この住宅は,構想から竣工まで2年近くかかりましたので,オーナー様とお話しながら,様々な思い出が込み上げてきました.正直,複雑な内容の工事が多かったため,苦悩する日々の連続でした.それでも,予算オーバーさせることなく,私達が追い求めている「誠実,かつ,謙虚な凛(りん)とした空間」に仕上ることができました.
私に時間的に余裕があれば,ゆっくり時間をかけながらこの物件のような住宅の仕事を丁寧にこなしていきたいです.正直,設計事務所の場合,住宅の仕事だけでは,所員を抱えながら経営していけません.所員の給料を安くしたり,オーナー様から頂く設計料を高くするしかない.なので,住宅設計の仕事は,1年に多くて3物件までしか出来ないのが現実です.だから,住宅設計に没頭するというのは,これからの私の夢ですね.
帰り道,大学時代に「好きな設計を丁寧に行って,それをオーナー様に喜んで貰えたら,人生はなんて最高なんだろう!」と仲間達と語り合っていたことをふと思い出しました.
このブログは,毎日大勢の一級建築士を志している方達が観ておられますが,1つだけアドバイスしておきます.
自分の目指した道を決して諦めないで欲しい.
建築の道は,苦悩する日々の連続ですが,それを積み重ねていく以外に方法がない.
自分を信じ,未来を信じ,そして,不安に打ち勝ってほしい.
地道に頑張り続けていれば,必ず大きなチャンスが訪れる.
そのための準備は,今しかできない.だから,決して手を抜いてはならない.
チャンスが訪れてから対応しようなんて考えていたら,チャンスをものに出来ないし,ましてや,そんな人間に人生のチャンスは訪れない.
大津垣の設置(竣工後の追加工事)へ続く.こちらです.