2009年01月16日

h20年度東京地区ユープラ検証会 開催報告〜その3

その2からの続きです.今回は,合格図面の判定方法をご説明しましょう.やり方は,めっちゃ簡単です.まずは,ゾーンで考えていきます.これをゾーニングといいます.

合否判定したいプランを頭の中でゾーニングしてみましょう.
h20年度の本試験課題で言えば,

共用部門は,黄色
ホテル部門は,オレンジ色
フィットネス部門は,
管理部門は,水色(荷解き室等を管理部門として扱う),
といった具合に塗りつぶしていきます.

サンプルは,こちら
このようなゾーンごとに色付けされた図面を「ゾーン図」と言います.
※このゾーン図の作成については,過去の本試験課題においても必ず行っておきましょう.



ゾーン図を作成してみれば,そのプランの構成が見えてきます.他人のプランをチェックする際も,ゾーン図を頭の中でイメージすることで,建物構成を簡単に把握することができます(実務においても同じ).エスキースを行う際も,いきなり細かい部分から考えださずに,最初は,このゾーン図によってボリューム検討を行います(この感覚が上手にエスキースを進める上での最大のコツとも言える).

ちなみに,h20年度の本試験課題においては,水色で塗りつぶした「管理部門」の扱いが1つのポイントになってます.なぜなら,道路→サービス用駐車場→従業員出入口→管理用コアといった流れがあるため,「管理部門」は,一般的に考えれば,道路に面することなるからです.「管理部門」を建物ボリュームの中央に配置してしまった場合,サービス用駐車場→管理部門へのアクセスを長い廊下などで繋げねばなりません.その廊下によって,無駄に床面積も消費されてしまいます(無駄に床面積が消費されるということは,建物建設の経済性も悪くなりますし,省資源化にも反します).

管理部門の配置が,西側道路に面するのか?,南側道路に面するんのか,それともサンプル図のように東側道路と繋げるのあか?

それらを判断しながら,プランニングを料理していきます(=エスキースを進めていきます).
ゾーン図を頭の中にイメージできたら,ゾーンごとに課題条件に違反している部分がないかどうかをチェックしていきます.慣れてくれば,要求所室の面積や,アプローチ指定,隣接・近接の関係などの課題文条件が全て頭の中に入ってしまうため,5分程度で合否を判定できてしまいます.

慣れるまでは,条件ピックアップシートを利用してください.こちら

ユープラに参加されている方は,3〜4枚程度,他の参加者プランを採点してみれば,シートに頼らずとも5分程度で合否判定できるようになりますので実際にお試し下さい.さらに,慣れてくればゾーンごとのチェックで,合否判定できるようになっていきます.来週末に予定されている大阪地区ユープラ検証会においても,チェックの仕方を実際にお見せしましょう.

エスキース上達のコツってのは,プランニングをこのゾーン図で考えられるかが勝負なんです.h20年本試験課題で言えば,黄色,オレンジ,緑,水色の4色でザックリと検討できたかどうかにあります.これは,実務上のプランニングでも一緒.住宅のプランを作る場合・見る場合だって,ゾーン図に置き換えた上で,プランニングしたり,よいプランとなっているかどうかを判定します.各ゾーンを流動性のある液体のように扱うことが肝心です.この部分だけ削って,あっちにもっていったり,こっちで繋げたり,この辺を曲げてみたり....

どうでもいいテクニックばかりに走って,肝心のゾーン図コントロールがおろそかになっている受験生が非常に多く目につくようになってきました.その状態のままでは,いつまでたっても合格を掴み取れません.1日でも早く,裸の俺様を卒業しましょう.本試験日は,あっという間にやってきてしまいますよ.

その4へ続く



ura410 at 09:42│ │製図試験 | ユープラ_課題検証