パタンのうわさ話だが、火事のあった当日昼間、バンガラムキ寺院境内と、ラトマチェンドラ寺院で「ぼや」騒ぎがあったとか。バンガラムキご神体の安置された寺院内は、毎晩二人の僧侶が泊まり込むはずであったが、真夜中の火事のあった時間、無人であったらしい。
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ここ数日来、カトマンズの空は厚いモヤに覆われている。
この原因は、インド・グジャラート砂漠の砂嵐が風に乗って飛ばされてきているとか。黄砂のように、洗濯物が汚れるほどではないが。日差しが遮られて、薄ら寒い。天気がおかしいと、体調管理も大変。
さて、まだ現場に行っていないのだが、パタン旧市街にある「願かけ女神さま」として有名なバンガラムキ寺院が昨夜火災に遭った。このすぐ近くに住む人から聞いたのだが、夜中24時に電気が来た直後に出火したことから、漏電が原因ではないか?と云う事だった。同じ境内にあるクンベショール寺院にも類焼しかけたが、地域住民と消防車が消し止めたとのこと。
ネパールのテレビニュース映像を見ると、寺院の内部が燃え、木の窓枠などが炭になっていた。寺院自体が倒壊するような燃え方ではないが、被害は甚大とのこと。
このバンガラムキ寺院は、故ビレンドラ国王の信任厚かった(パタン出身の)主席占星術師が有名にした、タントリズム・シャクティ信仰の名刹だ。そのご神体は、ミステリアスな空間である。タントラ女神さまは、庶民の切実な願いに耳を傾けてくれる。しかし願が叶った後は、きちんとお礼参りも必要。不信心者には、祟りもする。そんなご神体を祀る寺院から出火するとは。しかも、ずっと以前から電気はついたり消えたりしていたのに、昨夜に限って漏電するのも不思議だ。
既にパタンでは、女神さまの怒りを心配する声が上がっている。
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ところで、神をも恐れぬはずのダハール首相のウエブサイトも出来ていた。同じマオ派であるバッタライ財務相のサイトと似通っている。党の広報部が一括して作成しているのではないだろうか。
プラチャンダという名前が似合わなくなった、首相サイト