1月16日に,東京地区ユープラ検証会を開催しました.ユープラとは,こちら.
今年のユープラ検証会には例年以上の参加申込を頂き,会場確保等に苦労しました.参加申込みを先着順受付としましたが,満席となり申込み受付を終了した後も,多数のキャンセル待ちが発生し,受験生の皆さんのユープラ検証会に対する関心の高さを実感.
当日は,昨年の一級建築士製図本試験の概要を模範解答例,標準解答例を使ってポイント解説.その後,ランク4〜ランク1(合格図面)までのユープラ公開図面を用いて,昨年の採点基準について考察.
さらに,150案程度のユープラ公開再現図の分析データーを公開(受験生自身で作成したものです).
その統計データー分析より,減点度合いの重さを検証していきました.
最後は,昨年の合格者の方達に自身の再現図をもとに,本番で悩んだこと,最終的な決断,その時の判断理由などを発表して頂き,終了時間を迎えました.
※尚,本講習会にて配布した資料のうち,8番,9番,11番の図面は,ランク1図面(合格図面)のサンプルです.
私自身も,多くの発見や気づきがあり,今年の前半戦指導の中に盛り込むべきことが明確に見えてきました.今週末の大阪地区ユープラ検証会の結果等も踏まえ,最終決定しますが.
ぶっちゃけ,後半戦は時間がタイト過ぎて,受講生の皆さんに課題を解かせるだけで精一杯なんです.後半戦だけでは,出来ないこと,補えないことを前半戦にて提供していきます.
今回の検証結果を鑑みると,国が全力を挙げて,マニュアル的な受験環境を一新させようとしていることを切実に感じました.計画の要点についても定型化対応されることを嫌い,公開されておりませんからね.こういう時はこう対応するという従来型の画一的な学習方法では対応しきれないような「受験生一人ひとりの計画の要点に対するオリジナリティー」が求められてくるのではないでしょうか.
ユープラに参加されている方は,全ての合格図面の要点には,必ず目を通しておくこと!
今後の一級建築士試験資格争奪戦は,想像を絶する激戦となります.建築見学や,設計資料集成等を通して,プランの実例をきちんと学んだ受験生に有利な結果となることでしょう.