本日は,第七回直接塾を開催.前回の塾の様子は,コチラ.今回は,平成23年度(昨年度)の製図本試験課題のエスキース(1/400エスキースまで)を提出して頂き,その内容(=エスキース・プロセス)をもとにレクチャーしました.まずは,プログラム図.そもそもエスキースの目的(ゴール)は,課題文で要求されている空間構成(=骨格)をあぶり出すことにあります(その際,あくまで課題文に記載されている絶対条件だけで判断し,必要以上に推定条件に振り回されないようにすること).エスキースが所室をウツワにはめ込むためのものと思っていたら大間違い.それでは,いつまでたっても合格図面を作成できません.試験元も空間構成の試験であると明言しています.
そのためには,ゾーニングを整理し,それをプランに反映させるだけ.そのため,全ての所室について,どのゾーンに所属させるのかキッチリと明確化させていきます.それが曖昧であれば,合格図面を作成できません.さらに,プログラム図を整理し,簡略化したシンプル図の作成についても解説しました.実際に,シンプル図を作成してきた塾生もいました.シンプル図を作成することで,全体的な空間構成を俯瞰(ふかん)する形で把握できます.立体的にシンプル図をまとめた塾生もいました.次に,アプローチ+ゾーン図の発表会.さらに,ウツワ出し,階別振り分けと続きます.新方式の階別振り分け法も生み出されました.32番さんのエスキースです.前半戦通信添削受講生の皆さんには,後日,塾生達のエスキース・プロセスを公開させていただきます.31番さんの1/400プランの2階平面図について,食堂から機能訓練室までの動線の長さを解消するためのプラン改造を検討した際,塾生の一人が,「浴室,機能訓練室,食堂の関係は,こうあるべきだから,このように空間を変形させてはどうか?」という提案を出した.このように考えられるのは,プログラム図の把握がキッチリしているからで,この発言を聞いて,私は嬉しかった.この考え方できれば,絶対合格がぐっと近づいてくるからです.
尚,6月2,3日に開催するエスキース特訓講習会では,今回の塾の内容をもとに解説します.エスキースの具体例を学べる唯一の機会なので,お薦めします.もうすぐ,定員となってしまいますが.コチラ.
今回の塾で塾生達のエスキース・プロセスを確立できました.塾生達の第三課題のエスキース・プロセスの提出が楽しみです.
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