IMG_00742日目の東京地区法規講習会の開催報告です.初日については,こちら.2日目には,最初に私の方で,建築業界を騒がせた一連の法改正の概要を分かりやすくご説明させて頂きました.「あー,こんな感じで一連の法改正が行われているのね.」というぐらいの理解で構いません.その後,アリさんに講師をバトンタッチし,アリさんから,より具体的な改正内容について解説して頂きました.

条文をみながら,どの条文が変更となったのか?,ズバリどの辺が問題として狙われそうか?について説明.次に,複雑になった構造計算規定関係等について,ご説明しました.一見,複雑化したように見える条文構成となってますが,実は,ものすごく分かりやすくまとめられております.

講習会の中でアリさんも話てましたが,法令集は辞書ではありません.辞書であれば,調べたい内容をすぐに調べることができますが,法令集の場合は,その仕組みを理解できていないと使いこなせません.その仕組みについて,法規科目全般に渡って,ご説明していきました.建築関係法令の仕組みというか,構成のようなものを理解してしまえば,自由に法令集を操れるようになりますし,グ法令に対する理解もグングン深まって
いきます.

最後に2日目講習会内容のポイントを下記にまとめておきます.

■【構造関係規定について】
○法20条 令36条 令81条 を横断的に理解すること!
熊本県で公表している構造関係規定早見表と,条文とを

照らし合わせながら理解するとよいでしょう.こちら

○「令82条各号」は「保有水平耐力計算」ではなく「許容応力度計算」を表す!
令82条の条文名は,あくまで保有水平耐力計算の手順を示した令82条前段
を意味しています.
併せて,
「許容応力度計算」(令82条各号)
「許容応力度等計算」(令82条各号,令82条の2,令82条の4,剛性率,偏心率)
を区別して理解するようにしましょう.
 
○防火・耐火関係規定について
「法」と「令」の条文の繋がりを意識して,まとめて理解すること!
設問で問われているのは,「建築物?構造?性能?」のいずれでしょうか?
「2008年版 法規のウラ指導」P161 問題コード17014をご覧ください.
この問題文を読んで,「準防火性能」をいきなり法令集から
「条文と一致しているかどうか」を調べ始めるような受験生は,
他の選択肢についても,そういった法令集の引き方をしてしまいます.
そんなことをしているから時間がかかってしまうのです.
デキル受験生は,「準防火性能」という,「建築物の周囲で発生する火災
に対する性能」について問われているのにもかかわらず,
「内部において」や,「壁又は天井」などの語句が存在するという矛盾に気づきます.
それを条文で確認するだけです(あるいは法令集を引かずに正答として,
次の問題へ進みます).
 
法令集は辞書ではありません.条文の意味をきちんと理解し,
そしてその構成を立体的・有機的に繋げていく事で,
はじめて,自分の知りたい答えが求まってくる情報検索ツールなのです.
上手にコントロールできるようになることはそれほど難しい話ではございませんので,
がんばりましょう.

○【講習会にて使用した資料+その他参考資料】
既存不適格については,こちら
耐震改修法については,こちら
バリアフリー新法については,こちら
省エネ法については,こちら