P1050817日本一よく分かる電気設備セミナーを開催しました(前日は,空調・給排水設備セミナー).今回の電気設備セミナーの開催は,私の夢の1つでした.EOSplusの杉山一級建築士のご協力により,ようやく実現できました.
 
杉山建築士は,数年前に意匠設計から電気設備設計に専門職域を変えたツワモノで,その分,説明が分かりやすい.なぜなら,素人の立場だったら,どの辺が分かりづらいのかを身をもって知っているからです.
今回のダイジェストは,下記の通り.
・電信柱と電線による送電のしくみ
・そもそも三相交流って何?
 →単層は,波が1つ.三相は,120度ずつ位相がズレた3つの波による交流.コチラ
 →単層は電灯用(照明+コンセント),三相は動力用(空調やエレベーターなどモーターを使用する設備用)
・コンデンサーって何?
 →例えば,三相の波のズレ(120度ずつ)が綺麗に揃ってないと効率が落ちる.
  遅れてしまった波を早めてあげるのがコンデンサー.
 →逆に,早まって進もうとする波を遅らせるのがリアクトル.
・キュービクルの中身
・幹線(かんせん)と分岐の違い
 →製図試験クラスの場合,最も太い幹線で直径6cm程度.
・ピラーボックスの役割
・分電盤の中身
・PF管,CD管ってどんなもの?
 →実物を紹介.
・設置極のしくみ(実物を紹介)
・エレベーターの種類
・頻繁に出題されている光束法による照度計算法
などなど

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画像は,杉山建築士が持ってきてくれた各種配線の実物.
左側のグレーの管がPF管(可とう樹脂管とも呼ばれ,難燃性があります).CD管よりも若干曲げやすいのも特徴です.※問題コード19213(過去問)に関連.
その次のオレンジの管がCD管(合成樹脂管とも呼ばれ,通常,コンクリートに埋設されます).
その次の黒い管からは,ピロっと針金が出ていますね.この針金が呼び線です.呼び線に配線を接続し,管の前後で呼び線を引っ張ることで,管の中に線を通します.
 

その次は,エレベーターや空調用に使われる配線.三相三線式で,断面を見ると3つの線が入ってます.
その次は,一回り小さい配線.電流が多く必要な配線ほど太くなります.この話も覚えておきましょう.
その次のグレーの配線がFケーブル.
一番右側は,接地棒(接地極の一種/板状のものもあります)の銅棒.

全ての配線を頂戴しました.杉山建築士ありがとうございました.

 【補足情報】セミナー中に,ご紹介した話は,以下です.
VA(ボルトアンペア)とW(ワット)の違いと力率とは?の開設は,コチラ
 ※問題コード19212,13215(過去問)に関連.
 

ガスタービン,ディーゼルエンジン,ガスエンジンの解説は,コチラ
 ※問題コード23171(過去問)に関連.
 
光束法による照度計算法の解説資料は,コチラ
 ※問題コード05225,13224,15222,18215,19221,20224,22153(過去問)に関連.
 
フリーアクセスフロアの質問については,コチラ