2010年02月11日
古田淑子展
姉が個展の準備を神経をすり減らしながら進めてきた姿を見てきて,建築士としてギャラリー空間の設計は,借り手の人生を預かるぐらいの気持ちで取り組まねばならないと痛感しました.外部からの見え方は非常に大切です.個展を開催している側にとっては,案内状を出した方だけでなく,一人でも多くの方に見てもらいたい.壁の量はもちろん必要ですが,鑑賞する位置,頂いた花を置く位置,受付の位置,お茶を出してくつろいで頂くスペースの確保,給湯室+荷物置き場などのバックヤードなど,狭い空間の中に様々な世界と関係性があって面白い.
そして,今さらながらに「絵画」というものの力を知った.今,いろんなことが重なって心や気持ちが乱されがちですが,姉の絵を観ていると不思議なくらいに心地よく,そして,自然に自分のあるべき姿を取り戻せる.心が穏やかになって,誠実さと純粋さに包み込まれる.
新しい人生の楽しみ方を知ることができた瞬間を体感しました.