
 
ところが昨今、新聞、雑誌、テレビを擁する民間「カンティプール・グループ」を中心に、反体制報道が過激の度合いを増している。今日の風刺漫画は、ひとつのピークを象徴するものであると云える。
 
一方、政府系報道機関も象徴的動きを見せている。政府御用新聞「ゴルカ・パットラ」名称のネパール語スペルが、旧態依然とした大昔の綴り方に突如変更された。
 
また、ネパールの隅々まで電波の届くメディアである、「国営ラジオ・ネパール」のニュース開始前の音楽(ジングル)。王孫殿下の誕生日から、民主化以前パンチャヤト国王親政時代の、古式騒然としたジングルが突如復活した。その後しばらく経って、メロディーはパンチャヤト・ジングルのまま、電子楽器で新たに録音したものに取って代わった。
 
私は密かに、このメロディーを「パンチャヤト音頭」と呼んでいる。私のような外国人でさえ、「ぴゃっぴゃらぴゃーらら」としたパンチャヤト・ジングルを聞くたびに、気持ちが逆撫でされてイライラする。
 
国民を馬鹿にした、体制に反感を抱かせるような国営メディアの姑息な挑発。そして、民間メディアの過激度を増す報道。これは何を表しているのだろうか。現体制は、体制批判報道を引きだそうとしている、とさえ見える。
 
中国の紅い皇帝・毛沢東のやり方では、ヘビを穴から追い出しておいて(対立派の批判を放任しておいて)、そして、一挙に叩くわけである。陛下のスタイルは、如何なものであろうか。ドカン!とメディアが、痛い目を見る日が来るのではないかと考えるのは、私の心臓が「ぴよぴよ」ひよこなんだろうか。
 
このブログだって、自粛しておくに越したことはない。
 
しかし、書けなくなったら強制的に書けなくなる訳である。ええい、ままよ。と、書けるうちは書き殴れ!書き垂れるべし!!今の「気持ち」は、今しか書き残せないから。

皇太子殿下日本訪問「総集編」、放送@ネパールTV

昨夜、国営ネパールTVにて「パラス皇太子及び皇太子妃両殿下日本、韓国ご訪問の旅総集編」番組が放送されていた。
 
この中で特に目を引いたのは、両殿下と日本の衆参国会議員との交流会の様子。ネパールTVのインタビューに答えたある先生は、
 
「殿下がとても威厳のある方だと云うことに、感銘を受けました」
 
という趣旨の発言を(日本語で)されていた。これをネパール語に通訳したのは、日本語使いで有名なネパール外務省官僚のSさん(当然ネパール人)。
 
「殿下は、エベレスト峰のごとく気品ある威厳に満ちた方」
 
と、先生のご発言を更に拡張高く.....じゃなく、「格調」高く通訳されていた。このあたり、日本語とネパール語の両方が理解できないと、視聴者は分からないよ。的な部分。
 
また、某元総理の令嬢である若手先生は
 
「国会議員の視察団をネパールに派遣したいですね」
 
と発言されていた。どうぞ、来てください。先生方のご来訪が、一般旅行者の呼び水になれば万々歳です。カトマンズで、お待ちしております。
 
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元情報やソースにアクセス出来るネパール人というのは、都市部の一握り。ネパール全国津々浦々まで放送されている、国営テレビの影響は絶大である。
 
ということで、ネパール全国的に、両殿下の日本訪問大成功。日本の天皇陛下はじめとする皇族のみなさま、外相、国会議員、市民、在日ネパール人みなさまから、心のこもった大歓迎を受けられた。両殿下におかれましては、またひとつ貴重なご経験を積まれ、日ネ両国の友好の歴史に、輝かしい一歩を残された。
 
両国の友好、万歳。両殿下とネパール王室に、末永き栄光を!
 
おわり。
 
と云うことでございましょう。はい。

四つ星ホテル、相次いで閉鎖か?

ネパール語新聞、「ネパール・サマチャールパットラ」本日付の記事によれば、カトマンズ市内で2つの、ポカラで1つの四つ星ホテルが閉鎖される見込みとのこと。
 
カトマンズ市内キングスウェイの「シェルパ・ホテル」。トリプレシュワルの「ブルースター・ホテル」。そしてポカラの「ブルーバード・ホテル」と、1990年代には日本からのツアー旅行の定宿として、親しまれてきたホテルばかりだ。私自身、日本からのお客さんと会うためやパーティーで、よく利用してきたホテルばかりである。特にカトマンズの2つのホテルには、仲良しのホテルマンたちがいる。
 
シェルパとブルースターは、ホテルの建物をそのまま「スーパーマーケット」に転用する計画とのこと。パタン市内にあった四つ星ホテル「ナラヤニ」が、この先駆者である。ただしホテルがスーパーを経営するのではなく、箱物としてスーパーのテナントを募集するのがネパール式である。ポカラのブルーバードは、私立病院に建物がレンタルされる可能性があるという。
 
カトマンズの歴史あるホテルは元々、一等地に広い敷地と建物を確保している。スーパーやオフィスビルとして転用するには、最適の物件である。
 
ネパールで最高級のホテルは「五つ星」である。これら最高級ホテルも客の減少に見回れ、起死回生策として「大幅なディスカウント」を売り物にして、何とか客を確保している。以前なら、三つ星ホテルのものであった料金体系で、最高級の五つ星ホテルに泊まれてしまう。
 
このしわ寄せが、四つ星ホテルの顧客減少に繋がっている。更なるディスカウントをして経営を続けるより、建物の賃貸収入の方がマシなのであろう。銀行ローンの金利と、経営者の財産保全を考えてのことと思われる。
 
これで経営者は救われるだろうが、失業するホテルスタッフの立場はどうなるのだろう。
 
ここ近年、日本でも沢山のネパール・レストランが開店している。また、インドレストランの厨房も含め、カトマンズの一流ホテルで仕事をしていたシェフたちが、多数流出しているという。また、英語での接客・営業能力のあるエリート・ホテルマンたちは、中東諸国の一流ホテルチェーンに活路を見いだす例が少なくない。アメリカの豪華客船に転出した人もいる。
 
しかし、これらの幸運な例外を除く大多数の「元ホテル従業員」たちは、深刻な失業問題の犠牲者となるばかりである。治安問題でネパールの観光業は、数年来の低空飛行を余儀なくされている。ホテル業界での再就職の口は、非常に少ない。
 
これに留まらず、ホテルに食材やサービスを納入してきた多くの企業や個人も、打撃を被る。影響は深刻である。
 
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最近、このBlogでは、ネパールの将来について暗い話ばかりであった。確かに、中長期的な見通しは混沌そのものである。
 
しかし、短期的には「安定」観がある。ネパールを旅するなら、今年の秋はベストであろう。何故なら、カトマンズやポカラを中心とした治安維持体制が急速に劣化するとは思えないからである。また、エベレスト街道などの主なトレッキングルートの治安も問題ない。
 
年末年始。来年の春までは、普通の旅行やトレッキングをするのに、支障ない状態が続くと思う。いや、却って、(普通の旅行で行く地域に限れば)ゼネストなどに悩まされることなく、近年にない快適感を味わえるだろう。
 
その上、今なら、良いホテルに安く泊まれる。
 
ただし、来年の夏以降のネパールについては、正直明るい話が出来ない。旅をするならお早めに!もしかしたら来年後半以降は、数年に渡ってネパールは、より大きな困難に直面する可能性もある。だって、このまま何も起きないで、閉塞と困窮と地方での武力衝突が続くわけがないもの。事態は必ず、大きく動くとしか考えられない。
 
だから、ネパールでの「楽しい計画」は「前倒し」して「お早めに」!と、心からおすすめしたい。ネパールに来て、ネパールでお金を使ってくれることは、貴方に出来る、ネパールに対する最大級の愛情表現なのだから。<(_ _)>

頓挫した!バイク二人乗り禁止令

本日の新聞報道によると、ネパール内務省による「カトマンズ盆地内のバイク二人乗り禁止通達」は、【二人乗りをしないで欲しいという要請】にトーンダウンした模様。取り締まりや罰則も実施されない見込み。
 
その原因は、市民からのブーイング!だはぁ〜っ@脱力 ┐(´ー`)┌
 
じゃあ、その程度の治安維持情報に基づく、政府の動きだったの?それとも、何か事件が起こるのを待って「そうだろ。二人乗りはそういう事件に利用されるだろ」と、取り締まりを強化するつもりなの?
 
理解するのが難しい国だ、ネパールは......
 
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追伸:
 
おっ、毎日新聞が「釣られた」模様(クリック)。現地情報、確かめて出稿して〜

今日の風刺漫画

昨日発行のメルマガでお伝えしたとおり、カトマンズ盆地内で【バイクの二人乗り】が、内務省により禁止された。
 
で、禁止初日であるべき昨日。どうやら内務省より、交通警察に「通達」が「伝達」されていなかった模様。二人乗りバイクに対して、実質的な取り締まりは行われなかった。ここ1〜2日位で現場に指示が出て、取り締まりが開始されると思う。
 
新聞報道によれば、街の声は「不満ブーブー、ブーイング」で、そりゃ当然だろう。
 
ところで今朝の、カンティプール/カトマンズ・ポスト紙の風刺漫画が、脇腹をくすぐる出来であった。
(上記リンク、賞味期限有り。お早くご覧あれ)
 
ナラヤンヒティ王宮=国王親政をバックに、バイクの二人乗りをしているのはギリ氏、ビスタ氏の二人の「内閣筆頭閣僚」である。
 
この漫画シリーズの主人公ファラノくん(暴君.....じゃなくて、某くん)が読んでいる新聞には「バイク二人乗り禁止」のニュース。
 
そして、バイクのナンバープレートは【憲法127条】!この条項は、国家非常事態における国王親政を認めている。現体制を憲法の範囲内で正当化させるため、各種利用されている条項である。
 
そして、困惑したままフリーズしている交通警官。
 
漫画家のラジェスくん、久方ぶりのクリーンヒットだね。
 
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ところで、メルマガ「ネパールの空の下で」は、毎週末発行。ウェブサイトには気兼ねで書けない種類のネパール記事を、出来る限り掲載するよう努力している。
 
もし宜しければ読者登録を......こちらから。

ネパール・テレビって、アバウトだよね

ネパールでは明日、ギャネンドラ国王誕生日。2.1体制以降、もはや「大本営発表」以外の何者でもない「国営ネパールTV」からは、国王礼賛が洪水のごとく溢れ出している。
 
詩人としても知られる(ようになった)国王作詞の、愛国歌謡の特集。この番組の中では、先日取りあげた「明日は誰にも分からない」の、新作ミュージックビデオも紹介された。他の曲が、明るく愛国心を鼓舞する行進曲なのに比べ、異色のマイナーコード進行。もの悲しいメロディーと、妙に強気の詩が、いろいろな想像をかき立てる。
 
ニュースでも、冒頭から「国王ご夫妻臨席のもと、誕生を祝うティー・パーティー」「誕生を祝う集会・デモ」「誕生を祝う宗教行事」もろもろもろ。ところでティー・パーティーであるが、例年首相が主催していた。現在は首相がいないため、内閣筆頭閣僚のギリ氏、ビスタ氏が主催なのかな?と思ったら、何と、ラナバート下院議長主催であった。
 
議員の任期が失効して、ずいぶん経つネパールの下院(日本で云う衆院)。治安問題と政治的混乱から、選挙が出来ないでいる。それにしても、現在のネパールには正式に存在しない下院の、次が決まらないから仕方なく、儀礼的にタイトルを保持しているだけのラナバート下院議長。
 
ああ。陛下を取り巻く環境も「寒いなぁ〜」
 
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その次のニュースは、パラス皇太子夫妻、日本の天皇皇后両陛下と皇居にてご会見。続いて東宮御所において、皇太子殿下とご会見。
 
ネパールTVの取材班も、日本に同行している。それにしても、である。一番視聴者の多い【夜8時のネパール語ニュース】では、日本からの映像がなかった。日本皇族との映像が流れたのは、夜10時15分の【英語ニュース】だけであった。
 
ネパールでも人気の高い尊敬されている日本の皇族方と、パラス皇太子夫妻が並んだ映像って、大本営発表を旨とする国営テレビなら、何が何でもネパール国民に【見せつけたい】映像の筈。それなのに、8時のニュースに間に合わなかったとは!10時過ぎの英語ニュースは、英語の分かる人しか見ない。しかも、同時間帯の民放のニュースの方が人気が高い。
 
ネパールTVのクルーは、慣れない日本から映像電送は大変だと思うし、名古屋への移動などもあったろう。しかし、それにしても、東京での【ネパール政府派遣団の仕切り】が、ニュース効果を理解していないものだったのかな?
 
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ネパールの愛国者たちは、王族がネパールにあることの「意味」や「意義」について、口角泡を飛ばすけれど.......ガイジンの感覚で見れば、王族に対する尊敬に基づくべき行動が、お粗末。なことが少なくない。
 
そしてそんな人たちだから、社会を動かし、国家を危機から救い出す能力も......まあ、その、う〜ん。ネパール人って本当に、国家組織を運営する能力に欠けた人たちが多い。
 
制服を着ていない勅任リーダーで成果が上がらなければ、良くも悪くも実行力と規律の塊である「制服集団」しか、もう残りのカードはなくなる。しかしこれは、あまりに前時代的かつ危機的カードでしかない。
 
王室も、王党派も、民主を標榜する政治家も、学生も、そしてマオ派も。そろそろ本当に、何とかしなければ、実にヤバいことになるのではないかな?という危機感。私などより、権力の中枢にいる方たちの方が、切実に具体的に感じているはずなのだが。
 
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そんな、漠然とした悲観的状況とは裏腹に、「身の上相談掲示板」が盛況である。実に心強い!
 
国や社会はどこに流れていこうとも、私たちの【情念】は凄いぞぉ〜。人生と商いは、止まらない列車。と、本来管理人であるはずの私が、掲示板でのやりとりで、振り払ってもまとわりついてくる「悲観的物憂さ」を乗り越え、明日に向かう元気をもらっている次第。
 
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ところで、パラス皇太子夫妻に同行している、パンデ外相のインタビューがNHKの衛星放送ニュースで放送されていた。
 
現体制は、ネパール民主化の危機を国王が救うためであり、早ければ10月に(市レベルの)地方選挙を行うこと。そして状況を見ながら国政選挙を実施し、選良議会に全権を渡すものであること。また、ネパール国内外のメディアが、間違った見方の報道をしていることは遺憾である。
 
と、政変直後から言い続けられている、現体制側の主張を話されていた。パンデ氏はパンチャヤト時代からのベテラン政治家であるが、政治家というより「論理家」として評価の高い御仁である。

私が注目するのは、宮内庁の対応

ネパールのパラス皇太子夫妻、愛・地球博の賓客として訪日のため、7月4日ネパールを出発される。
 
この件、日本国外務省プレスリリース。
 
7月7日、ネパールの「ナショナル・ディ」=国王誕生日に博覧会場で開催される「ネパールの日」式典・行事出席が、今回のメインイベントであろう。また、官・民各組織主催のレセプションや交流も行われるだろう。
 
今回の日本訪問は、「王室・皇族に対する自由な発言」が社会的に保証されており、かつ、ネパールの隣国でもない国に対する、皇太子として初の訪問であると記憶している。パラスさんが、皇太子としてはじめて、国際社会の風に当たる機会ではないだろうか?
 
さて、私が注目しているのはただ一点。日本「宮内庁」の、パラス皇太子に対する対応.......それだけである。故ビレンドラ国王一家は、日本との確固たるつながりがあり、皇室・王室の交流もきちんとあった。一代さかのぼる、マヘンドラ国王一家も同様。
 
さて今回日本の皇室が(というか、宮内庁が)、ギャネンドラ国王一家の「王権」(を背負って来日されるパラス皇太子夫妻に)に対し、どのような対応をされるのか。注意して、注目したいと思う。
 
今回の日本訪問。ただ単に「キッコロ、モリゾー」とたわむれる物見遊山と見せかけて、実は、今後の日ネ関係の行く先における【重要なターニングポイント】となる可能性がある。
 
そんな風に考えるのは、穿ちすぎであろうか?
 
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さて日本で、博覧会場等で、皇太子夫妻と出会う(を見る機会のある)皆さん。【皇太子妃】にもご注目を。
 
神の与えたもうた美貌の、絶世の美女、皇太子妃ヒマニ殿下である。
 
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パラス皇太子夫妻は日本の後、韓国を訪問され、7月22日にご帰国の予定。

News of Nepal サイト、要チェック!

ネパールのニュースをネットで拾う.......って、日本在住「ネパール者」の皆さんも、毎日やってらっしゃると思う。
 
メジャーなところでは、nepalnews.com や kantipuronline.com であろうが、最近、うほっ!と、ニュースの拾いものが出来るサイトがある。
 
News of Nepal 英語サイト
 
ここは、元々芸能雑誌カーマナで有名な出版元が発行するネパール語日刊紙、ネパール・サマチャールパットラの英語版サイトである。以前は、カトマンズのネワール・コミュニテイーに基盤を置いた「首都の地方紙」であったが、最近、なかなか、英語版ウエブサイトが面白い。
 
かつて、nepalnews.com の主筆であったベテラン・ジャーナリスト、ラナ氏が現在 news of nepal サイトで「ぶいぶい」云わせているのがその原因である。その分最近、nepalnewsサイトはありきたりのニュースばかりで、スクープ性が大低下。
 
さて、今日のnews of nepal に、以下のような記事があった。
 
現在中東各国を訪問中の、ギャネンドラ国王夫妻。カタールの首都ドーハーで開催された「ネパール・プロモーション・フェア」の、まるっきりのやる気のなさを批判している。
 
国王による開催式典と、その後の視察が終わると同時に、展示ブースが空になった.......という。今回のフェアは、国王夫妻に見せるため「のみ」に開催された、と批判している。ただし、国王が会場を離れてすぐのことなのか、カタール国を出国された後なのか、英文が(わざとなのか)分かりにくい。元記事は、ネパール語紙カンティプールということで、さっそくネット検索した。
 
私たちがよく利用するkantipuronline は、このカンティプール紙の英語版である。しかしこの記事、ネパール語でのみ出稿されており、英文記事だけのチェックでは見落としてしまう。
 
「ネパール語の読めない皆さん。ネパール語の記事に、こんな面白いのがありましたよ」と、英語で抄訳してくれたんだね。これは、上記ラナ氏の「仕業」である。彼はラナ宰相一族の出身であり、特に王室関連に独自のネットワークを持っている。そして国王に対しても、云うべき意見を云う御仁である。
 
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さて、元記事は大変面白かった。
 
今回のフェア、事前準備が最悪で、届くべき展示物が届いていない。また、国王到着の15分前になっても会場は準備中で、ネパール政府の役人までが椅子を並べたり、赤絨毯を敷くのを手伝ったりと、めちゃくちゃな状況であった様子。
 
ネパール宮内庁が、現場で「キレた」状況も、生々しく伝えている。また、国王に対し、今回のいい訳を述べる駐カタールネパール大使に、陛下からキツーイひとこと。
 
「今、この場で云うべき事ではないでしょう」
 
あ゛ー、状況が目に浮かぶ。
 
何とか国王夫妻に見せて、体面を確保した後は、展示ブースが次々と閉鎖。5日間のフェアであったが、初日に半分の展示が空っぽになったとのこと。その後も、ブース早じまいがあい続き、国家と民間の予算の無駄遣いとなった模様。
 
国王にだけ見せれば、それでOK.......って、まるで文化大革命時代の中国&毛主席みたいではないか。

エベレスト山頂で、ケコ━━━━(・∀・)人(・∀・)━━━━ン

去る5月30日、ロータリークラブ100周年記念登山隊3名のネパール人男女が、エベレスト登頂に成功した。
 
この中で唯一の女性隊員モナ・ムレパティさん(24)は、シェルパ民族以外のネパール女性としてはじめての登頂者であり、男性隊員はペムドルジェ・シェルパさん(23)と、カミ・シェルパさんであった。
 
これだけであれば、ああ、最近はネパールの人も、自分の興味や冒険のためにエベレストに登るのね......というだけなのであるが。実はモナちゃんとペムドルジくんは、登山のトレーニング中に芽生えた恋人同士であり.......と、これだけでもまあ、あり得る話。
 
 
新聞報道によれば、二人は以前から心密かに「エベレスト頂上で結婚式を挙げようね」と相談していたそうである。が、この計画は家族にも内緒であった。モナちゃんはカトマンズ出身のネワール民族。ペムドルジくんは、チベット系シェルパ民族出身という【異カースト】ということも、その原因としてあったかもしれない。
 
昨日ヘリでカトマンズに帰着した二人は、ロータリー記念事業としてのエベレスト登頂成功と、世界初の頂上結婚式を世間に公表し、一躍ネパール・メディアの花形となったわけである。
 
ネパールのメディアも人の子。悲惨なニュースより、この手の目出度い、ネパール社会の新しい風を感じさせるニュースには、諸手を挙げてガンガン報道するんだな。
 
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ネパール語の古い云い方で、異カースト間で結婚することは、例え両家が認めた上でのことであっても(古い時代には認められなかっただろうけど)、【ポイラ・ジャネ】=【駆け落ち】と表現される。
 
既婚女性が、夫以外の恋人と駆け落ちすることもこのポイラ・ジャネであり、ヒンドゥー社会では本人のみならず一族郎党に及ぶ不名誉とされてきた。
 
例外として、モンゴル系の民族では、人妻であっても魅力があるから駆け落ちの相手が出てくる=いい女。他人の女房をさらうのは命がけであり、それを成功させるオトコは勇気ある=いい男。と評価される場合もある。しかしこの場合も、妻を寝取られた夫側は賠償を受ける権利が発生したりするらしい。
 
今回のモナちゃんとペムドルジくんは、お互い独身であったから、まあシンプルなポイラ=駆け落ち婚と云えるだろう。
 
普通の状況であれば、双方の家族も心配したり反対したりという状況が考えられるが、彼らの場合、ロータリークラブ、メディア、世間が「感動した!」と拍手をしているという【追い風】状態。昨日はロータリークラブ主催の馬車パレードや、登頂を祝うセレモニーまであった。
 
若者らしい、無謀なほどの勇気あるモナちゃんとペムドルジくん。幸せになってもらいたい。しかし結婚は、するのは簡単。維持するのは互いの努力が必要。これからも互いを尊敬し、愛のある家庭を築いてもらいたいものだ。
 
と、15年ほど前、ジャパニとバウンというポイラ・ジャネ婚をしたおばはんは、しみじみ思うのであった。
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