東京地区ユープラ検証会を開催.ユープラとは,こちら.
最初に,平成19年度本試験課題の概要と模範解答例の説明.その後,講師のオガポンさんに作成して頂いた標準解答例5案を使って他人の図面の見方やユープラ活用方法についてご説明しました.また,昨年,合格されたザクさんからユープラに集まった150案の受験生解答例をもとにした傾向分析についての報告発表もありました.最後は,参加者の皆さんからの質問を順番に受け付けていきました.こちらも受験生の皆さんのナマの声をお聞きできて非常に参考になりました.
メルマガ等でも何度も言ってますが肝心なことは,この試験がどういった採点方法により合否が決まるのかを自分なりに検証してみることにあります.それも難しい話ではなくて,他人の図面を何案か自由な観点からチェックしてみるだけです.それを繰り返すだけで,自然と客観的な考え方が身につき,本試験において少数派なってしまうような判断ミスを避ける練習にもなるのです.
この時期にユープラ検証会を行った理由は1つです.1人でも多くの受験生の方に,ユープラ図面を使って実際にどの程度の図面が合格するのかどうか自分なりの自由な観点で合格ラインを考えてもらいたいからです.それを合格発表前に徹底的に行っておく.そして,合格発表後,自分の合否に対する考え方と実際の合否結果がどのようにズレたのかを考える(ユープラでは,合否発表後,全参加者の合否結果を公開しています).また,その作業を合格発表後に行う方も多いのですが,結果的に答えが分かってから行うことになりますので,その効果が半減してしまうのです.自分の検証の仕方が正しい・正しくないってのがぶっちゃけどうでもよいことで,いろんな観点から自由に他人の図面を分析するという行為自体が大切なんです.なぜなら,それ以外に製図本試験で通じる「応用力」を身につける方法が存在しないのも事実だからです.その応用力は,課題文をひたすら解き続けているだけでは絶対に手に入れることができません.そして,応用力のないまま本試験にのぞんでいる限り,結果を運に任せる他ありません.試験前の課題は,すんなり解けるんだけど,本試験になるといつも失敗してしまうという方は,是非試してみて下さい.今後のウラ指導のメルマガ(年間読者数が5500名を超えました)でも,この応用力を身につけるという話をより具体的に説明していきたいと思います.