080620_172533 建築士会の関東甲信越ブロック栃木大会が6月20(金),21日(土)に開催されました.関東甲信越ブロック(通称:関ブロ)は,1都9県より構成され,1都9県持ちまわりで年に1度開催されます,今回の栃木大会も400名を超える青年建築士が日光に集まりました.今大会も,第1分科会,第2分科会,第3分科会という3つのイベントが同時進行で開催される形式を採用し,第1分科会は,各県代表者による地域実践活動報告会,第2分科会は,地元日光や,社寺保存についての講演会,第3分科会は,1都9県よりパネラーを募集した上でのワークショップを開催しました.第三分科会は,私が企画・担当させて頂いたこともあり,議長を勤めさせて頂きました.当日の配布資料は,こちらです.

 これまで常に思ってきたことがあります.それは,この社会は,私達の社会であって,この業界は,我々業界であるということ.だからこそ,私達一人ひとりには,我々の社会や業界をよりよい方向へと発展させていく権利と義務がある.それゆえ,関ブロ大会のような大イベント時には,社会や業界の発展に通づるイベントを行いたいということ.そんな思いを抱きながら第三分科会を1年がかりで企画してきました.現在,我々の建築業界が不健全な状態にあることは,建築関係者であれば誰もが理解していることです.このままでは,建築業界が法制度に完全に屈してしまいます.社会や業界を「変える」ためには,3つの手段があります.ひとつは,「金」,さらに「政治」,それよりも効果的なのが「数」だ.建築士会には,他の建築業界団体と比べて圧倒的な「数(会員数)」がある.それは,建築業界内において最大です.それを有効活用しない手はない.しかしながら,いまだに,それぞれがバラバラに動いている.県単位,もしくは,支部単位で完結した活動を続けている.まずは,意識の統一から始めたい.一般会員はどのように考えているのか?連合会や,ブロックの上層部は何を目指しているのか?親会は?交通省は?そして何より,一般市民は,この建築業界に何を求めているのか?当日の開催主旨説明でも,「連合会や,ブロック会,そして各都県の単会,そして親会との距離感を縮めたいがために第三分科会を開催するんだ」と説明しました.偶然ながら,会場には最初から最後まで,連合会の新会長である藤本昌也会長が見学していてくれた.藤本会長は,一連の法改正について,国交省の諮問機関である社会資本整備審議会のメンバーとして建築士会を代表して戦われてきた傑物です.もし,藤本さんが社会資本整備審議会のメンバーでなかったら,一連の法改正は,もっと悪い方向に進んでいたことであろう.そんな藤本会長からも,途中からいろんな発言を頂いた.
「これからは君達の時代なんだから,君達がどういう業界にしていきたいのかを決めるべきだ.」
この言葉がズシンと胸に響いた.

法制度に屈してなるものか?我々の業界のルールは,法規制でしばられるのではなく,我々の建築士の自己意識により,ルール付けすべきものだ.藤本さんの話を聞いて,改めてそう感じた.性悪説にもとづいた法制度化に振り回されることなく,健全な建築士達による社会制度を自主的に設けることよって建築業界に健全さを取り戻したい.そのための具体的なツールとして,「専攻建築士制度」がある.現在は,全国で1万3000人強の建築士が専行建築士登録している(ちなみに,CPD参加者は,全国で3万4000人強).単に登録するだけでなく,連合会,ブロック会,各県とが連携して,全国一斉に社会PRしていけばよい.そもそも,専行建築士制度という社会制度が社会に浸透しなければ意味がない.無論,専行建築士制度自体の問題点もあるであろう.その問題点に文句を言うのではなく,我々青年建築士自らの手で改善・解決していけばよいと思う.支部や,県レベルで解決できなかったり,どのように解決すべきか分からない,誰に相談してよいのか分からないという方は,私の方にメールしてください.shoji@ye-sub.com

未来は,僕らの手の中にあります.

その2へ続く