前回からの続きです．8月8日は，温泉津（ゆのつ）温泉のあさぎ屋さん（石州瓦工業組合の松村さんのご実家）に一泊させて頂きました．魚料理がとても美味しい（ビックリしますよ）．特に，サワラが絶品です．部屋から見える景色も情緒がただよいます．駅からも近く，数分歩けば，温泉津温泉も満喫できます．路地の風景にもワクワクさせられますので，温泉街を散策するだけでも十分に楽しめます．
翌日は，温泉津から西の益田へと移動し，内藤廣（ひろし）さんが設計したグラントワを見学しました．この施設は，劇場と美術館を併設する文化施設で，中庭を中心に構成されており，屋根や外壁に石州瓦が採用されています．瓦一枚の形状や，色合いに変化をもたせることで，太陽光のあたり方によって，川面のせせらぎのようにうつろう表情を醸し出しております．この見え方は，石州瓦の特徴でもあります．話は変わりますが，温泉津から益田へは電車で移動したのですが，車窓からの風景が絶景でした．日本古来の情景とでもいいましょうか，日本海沿いのなんとも言えないノスタルジーが心にすっと染み入ります．この車窓からの風景を楽しむだけでも十分に癒されました．
